
ワンピース1104話でサターン聖がくまに殴られましたが、その後のベガパンクとのやり取りは違和感のあるものでした。
過去のセリフなども考察すると、五老星は人間ではない可能性が見えてきます。
今回の記事では、五老星の正体について考察します。
最新話でサターン聖から感じる違和感

ベガパンクが約束(契約)を破ったことをサターン聖が非難
ワンピース1103話では、サターン聖がベガパンクがくまに自爆装置を付けていなかったことを非難しています。
これには自我が無くなったはずのくまが勝手に行動して、自分を攻撃しようとした非難も含まれているでしょう。
いくらベガパンクが政府の科学者とはいえ、すでに争っている状況で相手が約束を破ったことを非難するのは少し不自然さを感じます。
ベガパンクの答えに妙な一言で納得
サターン聖の非難に対してベガパンクは、そう思われても仕方ないと言った上で「愛ゆえと説明してもよいが」と発言。
それに対してサターン聖は、「成程…それは人類の盲断及び不具合である」と答えました。
ベガパンクの意志ではないと納得しているような妙な一言で、サターン聖の怒りも感じられません。
普通ならもっと見下した感じで読者に嫌悪感を感じさせるセリフになりそうですが、人間を理解できない存在が話しているような印象を受けます。
五老星は天竜人ではない可能性を考察

外見や態度が一般的天竜人とは明らかに違う
五老星は、一般的な天竜人と比べると外見や態度が明らかに違います。
天竜人は宇宙服のようなものを身に着けており、奴隷に跨って移動するほど怠惰です。
五老星は基本的にスーツを着ており、現実にいてもおかしくない服装をしています、
体格も良く戦いで負ったような傷があるため、とても天竜人として生活してきたようには見えません。
五老星は不老説もあり、世界政府を作った最初の20人の生き残りとも言われています。
最初の20人の生き残りなら、天竜人らしくないのは当然かもしれません。
ただ、五老星が最初の20人だとすると不自然な発言があります。
まずは、五老星が不老である根拠を挙げていきます。
何百年も生きている?
五老星は作中の描写から、何百年も生きている可能性が高いです。
少なくとも22年前から全員が現在と同じ姿で、サターン聖は38年前から外見が変わっていません。
ワンピース1037話では、ゴムゴムの実が覚醒しそうに時に五老星は以下のような発言をしています。
- もはやあの実は我々にとっても伝説
- 過去何百年も覚醒する事などなかった
- なぜ「世界政府」はわざわざあの実にもう一つの名前を与えた
五老星は、実際にゴムゴムの実が覚醒しなかったのを数百年間見てきたから、このような発言をしたと思われます。
不老と思われるが最初の20人ではない可能性が高い
1037話の発言は、五老星は世界政府がゴムゴムの実と名付けたことに関与していないようにも聞こえます。
五老星は自分たちを「我々」と言った直後に、「「世界政府」はわざわざあの実にもう一つの名前を与えた」と発言しました。
明らかに、自分達とゴムゴムの実の名前を付けた世界政府を区別した言い方です。
寿命の短い普通の人間なら、その当時は生きていないので不自然ではありません。
しかし、五老星が世界政府を作った最初の20人だとすると、明らかに不自然な発言です。
これらの発言から五老星は不老ではあっても、世界政府を作った最初の20人とは別人と考えられます。
天竜人らしくない上に、最初の20人でもない五老星は天竜人ではないのかもしれません。
五老星は人間ではなく悪魔?

五老星は不老の可能性が高いだけでなく、人間とは思えないようなセリフが多いです。
ここでは五老星が、悪魔である可能性について考察します。
取り上げるセリフはサターン聖のものが多いですが、五老星が自分たちを我々と表現していることから五老星は同族と仮定しています。
自分を人間扱いしていない発言が多い
サターン聖は、自分のことを人間扱いしていない発言が多いです。
サターン聖は「人間の命など虫だと思え」「虫けらの気持ちを理解しろと言うのか?不可能だ」など人間を見下した発言をしています。
自分を神だと思っている天竜人なら、当然の発言かもしれません。
しかし、サターン聖の発言は傲慢さの感じられる他の天竜人とは違い、根本的に人間とは異なるちぐはぐさがあります。
特にワンピース1104話の発言は下界の人間を見下しているというよりも、天竜人を含めた人類と自分を根本的に別の存在と考えている印象を受けます。
五老星は人間ではなく、悪魔だからこのような発言が多いのではないでしょうか?
五老星は悪魔の実の能力で変身したのではなく、変身後が本来の姿かもしれません。
人間を見下しているのに約束(契約)は守る
サターン聖は人間を見下しているのに、取引の約束(契約)は守ろうとしています。
サターン聖はくまに理不尽な取引を持ち掛けており、卑劣なのは確かです。
しかし、サターン聖は取引の約束自体は律義に守ろうとしているようです。
ヨークと取引する際の態度を見る限り、サターン聖だけでなく、五老星は約束を守るのではないでしょうか?
1104話では約束を破ったように見えたベガパンクを非難しており、約束に異常なこだわりがあるようにも見えます。
基本的に悪魔は、取引の約束(契約)は守るものです。
五老星が悪魔なら、見下している人間との約束を守るのも当然でしょう。
年齢操作が効かない
ボニーの年齢操作が効かなかったのも、五老星が悪魔である伏線の可能性があります。
ワンピース1103話で、サターン聖にはボニーの年齢操作が効きませんでした。
過剰な覇気で能力を無効化しているような描写もなく、能力は無効化されていない可能性が高いでしょう。
サターン聖は多少操作したくらいでは若くならないほど、長く生きているのかもしれません。
不老手術で歳を取らないから、年齢操作が効かなかったとも考えられます。
ただ、五老星が悪魔だと考えれば、寿命がないので年齢操作が効かないのは当然でしょう。
サボの「世界のてっぺんに地獄がある」発言は伏線?
サボがイム様を見た時の発言は、五老星が悪魔であることの伏線かもしれません。
サボは変身したイム様と五老星を見た時に、「世界のてっぺんに地獄があるとは」と言っています。
サボは比喩表現で言ったと思われますが、これはイム様と五老星の姿を見て地獄だと感じたということでしょう。
地獄にいるのは鬼か悪魔なので、サボの発言は五老星が本物の悪魔であることの伏線とも考えられます。
五老星とイム様の関係を考察

五老星のモチーフは「かいじゅうたちのいるところ」?
五老星のモチーフは、絵本の「かいじゅうたちのいるところ」だと考察されています。
「かいじゅうたちのいるところ」は、主人公の少年がかいじゅうの住む島の王様になる物語です。
五老星の変身した姿と絵本に登場するかいじゅうがそっくりだったために、モチーフだと言われるようになりました。
イム様が子供のように見えたことも、モチーフだと言われた理由の1つかもしれません。
「かいじゅうたちのいるところ」がモチーフならイム様だけは人間?
「かいじゅうたちのいるところ」が変身後の五老星のモチーフなら、五老星が人間でない場合でもイム様だけは人間の可能性があります。
「かいじゅうたちのいるところ」がモチーフなら、イム様は主人公の少年マックスに該当すると考えられます。
モチーフ通りなら、イム様は人間でない存在を支配していても本人は人間になるわけです。
イム様は、最初の20人の1人イム聖と同一人物の可能性がありますが、五老星はそうでない可能性が高いです。
イム様と五老星が同族である必要性もないため、イム様が人間で五老星が人外の存在でもおかしくないでしょう。
五老星よりもイム様の方を謎の存在として意識しやすいですが、実際は逆の可能性もありそうです。
五老星の正体を考察

五老星はイム様が契約した悪魔?
五老星は、イム様が契約した悪魔なのかもしれません。
五老星が悪魔だとしたら、イム様が契約した悪魔だと考えるのが自然でしょう。
おそらくイム様は、世界政府を維持するために五老星と契約したと思われます。
悪魔は契約を守るものなので、人間を見下していても、契約者のイム様に従うのは当然です。
五老星はイム様に忠実に従っていますが、イム様を恐れているような描写はありません。
命令に忠実に従う五老星が、内心イム様すら見下している可能性もありそうです。
五老星は宇宙人?
五老星は、宇宙人の可能性もあります。
ワンピースの世界には月の民や宇宙海賊がいるため、宇宙人が存在するのは確定しています。
宇宙人は扉絵連載のみの登場ですが、本編に登場する可能性は高いでしょう。
不老の可能性が高く普通の人間の思考が理解できない五老星が、宇宙人でもおかしくはありません。
現在変身後の姿がはっきり描かれているのはサターン聖だけですが、変身した五老星のシルエットは宇宙海賊に似ているとも言われています。
月の民は文明を残して姿を消しましたが、五老星が月の民の可能性もあるでしょう。
宇宙人がイム様に従う理由は不明ですが、悪魔のように何らかの契約で従っているのかもしれません。
五老星の正体についての考察まとめ

五老星の正体について考察しました。
イム様が登場したことで、五老星はあくまでイム様に従う存在という印象が強くなっています。
しかし、イム様がネロナ家のイム正の可能性があるのに対して、五老星が何者なのかについてほとんど情報がありません。
五老星が最初の20人ではないとすると、本当に悪魔などの人外である展開も十分に考えられるでしょう。
サターン聖はかなり追い詰められている感じがあるので、五老星の正体に関する情報が明かされるのを期待しましょう。