アニメ「五等分の花嫁」の魅力

五人合わせて100点姉妹、キミも誰かを好きになる

この作品を象徴する特に印象的なエピソードが第2話にあります。
姉妹の実力を測るために風太郎がテストをするのですが、なんと五人で100点、一人ひとりが100点ではなく、合計点が100点の問題児です。
しかし、このテストの中で風太郎がある事に気づきます。
正解した問題が一問も被っていない、全員のいいところを足し合わせることで本当に五人合わせて100点満点になるのです。

全ての問題を五人の誰かが当てている、このテストの問題を視聴者に例えますと、五人のうち誰かが視聴者の心を射止めるということが言えます。言えるはずです、多分。

らいは
出典:TVアニメ「五等分の花嫁」公式ホームページ|TBSテレビ

五人で射止めきれなかった視聴者は風太郎の妹の上杉らいは(声優:高森奈津美)が拾ってくれるはずです。

特徴のある魅力的なヒロインが五人(+一人)も揃っているアニメです。
視聴者の全員が、あなたも誰かをきっと好きになるはずです。

というわけなので次項では筆者を射止めた三玖の話をします。

ダウナー気質で内気だけど芯は強い、中野三玖の魅力

先述の通り、風太郎に対する三玖の好感度は出会ってすぐは高くありません。内気な性格で人見知りもするのでしょうか。
しかし、風太郎と打ち解けるのは第2話と早く、一気に距離を詰めていきます。
そのきっかけは歴史のテスト。登校中に 風太郎が五つ子に出題するのですが、姉妹は誰も正解できませんでした、と思いきや、一人だけ正解できる者がいました。三玖です。
戦国武将が好きで歴史にも詳しい三玖は答えを知っていたのですが、その趣味を他の姉妹にも隠していたため、その場で回答できませんでした。
しかし、それでもなんとか答えを伝えようと風太郎をわざわざ屋上に呼び出します。慎み深いですね。
そこから戦国武将に関わるクイズやトークで盛り上がり、さらに紆余曲折もあるのですが、これを期に風太郎に対する三玖の評価は好転することになります。

続いて第3話、まだ態度が硬く風太郎を追い出そうとする二乃と授業を受けようとする三玖との間で対立が起こります。
口喧嘩の応酬の中で意識しているのかいないのか、風太郎の内面に惹かれているような言葉を口にします。この無自覚な好意が良いですね。
さらに口論は発展し、内面で勝負しようと二乃は三玖に料理対決を持ちかけました。
料理が得意な二乃に敵うはずもないのですが、三玖は腕を捲くって果敢に勝負を受けます。
しかし、見事なダッチベイビーを作った二乃に対し、自信無さげにオムライスを作った三玖。
勝敗は火を見るより明らかなはずでしたが、貧乏舌の風太郎の判定は『両方美味い』でした。
思いがけず料理を褒められて三玖は赤面するのでした。かわいいですね。

普段は内向的でありながらも、強気な二乃を相手に一歩も退かずに風太郎をかばった芯の強さ、これが中野三玖の魅力です。

 

はい、こんな具合です。
みなさんもこのアニメを観て、好きな娘について熱く語ってください!

アニメ「五等分の花嫁」の口コミ・評価

アニメ「五等分の花嫁」の口コミ

https://twitter.com/YU0628_Futsal/status/1111700270562471936

 

高評価ではあるものの、「結局この人は誰?」と気になってしょうがない終わり方でした。
放送終了時点では2期の制作が発表されていないのでやきもきしている方が多かったです。

アニメ「五等分の花嫁」の筆者評価

筆者評価:41点/50点
作画
音楽
ストーリー
独自性
メッセージ性

作画についてですが、ある意味五つ星、ある意味三つ星、なので間を取って四つ星です。
終始かわいく姉妹が描かれたのは五つ星です。五つ子だけに。
問題の三つ星の理由ですが、髪の色です。
五つ子が互いに変装するエピソードが何度かあるのですが、「いや、髪の色でバレるでしょ」とツッコまずにはいられませんでした。
画面を華やかにするために髪の色をはっきり描き分けているとも解釈できるのですが、フルカラーのアニメならではの難しさを感じました。

アニメ「五等分の花嫁」の感想(ネタバレ有)

花嫁
出典:TVアニメ「五等分の花嫁」公式ホームページ|TBSテレビ

 

結局あなたは誰なのか。
作中では明確な描写が無いまま物語は幕を閉じます。
最終回のサブタイトルは『結びの伝説2000日目』
林間学校からは5年以上経過、髪型はどうとでもなりますし、前項で書いたような解釈も考えると髪の色もアテになりません。
瞳の色も他の身体的な特徴も差は無いので外見での判別はできません。
ついでに言うとセリフも無いので声による判別も不可能です。

物語に明確な決着がつかないという点では不満も無いわけでは無いですが、アニメ1期だけを一つの作品として観る場合は決して悪くない終わり方だと思います。
五人いるヒロイン、視聴者それぞれ推しの娘がいるでしょう。
その娘がアニメの後にどのような人生を辿って結婚式までたどり着くのか、そういった想像を膨らませることができる結末だと思います。

また、既にアニメ2期の制作も決定しています。
2期へ繋ぐ道を残すためと考えても、こういった形で一つの区切りを作るのが最善手だったと思います。

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