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サカサマのパテマは2012年に公開されたサイエンス・ファンタジー作品です。
この作品は独特な世界観が魅力的なアニメ作品になっています。
聞いたことはあるけど、観たことがないという読者のために、
今回は【サカサマのパテマ】の魅力、感想・評価をご紹介したいと思います。
【サカサマのパテマ】の基本情報・あらすじ
【サカサマのパテマ】の基本情報
スタッフ
原作 | 吉浦康裕 |
脚本 | 吉浦康裕 |
監督 | 吉浦康裕 |
音楽 | 大島ミチル |
製作 | サカサマ会 |
登場人物・声優
登場人物 | 役割 | 声優 |
パテマ | 本作の主人公で裏表もない愛されれる様なキャラクター | 藤井ゆきよ(ふじいゆきよ) |
エイジ | 不良生徒といわれている | 岡本信彦(おかもとのぶひこ) |
イザムラ | 圧倒的な権力を持っている人物 | 土師孝也(どしこうや) |
ここまで【サカサマのパテマ】の基本情報をご紹介しました。
ここからはあらすじをご紹介します!
【サカサマのパテマ】のあらすじ
かつて多くの罪人が空へ落ちた。
地下に住む少女パテマはある日「コウモリ男」に襲われ地中に大きくあいた空洞に落ちてします。
彼女が落ちた先には真っ青な「空」が広がっていた。
空へ落ちそうになったパテマを「アイガ」に住む少年エイジが助けた。
ここで自分たちの世界は重力が逆転しているということを知る。
エイジが住む「アイガ」ではこう言い伝えられていた。
「かつて重力をエネルギー変換しようと考えた科学者が実験に失敗し重力が反転した。その結果多くの人や建物が空へ落ちて行った」
重力が逆転しているため、パテマはエイジにつかまっていないと空へ吸い込まれて行ってしまう。
そのサカサマ少女パテマが「アイガ」にやってきたことをイザムラが知り、彼女を捕獲しようと動き出すのでした・・・
【サカサマのパテマ】の魅力
魅力①:リアルに描写された「空」
この物語はものすごくきれいに空が描写されています。
澄み渡る青い空。そこに浮かぶ白い雲。まるで本物を見ているかのように感じました。
このように空に対する描写をリアルに描き上げているため、パテマが「空に落ちてしまったらどうしようと」恐怖心やハラハラドキドキ感を煽ってくれました。
実際に監督はこの物語の「空」を描くときに、パテマが空に落ちそうになるシーンをどのように演出しようか悩んでいたそうです。
背景美術の人は高感度を出すために雲の配置を変えたり音を付け加えたりなど、試行錯誤の末にこのような美しい空を描くことができたのです。
この映画のストーリーは「空」が大きなカギを握っています。
そのため、「空」に注目しながらこの作品を観てください!
魅力②:サカサマというユニークな世界観
あらすじである通り、この物語は「アイガ」に住む少年「エイジ」と地底から空へ向かって落ちそうになっていた”サカサマ”の少女「パテマ」と奇妙な出会いと冒険を描いています。
出典:【サカサマのパテマ】公式サイト
少女パテマはサカサマで生活しているため、エイジが手を放してしまうと空に落っこちて行ってしまうのです。
このような不思議でユニークな世界観はどのようにして生まれたのでしょうか?
その発想の秘密は吉浦康裕監督の幼少期にありました。インタビューでこんなことを語っていました!
「子どもの頃、抜けるような空を見上げた時に、『空へ落っこちてしまいそう』と感じた、ちょっと怯えた感覚や記憶が鮮明にあって。いつか、天地が逆転した怖い世界を書きたいと思っていました。着想点はたわいもない、子どもの妄想です(笑)