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魅力③ゲームとアニメの融合
上記のようにアニメに映える変更を加えつつ、ゲーム原作とのリンクを意識した作品でもあります。
原作では仲間キャラクターだけで数百人も登場しますが、アニメではメインとなるキャラクターを原作でも物語の軸となる数名に絞っています。
しかし、ほんの顔見せ程度ですが最終決戦では多くのキャラクターが救援に駆けつけ、短いながらもそれぞれバラエティに富んだ戦闘シーンを披露します。
原作をプレイしている視聴者にとってはファンサービス、未プレイの視聴者にはまだ見ぬ仲間との冒険の想像をかき立てるものになっています。
原作の人気キャラクターの一人であるナルメア。アニメでは僅かな登場でしたが、刀を振るい、蝶となって舞う印象的な姿が描かれました。
また、放送当時にはアニメの進行に合わせてゲーム内で武器が配布されました。こちらも原作プレイヤーへのファンサービスと言ってしまえばそれまでですが、作中の冒険とプレイヤーをリンクさせる面白い試みでした。
これらのことから、ゲームとは別の作品であるアニメとして独立させつつも、ゲームとの繋がりも意識しており、メディアミックス作品として絶妙な距離感を取っている作品と言えます。
【グランブルーファンタジー】の感想・評価は?
様々な感想や評価がネットでは記載されていますが、今回はその中からいくつかご紹介していきたいと思います。
評価【王道な作風に注目が集まる】
キャラクターは人間関係が穏やかで、細かい仕草が印象にに凝りました。
グランとルリアのほほえましさはカタリナさんしてんだとまた違った楽しみがあります。
ゲストキャラの個性も見てほしい。第2機が楽しみです!
原作はやった事ないので所々はよくわからない所もありましたが
それでも面白かった
実質最終回ということでとりあえず総括
— メガカイロスありがとう (@LWu5xt9) June 17, 2017
王道ファンタジーを貫いた良アニメ
視聴者の期待によく応えてくれた
作画だったり声優だったり主題歌だったり、ところどころ資金の潤沢さを感じた
ゲームの内容で言えばまだ途中だと思うので、是非2期やってほしい
#anime_gbf
感想の中で「王道」という言葉を使う人が多い印象です。
原作も「王道RPG」を標榜していて、突飛な展開は無く堅実に作られており、アニメにもそれは表れています。
観る人によって「王道」を「安心して観れる良作」と考えるか、それとも「ありきたりな凡作」と考えるかによって評価が大きく変わる作品でしょう。
本項で引用したTwitter以外の感想は下記サイトより引用しています。
引用元:作品データベース
感想【改めて描かれたファンタジー世界への入り口】
原作プレイヤーでもある筆者の感想を表すと「懐かしい」の一言に尽きます。
原作のゲームは2014年3月に配信開始ですので、2017年4月のアニメ放送開始時には3周年を迎えていました。
テレビアニメでも大きな騒動を描いていますが、それでも島が一つ滅ぶかどうか、といったレベルの話です。リリースから3年が経過したゲーム本編では世界全体を揺るがす戦いを描いており、スケールがまるで違いました。
しかし、そんな冒険も最初の戦いは一つの島での帝国兵との小競り合いでしかありませんでした。それを改めてアニメで観て、自分達のゲームプレイの、冒険の足跡を振り返ることは非常に感慨深い思いになりました。
本作は壮大な物語の入り口を改めて描き、冒険の軌跡を思い出させてくれる作品でした。
また、ゲームとは切り離して一つのアニメとしても、本作はファンタジー世界への入り口となりうる作品です。
昨今、異世界転生モノをはじめとして、ファンタジー世界を描くアニメは少なくありません。そして、それぞれが特色を出すために一工夫、二工夫を加えています。
そんな中で本作は、前項でも書きましたが王道を貫いています。世界観の描写、キャラクター、音楽など、一つ一つの要素を高いレベルに仕上げ、尖った部分こそ無いものの完成度の高い作品になっています。
ファンタジー作品が隆盛な今だからこそ、ファンタジーの世界への入り口、入門編として王道である本作を観る意義は大きいと感じました。