
目次
呪術廻戦の両面宿儺は、呪いの王と呼ばれるほど強力な存在です。
領域展開に関しても、他の呪術師よりも必中効果が強力でさまざまな効果を持つことがわかっています。
両面宿儺の領域展開の強さや能力について解説します。
呪いの王両面宿儺の領域展開の伏魔御廚子(ふくまみづし)とは
領域内にあるものに斬撃の術式を浴びせ続ける

両面宿儺の領域展開・伏魔御廚子は、領域内にあるあらゆるものに斬撃の術式を浴びせ続ける技です。
領域内は術式が必中で当たるため、通常は領域が閉じるまで斬撃を受け続けることに。
宿儺の術式は一撃でも威力が高いため、伏魔御廚子の効果範囲にあるものは跡形も残りません。
渋谷事変では、宿儺から半径140m以内の人間や建物が灰のようになって跡形もなく消滅しました。
斬撃の術式に適応している魔虚羅ですら、再生するまで行動できなくなるほどのダメージを受けています。
領域内の呪力のないものには「解」、呪力のあるものには「捌」が自動で降り注ぎます。
伏魔御廚子の中心にはお堂があり、周りには動物の頭蓋骨が置かれています。
掌印(手印)の元ネタは閻魔天印

両面宿儺が領域展開する際の掌印は、真言密教の閻魔天印にそっくりでこれが元ネタになったと考えられます。
閻魔天印は、閻魔天(焔摩天)の掌印です。
閻魔天はインド神話のヤマに登場する死者の国の王ヤマが仏教に取り入れられた存在で、十二天の一尊でもあります。
地獄の王閻魔大王と同一の存在とされることも多いです。
伏魔御廚子の中心にあるお堂の骨の周りには、角を持った動物の頭蓋骨が置かれています。
閻魔天は水牛に乗っていることが多く、伏魔御廚子のお堂の周りの骨は水牛のものかもしれません。
反転術式を使用して連続で領域展開が可能

両面宿儺は反転術式で焼き切れた術式を修復できるため、領域展開を連続で使用可能です。
領域展開終了直後は領域に付与された術式が焼き切れるため、基本的に領域展開は連続使用は不可能です。
しかし、宿儺は反転術式で焼き切れた術式を修復できるため、終了直後でも領域展開を行えます。
ただし、焼き切れた術式を修復するためには、術式が刻まれた脳の部位を破壊して反転術式を使用します。
脳にダメージが蓄積されるため、焼き切れた術式の修復はリスクが高いです。
両面宿儺の領域展開に使われる斬撃の術式の能力と考察
通常の斬撃「解」

斬撃の術式には2種類の技があり、通常の斬撃とされているのが「解」です。
手をかざす動作をすることで、目に見えない斬撃を飛ばします。
シンプルな技ですが、斬撃は目に見えないために回避するのは困難です。
摩虎羅に大きなダメージを与えるなどかなり強力ですが、宿儺の技の中では威力が弱いです。
通常は一撃を与えるだけですが、連射して相手を細切れにしたこともあります。
一太刀で相手を卸す「捌」

「捌」は一太刀で複数の斬撃を飛ばして、相手を卸す技です。
相手によって威力を調整する技で、ほとんどの場合で相手は切り刻まれて即死しています。
宿儺の判断で威力を調整しているためか、やりすぎてしまったり、避けられるシーンも存在します。
少年院に現れた呪霊の時は三枚に卸すつもりで使用して、より細かく解体してしまいました。
215話では「蜘蛛の巣」という「捌」の斬撃が、蜘蛛の巣のように広がる技も披露しています。
術式の名前は御厨子?

両面宿儺の術式の名前は不明ですが、御厨子が術式の名前ではないかと言われています。
この考察は万との戦闘で自分の術式を使わない宿儺に対して、「御厨子なしで私に勝てると思ってるの?」というセリフが大きな根拠です。
前後の内容から万は領域展開ではなく、術式のことを言っている可能性が高いです。
そもそも御厨子は、領域展開の名前に使われている御廚子とは漢字が違います。
両面宿儺の領域展開の能力・強さについて
領域を閉じないことで領域展開の範囲を広げている

両面宿儺の領域展開は領域を閉じないことで、領域展開の範囲を通常よりも広くしています。
通常の領域展開は領域を閉じることで、相手を領域内に閉じ込める仕様です。
相手の逃げ道を封じた上で、必中の術式で攻撃するのが一般的な領域展開です。
宿儺は相手に逃げ道を残す縛りを加えて、領域展開の範囲を大幅に広げています。
最大で半径200mまで範囲が広がっているため、逃げ道があっても逃げるのはほぼ不可能です。
そのため、縛りのデメリットがほぼない強力な領域展開になっています。
ただし、閉じない領域展開は神業とされるほど難易度が高く、ほとんどの術師は真似できません。
その難しさは「キャンパスなしで空に絵を描く」「器なしで水を運ぶ」などに例えられています。
閉じない領域展開を使用しているのは、宿儺以外では羂索だけです。
渋谷事変で呪力がないものにも必中効果が有効と判明

両面宿儺の領域展開は呪力のあるものだけでなく、呪力のないものにも必中効果が有効です。
通常必中効果を持つ領域展開でも、必中効果が有効なのは呪力のあるものに対してだけです。
しかし、宿儺の領域展開は呪力のあるものには「捌」が、呪力のないものには「解」が必中で当たる効果があります。
そのため、渋谷事変では領域内にあるほとんどのものが、粉塵になるまで切り刻まれて領域展開の範囲は更地になってしまいました。
完全なフィジカルギフテッドの禪院真希は呪力がゼロのため、領域展開の必中効果が無効になると解説されたこともあります。
しかし、宿儺の領域展開は呪力のないものにも必中効果があるため、フィジカルギフテッドでも必中効果が有効の可能性が高いです。
領域展開の条件も簡単に変更できる

両面宿儺は、簡単には変更できない領域展開の条件も即座に変更できます。
領域展開は、対外条件・対内条件・構築速度・体積などの条件を術師が調整することで成立します。
領域展開を成立させることは難しく、領域の条件をその場の対応で変更するのは不可能に近いです。
宿儺は必中効果のオンオフや範囲を戦闘中に変更しており、条件を簡単に変えられることがわかります。
両面宿儺の領域展開には使わていない術式と考察
開(フーガ)と呼ばれる炎の術式も使える

両面宿儺は、炎を飛ばして攻撃する術式も使用します。
弓矢を構えるような動作で、火の矢を放って攻撃します。
「◾️開」と唱えて使用するため、フーガと呼ばれていますが正式な名前は不明です。
斬撃の術式に比べて効果範囲が広く、使用後はビルよりも高い火柱が上がるほどの威力があります。
使用する機会は少ないですが、漏瑚や摩虎羅に対して止めを刺す際に使用されました。
宿儺の発言によれば斬撃の術式よりも知られていないらしく、謎の多い術式です。
開(フーガ)は斬撃の術式とは別物?

フーガと呼ばれる炎の術式は、斬撃の術式とは別物という考察もあります。
通常術式は1人1つだけですが、宿儺は斬撃と炎という全く別物に見える術式を2つ使用しています。
また領域展開の伏魔御廚子を使用した直後に、魔虚羅に炎の術式を使用するシーンもありました。
領域展開使用直後は、領域に付与された術式は焼き切れてしばらく使用不能になります。
焼き切れた斬撃の術式と、炎の術式が別物ならすぐに使える可能性もあります。
他人の術式を複数所持する術師もいるので、宿儺も複数の術式を所持しているのかもしれません。
宿儺は反転術式で焼き切れた術式をリセットして、すぐに使えるようにするのは不可能ではありません。
ただ、脳を一度破壊してから反転術式で治癒する荒業なので、魔虚羅相手に使ったのかは微妙です。
宿儺の本当の術式は料理の術式?

両面宿儺の術式は、料理に関連した術式とする考察もあります。
宿儺の最大の喜びは食べる事であり、発言も食べる事や調理に関連した言い回しが多いです。
118話で伏魔御廚子を使用した際は、「万死の厨房、現る!!」と煽り文がつきました。
御厨子は台所を表す言葉でもあるため、宿儺の術式が料理に関係したものである可能性は高いです。
宿儺の術式が相手を料理するものと考えるなら、斬撃で切り刻んだ後に炎で調理するとも解釈できます。
この解釈なら、斬撃と炎が1つの術式と考えられます。
斬撃の術式は包丁のイメージも登場しており、「解」と「捌」は別の包丁が対応していました。
伏黒に受肉して十種影法術も使用可能に
両面宿儺の十種影法術は伏黒のものより強力

両面宿儺は、伏黒恵に受肉することで十種影法術も使えるようになりました。
さらに、宿儺の使う十種影法術は伏黒の使うものよりも強力です。
伏黒の呼び出す式神は全て使役可能と思われ、鵺を呼び出した際は体が大きく能力も強力になっています。
玉犬は液状の形で顕現させることで、高度な運用を行っています。
また、伏黒が調伏していなかった円鹿・貫牛も召喚しています。
最強の式神八握剣異戒神将魔虚羅も調伏済みで、魔虚羅の力で万を倒しました。
魔虚羅の適応能力を自分の体で使える

両面宿儺は、魔虚羅を呼び出せるだけでなく適応能力を自分の体で使うことも可能です。
魔虚羅はあらゆる事象に適応する能力があり、攻撃を受けた能力に対応できるようになります。
宿儺は適応の肩代わりをすることができ、宿儺自身が受けた攻撃に魔虚羅が適応することが可能です。
ただし、適応したのはあくまで魔虚羅なので、宿儺自身が能力に対応できるわけではありません。
無量空処に適応した魔虚羅は無量空処を破壊できましたが、宿儺自身は0.1秒でかなりのダメージを受けていました。
また、肩代わりは宿儺だけでなく、宿儺が受肉した人間の魂に肩代わりさせることも可能です。
五条悟との戦いでは、伏黒の魂に肩代わりさせることで無量空処の適応に成功しました。
伏黒の領域展開も使える可能性が高い

両面宿儺は、伏黒の領域展開・嵌合暗翳庭も使える可能性が高いです。
最新231話の時点で、宿儺は伏魔御廚子以外の領域展開を使用していません。
複数の領域展開を使用したキャラはいないため、宿儺でも使えるのか疑問視する意見もあります。
ただ、領域展開は術式を付与した結界に、相手を閉じ込めて攻撃する技です。
2種類以上の術式を使いこなしている宿儺なら、2種類の領域展開を使えても不思議ではありません。
羂索は複数の術式を使いこなし、体を乗っ取った相手の術式を付与した領域展開を使用していました。
宿儺も伏黒を乗っ取った状態なので、伏黒の領域展開が使える可能性は高いです。
伏黒の未完成な領域展開ではなく、十種影法術を使った新しい領域展開を披露する可能性もありそうです。
以下の記事では伏黒恵の領域展開について詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
両面宿儺の領域展開についてまとめ
両面宿儺の領域展開について詳しく解説しました。
両面宿儺の領域展開や術式は強力なだけでなく、まだまだ謎も多いです、
呪術廻戦の物語も終盤になり、両面宿儺の謎も明らかになってくるでしょう。
五条悟との戦いも激しさを増していますが、炎の術式が使用されるのかも気になるところです。
呪術廻戦の今後の展開に注目しましょう。