アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4期の魅力を解説!

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4期魅力
出典:アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」公式サイト

魅力①日本の杜王町を舞台に繰り広げられるサスペンス

杜王町という、架空の町が舞台となっている今作。
町に邪悪なスタンド使いが潜んでいることを知った仗助は、甥の承太郎や仲間たちと共に、町に潜む闇と闘っています。
物語の中盤では、10年以上前から連続殺人事件を繰り返す犯人が、今でもひっそりと杜王町に暮らしている事が明らかに。
果たして犯人の正体は誰なのでしょうか。

普通の街で繰り返される平凡な日常と、「スタンド」という非現実感が絡み合っているのが魅力的です。
最近では「日常系作品」というジャンルが確立していますが、今作はまさに「ジョジョの日常系」と言えるでしょう。
巨悪を倒すために闘う他の「ジョジョ」作品とは、ひと味違った作品です。

魅力②広瀬康一の成長に要注目!

物語序盤から語り部として登場し、もう1人の主人公とも言えるキャラクター・広瀬康一。
最初は気弱で怖がりなごく普通の少年でしたが、スタンドに覚醒した事で仗助たちと行動を共にする様になりました。
康一のスタンド「エコーズ」は初めは卵の姿でしたが、「ACT1(アクトワン)」が孵化します。
「ACT1」は、物体に文字(擬音)を貼り付ける能力がありましたが、パワーやスピードはほとんどなく、戦闘向きとは言えないスタンドでした。
しかし「ACT2(アクトツー)」へと進化すると、スピードが上昇するとともに、文字に触れた者に対して擬音の効果を体感させる能力が備わりました。
最終段階では「ACT3(アクトスリー)」へと進化します。
戦闘中の康一は凛々しい顔立ちに変わり、髪の毛まで逆立つ容姿に変化。
日常生活と戦闘中のギャップが強く、とても熱いバトルを展開するキャラクターに成長します!

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4期の感想(ネタバレ有)

こちらの項目では、筆者が作中で惹きつけられた場面を感想と共に紹介します!
ネタバレが含まれていますので、ネタバレが嫌な方はご注意ください。

 

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4期
出典:アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」公式サイト

 

ほのぼのとした日常の中で物語が進み、シリーズの中では比較的、平和な話が多い第4部。
登場するスタンド能力も「スタンド能力で健康的な料理を作るイタリア人」や「顔を変える事ができるスタンド使いのエステティシャン」など多種多様。
主に戦闘の目的で使用されてきたスタンド能力を、視点を変えて日常生活に落とし込む原作者の才能は凄いと思います。

私が特に好きなスタンド能力は、矢安宮重清(やんぐうしげきよ)という高校生の使うスタンド「ハーヴェスト(収穫)」です。
物を集めることが得意なスタンドで、作中では街中に落ちている小銭を集めるなどしています。
どれか1つ好きなスタンド能力を持てるとしたら、私は間違いなくこれを選びます!
捨てられた小銭や商品券を集めてお小遣いにできるなんて、羨ましすぎますよね。

作中で最も印象深かった人物は、平凡なサラリーマンの吉良吉影(きらよしかげ)です。
吉良の正体は、「手の綺麗な女性」を狙って48人も殺害してきた連続殺人犯。
本作の黒幕として登場する吉良ですが、他シリーズのラスボスと比べて異質なのは「敵でありながら争いごとを嫌っている」という点です。
第21~22話のタイトル「吉良吉影は静かに暮らしたい」に象徴されている通り、吉良は「植物の心のような人生」を送る事を望んでいます。

実は高い能力を持ちながらも、気苦労を避けるために出世コースから外れて目立たない立場を貫く吉良はとてもスマートです。
この点だけなら、吉良の生き方に憧れを抱く人も少なくないはずでしょう。
吉良が平凡に生きるキャラクターとして描かれる事で、「異常性を持っているが、実は私たちとそう変わらない人なのかもしれない」と思ってしまうような、不思議な不気味さがあります。

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4期の口コミ・評価

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4期の口コミ

https://twitter.com/hizirinagisa/status/1191232597675798529

https://twitter.com/vc_inabausagi/status/1060507526800633863

日常生活で起こるサスペンスや、個性豊かなスタンド使いに惹かれる人が多いようです。

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4期の筆者評価

総合評価:45点/50点
ストーリー
作画
音楽
キャラクター
演出

・ストーリー10点/10点
「少年漫画の王道」を行くストーリーで、ハズレなし。
舞台となる杜王町は原作者の故郷が舞台となっており、リアリティのある雰囲気も良かったです。

・作画8点/10点
時々、作画が怪しい部分があったのが残念でした。
線画は太い線が多く、雑な描写に見えてしまう事も。
しかし、オープニングや重要な場面では作画のクオリティが保たれていました。

・音楽9点/10点
オープニングテーマ、エンディングテーマともに本作のイメージと合っています。
BGMもうまく使われており、物語を一層盛り上げてくれていました。

・キャラクター10点/10点
敵味方問わず、個性豊かなスタンド使いが数多く登場します。
「いそうで居ない」登場人物達が、魅力たっぷりです。

・演出8点/10点
全体的にビビッドカラーで、どこかアメコミの様な雰囲気です。
空が青色ではなく、紫色や黄色で塗られているなど、見た目のインパクトは絶大。
日本の日常を舞台にしているので、個人的にはもう少し抑えた色調でも良かったと思いました。

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