最高のチーム結成！「攻殻機動隊 新劇場版」の魅力・感想・評価をご紹介！

アニメ「攻殻機動隊 新劇場版」の感想

「攻殻機動隊 新劇場版」には技術による革新と古い技術の保持という、技術に対する異なる２つの考え方の対立がテーマとなっています。

新しい技術は巨額の利益を生み出しますが、その一方で古い技術を淘汰してしまう恐れがあります。一方、古い技術を保持し続けていると、革新的な技術が生み出し辛くなり、社会の発展を妨げることになってしまいます。

攻殻機動隊の世界の場合、サイボーグや電脳といった技術には、人間の生命に関わっているので、文字通り命がけとなります。自分の義体が交換できなければ、破損した義体や劣化した義体を使い続けていかなければならないので、近いうちに自滅してしまいます。

現実世界でも、新しい機械が出回ったとき、それまで会った旧来の機械の製造がどんどん減退していくと、その機械を修理する際の部品やパーツが市場に出回らなくなり、結果的に破棄せざるを得なくなってしまいます。

攻殻機動隊の世界では、それが人間の義体と言う恐ろしい形で現れるのです。

アニメ「攻殻機動隊 新劇場版」口コミ・評価

アニメ「攻殻機動隊 新劇場版」の口コミ

https://twitter.com/mari_monyan/status/1214545947012689920

『攻殻機動隊ARISE』全体としてはクオリティーは高い作品だと思う。『新劇場版』はずば抜けている。問題はODA版の三話と特に四話がだらだらと続く説明台詞であること。ODAはODAとして完結出来なかったことにある。『攻殻機動隊ARISE』全体としては面白いので三話と四話はちょっと我慢して欲しい。

— 池田標準 (@standard_ikeda) December 28, 2019

作画のクオリティーが高くなったため、迫力のアクション描写に評価が高いようです。また、どこか悲し気な終わり方、押井守版の「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の冒頭につなげるようなラストも見所です。

アニメ「攻殻機動隊 新劇場版」の筆者評価

・ストーリー：8点/10点

ハリウッド映画ばりの派手なアクションで、観客を惹きつけたと思いきや、内容はミステリー寄りであったりするのが特徴。物語の謎がいまいち掴みづらくなっているのが欠点です。

・作画：１０点/10点

全体的にクオリティが高くなっています。バトル描写での強力な大型火器の描写や、多脚戦車など、メカ好きの方にはお薦めです。ボマーのホログラムを使った爆破直前の再現映像は事件物ならではの描写です。

・音楽：9点/10点

EDで坂本真綾が歌う繊細で悲し気な曲が印象的であり、ハードな作品と対になっています。バトル場面での軽快な音楽描写も必見です。

・独自性：９点/10点

完全なオリジナルで、原作ともこれまでの作品ともかけ離れた内容になっていますが、押井守版やS.A.C.シリーズを意識したような場面が時折見受けられます。

・メッセージ性：9点/10点

古い技術の保持と、革新的な技術の発展という歴代の攻殻機動隊同様、現実の社会にも通じる重たいテーマを掲げています。社会に取り残された人たちの拠り所として「第３世界」という言葉が出てくるのが印象的です。

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