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ワンピース1154話で描かれるイム様とエストリッダの衝撃的な真実。
63年前のエルバフで何が起きたのか、イム様の真の目的とは何なのか。
エストリッダの死の真相と、それがロキの運命に与えた影響について、最新の情報をもとに徹底考察します。
ワンピースの物語において、世界最高権力者イム様の存在は謎に満ちています。最新話で明らかになった悪魔契約による巨人族支配や、エルバフでの暗躍について詳しく考察していきましょう。
黒転支配で巨人族を支配
イム様が最新話で見せた黒転支配は、対象を悪魔へと変える恐ろしい技でした。この能力は単なる悪魔の実の力を超えた、異次元の技術といえそうです。
魔法陣内部の対象の下半身を地に沈め、オセロのコマを引っ繰り返すように魔法陣ごと反転、陣の裏側に突き抜けた「影」側を主体として対象の存在自体を反転させる技術が明らかになりました。この手法は古代の封印術を彷彿とさせるものです。
ブロギーをはじめとする巨兵海賊団全員がこの支配下に置かれ、エルバフ制圧に向けて進撃を開始しています。巨人族の戦力をそのまま世界政府の手駒にするという恐ろしい計画が進行中なのです。
地風術を利用した長期戦略
イム様の力の背景には、地風術という古代の術式があると考察されています。この技術は黒魔術や悪魔崇拝を占術に偽装したものの可能性が高いようです。
五芒星を魔除けの呪符としている陰陽道の基本概念は五行思想で、イムは悪魔崇拝者・黒魔術師が使う五芒星(アビス)を取り入れて地風術を開発したと推測されます。表向きは運気を上げる魔除けとして広めながら、実際は悪魔崇拝のシンボルとして機能していたのでしょう。
五老星の名前が火星、土星、金星、水星、木星という惑星に由来していることからも、この五行思想との関連性がうかがえます。イム様は長期にわたって、この地風術を使った戦略を練り上げてきたのかもしれません。
エストリッダ殺害の真相と動機
エストリッダの死について、ロキの呪いが原因とされてきましたが、これは巧妙なカモフラージュだったと思われます。エルバフでの災害や事件、エストリッダの死はロキの呪いの所為にされてしまうという状況を作り出すことで、真の黒幕の存在を隠蔽していたのです。
占術師エストリッダは、おそらくイム様の正体や計画を見抜く能力を持っていたのでしょう。そのため、計画が露見する前に排除する必要があったのかもしれません。彼女の予知能力が世界政府にとって脅威となる前に、手を打ったということです。
ハラルド王の遠征中に起きた惨劇
ハラルド王の死から14年が経っていることが最新話で明らかになりました。この時期は世界政府の動きが活発化していた重要な期間でもあります。
占術師としての危険性を排除
ハラルド王が遠征中だったこの時期に、イム様は占術師エストリッダを標的にしたと考えられます。神の騎士団の1人ソマーズ聖が「ハラルドの墓参りでも?」と発言していることから、神の騎士団とハラルド王には何らかの関係があったことがうかがえます。
占術師の持つ予知能力は、イム様にとって最も警戒すべき脅威だったはずです。未来を見通す力があれば、悪魔契約や黒転支配の計画も事前に察知される危険性があります。そのため、ハラルド王の不在を狙って行動を起こしたのでしょう。
遠征中のハラルド王は、この惨劇を知らずにいたか、あるいは世界政府との密約により黙認していた可能性もあります。後者の場合、ロキによる父親殺害も納得できる動機となりそうです。
ロキ誕生の隠された真実
ロキ王子の懸賞金は26億!!遂にサウロの名前も明らかになったことで、ロキの重要性が改めて浮き彫りになりました。この異常な懸賞金額は、単なる父親殺しでは説明がつかないレベルです。
ロキ誕生には、古代巨人族の血筋が深く関わっていると推測されます。北欧神話におけるロキは、神々を欺く存在として描かれていますが、同時に世界の変革をもたらす重要な役割も担っています。ワンピースのロキも、エルバフの変革を担う存在として生まれてきたのかもしれません。
「まさかお前までおれが本当に殺意をもって親父を殺したなんて…思ってねェよな」というロキの発言からも、父親殺害には深い理由があったことがうかがえます。
呪われた子と呼ばれた本当の理由
ロキが「呪われた子」と呼ばれる理由は、単純な迷信ではなく、古代巨人族の血筋と深い関係があると考えられます。
古代巨人族の血筋が関係か
ハラルド王のモデルは、青歯王と呼ばれる「ハーラル1世ゴームソン」という人物であると考察されています。この歴史上の王は、統一を成し遂げた偉大な統治者でした。ワンピースのハラルド王も、同様の統一事業を進めていた可能性があります。
しかし、その統一事業が世界政府の意向に沿ったものだったとすれば、ロキの反発も理解できるでしょう。古代巨人族の誇りを持つロキにとって、外部勢力への服従は許しがたいことだったはずです。
「呪われた子」という呼び名は、むしろ古代の力を宿した選ばれし者という意味だったのかもしれません。周囲の巨人族たちは、その力を恐れて距離を置いていただけで、実際は畏敬の念を抱いていた可能性もあります。
イム様の最終目的とエルバフ支配
イム様は「悪くないな…これがエルバフの力か…!!!」と発言していることから、エルバフの戦力を高く評価していることが分かります。単純に巨人族を支配するだけでなく、その力を世界支配に活用する計画があるのでしょう。
イム様の最終目的は、世界の完全支配にあります。そのためには、世界最強の戦闘民族である巨人族の力が必要不可欠だったのです。悪魔契約による支配は、その手段の一つに過ぎません。
神の騎士団派遣の真の狙いも、この計画の一環だったと思われます。表向きはロキの勧誘や交渉でしたが、実際は悪魔契約を実行するための下準備だったのでしょう。
神の騎士団派遣の真の狙い
「大昔この"新世界"を制圧した狂暴な「エルバフの戦士達」は…必ずや我々「世界政府」の指揮下に置かせて貰う!!!」という神の騎士団の発言からも、彼らの真の目的が明らかです。
神の騎士団の派遣は、単なる外交交渉ではありませんでした。悪魔契約の実行とエルバフの完全制圧が最初から計画されていたのです。ロキの勧誘も、表向きの理由に過ぎなかったといえるでしょう。
神の騎士団はロキをスカウトしようと思ったのに、イム様の力でさっさと悪魔化洗脳して力強化・不死身になる奴隷戦士を量産すればよいという指摘もありますが、これは的確な疑問です。実際、最初から悪魔契約による支配が目的だったなら、交渉は時間の無駄だったでしょう。
しかし、ロキの特殊な血筋や能力を考慮すれば、単純な支配では制御できない存在だったのかもしれません。そのため、まずは懐柔を試み、それが失敗した時点で強硬手段に出たと考えられます。
世界政府による巨人族完全制圧計画
ハラルド王の改革、その根底にある思想自体がカルメルを通して「世界政府」から植え付けられたモノかもしれないという考察は非常に興味深いものです。平和への転換が、実は弱体化工作だったとすれば、全ての辻褄が合います。
現在のエルバフの子どもたちが「悪口」や「暴力」を禁止されて育てられているのも、戦士としての気質を削ぐための教育だった可能性があります。これにより、いざ侵略を受けた時に抵抗する力を失わせる狙いがあったのでしょう。
世界政府の計画は、段階的に実行されてきました。第一段階で平和思想を植え付け、第二段階で内部工作者を配置し、第三段階で悪魔契約による直接支配を実行する。現在は最終段階に入ったといえるでしょう。
この壮大な計画の背景には、Dの一族との最終決戦への準備があります。ルフィをはじめとするDの一族が覚醒し始めた今、イム様にとって巨人族の戦力確保は急務だったのです。エルバフ制圧は、その重要な一手だったといえるでしょう。