ネタバレ②:有利な勝負に思わぬ落とし穴

ジョーロは下衆な部分を復活させて、ホースに勝負を持ちかけます。

勝った方がパンジーと付き合えるという内容ですが、敗者は金輪際彼女に近づくことができないというもの。パンジーに想いを寄せるホースにとって難しい選択でしたが、ジョーロの友人であり、彼女をものにしたいという想いで承諾します。

そしてジョーロは、勝負の内容について触れていきます。

勝負は「どちらがパンジーの恋人に相応しいのか」を決めるもので、パンジー・コスモス・ひまわり・あすなろ・チェリー・つきみの6人がそれぞれ投票すること。

しかしこれでは総票数が同数になる可能性も。そこで、甲子園出場を賭けた決勝戦において、勝利した高校がそのままジョーロとホースのどちらかに入るというルールが追加されます。

この内容では明らかにジョーロが有利でした。チェリーは優位性に気づいて文句を言おうとしますが、ホースは勝負の条件に何も言いませんでした。

もちろん、ジョーロは自分が有利になるように考えた勝負です。すでにパンジー・コスモス・ひまわり・あすなろの4人がいるわけですから、パンジーを守るために自分に票が入るはずだと至ったわけです。

いわば今回の勝負は、出来レースでした。しかし、コスモス・ひまわり・あすなろの3人は、すでに票を入れる相手を決めていたため、その場で投票を済ませてしまいます。

彼女たちが票を入れたのは、ジョーロではなくホースでした。

ネタバレ③:女性陣でも熱い火花が散らされる

予想外の行動にジョーロは驚きを隠しきれませんでしたが、よく考えてみれば分かること。3人ともジョーロと恋人同士になりたいと考えているのですから、ジョーロが勝ってしまうとその願望は敵いません。

コスモスとひまわりは、チェリーとつきみが恋よりも友情を優先したことを知っています。しかし自分たちは、自分の気持ちを大切にしたいという想いを行動で示しました。

呆気にとられたのはジョーロだけでなく、ホースを応援する立場として劣勢に立たされていたチェリーとつきみも同じ。ただ、彼女たちの行動を見て、何が大事なのかを感じ取ったのかもしれません。

一方でパンジーはといえば、自分がホースと付き合うことになるかもしれない状況にも関わらず、3人の行動を見て微笑ましい表情を覗かせていました。

恋敵であることは重々分かっていますが、忖度などない彼女たちらしい行動は、友人として誇らしいと感じていたのかもしれません。

ただ問題なのは、ジョーロはすでに0対3でかなりの窮地に立たされていること。ここから逆転するためには、チェリーとつきみの票を獲得し、さらにはサンちゃんが試合に勝たなければなりません。

そして最後に、パンジーに選ばれるという条件付き。この部分は問題ないでしょうが、勝負は時の運に委ねられたと言えるでしょう。

アニメ「俺を好きなのはお前だけかよ」第12話の感想

筆者感想

一度総集編を挟んだことにより、『俺を好きなのはお前だけかよ』の結末はOVAでまとめられることになりました。

ジョーロとホースの戦いがどうなるのかが気になりますが、もしジョーロが勝利するとして、チェリーとつきみをどのように動かしていくのかが最大の焦点となるでしょう。

2人はホースへの気持ちよりも、互いの友情を優先しています。コスモス・ひまわり・あすなろの3人が友情よりも恋を優先した姿を見て、触発されていることには間違いないでしょうが、まだ動かすまでには至っていません。

そしてサンちゃんが甲子園に出場するという条件も、大きなアドバンテージになっています。相手は昨年の大会で負けた相手ですから、もはや勝負の行方は運否天賦と言えるものに。

もちろん、パンジーもジョーロに投票することが確定していませんから、やはり2人の勝負の行方は分からない状態です。

また、ツバキとサザンカがジョーロを励ましたシーンは印象的でした。サザンカは本筋から外れたところでジョーロに好意を寄せていますが、結果として元気づけることができています。

ツバキは好意を寄せているのかは見えてこないものの、友人としてのアドバイスは的確であり、ジョーロを支えるキャラクターとして魅力的に見えてくるばかり。

勝負の行方が気になりますが、やはりそれぞれのキャラクターの個性が立っていて、どれも魅力的です。女性陣のジョーロを巡る争いもヒートアップしてきただけに、消化不良な終わり方だったのが少し物足りなさを覚えました。

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