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本記事ではアニメ「グランブルーファンタジー第2期」第8話を見逃してしまった方の為に、ストーリーのネタバレと感想、さらに見逃し配信情報をご紹介します。
前回第7話ではルリアたちが星晶獣セレストにさらわれました。ルリアたちはセレスト内部で謎の人物と出会い、その力を吸収されそうになれます。グランたちは彼女たちを救出するためにセレストをおびき寄せたところで終わりました。
今回第8話ではルリアたちの救出やグランの決意、セレストを利用しようとする謎の人物との決着が描かれます。そして、戦いの後に明らかになるフェリの正体とは……。
「グランブルーファンタジー第2期」第8話のあらすじ
グランたちにおびき寄せられたセレストは力を蓄えるためにゾンビの村人を吸収していきますが、その一方でイオはセレストから脱出しました。
生きたまま飲み込まれたイオをセレストは吸収できませんでした。
そして彼女を助けたのは、謎の人物(前回の記事に続いて、"声"と呼ぶことにします)に完全には支配されていなかった本来のセレストでした。
セレストを解放するためにグランは村人たちと協力します。
セレストの内部に突入したグランはイオと同様に自分の記憶の中の世界を歩きます。
そこで出会ったのはかつての自分、ただ父親の後を追いかけるだけの孤独な自分でした。
しかし、グランは今の自分は仲間と、ルリアとともに星の島を目指すとし、過去の自分を乗り越え、ルリアを助け出します。
開放されたルリアはオルキスと共に本来のセレストの力によって"声"を討ち果たしました。
セレストを開放したことで記憶を取り戻したフェリは思い出の地で一人涙を流します。
しかし、その顔は孤独を悲しむものではなく、晴れやかな笑顔でした。
霧に包まれた島での一件を解決したグランたちはオルキスたちと別れて次の島を目指します。
また出会えることへの期待と、次に出会う時はまた敵対するかもしれない不安とともに。
「グランブルーファンタジー第2期」第8話のネタバレ
ネタバレ① 仲間と共に生きる者と孤独な不死者の戦い
孤独を乗り越えて仲間と共に進むことを選んだグランたち、命ある者。
ただ一人の絶対の存在としてあろうとした"声"、永遠の命に固執した者。
今回はこの両者の戦いでした。
前回、グランが抱える孤独の一端が描かれましたが今回はそれが更に具体的に描写されました。
勇敢な騎空士として旅立った父親を友達に自慢する一方で、自分は父親に必要とされていない、老いていかれたと思い悩み、悲しんでいました。
幼いグランは父親に認めてもらうために、悲しみを拭い去るために父の姿だけを追って星の島を目指します。
その過去の思いに捉われたままの自分が実体となって現在のグランに襲いかかります。
しかし、グランは今の自分には仲間がいる、父親を追い求めるだけの過去の自分と決別し、仲間と共に星の島を目指すと言い放って過去の自分を乗り越えます。
次いで"声"と対峙するも、永遠の命に固執する"声"を否定し、一度命を落とした自分を助けてくれた人を、命だけでなくそれ以上に大切な物を与えてくれたルリアを助け出しました。
テーマとしてはありがちな物です。
しかし、一度命を落とした身でありながらも命以上に大切な物があることを知るグランを描くことで、より説得力がありました。
ネタバレ② フェリの正体とドランクの関係
フェリとその父親は、かつて"声"が不老不死の力を得ようとして行った術の生け贄になりました。
しかし、術は失敗、不老不死の力はフェリが手にすることになり、彼女は百年の時を過ごすこととなりました。
セレストを解放し、フェリはその記憶を、家族のことを思い出しました。
フェリには妹がいましたが身体が弱く、家族と離れて他の島で治療を受けることになります。
その間に島はセレストの影響で霧に包まれ、妹は家族と生き別れとなってしまいました。
彼女は生涯を終えるまで家族のこと、姉のことを心配し続けました。
そんな姿を見て、彼女の孫は必ず家族を助け出すと約束しました。
その孫こそがドランクです。
ドランクに名付けられたフェリという名前にフェリ自身が懐かしさを覚えたことは、ドランクが名付けたわけでなく、彼女の本来の名前だからでした。
また、種族がエルーンであること、全く同じ色合いの青髪もドランクが彼女の血縁関係にあったからです。
なお、セレストが開放されたことで不死の村人は消滅(成仏?)したのですがフェリだけは残りました。
この理由について言及はされなかったのですが、筆者は次のように考えています。
生け贄になって力尽きる間際、フェリの父親は彼女に自分の命を与えました。
セレストの力により不老不死の力を失っても、与えられた父親の命のおかげで消えずに現世に留まっているのではないかと考えられます。
明確なものではないのですが、ご参考までに。
ネタバレ③ 帝国の不穏な計画
今回のエンディング後、場面はエルステ帝国内部に切り替わります。
帝国兵の報告を受けるフリーシア(今回は名前を呼ばれていませんがエンディングでその名前を確認できます)。
彼女はグランサイファーを駆るグランたちの活躍を聞いて満足気に不敵な笑みを浮かべます。
プロジェクトのサードフェイズへの移行、アマルティア島第四騎空団への協力依頼、捨てられし船の起動。
聞き慣れないうえにどこか不穏な言葉と指示を次々告げていきます。
また、オープニングにも登場している色白の少年が囚われていることも確認できます。
今回だけでなく、以前の回でも帝国内部で何かの計画が進んでいることは示唆されてきましたが、いよいよ大きな動きがありそうです。
グランたちは新たな島、ガロンゾ島に向かいます。
アルビオン、霧に包まれた島と島が変わるたびに話が大きく動いていきますが、ガロンゾでグランたちが待ち受けているものとは。
「グランブルーファンタジー第2期」第8話の感想
筆者感想
前回、「グランサイファーとセレストの空の戦いが見たい!」と書いた筆者ですが、そういう意味では今回も消化不良でした。
よく考えてみたらグランサイファーにまともな装備が無いので当たり前と言えば当たり前なのですが。
それでも空中ですれ違いざまに銛を撃ち込みんで縄を引き合う姿はだいぶ心が躍りました。
それはさておき、前回に続いてキャラクターの心理描写やストーリーが丁寧に作られた回でした。
グランの孤独は前回は思わせぶりな回想に留めていたものを今回で一気に掘り下げました。
それもただのセリフで終わるのではなく、グランの影との戦いの中で紡がれるものであり、退屈させないものでした。
フェリの正体に関しては言葉では多くを語らない一方で過去の回想を多めにし、あくまでも『フェリが記憶を取り戻した』という形で視聴者に追体験をさせる形を取りました。
ドランクとの関係については最後にまとめてドランクが語りましたが、肝心な部分、ドランクがフェリと何かを語ったかは描かず、墓標の前で佇むフェリとドランクの姿を見せるに留め、視聴者の想像に委ねるものとしました。
三者三様、それぞれ異なる手法で丁寧に描かれた回であり、この点では観ていて非常に興味深い話でした。
みんなの感想・口コミ
顔だけおじさんに操られていたセレストさんも解放されてよかった。フェリちゃんは結局生きてる間に妹さんとは会えなかったけど、ドランクが開いに来れたから少しは妹さんも報われたのかな…?わりといい感じの〆だった。 #アニメグラブル
— しでん (@kokonosoken) November 29, 2019
https://twitter.com/NO_DIA_NO_LIFE/status/1200439320366080000
グラブルアニメ8話、セレスト編オリジナル展開が多く、前回がのんびりだったので色々不安でしたが、明るくまとまって終わって良かったです!グランの自分同士の戦いは良い感じでした。フェリとドランクのやり取りは最後良かったですが、もう少し見たかったかも。 #アニメグラブル
— ソウキ (@souki77) November 29, 2019
『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』#8。いつも軽薄でいい加減なドランクが、今回は妙に真面目だった訳は……。「宝を探しに来たというのは嘘」と彼は言ったが、実はフェリ本人がその宝だった? しかし彼女は騎空団には加わらないのか #グラブル #アニメグラブル #gbf_anime #anime_gbf #bs11
— 好古真之 (@yoshiful_saney) November 29, 2019
グラン君があんななんでも人のあれこれを請け負っちゃうのは、父親に対して期待に応えたい、立派な騎空士でいないととかそういう一面からも来てたの…ゲームで人格があまり描写されないグラン君まで掘り下げるとかもしやアニメ有能じゃないの #アニメグラブル
— 巫かなめ (@kannagikaname) November 29, 2019
フェリが話の中心にして、彼女を助けるために奮闘するドランクの株が上がりました。
ちなみに、最後の方のツイートの『ゲームで人格があまり描写されないグラン君』を補足しておきますと、ゲームのグランはあまり喋りません。
グランはゲーム内の一人のキャラクターというよりも、プレイヤーの分身としてゲーム内にいるタイプの主人公であり、その内面の描写が薄くなりがちです。
ところがアニメの主役ではそういうわけにもいかないので、今回のようにグラン自身の内面を掘り下げることはアニメを作る上で非常に重要なことだと思います。
ただ、これを『アニメオリジナル展開』と嫌う人も少なからずいるため、さじ加減の難しいところです。