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ワンピース1149話で描かれたイムによる軍子への憑依シーンは、多くの読者に衝撃を与えました。なぜ軍子だけが選ばれたのか、そして彼女とイムの間にはどんな関係があるのでしょうか。
さらに1164話では、56年前のゴッドバレーでブルックと出会っていた事実が明らかになり、当時は音楽を愛する心優しい少女だったことがわかっています。現在の感情希薄な軍子との違いは、単なる成長では説明がつきません。
本記事では、軍子とイムの特別な関係性、深々海契約による支配の可能性、そして失われた記憶と本来の人格について考察していきます。
1149話で描かれたイムの憑依シーン
軍子だけが選ばれた理由と特別な関係性
ワンピース1149話では、イムが軍子の身体に憑依する衝撃的な展開が描かれました。エレジアへ向かうマリージョアの船上で、イムは軍子に「一度だけ汝の肉体を借り受ける」と告げています。
この場面で注目すべきは、五老星を含む他の誰でもなく、なぜ軍子だけが選ばれたのかという点です。イムと軍子の間には、単なる主従関係を超えた特別な繋がりがあるのかもしれません。
憑依の際、軍子は抵抗する様子も見せず淡々と受け入れています。この反応は、以前から何度も同じことが行われてきた可能性を感じさせますね。
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深々海契約が軍子を縛る?不老の秘密と記憶操作の真相
軍子がイムの憑依を受け入れる背景には、「深々海契約」と呼ばれる特別な契約が関係している可能性が高いと思われます。この契約は、作中で五老星とイムの間に結ばれていることが示唆されています。
深々海契約を結んだ者は、イムから特別な力や不老の恩恵を受ける代わりに、絶対的な服従を誓わされるのかもしれません。軍子の憑依受け入れも、この契約に基づく義務の一つだったのではないでしょうか。
さらに注目すべきは、契約によって記憶や人格そのものが操作されている可能性です。軍子の感情の希薄さは、契約による精神的な束縛の結果とも考えられますね。
五老星も結ぶ深々海契約とは
五老星たちもまた、深々海契約によってイムに縛られている存在だと考えられます。彼らは800年以上前から世界政府の頂点に君臨し続けており、明らかに通常の人間の寿命を超えています。
1117話では、五老星が妖怪のような姿に変身する場面が描かれました。これは深々海契約によって得た力の一端かもしれません。しかし、その力と引き換えにイムへの絶対服従と自我の一部を差し出している可能性が高いでしょう。
軍子が同じ契約を結んでいるとすれば、彼女もまた五老星と同様に、イムの意のままに動かされる存在となっているのではないでしょうか。契約の代償として、本来の人格や記憶を奪われているのかもしれませんね。
56年前から変わらぬ容姿の謎
ブルックとの記憶が語る軍子の本来の性格とは
ワンピース1164話で明らかになった衝撃的な事実は、軍子が56年前にブルックと面識があったということです。当時のゴッドバレーで、ブルックは音楽を愛する少女として軍子と出会っていました。
ブルックの回想によれば、当時の軍子は音楽に心を躍らせる明るく優しい性格だったようです。彼女はブルックの演奏を聴いて喜び、音楽への純粋な愛情を示していました。
しかし現在の軍子からは、そうした感情の豊かさがまったく感じられません。56年という歳月を経ても容姿が変わらないだけでなく、人格そのものが別人のように変わってしまっているのです。
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音楽を愛した心優しい少女時代
ゴッドバレー事件当時、軍子は音楽に深い愛情を持つ感受性豊かな少女でした。ブルックの演奏に涙を流し、音楽の持つ力に心を動かされる姿が描かれています。
当時の彼女は、現在のような冷酷で感情を表に出さない人物ではありませんでした。むしろ人の心に寄り添い、芸術を理解する温かな心を持っていたのです。
この性格の激変は、単なる成長や時間の経過では説明がつきません。何か決定的な出来事、あるいは人為的な介入によって、軍子の人格が変えられてしまった可能性が高いと思われます。
父を失った過去と感情の封印
ゴッドバレー事件では、軍子は父であるフィガーランド・ガーリング聖を失った可能性が指摘されています。当時の混乱の中で、大切な家族を亡くすという深いトラウマを経験したのかもしれません。
この喪失体験が、軍子の感情を封印する引き金になった可能性があります。しかし自然な心の防衛反応だけでは、ここまで完全に感情が消失することは考えにくいでしょう。
むしろイムが、悲しみに暮れる軍子に近づき、深々海契約を持ちかけたのではないでしょうか。「二度と大切な人を失わない」「永遠の命を得る」といった言葉で誘い、契約の代償として感情や記憶を奪ったのかもしれませんね。
現在の冷酷な軍子は作られた人格?イムによる洗脳の可能性
感情希薄な言動は操作の証拠
現在の軍子は、極めて感情表現が乏しく、機械的な言動が目立ちます。天竜人としての立場を考慮しても、その冷徹さは異常なレベルだと言えるでしょう。
特に注目すべきは、過去に音楽を愛していたはずの彼女が、現在は音楽に対して何の反応も示さないという点です。人間の根本的な好みや価値観が、ここまで完全に変わることは自然ではありません。
この変化は、イムによる記憶操作や人格改変の結果である可能性が高いと思われます。深々海契約には、単なる服従だけでなく、思考や感情そのものをコントロールする力が含まれているのかもしれませんね。
オッドアイが示すイムとの繋がり
軍子の特徴的な外見として、左右で色の異なるオッドアイが挙げられます。この特徴は、作中で特別な意味を持つことが多く、軍子の場合もイムとの深い繋がりを示唆している可能性があります。
イムもまた特徴的な目を持つキャラクターとして描かれています。軍子のオッドアイは、イムの力の一部が宿っている証なのかもしれません。
憑依シーンで見せた二人の親密さも、この身体的な繋がりを裏付けています。軍子の身体は、イムが自由に使える器として特別に調整されているのではないでしょうか。オッドアイは、その改造の痕跡とも考えられますね。
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軍子は麦わらの一味に救われる?今後の展開予想
ブルックの音楽が記憶を呼び覚ます鍵
今後の展開で最も注目されるのが、ブルックの音楽が軍子の封印された記憶を呼び覚ます可能性です。音楽には人の心を動かし、忘れていた記憶を蘇らせる力があります。
ブルックは56年前に軍子と音楽を通じて心を通わせた唯一の存在です。彼の演奏を再び聴くことで、軍子の中に眠る本来の人格が目覚めるかもしれません。
ワンピースの物語では、音楽が重要な役割を果たす場面が多く描かれてきました。ウタの歌声が世界を変えようとしたように、ブルックの音楽もまた、一人の人間を救う鍵となる可能性が高いでしょう。
イムの支配から解放される可能性
麦わらの一味の冒険は、常に誰かを束縛から解放する物語でもあります。ナミ、ロビン、サンジなど、多くの仲間たちが過去の呪縛から救われてきました。
軍子もまた、イムの支配という究極の束縛から解放される存在となるかもしれません。深々海契約を破棄し、本来の自分を取り戻す展開が待っているのではないでしょうか。
その鍵を握るのは、やはりブルックとの再会でしょう。56年前の記憶が蘇り、音楽への愛情を思い出したとき、軍子は初めて自分の意志でイムに抗うことができるかもしれませんね。そして麦わらの一味との出会いが、彼女の人生を変える転機となる可能性は十分にあると思われます。
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