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ジョイボーイはなぜ敗北したのか。その答えが、イム様の恐るべき能力「ドミ・リバーシ」にあるかもしれません。
最強の仲間を敵に変える支配の力。この能力こそが、空白の100年における悲劇の引き金だった可能性が浮かび上がってきました。エルバフ編で明らかになったイム様の黒転支配は、ジョイボーイの敗北と深く関わっているのではないでしょうか。
本記事では、ドミ・リバーシの仕組みからジョイボーイ敗北の真相、そしてルフィによる攻略の可能性まで徹底考察していきます。
ドミ・リバーシとは?イムの最恐支配能力
仲間を敵に変える黒転支配の仕組み
ワンピース1150話で初めて明らかになったイム様の新能力「黒転支配(ドミ・リバーシ)」。この技は「悪魔契約(アー・クワール)」と組み合わせて発動される、まさに悪魔的な支配の力です。
魔法陣を展開し、対象者の寿命と引き換えに不死の体と強大な力を与える。そしてドミ・リバーシによって、白を黒へと反転させるように対象の存在そのものを悪魔化してしまうのです。
エルバフ最強の戦士ドリーとブロギーが一瞬で悪魔の姿へと変貌し、イム様の支配下に置かれた光景は衝撃的でした。オセロゲームのように、仲間が次々と敵へと反転していく。この能力の恐ろしさは、伝染性にあるのかもしれません。
ゴッドバレーでロックスに使われた実例
38年前のゴッドバレー事件。ロックス・D・ジーベックがイム様と直接対峙していたことが、最新話で判明しました。
ロックスは5人の王を誘拐し、イム様の元へ辿り着いた男です。しかし「王達の命などムーには何の脅しにもならぬぞ」とイム様に吐き捨てられています。
この時、ロックスにドミ・リバーシが使われていた可能性が考察されています。世界最強とも言われたロックス海賊団が、なぜロジャーとガープの連合によって敗れたのか。その答えが仲間の裏切りだったとしたら、すべての謎が繋がるのではないでしょうか。
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ジョイボーイの仲間は誰?
ズニーシャと光月家の協力関係
800年前に罪を犯したズニーシャは、ジョイボーイの仲間だったことがワノ国編で明らかになりました。1000年以上生き続ける超巨大な象・ズニーシャ。彼は今も歩き続けることしか許されていません。
ズニーシャが犯した「罪」とは何だったのでしょうか。ジョイボーイと共に戦い、何らかの失敗をしてしまったのかもしれません。モモの助の命令に従うということは、光月家がジョイボーイと深い繋がりを持っていた証拠とも言えます。
ポーネグリフを作った石工の一族である光月家。彼らはジョイボーイの想いを後世に伝えるため、歴史の本文を作り続けました。空白の100年の真実を守り抜いた一族の使命は、今もモモの助へと受け継がれているのです。
鉄の巨人エメトが謝罪した理由
「スマナイ…ジョイボーイ」。エッグヘッドで目覚めた鉄の巨人エメトの第一声は、謝罪の言葉でした。
エメトは900年前にジョイボーイと共に作られた存在です。ベガパンクでさえ再現できない動力源を持ち、ニカの解放のドラムに反応して起動します。彼がジョイボーイに謝罪した理由は「王にできなくて」というものでした。
空白の100年の戦いで、ジョイボーイは20の王国連合軍に敗北しました。もしエメトが共に戦っていれば、結果は変わっていたのかもしれません。ジョイボーイはエメトを「いざって時」のために温存していたのです。
ジョイボーイの最大級の覇王色の覇気を結び目に封じ、800年以上もの間、約束の時を待ち続けたエメト。その姿からは、ジョイボーイへの深い信頼と友情が感じられます。
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ジョイボーイ敗北の真相
最強の仲間が敵に回された悲劇
ベガパンクの配信で明らかになった事実。空白の100年はジョイボーイの敗北によって幕を下ろしたのです。
20の王国が連合を組まなければならないほど、ジョイボーイの一団は強固でした。太陽の神ニカの力を持ち、高度な文明の技術を使いこなし、強大な仲間たちと共に戦ったジョイボーイ。なぜ彼は敗れたのでしょうか。
ここでドミ・リバーシの存在が浮かび上がります。最強の仲間たちが次々と悪魔に変えられ、敵に回されていく。その光景を目の当たりにしたジョイボーイの絶望は、どれほどのものだったでしょう。
味方だったはずの者たちと戦わなければならない。これほど残酷な戦いはありません。ジョイボーイの敗北は、純粋な戦力差ではなく、イム様の支配能力によってもたらされた可能性が高いのです。
古代兵器を使えなかった本当の理由
ジョイボーイは魚人島との約束を破っています。当時の人魚姫、つまり古代兵器ポセイドンとの約束です。
この約束が果たせなかった理由も、ドミ・リバーシと関係しているのではないでしょうか。古代兵器を動かすために必要だった仲間が、敵に変えられてしまった。そう考えると、ジョイボーイの謝罪文の意味が見えてきます。
プルトン、ポセイドン、ウラヌス。三つの古代兵器を使えば、世界政府を打倒できたかもしれません。しかし仲間を失い、計画は崩れ去った。巨大な戦艦ノアが今も魚人島に眠っているのは、果たせなかった約束の証なのです。
ジョイボーイは敗北を悟りながらも、未来への希望を残しました。ポーネグリフに歴史を刻み、エメトに覇気を託し、いつか現れる「代わりに約束を果たす者」を信じて。
ジョイボーイの覇気が残された意味
エメトの体内に封じられていたジョイボーイの最大級の覇王色の覇気。その威力は、五老星を一瞬で撤退させるほどのものでした。
覇気は通常、瞬時に消えるもの。それを800年以上も保存していたというのは、異常な話です。ジョイボーイの覇気は特別だったのかもしれません。太陽の神ニカの力と組み合わさった、前例のない強さだったのでしょう。
この覇気が残された意味は明確です。ドミ・リバーシに対抗するため。イム様の支配能力を打ち破るため。未来のジョイボーイ、つまりルフィを助けるために。
ジョイボーイは自分の敗北を無駄にしませんでした。800年後の戦いに備え、最強の武器を遺していったのです。
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ルフィはドミ・リバーシを攻略できるか?
白転解放で仲間を取り戻す可能性
黒転支配(ドミ・リバーシ)があるなら、その対となる力も存在するのではないでしょうか。ニカは「解放の戦士」と呼ばれる存在です。
支配の力に対抗するのは、解放の力。ルフィのギア5には、悪魔化した者を元に戻す能力があるかもしれません。太陽の神ニカとして、イム様の支配を打ち破る。それこそがジョイボーイの意志を継ぐということなのでしょう。
エルバフの巨人たちは太陽の神ニカを信仰しています。元々「白」の側にいた彼らを、ニカの力で再び白へと戻す。オセロのコマを裏返すように、支配された者たちを解放していく。
これがルフィに与えられた使命なのかもしれません。ジョイボーイができなかったこと、仲間を取り戻すことを、ルフィは成し遂げられるのではないでしょうか。
覇王色の覇気だけがすべてを凌駕する
「覇気だけがすべてを凌駕する」。カイドウが残したこの言葉が、ドミ・リバーシ攻略の鍵を握っているようです。
エメトが解放したジョイボーイの覇気は、五老星の悪魔化を強制的に解除しました。これは覇気によって能力効果そのものを無効化したということ。つまり圧倒的な覇気があれば、イム様の支配能力も打ち破れるのです。
ロジャー、ガープ、そしてシャンクス。覇気を極めた者たちは、悪魔の実の能力に頼らず世界の頂点に立ちました。ルフィもまた、ニカの能力だけでなく覇気を高めていく必要があります。
ジョイボーイの覇気がこれほど強力だったのは、太陽の神ニカの力と覚醒した覇王色が融合していたからでしょう。ルフィが同じ高みに到達したとき、イム様との真の決戦が始まるのです。
空白の100年から続く戦いは、まだ終わっていません。ジョイボーイの意志を継ぐルフィが、仲間たちと共にイム様に挑む日。その時こそが、世界がひっくり返る時なのかもしれませんね。







