ネタバレ②タイムカプセルの発見

創始者の墓石のみを運んだと言われている墓地があります。その墓石の実態はただの石などではなくコンクリートで固めたタイムカプセルなのでした。

石を割ると中には銀色のアルミホイルで巻かれた塊が出てきました。それを塩酸で洗うと瓶の底を切り取ったようなガラスが露わになりました。

この謎の円盤、そして百物語のスピーカーという言葉、針でお喋りする蜂…以上の三つの事柄から連想されるもの、それがレコードです。

天国の父から科学で時を超えて千空に語り掛けることができるということにルリは感動をします。

レコードの仕組みですが、音で針を震わせてガタガタに溝を掘り、その溝を針でがたつかせると掘った通りに音が鳴るということでした。

千空たちはすぐにレコードプレーヤーの作成を始めます。必要なものは綿あめ機のギアと裁縫の時に使う骨の針のみで至って簡単でした。再生側は簡単でしたが、録音側は大変な作業だっただろうと千空は呟きます。

千空の父、白夜の思い付きは単純でした。瓶底を使えばレコードにできるのかという閃きに対して周りの優秀な科学者の協力の元にこのレコードは完成されました。白夜の電動髭剃りをモーター代わりに、そして仲間のダイヤの結婚指輪をレコードの針にして録音をしていたようです。

ネタバレ③レコード再生

村中から創始者様の声が聴けるらしいと人が続々と集まってきます。レコードを流し始めると、白夜の簡単な挨拶のあと、石化から復活を遂げてこのレコードを再生しているのは千空だろと語りかけます。

もし千空が村の仲間の心を掌握できずに困っていたら音楽の灯が消えてしまった彼らにこれを聴かせなさいとリリアンの歌を流すのでした。

リリアンは白夜と共に宇宙に旅立った仲間であり世界トップの歌唱力を持つ歌姫で、音楽の知らない村の人には衝撃的なものでした。村の全委員がリリアンの歌に聴き入り、そして何人かは感想で涙を流していました。

レコードを作っている時にリリアンは白夜になぜレコードを作ろうと思ったのか問いかけます。それに対して、人類が生み出してきた知恵や面白いものを消さないためにはレコードが一番だと思いついたからだと答えます。そして少しでも千空が聴いてそそるものを残したいとも答えるのでした。

レコードを通じて音楽の素晴らしさを村中に伝えた千空。音楽以外にも、ゲーム、テレビ、漫画、映画、科学の力で作れるようになったエンタメは沢山あり、それらは人類の心に残っています。司を倒して世界中の石像を復活させたら全部見せてやると千空は村の人達に約束をします。皆のやる気を高め、司を倒すという目的のもと気持ちが一丸となりました。

あとはすぐ2台目の携帯を作れば準備は万端です。
一方で科学を断ち、穢れのない新世界を作ろうとする司チームも有力なメンバーを集め準備は万全。決戦に向けて大樹と杠の2人の出番も登場します。大樹は一年ぶりだなと一言ワクワクとした期待に満ちた表情で呟くのでした。

おすすめの記事