筆者感想

前回、「グランサイファーとセレストの空の戦いが見たい!」と書いた筆者ですが、そういう意味では今回も消化不良でした。
よく考えてみたらグランサイファーにまともな装備が無いので当たり前と言えば当たり前なのですが。
それでも空中ですれ違いざまに銛を撃ち込みんで縄を引き合う姿はだいぶ心が躍りました。

それはさておき、前回に続いてキャラクターの心理描写やストーリーが丁寧に作られた回でした。

グランの孤独は前回は思わせぶりな回想に留めていたものを今回で一気に掘り下げました。
それもただのセリフで終わるのではなく、グランの影との戦いの中で紡がれるものであり、退屈させないものでした。

フェリの正体に関しては言葉では多くを語らない一方で過去の回想を多めにし、あくまでも『フェリが記憶を取り戻した』という形で視聴者に追体験をさせる形を取りました。

ドランクとの関係については最後にまとめてドランクが語りましたが、肝心な部分、ドランクがフェリと何かを語ったかは描かず、墓標の前で佇むフェリとドランクの姿を見せるに留め、視聴者の想像に委ねるものとしました。

三者三様、それぞれ異なる手法で丁寧に描かれた回であり、この点では観ていて非常に興味深い話でした。

みんなの感想・口コミ

https://twitter.com/NO_DIA_NO_LIFE/status/1200439320366080000

フェリが話の中心にして、彼女を助けるために奮闘するドランクの株が上がりました。

ちなみに、最後の方のツイートの『ゲームで人格があまり描写されないグラン君』を補足しておきますと、ゲームのグランはあまり喋りません。
グランはゲーム内の一人のキャラクターというよりも、プレイヤーの分身としてゲーム内にいるタイプの主人公であり、その内面の描写が薄くなりがちです。
ところがアニメの主役ではそういうわけにもいかないので、今回のようにグラン自身の内面を掘り下げることはアニメを作る上で非常に重要なことだと思います。

ただ、これを『アニメオリジナル展開』と嫌う人も少なからずいるため、さじ加減の難しいところです。

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