ネタバレ③自爆犯について

自爆した男は、マルセル・コタールという名の移民で、三郷ニュータウン内の工場労働者でした。彼は半年前から行方不明になっていたそうです。そしてマルセルは薬を使って睡眠状態であったため、体内に爆弾を仕込んでいても危険物センサーに感知されず会場内に入ることが出来ました。つまり、事件は信仰特区絡みであり首謀者は別にいると推測し、調査を始めます。実際、マルセルの自爆攻撃で特区賛成派の宗教家は命を奪われ、反対派のメンバーだけが全員生き残っていました。特区反対派の重要人物から難民弁護官のテレーザ陵駕、ニュータウン工場労働者の顔役であるジョセフ・アウマ上人、そして自爆犯も信者だった公認宗教団体〈ヘヴンズリープ〉教祖代行であるトーリ・アッシェンバッハの3人がリストアップされます。

ネタバレ④3人の教祖

信仰特区反対派である3人の教祖が今回登場しました。どのキャラも問題や複雑な事情に関わっています。簡単にこの3人について調査した順に説明します。
★トーリ・S・アッシェンバッハ
シビュラシステムで初めて公認宗教家。公安局のことを「共に人々のサイコパスを守る者」と指しており、シュビラシステムに信頼をおいている様子が垣間見えます。更には厚生省に信者が多いということも明らかに。教団の建物は電波暗室にあり、敷地内に入れるのは犯罪係数が規定値内であるイグナトフ監視官のみでした。
自爆したマルセルが入団していたのがヘブンズリープにあたりますが、そのことをトーリに問い詰めると何かの間違いではないかと白を切ります。そして特区に反対する理由としては、都知事の政治的な勝手な都合で信仰する者の衣住地が決められてしまうことだと主張しています。「信仰が色相をクリアにする」これが彼らのスローガンです。ただ、トーリやヘブンズリープがシビュラ寄りのスタンスである点が他の教祖との大きな特徴です。
★ショセフ・アウマ
アウマは元ゲリラの一人で、自爆テロ事件で生き残り、仏法に目覚めたとのこと。アウマに自爆テロについていくつか質問をしますが、自爆した人物は操られたに過ぎず、操った人物は素人の犯行ではないかとのこと。また、使用した爆薬について心当たりがないか聞いたところ、武器は全て手放した、つまり心当たりはないと述べています。
最後にアウマは「正しき道を行けば、正しい人に会えるだろう」と言い残すのですが、ここでいう「正しき人」は出島の難民保護団体でもあるCRPのことだったのです。
★テレーザ陵駕
元出島の難民弁護官であり、正道協会CRP代表者のテレーザ陵駕は信仰区なアイディアには賛成だけれど、運営がだめなら意味がないと否定しています。彼女は顔が広く、第二の被害者で入国管理局オブザーバーの久利須、ヘブンズリープ創設者の仁世、そして出島で働いていた慎導灼の父親篤志とも深い関係にある模様。最後に慎導灼に「存在しないものを見るあまり、暗闇の中を選ばないようにね」と忠告するのでした。

このようにリストアップされていた人物たちに話を聞きますが、それぞれに引っかかる点はあるものの、色相はクリアで事件関与の証拠までは得られず、何も手掛かりを掴むことが出来ませんでした。

ネタバレ⑤第二の爆破事件

一方、イベントに出席していた、特区賛成派唯一の生き残りである入国管理局オブザーバー、久利須=矜冶・オブライエンの病室で、二度目の爆破事件が発生。自爆犯はまたしてもヘブンズリーブの信者でした。特区反対派の犯行とみなし、爆弾移植に使用した医療ドローンの購入者であるテレーザという女性の家宅捜査を命じられます。その家宅で隠されたデータのメモリを見つけ、その中には、テロの報告書、密売組織のリスト、入国者絡みの犯罪データが入っていました。このことからテレーザが怪しいと睨む一係でしたが、テレーザは既に行方を眩ませていました。そして教団が国賓を使った密貿易を行っている事も突き止めます。教団が、海外へ何を運んでいるかを突き止める必要があると判断した一係は、国賓を軟禁し、その人物になりきり教団へ潜入捜査をすることになります。シビュラシステムの相性適正診断の結果、潜入捜査に選ばれたのは、イグナトフと如月でした。潜入捜査が始まる夕暮れ時、施設内は連絡ができないため、外に出る必要があること、ホロの連続使用は4時間であることを告げられ、ヴィクトルのホロを纏って2人は潜入するのでした。

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