【ワンピース1163話ネタバレ】イムが「ドミリバーシ」発動!ロックスを操る最強の支配能力の秘密
【重大ネタバレ注意】本記事にはワンピース1163話「約束」の詳細なネタバレが含まれます。週刊少年ジャンプ2025年48号(10月27日発売)の内容を基に執筆しています。未読の方はご注意ください。

ワンピース1163話「約束」衝撃のネタバレ速報

2025年10月27日発売の週刊少年ジャンプ48号に掲載されるワンピース1163話「約束」は、読者が最も恐れていた展開が現実となった衝撃の回でした。イムの恐るべき能力「黒転支配(ドミ・リバーシ)」によって、最強の海賊ロックスが支配され、悪魔へと変貌し始めるという、ゴッドバレー事件の核心に迫る真実が明らかになりました。

前回1162話ではイムがサターン聖に降臨し、ガーリング聖を撃破したロックスの前に立ちはだかる場面で終了しました。今回はその続きから、ロックス・白ひげ・カイドウ・ビッグマム・ロジャー・ガープという作品史上最強クラスの6人が束になってもイムを倒せないという絶望的な状況、そしてロックスが悪魔化し始めるという衝撃的な展開が描かれます。

さらに注目すべきは、イムがロックスを「デービー・ジョーンズ」と呼んだことです。この呼びかけは、ロックスの出自とデービー一族の秘密、そして世界政府が38年間隠し続けてきた真実へと繋がります。タイトルの「約束」が意味するもの、そしてロックスが家族に誓った約束の行方——。

本記事では1163話の詳細ネタバレから独自考察まで徹底解説します。

あにま
ロックスが悪魔化し始めるとか…これ本当にヤバい展開!

掲載情報と次号予告

項目詳細
掲載号週刊少年ジャンプ2025年48号
発売日2025年10月27日(月)
サブタイトル約束
ページ数17ページ
次回掲載休載なし!1164話は11月4日発売ジャンプ49号

朗報!次回は休載なしで、1164話は11月4日発売のジャンプ49号に掲載されます。1162話が体調不良による休載だったため、ファンにとっては嬉しいニュースです。次回1164話では、ロックスの悪魔化がどこまで進行するのか、そしてエリスとティーチがロックスから逃げ切れるのかが描かれると予想されます。

【速報】1163話ネタバレ内容まとめ

1163話「約束」の主要な展開を時系列順にまとめました。今回はイムの圧倒的な強さと、ロックスの悲劇的な運命が同時に描かれる、ゴッドバレー事件のターニングポイントとなる重要な回です。

【表紙連載情報】今回から新シリーズの扉絵連載はまだ開始されておらず、単発の扉絵となっています。ルフィが猿(モンキー)たちとパルクールを楽しみ、2匹のモンキーの間でビル間をジャンプしている様子が描かれています。

主要な展開ポイント

  • イム(サターン聖の体内)がゴッドバレーの海賊と海兵を無差別攻撃
  • ロックスとイムが対峙し、イムがロックスを「ドブネズミの王」と挑発
  • ロックス「デービー・ジョーンズ!」と応答するも「俺はそいつじゃない」と否定
  • ロックス「約束は守られるべきだ」と発言
  • イム「お前たち全員が歴史から消されるべき理由だ」と宣言
  • ガープが海兵たちと共に到着し、戦場に介入
  • 場面転換:ロジャー海賊団 VS ロックス海賊団の戦闘が勃発
  • キャプテン・ジョン(ロックス側)が「ジキジキの実」の磁力で全ての金属武器を集める
  • ガンズイ(ロックス海賊団)がキャプテン・ジョンを「ボムボムの実」で撃破
  • ドラゴン(ロジャー海賊団)とシャンクスが登場するも分断される
  • ロジャーがイムとロックスの戦闘場所へ向かう決意
  • リンリンがカイドウを攻撃するがカイドウは回避し、初の「ボロブレス」を使用
  • ロジャーが「ガープ、俺の標的だ!」と宣言して到着
  • 見開きページで6人(ガープ・ロジャー・ロックス・白ひげ・カイドウ・ビッグマム)が同時にイムを攻撃
  • イムの体が完全に破壊されるが即座に回復
  • イムが「黒転支配(ドミ・リバーシ)」を発動
  • ロックス(体が切断された状態)が黒い触手でイムの体を掴む
  • イム「お前の妻と息子が森を走っているのが見える」
  • ロックス「彼らに触れるな!!!」と叫ぶ
  • イム「安心しろ、ムは何もしない。お前が一族全員を滅ぼす者となる」
  • イム「黒転支配(ドミ・リバーシ)」
  • 章の終わりでロックスが悪魔に変貌し始め、牙が伸びる
  • 最終コマ:エリスとティーチが森の中を走っている

あにま
ロックスの牙が伸びるシーン…悪魔化が始まってる!

ロジャーとガープ共闘の真相

これまで謎とされてきたロジャーとガープがゴッドバレーで手を組んだ理由が、今回の展開で明らかになります。単にロックス海賊団を倒すためではなく、イムという共通の脅威に対抗するためだったのです。

ガープは到着時、海兵たちから援護すべきか?と聞かれ、「援護に決まってんだろ!」と即答します。しかし、ガープが援護したのは海賊であるロックスのことでした。

その後、ロックスとガープ以外に、ロジャーやカイドウやビックマムや白ひげもイムに攻撃しています。

イムとデービー・ジョーンズの関係性

1163話の冒頭で、イムはロックスに対して「おい!!ドブネズミの王!!!俺を殺しに来たんだろ?」と挑発します。これに対してロックスは「お前だったとは...デービー・ジョーンズ!」と応答します。しかし直後にロックスは「お前が俺を誰かと勘違いしていると思う。そんな奴には会ったことがない...しかし、『約束』は守られるべきだ」とデービー・ジョーンズとの混同を否定します。

「デービー・ジョーンズ」という呼びかけの意味

イムがロックスを「デービー・ジョーンズ」と呼んでいましたが、おそらくイムの言うデービー・ジョーンズとは…800年前に生きていたデービー・ジョーンズの事ではないでしょうか?

イムからすれば、ロックスの容姿はデービーそっくりかもしれません…。

【デービーバックファイトの起源】デービーバックファイトは、伝説の海賊デービー・ジョーンズが始めたとされる海賊間のゲームです。仲間を賭けて戦うこのゲームは、ロングリングロングランド編(第305話~第321話)で詳しく描かれました。フォクシー海賊団との3戦で、ルフィたちは仲間を取り戻すために戦いました。当時は単なる海賊文化の一つと思われていましたが、ゴッドバレー編でデービー一族の存在が明らかになり、このゲームの持つ歴史的意味が再評価されています。

デービー一族が世界政府に狙われる理由

ゴッドバレーの先住民一掃大会で、デービー一族はSレアの「脱兎」として最高得点の対象とされていました。この事実から、世界政府がデービー一族を特別に警戒し、組織的に抹殺しようとしている理由が浮かび上がります。

理由の一つ目は、デービー一族が「D」の一族の中核を成す血統である可能性です。ロックスの本名が「デービー・D・ジーベック」であることが1162話で判明しました。黒ひげティーチも「マーシャル・D・ティーチ(デービー・D・ティーチ)」であり、デービー一族は「D」を持つ血統の始祖に近い存在なのです。「D」の一族が世界政府の天敵とされる理由も、デービー・ジョーンズとイムの因縁に起因している可能性が高いでしょう。

二つ目は、デービー一族が持つ特殊な知識や能力です。イムが800年以上前から存在しているとすれば、デービー・ジョーンズもまた空白の100年に深く関わっていた可能性があります。世界政府が隠蔽したい歴史の真実——おそらく「ある巨大な王国」の真相や、世界政府樹立の裏側を知る血統として、デービー一族は抹殺対象となったのでしょう。

38年後の黒ひげティーチへの影響

1163話の最終コマでは、エリスとティーチが森の中を必死に走って逃げている場面が描かれます。ロックスがゴッドバレーで悪魔化するとすれば、当時2歳だった息子ティーチは父の記憶をほとんど持たないまま成長することになります。しかし血統としての運命と、潜在的なトラウマは確実に受け継がれます。

現代の黒ひげティーチが異常なまでに歴史研究に執着している理由は、ここに起因すると考えられます。母エリスがオハラの考古学者の意志を持っていたこと、そして父ロックスがデービー一族として世界政府と対峙したこと——。この二つの血が混ざったティーチは、「世界の王」を目指す野望を持つに至ります。ティーチの趣味が「歴史研究」であることは、母からの影響が大きいことを示しています。

また、ティーチがヤミヤミの実を執拗に狙い、白ひげ海賊団に潜伏し続けた理由も、デービー一族の因縁と関係している可能性があります。ヤミヤミの実は「悪魔の実の能力者を実体化させ、能力を無効化する」という特殊な力を持ちます。これはイムの能力に対抗できる唯一の手段となり得るのではないでしょうか。ティーチが意識的にそれを狙ったのか、それとも血統としての本能が導いたのかは不明ですが、ヤミヤミの実とデービー一族の因縁は深いはずです。

さらに重要なのは、ティーチが父ロックスの「悪魔化」の記憶を潜在意識に持っている可能性です。2歳の幼児が森の中で母と逃げ、後ろから牙を生やした父が追ってくる——。この恐怖体験が、ティーチの冷酷で計算高い性格形成に影響を与えたと考えられます。ティーチが「人の倍の人生を歩んでいる」という謎の設定も、この幼少期のトラウマと関連している可能性があります。

あにま
エリスとティーチが逃げてるコマ、切なすぎる…

「黒転支配(ドミ・リバーシ)」—イムの恐るべき支配能力

1163話のラストで明らかになったイムの能力「黒転支配(ドミ・リバーシ)」は、作品史上最も恐ろしい能力の一つと言えます。この能力によってロックスが支配され、悪魔へと変貌し始めるという展開は、読者に大きな衝撃を与えました。

「黒転支配」の能力詳細

「黒転支配(ドミ・リバーシ)」という名称には、「黒く転じさせ支配する」という意味が込められていると推測されます。この能力には以下の3つの特徴があります。

第一に、対象者の意思を完全に支配し、黒く染めるという点です。イムは体が切断されたロックスに対してこの能力を発動します。ロックスが黒い触手でイムの体を掴んでいる状態でも、イムは冷静に「ムは彼らに何もしない。お前が一族全員を滅ぼす者となる」と宣言します。ロックスほどの強者でも抵抗できない絶対的な支配力を持ちます。「黒転」という言葉から、善を悪に、愛を憎しみに、守る心を殺意に変換する能力だと考えられます。

第二に、「逆転(リバーシ)」の要素です。対象者が最も大切にしているもの、守りたいものに対して攻撃するよう命令することで、その人物の信念や愛情を180度逆転させます。ロックスの場合、家族への愛が逆転され、家族を襲う凶器となるのです。イムはロックスに「お前の妻と息子が森を走っているのが見える」と告げ、ロックスが家族の居場所を意識している状態で能力を発動します。これは単なる精神支配ではなく、対象者の心の核心を突いて、最も残酷な形で反転させる能力なのです。

第三に、対象者を悪魔化させるという効果です。能力発動後、ロックスの牙が伸び始める描写があります。これは単なる精神支配ではなく、肉体そのものを悪魔へと変容させる能力であることを示しています。デービー一族の「父と祖母が悪魔になった」という記述も、この能力によるものだった可能性が高いです。黒転支配によって悪魔化した者は、通常の人間とは異なる力を持つ一方で、完全にイムの支配下に置かれます。

能力要素詳細
能力名黒転支配(ドミ・リバーシ)
効果対象者の意思を完全支配し、心を黒く反転させて最も大切なものへの攻撃を強制。さらに悪魔へと変貌させる
発動条件対象者の弱点・大切なものの把握、体が切断された状態でも発動可能
抵抗方法覇王色の覇気による解除の可能性(ギャバンの発言より)

エルバフ編での伏線回収

実は「黒転支配」の能力は、現代のエルバフ編で既に伏線が張られていました。エルバフ編では神の騎士団による「悪魔化」が描かれ、巨人たちが操られる場面がありました。

ドリーとブロギーが「何かがおかしい」と感じたのは、仲間の巨人たちが突然敵対行動を取り始めたからです。これはロックスが家族を襲うよう命じられた構造と完全に一致します。エルバフの巨人たちもまた、イムの支配能力によって操られていたのです。「黒転」という言葉通り、味方が敵に、仲間が凶器に変わってしまう——。この恐怖が、38年の時を超えて繰り返されているのです。

さらに重要なのは、ロジャー海賊団の元クルー・ギャバンの発言です。ギャバンは現代のエルバフ編で「覇王色の覇気の使い方を肝に銘じろ。あいつらは決して不死身じゃない」と語りました。これは覇王色の覇気が「悪魔化」や「黒転支配」を解除できる可能性を示唆しています。

ゴッドバレー事件でロックスが敗北した後、ロジャーやガープがこの解除方法を発見したのかもしれません。そしてその知識がギャバンに受け継がれ、現代のエルバフで再び活用されることになります。この時間を超えた伏線回収は、尾田先生の構成力の高さを物語っています。38年前の戦いの教訓が、現代の戦いを救う鍵となる——。これこそがワンピースの醍醐味です。

あにま
悪魔化の伏線がエルバフ編にあったなんて!完璧すぎる!

黒転支配の弱点と攻略法

どれほど強力な能力にも必ず弱点があります。「黒転支配」の弱点として考えられるのは、以下の3つです。

一つ目は、発動に特定の条件が必要という点です。イムは6人の猛攻を受けて体が破壊された後、回復してからこの能力を使用しました。さらにロックスの体も切断されている状態でした。つまり、通常の戦闘状態では即座に発動できない可能性があります。対象者が重傷を負っているか、何らかの精神的ショックを受けている状態が必要なのかもしれません。また、対象者の弱点(ロックスの場合は家族)を把握していることも条件の一つでしょう。

二つ目は、覇王色の覇気による解除です。ギャバンの発言が正しければ、高度な覇王色の覇気を纏った攻撃によって、支配状態や悪魔化を解除できます。ロックス自身も覇王色の使い手ですが、支配された状態では自力で解除できない可能性があります。ここで重要になるのが、白ひげやロジャー、ガープといった他の覇王色使いです。特にロジャーとガープが「協力して」覇王色を使用することで、より強力な解除効果が得られるのではないでしょうか。

三つ目は、対象者の強い意志による抵抗です。ロックスが「何?!そんな馬鹿げたことが起こるわけない!!」と叫んでいることから、ロックス自身は能力に抵抗しようとしていることが分かります。家族を愛する気持ちが強ければ強いほど、命令に抵抗する力も強くなります。完全に支配されたように見えても、内面では激しい葛藤が起きているはずです。この意志の強さが、僅かな隙を生み出し、それが仲間による救出のチャンスとなるかもしれません。

1164話では、ロックスの悪魔化がどこまで進行するのか、そして誰がどのように介入するのかが描かれるでしょう。ロジャーとガープの共闘の真価が問われる場面となります。

史上最強の6人同時攻撃とイムの不死性

1163話の最大の見せ場は、ガープ・ロジャー・ロックス・白ひげ・カイドウ・ビッグマムの6人が同時にイムを攻撃する見開きページです。この布陣は、ワンピース史上最強のメンバーが揃った瞬間と言えます。

6人の戦力分析と使用技

この6人はそれぞれが時代の頂点に立った強者たちです。彼らが使用した技も明らかになりました。

ガープは「ギャラクシーインパクト」を使用しました。この技は現代のエッグヘッド編でも使用されており、拳骨一撃で島を揺るがす威力を持つガープの代名詞です。悪魔の実の能力に頼らず、純粋な体術と覇気だけでイムに立ち向かう姿は、海軍の英雄の名に恥じません。ガープの信念は「正義を貫く」ことであり、たとえ相手が世界の支配者であっても、不正を見逃すことはできないのです。

ロジャーは「神避(カムサリ)」を使用します。シャンクスが受け継いだこの技を、ロジャー本人が使用する貴重な場面です。覇王色の覇気を纏った斬撃は、空間を切り裂くほどの威力を持ちます。

ロックスは「深淵の呪い(パンデモニウム)」という技を使用します。「深淵」という名前からも、ロックスの覇気や剣技がいかに強力かが伺えます。深淵とは底知れぬ闇を意味し、ロックスの持つ暗黒の力を象徴しています。デービー一族の力の源泉が、この「深淵」という概念と関係している可能性もあります。

白ひげ(ニューゲート)はグラグラの実の能力を使用していると思われますが、具体的な技名は明記されていません。ただし、見開きページでの描写から、世界を滅ぼすと言われる地震の力を解き放ったことは間違いありません。ゴッドバレー時点ではまだ若い白ひげですが、既に世界最強クラスの破壊力を持っています。

カイドウは「龍(ドラゴン)」の技を使用します。1162話で手に入れたばかりのウオウオの実の能力ですが、既にある程度使いこなせるようになっています。カイドウの天性の戦闘センスと適応力の高さが伺えます。

ビッグマム(リンリン)は「国の威力(ネイションズ・マイト)」という技を使用します。ソルソルの実の能力を活かした、魂を操る攻撃だと考えられます。リンリンの能力は魂に直接作用するため、イムのような不死性を持つ存在にも効果がある可能性がありました。

【覇王色の覇気の重要性】ギャバンの発言「覇王色の使い方を肝に銘じろ」は、イムとの戦いにおける最重要ヒントです。現代のルフィも覇王色を纏った攻撃を使用していますが、エッグヘッド編では五老星を完全に倒すことはできませんでした。これは「使い方」が重要であることを示しています。単に覇王色を纏うだけではなく、特定の技術や意識——例えば「悪魔を祓う」という強い意志や、複数の覇王色使いによる協力技——が必要なのでしょう。この技術をロジャーとガープがゴッドバレーで編み出し、それがギャバンに受け継がれたと考えられます。

それでも倒せないイムの強さ

この6人が束になって攻撃し、「全ての大規模攻撃がイムの体を破壊した」と明記されています。しかしイムは即座に完全回復してしまいます。この事実が示すのは、イムの強さが通常の戦闘力の概念を遥かに超えているということです。

イムの不死性には、3つの要素が関係していると考えられます。第一に、五老星や神の騎士団と同様の再生能力の源泉です。エッグヘッド編やエルバフ編で描かれたように、五老星は致命傷を受けても瞬時に回復します。神の騎士団も同様の能力を持っています。この能力の大元がイムにあると考えれば、イム自身はさらに強力な再生力を持つはずです。おそらくイムから五老星や神の騎士団に「力を分け与えている」構造があり、イムは無限に近い再生能力を持つのでしょう。

第二に、ダメージを受けても即座に回復する驚異的な再生速度です。6人の攻撃で体が破壊されたにもかかわらず、次のコマではすでに完全な状態に戻っています。この再生速度は、マルコの不死鳥の能力や五老星の再生能力をも上回ります。再生に時間がかかれば、その隙に追撃できますが、即座に回復されては攻撃の意味がありません。

第三に、「悪魔」または「神」としての本質です。デービー一族の父や祖母が「悪魔になった」と語られたように、イムもまた人間を超えた存在である可能性があります。物理的な攻撃が一時的には通用しても、根本的には倒せない概念的な存在なのかもしれません。イムは自らを「ム」と呼び、神のような口調で話します。これは単なる傲慢さではなく、本当に人間とは異なる次元の存在であることを示唆しているのではないでしょうか。

ロジャーとガープの共闘戦術

6人の中で特に注目すべきは、ロジャーとガープのコンビネーションです。彼らは元々敵対関係にありながら、ゴッドバレーで手を組みました。この共闘には、単なる戦力の足し算以上の意味があります。

まず、海賊と海軍という対極の立場が協力する象徴性です。イムの脅威は、海賊と海軍の対立を無意味にするほど大きいものでした。ガープが海兵たちの「助けるべきですか?」という質問に「もちろんだ!」と即答したのは、イムの脅威が全人類の敵であることを理解していたからです。ロジャーが「ガープ、これは俺の標的だ!」と宣言したのも、共通の敵に対する暗黙の了解があったためです。

次に、覇王色の覇気を持つ者同士の連携です。ロジャーとガープは共に最高レベルの覇王色使いです。二人の覇気を組み合わせることで、通常では不可能な強力な技が生まれる可能性があります。ギャバンの言う「覇王色の使い方」とは、この協力技を指しているのかもしれません。海賊王の覇気と海軍の英雄の覇気が一つになる時、イムの黒転支配すら打ち破れるのではないでしょうか。

さらに、異なる戦闘スタイルの補完関係です。ロジャーは剣技を中心とした戦闘スタイルで、技巧と覇気のコントロールに優れています。ガープは体術に特化し、純粋な力と武装色の硬度で勝負します。この二つのアプローチが合わさることで、イムの死角を突ける可能性があります。剣と拳、技と力、海賊と海軍——。全ての対立を超えた究極の共闘が、イムを倒す鍵となるでしょう。

1164話では、この二人がどのようにロックスを救い、イムに対抗するのかが描かれると予想されます。ゴッドバレー事件の真相解明は、ここからがクライマックスです。

あにま
6人の大技名が全部判明したの嬉しい!次回が楽しみ!

ロックスの「約束」の真意

1163話のタイトル「約束」には、これはイムとの因縁における「約束」が含まれていると考えられます。

イムとの「約束」

イムがロックスをデービー・ジョーンズと混同したことには、もう一つの「約束」が関係していると考えられます。それは800年以上前に交わされた、デービー・ジョーンズとイムの間の契約や誓いです。

空白の100年に何が起きたのかは明らかにされていませんが、デービー一族がその歴史に深く関わっていたことは確実です。おそらくデービー・ジョーンズは「ある巨大な王国」の重要人物であり、イムまたは世界政府の前身組織と何らかの契約を結んだのでしょう。その契約が破られた、あるいは裏切られたことで、デービー一族は世界政府の敵となり、完全に抹殺される対象となったのです。

ロックスが混同を否定しながらも、「約束は守られるべき」と認める態度には、血統としての宿命を受け入れる覚悟が表れています。デービー・ジョーンズの子孫として、ロックスは先祖が交わした約束の重みを背負っているのです。個人としては別人格でも、血統としての責任と運命は受け継がれています。だからこそロックスは、たとえ勝算が低くとも、イムと戦うことを選んだのでしょう。

この二つの「約束」——家族への個人的な約束と、血統としての歴史的な約束——が1163話で交錯します。そして両方の約束が、イムによって歪められ、悲劇へと変わっていくのです。約束を守ろうとすればするほど、約束は破られていく。この矛盾と絶望が、「約束」というタイトルの真の意味なのです。

【尾田先生のインタビューより】尾田栄一郎先生は過去のインタビューで「ワンピースは家族や仲間との絆を描く物語」と語っています。ロックスのエピソードは、その絆が最も残酷な形で試される展開です。家族を守るために戦った男が、家族を襲わざるを得なくなる——。この悲劇性は、作品全体のテーマである「自由」と「束縛」の対比を鮮明に描き出しています。ロックスは家族を愛するがゆえに自由を失い、イムの支配下に置かれます。これは、愛することのリスクであり、同時に愛の強さの証明でもあるのです。

黒ひげティーチが受け継ぐもの

ゴッドバレーで交わされた約束は、38年後の現代にも影響を与え続けています。1163話の最終コマで、エリスとティーチが森の中を走って逃げている場面が描かれます。当時2歳だったティーチは、父ロックスの記憶をほとんど持たないまま成長しました。しかし血統としての約束と、潜在的な記憶は確実にティーチに受け継がれています

ティーチが「世界の王」を目指す野望は、明らかにロックスの影響を受けています。しかしティーチの場合、父とは異なるアプローチを取っています。ロックスが力による支配と直接的な戦闘を目指したのに対し、ティーチは歴史の真実を探求し、世界の秘密を暴き、悪魔の実の能力を複数手に入れることで王を目指しているのです。これは単なる力の追求ではなく、知識と戦略を重視する戦い方です。

この違いは、母エリスがオハラの考古学者の意志を持っていたことと深く関係しています。ティーチは父の野心と母の探求心、両方を受け継いだ存在なのです。そして「約束」もまた受け継がれています。父が果たせなかった約束——世界の真実を暴き、イムを倒し、デービー一族の無念を晴らすこと——を、息子が果たす。それがティーチの真の目的かもしれません。

ティーチとルフィの最終決戦は、単なる海賊同士の戦いではありません。それはゴッドバレーから続く「約束」の決着でもあるのです。デービー一族とDの意志、イムと世界政府、ロックスとロジャーの因縁——。全ての約束と因縁が、次世代で解決されることになります。ルフィがロジャーの意志を、ティーチがロックスの意志を受け継ぎ、38年越しの決着をつける。その時こそが、真の最終決戦となるでしょう。

重要な新情報:キャプテン・ジョンとカイドウの描写

1163話では、ゴッドバレー事件に関する重要な新情報も明らかになりました。特に注目すべきは、キャプテン・ジョンの悪魔の実の能力と、カイドウの初陣です。

キャプテン・ジョンの「ジキジキの実」

長年謎に包まれていたキャプテン・ジョンですが、1163話でついに「ジキジキの実」の能力者であることが判明しました。この能力は磁力を操る能力で、戦場の全ての金属製武器を一箇所に集めることができます。

ジョンは「ビッグ・イーター』」と叫び、周囲の金属を引き寄せ、戦場全体に影響を及ぼすほど広範囲であることを示しています。剣や銃などの武器を奪われれば、海賊たちは戦えなくなります。ジョンの能力は、大規模戦闘において極めて有効な戦術兵器だったのです。

しかし、ガンズイ(ロックス海賊団)が「ボムボムの実」の能力で対抗します。ガンズイは「リイドレーション・キャノン」という技でキャプテン・ジョンを攻撃し、乾燥した粘液を使った爆弾攻撃で撃破します。爆発は金属を必要としないため、ジョンの磁力能力を無効化できたのです。

【ジキジキの実とキッドの関係】現代の超新星ユースタス・キッドも「ジキジキの実」の能力者です。これは同じ悪魔の実が時代を超えて受け継がれることを示しています。キャプテン・ジョンがゴッドバレーで死亡した後、悪魔の実がどこかで再生し、最終的にキッドが食べたのでしょう。ジョンの戦闘スタイル——金属を集めて攻撃する——とキッドの戦闘スタイルには共通点があり、キッドは意図せずとも先代の能力者の戦い方を踏襲していると言えます。またキッドの海賊団の名前が「キッド海賊団」ではなく「キャプテン・キッド海賊団」なのも、先代の「キャプテン・ジョン」へのオマージュの可能性があります。

カイドウの「ボロブレス」初使用

1163話では、カイドウが初めて龍の炎のブレスを使用する場面も描かれます。1162話でウオウオの実を手に入れたばかりのカイドウですが、既に龍の形態に変身し、炎のブレスを吐けるようになっています。

重要なのは、この時点ではまだ技名が決まっていないという点です。スポイラー情報には「カイドウの攻撃は『ボロブレス』だったが、初めて使用したため、まだ何と呼ぶか決めていなかった」と記載されています。これは、カイドウが自分の技を試行錯誤している段階であることを示しています。38年後のワノ国編で「ボロブレス」という名前で使用される技が、ゴッドバレーで産声を上げた瞬間なのです。

ワノ国編で見せた圧倒的な強さの原点が、このゴッドバレー事件にあったことが明らかになりました。ウオウオの実を手に入れたばかりでこれだけの適応力を見せるカイドウは、まさに「化け物」と呼ぶに相応しい存在です。

ドラゴンとシャンクスの登場

1163話では、若き日のドラゴンとシャンクスも登場し、若きドラゴンが武器を奪われて倒れる場面は、後に革命軍を率いる男の意外な一面を見せています。

さらに、赤ちゃんシャンクスは宝箱を見つけて、そのままその中に入っていくようです。赤ちゃんとはいえ、この状況で、泣き叫ばないのは大胆な性格ですね…

あにま
赤ちゃんはなんにでも興味示すから、目が離せない

1164話以降の展開予想

1163話のラストで、ロックスが黒転支配によって悪魔化し始め、エリスとティーチが森を走って逃げている場面で終わりました。次回1164話では、この最悪の状況からどう展開するのかが描かれると予想されます。二つのシナリオを検討してみましょう。

シナリオA:ロックスが完全に悪魔化して家族を追う展開

最も悲劇的なシナリオは、ロックスが完全に悪魔へと変貌し、エリスとティーチを追跡するという展開です。このシナリオの可能性を示す根拠は3つあります。

第一に、黒ひげティーチの歪んだ性格形成の理由として説明できる点です。現代のティーチは、仲間を裏切ることも厭わない冷酷な性格です。白ひげ海賊団の4番隊隊長サッチを殺害し、白ひげをも裏切りました。この冷酷さの原点が、幼少期のトラウマにあると考えられます。2歳の記憶は通常残りませんが、森の中を母と逃げ、後ろから牙を生やした父が追ってくるという極度のショック体験は、潜在意識に深く刻まれるでしょう。ティーチが「人の倍の人生を歩んでいる」という謎の設定も、この二重の人格——人間としてのティーチと、悪魔の子としてのティーチ——に関係している可能性があります。

第二に、エリスの決死の覚悟です。1162話でエリスは「捕まりそうになればティーチを殺して自害する」と決意していました。悪魔化したロックスが追ってきた場合、エリスは最後の手段を取るかもしれません。しかし母親の愛情は、自分の命を犠牲にしてでもティーチを生かす方向に働くはずです。エリスが自らの身を盾にしてティーチを逃がし、ロックスの攻撃を受けて命を落とす——。この展開なら、ティーチは生き残りつつも深いトラウマを負います。

第三に、物語の残酷性の演出という観点です。尾田先生は時に読者の予想を超える残酷な展開を描きます。オハラのバスターコールでは、学者たちが全員焼き殺されました。頂上戦争では、エースがルフィの目の前で殺されました。これらの衝撃的な悲劇は、作品に深みと重みを与えてきました。ゴッドバレー事件も同様の悲劇として描かれる可能性は高いでしょう。ロックスという最強の男が、最も愛する家族を自らの手で傷つける——。これ以上の悲劇があるでしょうか。

シナリオB:ロジャーとガープが介入する展開

より希望的なシナリオは、ロジャーとガープがロックスの悪魔化を止めるという展開です。このシナリオにも3つの根拠があります。

第一に、ギャバンの発言の伏線回収です。「覇王色の使い方を肝に銘じろ」というギャバンの言葉は、ゴッドバレーでロジャーが編み出した技術を指している可能性が高いです。ロジャーとガープが協力して高度な覇王色の技を使用し、黒転支配を解除するというのが自然な流れです。二人の覇王色が共鳴し、黒く染まったロックスの心を浄化する——。これが「覇王色の使い方」の真髄なのかもしれません。

第二に、ロックスの内面の抵抗です。ロックスは「何?!そんな馬鹿げたことが起こるわけない!!」と叫んでおり、能力に抵抗しようとしています。どれほど強力な支配能力でも、対象者の意志が完全に消えるわけではありません。ロックスの家族への愛情は、支配に抗う力となり得ます。その僅かな隙——ロックスの意志の光が消える前に、ロジャーとガープが介入すれば、救出の可能性はあります。

第三に、白ひげとビッグマム、カイドウの協力です。ロックスを救うために、元ロックス海賊団のメンバーたちが協力する可能性があります。特に白ひげは、ロックスとの長い付き合いから、彼を見捨てることはできないでしょう。「船長を助けるぞ!」という白ひげの掛け声が聞こえてきそうです。カイドウも、ロックスに拾われた恩があります。ビッグマムは複雑な感情を抱いているでしょうが、仲間を見捨てることはしないはずです。

あにま
ロックスを助けられるのはロジャーとガープだけ!頼む!

SNS(X)での読者の反応

1163話「約束」の衝撃的な展開に、ワンピースファンからは様々な反応が寄せられています。ロックスの悪魔化、イムの能力「黒転支配」の恐ろしさ、そして次回への期待——。Xでは熱い議論が繰り広げられています。

まとめ:「約束」が紡ぐゴッドバレーの悲劇

ワンピース1163話「約束」は、ゴッドバレー事件の真相に迫る最重要エピソードとなりました。イムの恐るべき能力「黒転支配」、史上最強の6人でも倒せないイムの不死性、そしてロックスが背負う二つの「約束」——。これら全てが交錯する中で、物語は悲劇へと向かいます。

今回明らかになった重要ポイントを整理します。

まず、イムがロックスを「デービー・ジョーンズ」と混同したことで、デービー一族と世界政府の因縁の歴史が明確になりました。800年以上前から続く対立構造が、ゴッドバレーで再び顕在化したのです。ロックスは個人としてではなく、血統としての宿命と向き合っています。デービー・ジョーンズとイムの間に何があったのか——。その真実が、空白の100年の謎を解く鍵となるでしょう。

次に、黒転支配という支配能力の恐ろしさです。対象者の最も大切なものを攻撃させるというこの能力は、さらに対象者を悪魔へと変貌させます。ロックスの牙が伸び始める描写は、エルバフ編での「悪魔化」と同じメカニズムです。ギャバンの発言が伏線となり、覇王色の覇気による解除方法が示唆されました。38年の時を超えて繰り返される悪魔化——。その攻略法が、過去の戦いから受け継がれているのです。

そして、ロジャーとガープが共闘した真の理由が判明しました。彼らはロックスを倒すためではなく、イムという共通の脅威に対抗するために手を組んだのです。海賊と海軍という立場を超えた協力は、イムの脅威がそれほど大きかったことを示しています。世界の敵の前では、海賊も海軍もない——。この真実が、ゴッドバレーの英雄譚の裏側に隠されていました。

【次回1164話の注目ポイント】

  • ロックスの悪魔化はどこまで進行するのか?
  • エリスとティーチは無事に逃げ切れるのか?
  • ロジャーとガープはロックスを止められるのか?
  • 覇王色の覇気による解除方法は描かれるのか?
  • ハラルドは登場するのか?
  • 白ひげやカイドウ、ビッグマムはどう動くのか?
  • ロックスは最後に正気を取り戻せるのか?

次回は休載なし!1164話は11月4日発売ジャンプ49号に掲載予定です。

タイトル「約束」に込められた意味も、複層的であることが分かりました。家族への個人的な約束と、血統としての歴史的な約束——。二つの約束がイムによって黒く歪められ、ロックスは最も残酷な運命を強いられます。約束を守ろうとすればするほど、約束は破られていく。この矛盾と絶望が、38年後のティーチの人格形成と野望に繋がっていくのです。

最後に、現代への影響を考える必要があります。ゴッドバレーで起きた悲劇は、決して過去の出来事ではありません。黒ひげティーチが受け継いだ血統と意志、ルフィたちが対峙することになるイムの脅威、そしてエルバフ編で明らかになりつつある「悪魔化」の真実——。全てがゴッドバレーから始まっています。デービー一族の無念、ロックスの悲劇、そしてエリスとティーチの逃避行——。これらの物語が現代で決着する時、真の最終決戦が始まるのです。

あにま
休載なしで次週続きが読めるの嬉しい!続きが気になりすぎる!

ワンピースは最終章に入り、長年の謎が次々と明かされています。しかしその真実は、私たちの予想を遥かに超える壮大さと残酷さを持っています。1163話「約束」は、約束という美しい言葉が、最も残酷な形で実現されるという皮肉を描きました。愛する者を守る約束が、愛する者を襲う呪いに変わる——。これがイムの能力の本質であり、デービー一族が背負ってきた宿命なのです。

次回1164話では、ロックスの運命、エリスとティーチの脱出、そしてゴッドバレー事件の結末がさらに描かれるでしょう。ロジャーとガープの覇王色の技、イムとの最終決戦、そして悪魔化したロックスの行方——。目が離せない展開が続きます。ゴッドバレー事件の全貌が明らかになる日まで、私たちは尾田先生が紡ぐ壮大な物語を見守り続けます。

38年前の「約束」が、現代でどう決着するのか——。その答えを見届けるまで、航海は続きます。デービー一族の血を引くティーチと、Dの意志を継ぐルフィの対決は、単なる海賊同士の戦いではありません。それはゴッドバレーから続く「約束」の決着であり、空白の100年の真実を巡る最終戦争となるでしょう。

ワンピース1163話「約束」の詳細ネタバレと考察、いかがでしたでしょうか。次回1164話の展開が今から待ち遠しいですね。引き続き、最新話の情報をお届けしていきますので、ぜひチェックしてください!

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