【ワンピースネタバレ考察】グロリオーサがロックス海賊団に参加した本当の目的は?青龍の実狙いの真相

アマゾン・リリー先々々代皇帝のグロリオーサ(ニョン婆)が、かつて伝説のロックス海賊団の一員だったのです。

なぜ男子禁制の女ヶ島の皇帝が、世界最強と呼ばれた海賊団に参加したのでしょうか?

「今日こそ決める」と意気込むグロリオーサの真の目的は、青龍の実を手に入れることだったのか、それとも恋する男性を追いかけての参加だったのか。

最新話ではロジャーに好意を寄せていたことも明らかになり、その複雑な恋愛事情も注目を集めています。

本記事では、グロリオーサがロックス海賊団に参加した本当の理由と、青龍の実を狙った真相について徹底考察していきます。

ゴッドバレー事件から38年。長い間謎に包まれていたロックス海賊団の全貌が、ついに明らかになってきました。その中でも特に衝撃的だったのが、アマゾン・リリーの先々々代皇帝グロリオーサの参加です。なぜ女人国の皇帝が、史上最凶の海賊団に身を投じたのでしょうか。彼女の真の目的に迫ってみましょう。

グロリオーサのロックス海賊団参加の背景

恋煩いが引き起こした運命の選択

原作1156話で、グロリオーサがロジャーに恋をしていたことが明確に描かれました。九蛇海賊団とロジャー海賊団の邂逅で、彼女は恋煩いを発症したのです。

グロリオーサの人生を大きく変えたのは、44年前のロジャー海賊団との出会いでした。当時、九蛇海賊団の船長として「海のアイドル」と呼ばれていた彼女は、若き日のロジャーと遭遇します。

この時の描写を見ると、グロリオーサは明らかにロジャーに好意を示していました。しかし皮肉なことに、ロジャー自身は副船長のシャクヤクに夢中になってしまいます。まさに一方通行の恋だったのです。

あにま
このすれ違いが後の運命を決めたのね

恋煩いは九蛇の女性にとって死に直結する病気です。グロリオーサは皇帝の座を捨ててでも、愛する人を追いかける道を選択しました。この決断こそが、彼女をロックス海賊団へと導く第一歩だったのです。

アマゾン・リリー皇帝が島を捨てた理由

グロリオーサの島出奔は、アマゾン・リリーの歴史において前代未聞の出来事でした。皇帝という最高の地位にありながら、なぜ彼女は全てを投げ捨てたのでしょうか。

恋煩いによる「恋焦がれ死に」を回避するためだったのは間違いありません。しかし、単純に逃避しただけではなく、より積極的な理由があったと考えられます。

アマゾン・リリーでは恋煩いにかかった皇帝は死ぬのが通例でした。グロリオーサ、シャクヤク、ハンコックと、4代連続で恋煩いにかかっているのは異例の事態です。

グロリオーサは愛する人の側にいることで恋煩いを乗り越えようとしました。これは作者が示唆している「恋煩いの治療法」でもあります。ただし、ロジャーに直接アプローチするのは困難でした。そこで彼女が選んだのが、ロックス海賊団への参加だったのかもしれません。

当時のロックス海賊団は海賊界の頂点に君臨していました。そこに参加すれば、必然的にロジャー海賊団と対峙する機会も増えるはずです。グロリオーサにとって、それは愛する人に近づく唯一の手段だったのでしょう。

青龍の実を狙った戦略的な思惑

ゴッドバレー事件でグロリオーサが発した「今日こそ決める」という言葉には、深い意味が込められていると思われます。この発言の背景には、青龍の実(ウオウオの実 モデル"青龍")への強い執着があったのではないでしょうか。

グロリオーサが青龍の実を狙った理由は、アマゾン・リリーの防衛力強化だった可能性が高いです。カイドウが後に手にしたこの実の圧倒的な力を、彼女も認識していたのでしょう。

グロリオーサの「決める」発言に対して、キャプテン・ジョンが「全員そのつもりだ」と返していることから、ロックス海賊団のメンバー全員が悪魔の実奪取に燃えていたことがうかがえます。

しかし、グロリオーサの場合は他のメンバーとは動機が異なっていたはずです。青龍の実を手に入れてアマゾン・リリーに持ち帰り、国の守護神となる。そんな壮大な計画があったのかもしれません。

非能力者だった彼女にとって、青龍の力は魅力的でした。空を飛び、炎を吐き、雷を操る。これほど防衛に適した能力は他にありません。愛する人への想いと、故郷への責任感。この二つの感情が彼女を突き動かしていたのでしょう。

アマゾン・リリー防衛のための力を求めて

グロリオーサがロックス海賊団に参加した最も重要な理由は、アマゾン・リリーの未来を守るためだったと考えられます。恋煩いで島を出たとはいえ、彼女の心の奥底には常に故郷への愛があったはずです。

当時の世界情勢を考えると、アマゾン・リリーは常に外敵の脅威にさらされていました。世界政府や海軍、そして他の海賊たちから島を守るためには、圧倒的な力が必要でした。

あにま
皇帝の責任は恋よりも重かったのかも

ロックス海賊団での経験は、グロリオーサにとって貴重な学習の場でもありました。世界最強クラスの海賊たちと肩を並べることで、彼女は戦闘技術や戦略眼を磨いたはずです。これらの経験は、後にアマゾン・リリーに戻った際に大いに役立ったことでしょう。

また、ロックス海賊団の人脈も重要でした。白ひげ、ビッグ・マム、カイドウといった未来の四皇たちとの繋がりは、アマゾン・リリーにとって貴重な外交資産となったと思われます。

ゴッドバレー事件での「今日こそ決める」発言の意味

グロリオーサの恋の相手は誰だったのか

長い間、グロリオーサの恋の相手については様々な憶測が飛び交っていました。白ひげ説、ロックス説、そして真実であるロジャー説。1156話でついに答えが明かされました。

1156話で描かれた九蛇海賊団とロジャー海賊団の邂逅シーンで、グロリオーサがロジャーに好意を示していることが明確に描写されています。

この恋は非常に一方的なものでした。グロリオーサはロジャーに強い想いを抱いていましたが、ロジャー自身はシャクヤクに夢中になっていたのです。この複雑な三角関係が、後の九蛇海賊団の運命を大きく左右することになります。

興味深いのは、グロリオーサの恋がなぜロジャーに向かったのかという点です。当時のロジャーはまだ海賊王ではありませんでしたが、既に特別なカリスマを持っていました。Dの一族特有の魅力と自由への憧れが、グロリオーサの心を捉えたのでしょう。

あにま
運命的な出会いって本当にあるのね

ロジャーへの恋は、グロリオーサに新しい世界観をもたらしました。アマゾン・リリーの閉鎖的な環境で育った彼女にとって、ロジャーの自由な生き方は衝撃的だったはずです。この経験が、後に彼女がハンコックに与える助言の礎となっているのかもしれません。

白ひげを巡るバッキンとの三角関係

ゴッドバレー事件での描写を見ると、グロリオーサとバッキンの間には明らかな緊張関係がありました。バッキンが白ひげにくっついて離れない様子を見て、グロリオーサは「見苦しい」と吐き捨てています。

しかし、バッキンからは「お前もだろう」と返されていることから、グロリオーサ自身も誰かに対して同様の行動を取っていたことがうかがえます。これは明らかにロジャーに対する想いを指していたと考えられます。

バッキンとグロリオーサの関係は、現在でも険悪です。ウィーブルとハンコックの因縁も、この時代から続く対立の延長線上にある可能性があります。

バッキンの白ひげへの執着は有名ですが、グロリオーサから見れば同族嫌悪の対象だったのでしょう。自分も同じようにロジャーに想いを寄せていながら、バッキンの行動を批判するのは矛盾しているとシキに指摘されたのです。

この複雑な人間関係が、ロックス海賊団内部の結束を弱める要因の一つだったかもしれません。恋愛感情が絡むと、どんなに強い海賊団でも内部分裂のリスクが高まります。グロリオーサとバッキンの対立は、その典型例だったと言えるでしょう。

ロジャーへの想いが判明した最新展開

1156話で描かれたロジャーへの恋は、グロリオーサの人生における最も重要な転換点でした。この恋が彼女に与えた影響は計り知れません。

恋煩いによる体調不良で船長として機能しなくなったグロリオーサ。この状況は九蛇海賊団にとって深刻な問題でした。戦闘中に指揮官が倒れるなど、あってはならない事態です。

この時のグロリオーサの恋煩いが、後のアマゾン・リリーの皇帝たちの運命を決定づけた可能性があります。恋煩いの伝統はここから始まったのかもしれません。

しかし、この恋は決して無駄ではありませんでした。ロジャーという男性を深く愛したことで、グロリオーサは男性の心理や外の世界の複雑さを理解するようになります。これが後にハンコックの相談役として重要な役割を果たすことになるのです。

真の愛を知った者だけが持つ深い洞察力。それがグロリオーサの最大の武器となったのでしょう。現在の彼女がハンコックに的確な助言を与えられるのも、この時の苦い経験があるからこそなのです。

ロックス船長への憧れ説を検証

一時期、グロリオーサの恋の相手がロックス・D・ジーベック本人ではないかという説が有力視されていました。世界の王を目指す男の野望に魅力を感じたのではないか、という推測です。

しかし、1156話の描写を見る限り、この説は否定されたと考えて良いでしょう。グロリオーサの想いは明確にロジャーに向けられており、ロックス船長への特別な感情は描かれていません。

あにま
予想と違ったけど、これが真実なのね

ロックスという人物の魅力は確かに強烈でした。圧倒的なカリスマと野望を持つ彼に憧れを抱く女性がいても不思議ではありません。しかし、グロリオーサの場合は違っていたのです。

彼女がロックス海賊団に参加したのは、ロックス船長への愛ではなく、ロジャーに近づくための手段だった。この真実が明らかになったことで、グロリオーサの行動原理がより明確になりました。すべては愛する人のためだったのです。

ロックス海賊団でのグロリオーサの立ち位置

九蛇海賊団船長としての特別な地位

ロックス海賊団の中で、グロリオーサは非常に特殊な立場にありました。他のメンバーが個人として参加していたのに対し、彼女は九蛇海賊団の船長として、組織ごと関わっていたからです。

この違いは重要です。グロリオーサには故郷への責任があり、完全にロックス海賊団に身を委ねることはできませんでした。アマゾン・リリーの安全と利益を常に考慮する必要があったのです。

九蛇海賊団は当時「海のアイドル」と呼ばれており、戦闘力だけでなく文化的影響力も持っていました。これはロックス海賊団にとって貴重な資産でした。

ロックス海賊団の他のメンバーから見れば、グロリオーサは少し距離を置いた存在だったかもしれません。完全に信頼できる仲間というより、利害が一致した時だけの協力者という印象だったでしょう。

しかし、この微妙な立ち位置が、後にグロリオーサを救うことになります。ゴッドバレー事件でロックス海賊団が壊滅した際、彼女は比較的スムーズに脱出することができました。最初から完全には依存していなかったからこそ、独立した判断ができたのです。

他の女性海賊との力関係と対立

ロックス海賊団には、グロリオーサ以外にもバッキンという女性メンバーがいました。二人の関係は決して良好ではなく、むしろ対立していたと考えられます。

バッキンは科学者という肩書きでロックス海賊団に参加していました。一方、グロリオーサは戦闘員兼指揮官としての役割でした。役割は違えど、船団内での影響力を巡って競争関係にあった可能性があります。

バッキンとグロリオーサの対立は現在まで続いており、ウィーブルとハンコックの関係にも影響を与えています。過去の因縁は簡単には消えないのです。

特に恋愛関係が絡むと、女性同士の関係は複雑になります。バッキンが白ひげに執着し、グロリオーサがロジャーに想いを寄せる。お互いに相手の恋愛を「見苦しい」と批判し合う関係だったのでしょう。

この対立は、ロックス海賊団の結束力を弱める要因の一つだったかもしれません。船団の幹部同士が対立していては、組織として機能しにくくなります。ロックス海賊団の短命さには、こうした内部対立も影響していたのではないでしょうか。

グロリオーサ参加がもたらした影響と結末

ゴッドバレー事件後の人生の転機

ゴッドバレー事件でロックス海賊団が壊滅した後、グロリオーサの人生は大きく変わりました。愛するロジャーとも離ればなれになり、彼女は新たな道を模索する必要がありました。

この時期の詳細はまだ明かされていませんが、グロリオーサはシャボンディ諸島でレイリーやシャクヤクと暮らしていたことが示唆されています。皮肉なことに、恋敵だったシャクヤクとの同居生活です。

あにま
複雑な関係だったでしょうね

しかし、この共同生活が彼女たちに新たな絆をもたらしたのかもしれません。同じ男性を愛した者同士、理解し合えることもあったでしょう。シャクヤクもレイリーとの関係で苦労していたはずです。

ハンコック三姉妹を保護したことが、グロリオーサがアマゾン・リリーに帰還するきっかけとなりました。故郷への愛と責任感が、最終的に彼女を呼び戻したのです。ロジャーへの恋は諦めざるを得ませんでしたが、新たな使命を見つけたのでしょう。

現在のハンコックとの関係性への伏線

現在のグロリオーサとハンコックの関係を見ると、単なる元皇帝と現皇帝の関係以上の深い絆があることがうかがえます。これは、グロリオーサの過去の経験が大きく影響していると考えられます。

グロリオーサ自身が恋煩いを経験し、それを乗り越えた唯一の皇帝です。だからこそ、同じ病に苦しむハンコックの気持ちを誰よりも理解できるのです。

グロリオーサの助言には、実体験に基づく重みがあります。理論ではなく、実際に恋煩いと向き合った者だけが持つ説得力があるのです。

ハンコックがルフィに向ける想いを見て、グロリオーサは自分の若い頃を思い出しているはずです。一方的な恋の苦しさ、相手に受け入れられない辛さ。すべてを経験した彼女だからこそ、的確なアドバイスができるのでしょう。

あにま
経験者の言葉は重いものね

また、グロリオーサがロックス海賊団で学んだ外の世界の知識も、現在のアマゾン・リリーにとって貴重な財産となっています。世界政府の動向、他の海賊団との力関係、海軍の戦術など、彼女の豊富な経験がハンコックの判断を支えているのです。

グロリオーサの参加がロックス海賊団に与えた影響は限定的でしたが、彼女自身が得たものは計り知れません。愛の痛みと成長、そして真の強さ。これらすべてが、現在のアマゾン・リリーの礎となっているのです。

おすすめの記事