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「メイドインアビス」とは、WEBコミックガンマで連載されている傑作ファンタジー漫画で、原作者はつくしあきひとです。
本作は2017年にアニメ化され、2020年には劇場版が放映されました。
本作のヒロインであるリコは、南の島ベオルスカ島にある巨大な大穴「アビス」への冒険に挑む、探掘家見習いの少女です。今回はこのリコについて解説していきます。
題名 | 収録巻 |
メイドインアビス アニメ1期 | 漫画1巻〜4巻26話「新たなるスタート」まで収録 |
メイドインアビス 劇場版「深き魂の黎明」 | 漫画4巻27話「禁断の花畑」〜5巻38話「挑む者たち」まで収録 |
メイドインアビス アニメ2期「烈日の黄金郷」 | 漫画6巻39話「還らずの都」〜11巻60話「黄金」まで収録 |
メイドインアビス アニメ3期(未定) | 漫画11巻61話「どこにでも行ける」〜 |

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「メイドインアビス」のヒロイン・リコはどんなキャラクター?
リコのプロフィール

- 年齢:12歳
- 職業:赤笛の探掘家(見習い)
- 住んでいる場所:ベオルスカ島オースの町ベルチェロ孤児院(生まれはアビス)
- 一人称:私(まれにリコさん)
- 家族:ライザ(母・白笛の探掘家)トーカ(父・黒笛の探掘家)
- 好きなもの:遺物録の総集編
- 得意分野:料理、アビスや遺物に関する知識。
- 師:ジルオ(後述参照)
リコはオースの町に住んでいますが、生まれたのはなんとアビスの中。母ライザが、アビスで探掘していた最中にリコが生まれたのです。その際、アビスの呪いと言われる、上昇負荷(アビスにある力場の副作用で、穴の中から地上に上がろうとすると、体に負担がかかってしまう)の影響で、眼鏡をかけていないと頭痛がしてしまう体質になったのです。
その際、呪い除けの籠という遺物に入れられたおかげで、彼女は無事に地上まで上がることができました。
好きなものである遺物録とは、アビスで発見された遺物をまとめた図集のようなもので、母である白笛のライザが発見した遺物もあることから、リコは丸暗記するほど読みふけっていました。このリコの遺物の知識は探掘で役に立つこともあります(後述参照)。
リコの性格
リコの性格は明るく快活で、行動的なキャラクターです。破天荒な性格をしたライザと似ている一面がありますが、がさつなライザとは違い、礼儀正しく、どんな人とも打ち解けるような人懐っこい性格をしています。
その一方、手癖がひどく、採取した遺物をくすねたり、探掘組合に保管されているライザの封書の一部を、勝手に持ち出したりしています。
ひろい食いも行っており、それが元で腹を下しているので、ヒロインとしては少々がっかりな一面が目立つ女の子ですが、基本素直な性格なので、多くのキャラクターに好かれています。
リコのは普段何をやっている?

リコは普段オースの町にあるベルチェロ孤児院で、探掘家見習いとして働いています。
ベルチェロ孤児院は、孤児を引き取って、探掘家に養成するための養護施設です。孤児院で働く探掘家は、鈴つき(年少者)リコ達見習いの赤笛、一人前の蒼笛、教育係の月笛、達人の黒笛などがいます。
赤笛は探掘の際、月笛の指導の下、第一層のとりわけ深度の浅い場所で探掘を行います。
アビスの上昇負荷は、深度が深くなるほど負担が大きくなり、最悪死ぬことになります。
また、アビスには危険な生物もたくさんいるので、未熟な赤笛は、浅層で活動することになるのです。
孤児院では、探掘家としての技術だけでなく、観光客のガイドや、お祭りやイベントの手伝いなど、幅広い仕事を子供たちにやらせています。これは、おそらく探掘家以外の仕事にも就けるようにするための措置と思われます。
「メイドインアビス」リコの交友関係

↑左からリコ、キユイ、シギー、ナット
レグ

レグは、リコが第1層を探掘しているときに出会った不思議な少年型ロボットです。
リコがベニクチナワという、巨大なヘビに襲われたときに、強力な砲撃(火葬砲)で助けてくれたのですが、その後すぐに気を失ってしまったのです。
その後、レグはリコに電気ショックを受けて意識を取り戻すことができましたが、記憶を失ってしまい、自分が何者なのかわからなくなってしまいます(レグはリコが名付けた名前)。
それ以降、レグはリコの良きパートナーとして、アビスの探掘に同行することになります。
小さな体に似合わず、レグは高い戦闘力を持っています。その一方、リコは力が弱いため、フィジカル面で彼女の力を補ってくれる心強いパートナーです。
レグはリコを信頼していますが、リコはレグが気絶している間に、身体を調べるために、ひどいことをやっていたので(お尻に計り棒を入れる、焼けた石炭を食べさせようとするなど)、時折、彼女の行動に呆れていることがあります。
実は、原作者であるつくしあきひとによると、メイドインアビスの構想段階では、主人公は男の子のみであったとのこと、それを二つに分けたのがレグとリコだったのです。リコの性格が男の子っぽいのはそのためのようです。
ナット

リコの同年齢の友達で、やんちゃな雰囲気の少年。リコ同様、赤笛の探掘家見習いです。ちょっと口が悪く、リコとは喧嘩が絶えませんが、面倒見の良い性格で、孤児院に入ったばかりのレグに、仕事を教えたりしています。
実はリコに好意を抱いており、彼女のことを心配して、アビスに行くの反対していましたが、最終的には名残おしそうにお別れをし、彼女の出発を見届けました。
シギー

眼鏡をかけた利発そうな少年。ナット同様、リコの友達で、赤笛の探掘家見習いです。博識で、頭がよく、一見優等生に見えますが、実はリコ以上にいたずら好きです。
リコたちがアビスに向かう際は、知識面で二人のサポートをする一方で、アビスの危険性を促して、警告をしました。また、計画性のない二人に代わって、第二層にある探掘家の停留基地「シーカーキャンプ」に向かうまでの段取りを組んだりしました。
キユイ

リコが弟のように面倒を見ている男の子で、まだ言葉もつたないほどの幼い少年です。まだアビスに降りる許可をもらっていないので、笛ではなく鈴を身に着けています。
ジルオ

20代くらいの生真面目そうな青年で、月笛の探掘家です。ベルチェロ孤児院で、リコ達赤笛と鈴付きの子供たちを一人前の探掘家にするべく、教鞭をとっています。
リコの母、ライザの直弟子でリコにとっては兄貴分にあたり、時に厳しく時に優しくリコに接しています。
リコはアビスに向かう際、彼には何も告げなかったのですが、ジルオはいつかリコがアビスに行こうとする日が来ることを想定していたのか、レグのポケットにこっそりとライザの封書の写しを忍ばせておくなど、彼なりの方法で二人を支援しました。
ハボルグ

豪放で世話焼き屋な、壮年の大男で、黒笛の称号を持つ探掘家です。妻は、リコたちがよく遊びに行っている、香辛料店のおかみラフィーです。
自身も腕の立つ探掘家である一方、白笛に憧れており、白笛に関する逸話をナットとシギーに聞かせるなど、大の白笛マニアです。
リコの母ライザと知り合いであったということから、リコにとっては父親のような存在でもあります。
ラフィー
パンフで知ったけどメイドインアビスのハボルグ(CV稲田徹さん) の奧さんのラフィーはCV生田目仁見さんだった!
— ピクトグラム (@PictogramP) February 4, 2019
どんなAL4の一角ですか(笑) pic.twitter.com/0K7aZaYcC1
リコたちがよく遊びに行っている、香辛料店のおかみです。子供がおらず、夫であるハボルグがアビスに行っている間は、リコ達にハボルグの部屋を貸して、一同の面倒を見ています。
ラフィー(英語で笑う)という名前の通り、笑顔の絶えない穏やかな女性ですが、白笛に関してはあまり快く思っていないようで、リコが白笛を目指していることに内心よく思っていないようです。
「メイドインアビス」リコの母ライザとは?

リコの母、ライザは白笛の称号を持つ伝説級の探掘家で、オースの町の名士でもあります。
白笛は、単に腕が立つだけでなく、高い功績を成し遂げることができた者のみに与えられる称号ですので、達人である黒笛でも行くことができない、第六層から第七層にまで下ることができます(深度制限なし)。
ライザは若いころから、探掘家としての才覚を発揮し、リコが生まれる前には、すでに白笛の称号を持っていました。一方、破天荒な性格でも知られ、大酒飲みで喧嘩っ早く、度を越したいたずらをするというかなりのトラブルメーカー体質だったようです。
敵対していた他国の探掘家達をこごとく返り討ちにしていったので「殲滅卿」と呼ばれ、多くの人間から恨みを買っています(そのため、リコの母がライザであることは、親しい人間しか知られていません)。
アビスは深度の深い層にある遺物ほど、強力な力を持っているので、白笛は国から特級遺物を回収する特命を任されることがあります。
ライザは、上記の通り、気丈な性格であったため、お腹にリコを宿した状態で遺物回収の任に就いたこともあります。探掘は苛烈を極め、そんな最中でリコは生まれました。

生まれたばかりのリコとともにオースの町に戻ったライザは、しばらくリコとともに暮らしましたが、リコが2歳のころにラストダイブ(第七層に向かうこと、あまりに過酷なのでそう呼ばれている)に入りました。
それからおよそ10年(物語開始時点)、ハボルグの手によって、ライザの封書と白笛のみが返ってきました。そのため、周囲は彼女が死んだと思っています。
しかし、リコは、探掘組合に保管されている封書の中身を閲覧したとき、「奈落の底で待つ」という文章があることにから、母は生きていると確信し、レグとともに奈落の底へ向かう決意をします。
「メイドインアビス」リコの長所
常に行動的で前向き
リコはとにかく前向きな女の子で、くよくよ悩む前に行動を起こすというタイプです。
早く白笛になりたいという一心から、探掘の際、ジルオに自分の分担する場所を、もっと深い所にしてほしいと頼み込んだりしています。
見習の赤笛に、危険性が増す深い所を任せるわけにはいかないので、ジルオは反対しますが、リコの熱心さに心を動かされたのか、探掘で回収した遺物の査定額が最高の額であれば考えると言いました。
赤笛が行けるアビスの第一層は、高価な遺物が無いため、最高の額を出すのは容易ではありませんが、リコはめげずに回収に励みます。
このように、リコは大変前向きで、積極的な女の子であることがわかります。逆に、パートナーとなるレグは戦闘力はともかくとして、精神面は臆病で脆く、行動する際は彼女の判断に頼ることが多いようです。
原作者つくしあきひとに言わせると、ドラえもんで例えると、リコがドラえもんで、レグがのび太君なのだそうです。能力や見た目は逆に見えますが、つくしあきひとによると、リコが率先して行動してくれるので、レグは判断できるのだと言っているのです。
また、第七層の成れ果ての村で、住人から積極的に村の言葉を学ぼうとするなど、筆者が見習いたいくらいの、前向きさと行動力の持ち主ですが、一方では好奇心に任せて、考えなしに行動をして痛い目にあうこともしばしばです。
料理が得意
リコの最大の特技は料理で、アビスに生きる動物を捕まえて、手際よく解体して調理してしまうほど優れています。
その腕前は、レグが感動するほど旨いようです。
実は、サバイバルでは考えている以上に料理は重要なスキルと思われ、海洋冒険漫画「ワンピース」では、比較的初期の頃にコックのサンジが仲間になっています。
また、「トリコ」や「ダンジョン飯」など、食そのものをテーマとした冒険漫画が登場していることからもわかる通り、冒険と食はかなり相性がいいテーマでもあります。
メイドインアビスはハードな描写の多い漫画でも知られているので、過酷な冒険の世界で出される、旨い料理は物語の安らぎとも言えます。リコの得意分野が料理であるのは、旨い食事に説得性を出すために必要であり、物語的にも重要なスキルと言えます。
ただ、前述した通り、リコは拾い食いをするという、女の子としては、かなり悲惨な一面を持っており、このためにしょっちゅうお腹を壊してしまっているのです。
アビスについて詳しい
リコはアビスオタクというくらい、アビスについて詳しく、アビスに生息する生物はもちろん、、遺物に至っては丸暗記するほど覚えています。
メイドインアビスは、珍しい生物や古代文明の遺物などが博物学的に出てくる漫画でもあるので、読者に対して解説する必要性もさることながら、サバイバルでは動物の生態を利用した狩りや対処法などに役立ています。また、遺物の知識は、後に登場する悪役キャラ、ボンドルドとの戦いでは、彼の所持する特級遺物を見破るのに役立っています。

↑メイドインアビスの悪役キャラ・ボンドルド
ただ、リコは遺物に執着するあまり、探掘で回収した遺物を勝手にくすねとってしまい、いつも院長先生から罰を食らってしまいます。
意外と度胸が据わっている

リコは意外と度胸が据わっています。第3巻でタマウガチに襲われたとき、彼女は左手をタマウガチの毒針で撃たれてしまいますが、その後、レグに頼んで左手を切り落とすように懇願します。
左手を切り落とすだけでも、かなり勇気がいる決断ですが、加えてリコは少しでも探掘の妨げにならないように、肘から先を残すような形(極力関節を残すように)で、切断するように頼んでいるのです。
この後リコの腕を治療したナナチに言わせると、リコはこの状況でも探掘を諦めていなかったから、少しでも今後の活動に支障のないような形で処置をしたかったのだというのです。

↑リコの治療をするナナチ
例え瀕死の重傷に陥っても最後まで望みを捨てないのが、リコの最大の長所とも言えるかもしれません。
「メイドインアビス」リコのまとめ
ヒロインとしては少々がっかりした一面の目立つリコですが、目的に対して、前向きで積極的な彼女の姿勢は、未知の世界に挑む探掘家の心構えそのものです。
筆者としては、極端な才覚や能力を持つヒーローやヒロインより、リコのようにたとえ力が弱くても、目的のために貪欲な姿勢で学び、取り組んでいくようなキャラクターの方が、現代には必要なのではないかと思っています。メイドインアビスは原作のストーリーは進行中、そしてアニメは第ニ期が現在制作中とのこと、未知なる世界への物語はまだ続いていますのでお見逃しなく。