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ワンピース最新話で遂にイム様の恐るべき真の能力が明らかになりました。
「黒転支配(ドミ・リバーシ)」という技でドリーとブロギーを悪魔化させ、エルバフの巨人たちを次々と支配下に置くという衝撃的な展開に、多くの読者が震撼しています。
しかし、この技がゴッドバレー事件でロックスに対しても使用されていた可能性が浮上しており、ワンピース史上最大の謎の一つが解明されようとしています。
56年前にロックスがイム様と直接対峙していたことが判明し、その際の戦いの真相に新たな光が当たっています。
本記事では、イム様の「黒転支配」の能力詳細と、ゴッドバレー事件での使用可能性について徹底考察していきます。
イム様の「黒転支配(ドミ・リバーシ)」とは
ワンピース第1150話で明らかになったイム様の新たな能力が「黒転支配(ドミ・リバーシ)」です。この名前を見ただけでも、なんだかオセロやリバーシのようにコマを裏返すイメージが浮かんできますよね。まさにその通りで、相手を自分の支配下に置く恐ろしい技なんです。
イム様は「悪魔契約(アー・クワール)」と「黒転支配(ドミ・リバーシ)」で、ドリーとブロギーを「最強の悪魔兵士」に仕立てたんですから、まさに白を黒に変える反転能力といえそうです。
悪魔契約と組み合わせた最強支配技
イム様は「悪魔契約」で対象の寿命を引き換えに、力を与える技を使用する。使用時に魔法陣が浮かび、これ自体は力を与える前準備に過ぎず、基本的に次の「黒転支配(ドミ・リバーシ)」と合わせて一つの技であるということがわかっています。
悪魔契約と黒転支配は二段階の技構成になっているようですね。**悪魔契約で力を与えた後に黒転支配で精神を反転させる**という流れになっているんです。この組み合わせによって、イム様は対象者を完全に支配下に置けるみたいです。
イム様は魔法陣から本を出現させて、そこから銃や剣を取り出すなど魔術的な能力も披露しています。魔法陣から本を取り出し、そこから銃、短剣など様々な武器を具現化するといった魔法じみた芸当が可能で、それらの武器の扱いにも長け、銃の威力は一発で屈強なブロギーの腕を吹き飛ばすほど強力であるんですから、相当な力を持っていることがうかがえますね。
オセロのように白を黒に変える反転能力
黒転支配は魔法陣にいる対象を悪魔へと変えてしまう技。魔法陣内部の対象の下半身を地に沈め、オセロのコマを引っ繰り返すように魔法陣ごと反転、陣の裏側に突き抜けた「影」側を主体として対象の存在自体を反転させるのが特徴のようです。
この技の怖いところは、**直接対象者に触れなくても影響を与えられる**点かもしれません。悪魔化した者のあいだに挟まれると、その人物も悪魔化してしまうという特性が存在。次々に悪魔の配下を増やすことができる、恐ろしい能力となっているんです。
まさにオセロゲームのように、挟まれた相手がどんどん黒(悪魔側)に反転していく仕組みになっているんですね。ドリーとブロギーに挟まれた巨兵海賊団のメンバーたちも次々と悪魔化していく描写は、見ていてゾッとしました。
ゴッドバレー事件でのロックス戦の真相
56年前のゴッドバレー事件は、ワンピース史上最も重要な出来事の一つと言えるでしょう。この事件で、ロックス・D・ジーベックとイム様が直接対峙していたことがわかってきたんです。
56年前の花の部屋での直接対峙
ロックスとイム様が対峙したのは今から56年前、聖地マリージョアではまさに4年に一度の「世界会議(レヴェリー)」が開催されている時のことだった。直前にロックスは5人の王を襲撃して誘拐するという事件を起こしているんです。
花の部屋での直接対峙は政府の公式発表とは大きく異なる真実を見せてくれています。一般的にはゴッドバレー事件はロジャーとガープが手を組んでロックス海賊団を打ち破った事件とされていますが、実際にはその前段階でロックスがマリージョアに単身乗り込んでいたんですね。
56年前の回想シーンでは、後のロックス海賊団船長であるロックス・D・ジーベックと「花の部屋」で直接対面していたことが判明。軍大将を討ち取った挙句、加盟国の王5人を襲撃・誘拐し自身の元へ辿り着いたロックスに対しては、「王達の命などムーには何の脅しにもならぬぞ」と吐き捨てていたとあります。
**王たちの命すら脅しにならない**とイム様が断言するほど、イム様の力は絶対的だったことがうかがえます。でも、ロックスもただの暴れん坊ではなく、明確な目的を持ってマリージョアに乗り込んできたみたいですね。
「デービー・ジョーンズの崇拝者」発言の意味
ロックスがイム様との対峙で発した言葉の中で最も気になるのが「デービー・ジョーンズの崇拝者」という発言です。ロックスは自分のことを『デービー・ジョーンズの崇拝者』だと世界の王に対し語っていたことが判明。この事からロジャーやロックスよりもさらに古い世代の人物であると思われるんです。
デービー・ジョーンズとは、悪魔に呪われて深い海底に今も生きているという伝説の海賊。海底に沈んだ船や財宝は全て甲板長だった彼のロッカーにしまわれるという存在なんですね。
イム様がこの言葉に反応を示したことが重要な意味を持っているようです。イム様に対して5人の王の命は脅しにはならないが、デービー・ジョーンズの名前とその崇拝者であるという告白は何かしらの意味を持っていたと思われる。それがイム様の正体に直結するのかもしれないんです。
**最近の考察では、ロックスの"D"はDの一族のDとは違って、デービー・ジョーンズのDかもしれない**という説が出てきています。ロックス・D・ジーベック、及びマーシャル・D・ティーチは"Dの一族"などではないのではないか。その"D"はデービー・ジョーンズ(Davey・Jones)の"D"なんじゃないのかという仮説が浮上しているんです。
黒転支配がロックスに与えた影響
面白いことに、当時のロックス戦でも現在のような支配技が使われていた可能性があります。ロックスの最期については明確に描かれていませんが、**単純な戦闘で敗北したのではなく、何らかの形でイム様の能力の影響を受けていた**のかもしれませんね。
ロックスはデービー・ジョーンズの崇拝者と語り、更に「ここへ戻って来る」とイムに宣戦布告していたそうです。この「戻って来る」という発言は、単なる脅しではなくて、**何らかの形で実現される予言だった**のかもしれません。
ロックスの意志や血筋は息子である黒ひげティーチに受け継がれていて、**父の野望を息子が継承する形で「戻って来る」**ことになりそうですね。ゴッドバレー事件の再来ともいえる状況が、最終章で描かれることになるかもしれません。
黒ひげティーチへの遺伝的影響
第1154話でついに明かされたのが、**ロックス・D・ジーベックが黒ひげティーチの実の父である**という衝撃の事実です。この血縁関係は、これまでの数々の伏線を一気に回収する重要な情報になっています。
世界の王を目指した男の敗因
ロックスは「すでにこの世にはおらん」とされており、38年前のゴッドバレー事件で死亡した可能性が高い。当時ティーチは2歳という事になるんです。ロックスの野望は「世界の王」になることでしたが、その夢は息子のティーチに受け継がれているようですね。
血筋だけでなく野望も完全に受け継がれているのが黒ひげの特徴です。ロックスの敗因は単純な戦力不足ではなくて、イム様という絶対的な存在を知らなかったことにあったのかもしれません。
ゴッドバレー事件から10年後の今から28年前にティーチ(12歳)は「白ひげ海賊団」に加入。かつて父ロックスが率いる「ロックス海賊団」に所属した"白ひげ"エドワード・ニューゲートに拾ってもらうんです。
この偶然にも見える出来事は、実は**運命的な出会い**だったのかもしれませんね。白ひげがロックスの息子だと知っていたかはわかりませんが、ティーチの特別な素質は感じ取っていたはずです。
ロックスの敗因として考えられるのは、**イム様の黒転支配のような精神操作系の能力への対策を持っていなかった**ことかもしれません。物理的な戦闘力では世界最強クラスだったロックスも、精神を直接操作される技には対抗できなかった可能性があります。
イム様の正体と悪魔の実の関係性
最新の展開でわかってきたのは、**イム様自身が悪魔の化身のような存在**だということです。イム様の姿は、まさに悪魔そのもの。蝙蝠のような巨大な羽、矢印型の尻尾、三叉槍を手に持つ異形のビジュアルは、ワンピース史上最も恐ろしい存在感を放っているんです。
センゴクの「モデル大仏」、ルフィの「モデルニカ」のように、神話や宗教に根ざした能力者がいる世界です。その対になる"悪魔"がいてもおかしくはないという考察が有力ですね。
**ヒトヒトの実モデル「悪魔」説**が最も説得力のある仮説として浮上しています。ルフィ=ニカが太陽の神なら、イム様はその対になる存在で月とか夜と関わるのが妥当と考えられています。
ニカとの対極に位置する存在
**イム様とルフィ(ニカ)の対比**は作品全体のテーマを象徴していますね。イム様とルフィ(=ニカ)の対比は、太陽の神/悪魔、解放・自由/支配・契約、白/黒などなど。特徴的な対比が見られるんです。
この対比構造は、**最終決戦での思想的な対立**を表しているようです。ニカが人々を解放する存在であるのに対し、イム様は人々を支配し契約によって縛る存在として描かれていますね。
**黒転支配という能力名も、この対比を表現している**と考えられます。白(自由・解放)を黒(支配・束縛)に変える能力は、まさにニカの理念と真逆の力なんです。
ルフィ達の"D"もまたジョイボーイの本名から取られているのかも知れませんけどね。ティーチの家系の"D"はそうじゃないのかも。デービー・ジョーンズの"D"じゃないのかなぁ?という考察も興味深いですね。
最終的に、**ルフィとティーチの対決は単なる海賊同士の戦いではなく、解放と支配、光と闇の思想対決**になりそうです。そしてその背後には、ニカとイム様という神と悪魔の対立が控えているんですね。