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エルバフの歴史上最も偉大な王として国民から慕われていたハラルド王。
しかし最近の展開で、神の騎士団との繋がりや世界政府との密接な関係が示唆され、その正体に疑惑の目が向けられています。
特に注目されるのが、孤児院『羊の家』を開いていたマザー・カルメルとの思想の類似性です。
「戦いより他国との交易を」と説いたハラルド王の改革は、果たして純粋な平和主義だったのでしょうか。
この記事では、ハラルド王裏切り者説の根拠を徹底検証し、マザー・カルメルとの黒い繋がりの真実に迫ります。
ハラルド王の二面性と隠された正体
古代巨人族の血筋が語る真実
ハラルド王は古代巨人族の血を引く特別な存在だったことが明かされています。オーズやリトルオーズJr.と同じく、その証である角を持って生まれたハラルド王。しかし驚くべきことに、彼は「古代巨人族は戦争の時代を想起させてしまうから」という理由で、その角を自ら引きちぎったのです。
ゾロも「なんて覚悟だ」と唸ったこの行為は、一見すると平和への強い意志を示しているように見えます。しかし古代巨人族としての力と誇りを捨てるという行為は、果たして本当に純粋な平和主義からくるものだったのでしょうか。
古代巨人族の力を封印することで得られるものがあったのかもしれません。その力を隠すことで、より大きな計画を進めやすくなったという可能性も考えられそうです。
平和主義者の仮面に隠された野望
「戦いより他国との交易を」と説いたハラルド王。国民からは今なお名君として慕われ、エルバフの歴史上最も偉大な王とまで称されています。しかしこの美しい理想の裏には、もっと複雑な事情が隠されていたのかもしれません。
戦いに明け暮れる巨人族を平和な国へと導いた改革は、確かに素晴らしいことです。ただし伝統を重んじる長老たちとの対立が生まれていたのも事実。この対立構造を利用して、何らかの目的を達成しようとしていたという見方もできそうです。
平和主義という理想的な看板の下で、実は別の計画が進行していた。そんな可能性を考えると、ハラルド王の人物像がガラリと変わって見えてきます。
マザー・カルメルとの黒い繋がり
最も気になるのが、ハラルド王とマザー・カルメルの思想の類似点です。どちらも「略奪より交易」「戦いより平和」を説いていたという共通点があります。しかしカルメルの正体を知る読者にとって、この一致は非常に不気味に映るのではないでしょうか。
マザー・カルメルは表向きは慈善活動を行う聖母のような存在でしたが、実際は孤児を海軍に人身売買する闇の商人でした。もしハラルド王が彼女と同じような二面性を持っていたとしたら、エルバフの真実はまったく違うものになってきます。
カルメルの影響を受けたハラルド王の改革は、果たして純粋な平和主義だったのか。それとも別の目的があったのか。この疑問は、エルバフ編の核心に迫る重要なポイントかもしれません。
思想の類似点が示す共謀の証拠
エルバフ改革の裏に潜む真の目的
ハラルド王の改革政策を詳しく見ていくと、いくつかの疑問点が浮かび上がってきます。戦闘民族として知られたエルバフの巨人族を、なぜそこまで平和的な民族に変えようとしたのでしょうか。単なる理想主義だけでは説明がつかない部分があるようです。
世界政府にとって都合の良い弱体化を進めていたという見方もできます。戦いを忌避する平和主義の浸透により、かつての「世界一の強国」は戦闘能力を大幅に低下させました。これは偶然の結果でしょうか、それとも計画的なものだったのでしょうか。
エルバフの戦士たちが「平和ボケ」状態になることで、外敵からの侵略に対する備えも薄くなったはずです。そして現在、まさにその隙を突くように神の騎士団がエルバフに現れています。
世界政府裏切り者説の決定的根拠
最近の展開で注目すべきは、神の騎士団がエルバフに召喚された際の不可解な発言です。メンバーの一人が「ハラルドの墓参りでも?」と口にしたシーンは、多くの読者に衝撃を与えました。
この発言は単なる偶然ではないでしょう。神の騎士団とハラルド王の間に、何らかの関係があったことを示唆しています。もしハラルド王が世界政府のスパイや協力者だったとすれば、この発言の意味も理解できます。
さらに五芒星(アビス)による召喚システムの存在も気になるポイントです。ハラルド王がこのシステムを知らなかったとは考えにくく、むしろ積極的に関与していた可能性もありそうです。
「ブルートゥース!! 103巻はじまるよー!!!」
この「ブルートゥース」という言葉は、ハラルド王のモデルである「ハーラル1世ゴームソン(青歯王)」を指していると考えられます。
神の騎士団との密約関係
神の騎士団の動きを見ていると、エルバフに対する知識が異常に豊富であることがわかります。島の地理や住民の情報、さらには政治的な状況まで詳しく把握している様子が見受けられます。これは事前に内部協力者がいたからではないでしょうか。
ハラルド王が神の騎士団に情報を提供していたという可能性を考えると、多くの謎が解けてきます。エルバフの弱体化政策、平和主義の浸透、戦闘力の低下。これらすべてが、将来的な侵略に向けた下準備だったのかもしれません。
また神の騎士団がロキを勧誘しようとしている点も注目です。ハラルド王の息子であるロキを仲間に引き入れることで、エルバフ支配をより確実なものにしようとしているようにも見えます。しかしロキがそれを拒否し続けているのは、父親の裏切りを知っているからかもしれません。
オハラ文献隠匿事件の真相
ハラルド王殺害事件の裏側
14年前に起きたハラルド王殺害事件。表向きはロキが伝説の悪魔の実を狙って父親を殺したとされていますが、事件の背景にはもっと複雑な事情があったのではないでしょうか。
ロキが本当に父親を殺したのか、それとも別の犯人がいるのか。もしくはロキが冤罪を被せられたのか。現在のロキの言動を見ていると、単純な悪人には見えません。むしろ正義感の強い人物のように思えます。
ハラルド王の裏切りを知ったロキが、エルバフを救うために行動したという可能性も考えられます。伝説の悪魔の実を世界政府の手に渡さないため、自分が食べることで守ろうとしたのかもしれません。
ロキは実際には「伝説の悪魔の実を食べた」という嘘をついている可能性があります。本当の目的は、エルバフの国民を神の騎士団から守ることだったのかもしれません。
ロキが父を殺した本当の理由
もしロキが本当にハラルド王を殺したのだとすれば、その理由は単純な悪魔の実への欲望ではないでしょう。エルバフの未来を案じてのことだった可能性が高そうです。
ハラルド王の政策により、エルバフは確かに平和になりました。しかし同時に戦闘力も大幅に低下し、外敵に対して無防備な状態になってしまいました。この危機的状況を打開するため、ロキは苦渋の決断を下したのかもしれません。
父親を殺すという重い罪を背負ってでも、エルバフを守ろうとしたロキ。その覚悟と責任感は、まさに真の王としての資質を示しているのではないでしょうか。
14年前に隠された重大な秘密
14年前という時期も重要なポイントです。この時期は世界政府にとっても大きな転換点となる出来事が多発していました。そんな中でハラルド王の死亡事件が起きたのは、果たして偶然でしょうか。
世界政府の計画とハラルド王事件のタイミングの一致は、決して偶然ではないように思えます。むしろ一連の計画の一部として、事件が仕組まれた可能性すら考えられます。
ロキが現在も拘束されているのは、真実を語ることができないからかもしれません。エルバフの平和を守るため、自分が悪者になることを選んだロキ。その真実が明かされる日は、きっと近いはずです。