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800年前の空白の100年に隠された最大の謎─ジョイボーイとイム様の関係性が、最新話で衝撃的な展開を見せています。
イム様がジョイボーイの覇気に激しい恐怖を示したシーンは、両者の間に深い因縁があることを強く示唆しました。
果たして800年前に何が起きたのでしょうか?この記事では、2人の過去戦について徹底考察していきます。
イム様が示したジョイボーイへの異常な恐怖
エッグヘッドでエメトがルフィ達を逃がす為に体内に保存していたジョイボーイの覇王色の覇気を解き放った際には、トラウマが蘇ったのか普段の様子からは想像もつかない程の断末魔に等しい絶叫を上げ、息切れをする程の尋常でない恐怖を示しました。世界政府の頂点に君臨し、常に冷静沈着な態度を保つイム様。しかし、1122話で見せたその姿は、これまでのイメージを完全に覆すものでした。
距離の離れたマリージョアにいたにもかかわらず、ジョイボーイの覇気を感じて、悲鳴を上げて震える姿も描かれています。この反応は単なる驚きではありません。深いトラウマに根ざした恐怖の表れと考えられます。
イム様の錯乱シーンが示す深いトラウマ
ワンピース1122話で描かれたイム様の錯乱ぶりは、読者に強烈な印象を与えました。イム様が叫んだ理由の一つとして、五老星を通じてジョイボーイの覇気の攻撃を受けたことが挙げられます。しかし、単純な攻撃を受けただけでは説明がつかない異常な反応でした。
イム様の反応を見ていると、ただの敵対関係を超えた何かがあったのではないでしょうか。ジョイボーイの覇気は、肉体的な攻撃だけでなく、精神的な影響も及ぼすことができます。この精神攻撃こそが、イム様の最大の弱点を突いた可能性があります。
イム様のトラウマは800年前の敗北体験に起因していると思われます。世界を支配する絶対的権力者でさえ、過去の記憶から逃れることはできないのかもしれません。
800年前の記憶が蘇った瞬間の分析
ジョイボーイが封じ込めた最大級の覇気が放たれました。あれほどエッグヘッド編で苦しめられた五老星へ向けた衝撃は一気に戦局を変えました。この瞬間、イム様の中で何が起きたのでしょうか。
エメトが放ったのは、ジョイボーイが危惧したいざって時は訪れました。二代目ジョイボーイとも言えるルフィに迫った危機。エメト自体にも迫った危機。迷う事なく解いた結び目でした。つまり、800年前のジョイボーイ本人が直接残した覇気です。
イム様にとってこの覇気は、単なる攻撃手段ではありません。忘れたくても忘れられない過去との再会だったのです。イム様がトラウマを抱えているかのような姿からも、ジョイボーイの底知れぬ強さがうかがえるでしょう。
ジョイボーイvsイム様800年前の決戦真相
空白の100年の最終局面で繰り広げられたであろう、ジョイボーイとイム様の戦い。現代のイム様の反応を見る限り、この戦いは単純な勝敗では語れない複雑な結末を迎えたようです。
空白の100年最終局面で起きた激闘
ジョイボーイは、800年前に存在した伝説の人物であり、その覇気は非常に強力で、世界を変える力を持っていたとされています。しかし、最終的に巨大な王国は敗北し、ジョイボーイも姿を消しました。
この戦いの規模を物語るのが、現代に残る痕跡です。ジョイボーイの場合は、保存されていた覇気が解き放たれただけで天割れを起こすほどの規模なのです。本人が全力で戦った時の破壊力は想像を絶するものだったでしょう。
これを見ると1人で20人の王達と戦ったというのも納得という状況からも、ジョイボーイが文字通り世界を相手に戦ったことが分かります。そして、イム様はその戦いの当事者として、ジョイボーイの恐ろしさを身をもって体験したのです。
巨大な王国vs20の王国連合軍の裏側
"D"とは…嘗て我々が敵対した者達の名だとイム様が語るように、この戦いは単なる国同士の争いではありませんでした。イデオロギーと思想の衝突だったのです。
巨大な王国側には高度な文明と古代兵器、そして何よりジョイボーイという絶対的な力がありました。一方の20の王国連合軍には、数の優位性とイム様の策略がありました。
イム様が古代兵器を管理しているとされる理由は、800年前の大戦争にまで遡ります。その時代、ジョイボーイとその仲間たちは古代兵器を使って世界政府に対抗しようとしましたが、敗北しました。しかし、ここで重要なのはなぜジョイボーイが敗北したのかという点です。
力では圧倒的に優位だったはずのジョイボーイが敗れた理由。それは戦略的な敗北というよりも、別の要因があったのかもしれません。
ジョイボーイ敗北の真の理由とは?
圧倒的な力を持ちながら敗北したジョイボーイ。その真の理由は、単純な戦力不足ではなく、彼の優しさと仲間思いの性格にあったのかもしれません。
仲間を守るため古代兵器を使えなかった説
ジョイボーイは海賊であったことがベガパンクの配信で明かされます。そして、作中の海賊を見てみると、どの海賊も「海賊団」を結成して海に出ています。これを考慮すると、ジョイボーイも海賊団を持っていた可能性が高いと予想できます。
古代兵器の破壊力を考えると、全力で使用すれば世界そのものを破壊してしまう可能性があります。ジョイボーイは仲間や無関係な人々を巻き込むことを恐れて、古代兵器の使用を躊躇したのかもしれません。
ジョイボーイがエメトを守る様な関係性だったのでしょう。エメトを襲っていた敵はおそらく件の王達という状況からも、ジョイボーイの守りたいものを優先する姿勢が見えてきます。
最強の力を持ちながら、その力を制限してしまう優しさが敗北の原因だったとすれば、なんとも皮肉な結末です。
イム様の精神攻撃がニカの弱点を突いた可能性
もう一つ考えられるのは、イム様がニカの能力の根本的な弱点を知っていたという可能性です。ジョイボーイの覇気は非常に強力であり、直接的な攻撃だけでなく、精神的な影響も及ぼすことができるなら、その逆もまた真でしょう。
太陽の神ニカは人々を笑顔にし、自由にする力を持ちます。しかし、それは同時に他者の感情に敏感になることを意味するかもしれません。イム様が何らかの方法でジョイボーイの精神に攻撃を仕掛け、その結果として戦闘不能に陥らせた可能性があります。
現代のイム様の反応を見ると、お互いに深いダメージを負った戦いだったことが推測できます。ジョイボーイは物理的に敗北し、イム様は精神的なトラウマを負ったのかもしれません。
現代に繋がる因縁とルフィの運命
800年前の因縁は、現代のルフィとイム様の対立として受け継がれています。しかし、今度の戦いは前回とは大きく異なる展開を見せるかもしれません。
イム様が麦わら帽子を保管し続ける真意
イム様がこの巨大な麦わら帽子を前に立っているシーンは、彼(彼女)がジョイボーイや「Dの一族」に対して特別な関心を持っていることを示唆しています。なぜイム様は麦わら帽子を保管し続けているのでしょうか。
考えられる理由の一つは、ジョイボーイへの複雑な感情です。単純な憎悪ではなく、畏敬や後悔といった感情も含まれている可能性があります。
ジョイボーイ、ゴール・D・ロジャー、シャンクス、ルフィと続くこの帽子の継承は、彼らの間に共通する信念や使命が受け継がれていることを示しているのかもしれません。
イム様にとって麦わら帽子は、恐怖の象徴であると同時に執着の対象でもあるのです。
再来するジョイボーイとしてのルフィの宿命
なぜ逃がした"ジョイボーイ"をとイム様がサターン聖を糾弾したように、現代のルフィは確実にジョイボーイの再来として認識されています。
しかし、ルフィには前回のジョイボーイにはなかった要素があります。それは麦わらの一味という仲間たちの存在です。物語は「エッグヘッド編」を終え、巨人族の住む「エルバフ」に向かう章に差し掛かりました。ルフィのさらなる成長はもちろん、ジョイボーイの謎が今後の展開にどのように関わるのかも注目したいポイントです。
前回のジョイボーイが仲間を守るために力を制限したとすれば、今度のルフィは仲間と共に戦うことで真の力を発揮できるかもしれません。現「ジョイボーイ」と言われるルフィにも、まだ伸び代があるともいえるでしょう。
800年前に果たせなかった夢を、今度こそルフィが実現する。そして、イム様の長い悪夢にも終止符が打たれるのかもしれません。この因縁の決着が、ワンピース最終章の最大の見どころとなりそうです。