目次
キングダムネタバレ最新話795話|秦国関連の考察
キングダムネタバレ最新話考察|王翦は李牧に勝てない
李牧VS王翦では、李牧が勝利すると予想しています。
今回の番吾の戦いは、聡明な策略家である李牧と王翦の戦いになっています。
総大将の司馬尚を討ち取れば勝利にはなりますが、実質的な勝利にはなりません。いくら他の将を倒しても、李牧の策がある限り趙国を崩せないからです。
今回の番吾の戦いでは、史実により秦軍が大敗することが確定しています。そして、その後も王翦は李牧を討ち取ることができなかったという事実も残っているのです。
しびれを切らした秦王が趙の重臣に賄賂を贈り、趙王に李牧の裏切りを吹き込むよう企てます。多大な戦功を持っていた李牧には、信頼を寄せる趙軍が数多くいたので、謀反を恐れた趙王は李牧を処刑しました。
その後、李牧が居なくなった趙を落とすことは容易く、王翦は趙国を落とすことに成功するのです。
このことから、王翦は李牧が生きている間は勝つことができず、その時代の最強は李牧だったことが分かります。
キングダムネタバレ最新話考察|王翦には勝ち筋が見えている?
今回の秦軍と趙軍の戦いにおいて、秦軍の総大将は王翦が努めます。
彼は、当初予定されていた宜安ではなく、番吾を攻めると言いましたが、そのことに信と王賁は不安を感じているようです。
それに、壁も「いきなり番吾を狙ってはいけない」と言っていたので、王翦の作戦は一見失敗に終わるように見えます。
しかし、王翦には今回の戦いで勝ち筋が見えているのではないでしょうか。
なぜなら、王翦は本来、王賁も言っていた通り、勝てる戦しかしないタイプです。
実際、燕のオルドと戦った際も、燕が圧倒的有利に見えたのにもかかわらず、王翦が勝利を収めました。
王翦は、周りが無理だと思っている戦でも、本人に勝ち筋が見えていれば、果敢に戦に挑み、確実に勝利を収める将軍と言えるでしょう。
李牧は、今回の戦いで、趙側には地の利、数の利、そして、対戦相手を熟知している軍容の利があるとして、勝利を確信していました。
確かに、秦軍が趙の土地に攻め入って戦うわけですから、迎え撃つ趙軍が圧倒的有利な立場にいることは間違いありません。
それは、智将である王翦も当然把握していることでしょう。
それでも、今回総大将を務めることにしたわけですから、王翦には何らかの勝ち筋が見えている、もしくは趙に勝てる秘策を持っているといえるのではないでしょうか。
飛信隊が戦いに備えて1年間準備してきたように、王翦もこの戦いに備えて、何らかの仕掛けを隠している可能性が高いです。
王翦は「敵を欺くには、まず味方から」と言っていましたので、読者にも直前まで仕掛けは明かされないのでしょう。
番吾の戦いは、李牧と王翦がお互いに不意をつく、騙し討ちのような戦いになるのかもしれません。
キングダムネタバレ最新話考察|韓を滅ぼすのは騰?
韓非子一行の不穏な動きによって、関係性にひびが入ってきた秦と韓。
この二国が今後戦争まで発展した場合、韓を滅ぼすのは騰である可能性が高いです。
というのも史実では、騰が韓を滅ぼすと明記されているからです。
紀元前231年に韓は南陽という土地を秦に割譲しており、そこの仮の太守となったのが騰でした。
南陽は現在の河南省に位置していますが、韓の首都である新鄭も河南省にあることから、このときの韓は首都周辺の重要な土地を秦に明け渡していることになります。
そして翌年の紀元前230年に騰は韓を攻め、首都の新鄭を陥落させることに成功しました。
ここで戦国七雄の一国である韓は滅亡し、秦は中華統一への重要な一歩を踏み出したのです。
しかしキングダムのストーリーが史実と全く同じに描かれるとは限りません。
なぜならキングダムの騰と史実に登場する騰には描かれ方に大きな違いがあるからです。
キングダムの騰は、元々信の恩師である王騎に仕える副官で、王毅が亡くなった後は彼の軍を引き継いだ大将軍として描かれています。
ところが史実では騰に関する記述は先述の韓を滅ぼした戦いで描かれたのが最初ですが、それ以降はほとんど出てきません。
さらに史実では騰のことを「内史騰」と紹介しています。
内史とは周の時代からある官位の一つで、一般的には首都近郊の剣を統治する役職です。
キングダムのように王毅の軍を引き継いだ大将軍で、馬の上で剣を振り回して大活躍する、なんて場面は一切描かれていません。
このように騰の描き方が史実とかけ離れているため、韓との戦いでも騰が活躍するとは限らないのです。
特にキングダムは信が主人公として描かれているので、騰よりも信が活躍するよう脚色される可能性もあるでしょう。
これから秦と韓が戦う場合、誰がどのように活躍していくのか、今後の展開に要注目です。
キングダムネタバレ最新話795話|趙国関連の考察
キングダムネタバレ最新話考察|青歌の火は中山国の末裔を指している
786話で趙真と司馬尚の会話の中にあった「青歌の火」は、青歌城の民のことだと予想します。
先日紹介した考察のなかに、司馬尚は趙国が滅ぼした国の末裔だという記事があります。
王へ招集されても城からでない引きこもりと言われていた司馬尚は、中山国の末裔を守るために青歌城から出なかったのです。
中山国は趙国に滅ぼされてしまったため、中山国の血を絶やすまいと民を守っていたのでしょう。
そこへ李牧が新国設立の案を出し、これまで肩身の狭い思いをしていた中山国の末裔が立ち上がったものだと考えます。
今回の戦いでは、司馬尚が総大将になり王翦の首を趙軍へ引き渡すことで、司馬尚の趙王や国民からの信頼を増やす目的があるのではないでしょうか。
司馬尚が趙王から信頼を得ることで、青歌城の民の安全は保証されます。また、権力を持つことで知名度があがり、新国設立の際に他の武将を引き込みやすくなるためです。
青歌軍の人びとは、青歌城の民を守り青歌の火を絶やさぬことで、趙国の恨みやこれまでの肩身の狭さといった苦労の想いは受け継がれると考えているのでしょう。
キングダムネタバレ最新話考察|司馬尚は趙国が滅ぼした国の末裔
数々の謎に包まれている司馬尚ですが、司馬尚がこれまで大きな動きを見せなかったのは、趙国を憎み共闘する気持ちがないからだと考えます。
根拠は3つ。
1つめの根拠として、作中のキングダムの年号から60年程前あたる紀元前296年に、「中山国」という国が滅んでいます。史実の地図と作中に出ている地図を見比べてみると、青歌城の位置が完全に一致しているのです。
2つめの根拠として、史実の中で中山国は戦争の末に、趙国の攻撃によって滅亡したと記されています。さらに中山国が滅ぼされた時の王は「中山尚」という名だったそうです。
青歌城の位置が中山国と一致していることを合わせて考えると、司馬尚は中山王の末裔であり、故郷の土地から離れたがらなかったのではないかと考えます。
3つめの根拠として、青歌軍には「カン・サロ」「ジ・アガ」「フーオン」など、異民族の将軍が多々見られます。
これだけの武力を持ちながら趙国へ貢献しなかったのは、自国を滅ぼされ吸収した趙国に対し恨みを持ち、青歌城の中で中山国出身の民を守っていたのではないでしょうか。
キングダムネタバレ最新話考察|司馬尚が新国を立国
司馬尚は趙国を裏切り、自国を作ろうとしていると予想します。
史実によると、趙国が秦国に滅ぼされた直後に、趙国北部に大国が立国されます。
しかし、その頃に既に李牧は処刑されているため、李牧ではないということになります。
では誰が中心となり国作りをしたのかと考えた時に、思い当たるのが司馬尚です。
そもそも趙国の王は、作中で傲慢で暴君だと言われていますよね。これほど趙国に貢献している李牧でさえも趙王に振り回され、檻に入れられる始末です。
一方、司馬尚は趙王の召集にも応じず、青歌城から動かずにいました。その司馬尚が李牧を迎え入れ、番吾の戦いで共闘しているのです。
なぜ趙王では動かず、李牧ともに動く決意をしたのか考えたときに、気になったのが青歌軍の結束の強さでした。
趙国の中でも青歌軍は上下関係もなく、互いを強く信頼している強い絆が感じられます。王翦軍に敗走した近衛らも、死の間際に「先に戻っております・・・我らが青歌へ」と言うほどです。
李牧は匿われていた間に、青歌の人々の環境を目の当たりにし、司馬尚に国を託したいと考えるようになったのではないでしょうか。
司馬尚もまた、趙国の現状に不満を持ち、李牧とともに趙国を変えようと立国を企てていたのかもしれません。
李牧が処刑され、趙国も滅ぼされたため、想いをつなごうと司馬尚が立国に尽力した可能性があります。