
目次
エルバフ編で遂に姿を現したロジャー海賊団No.3、スコッパー・ギャバン。
神の騎士団ソマーズ聖との戦闘で、その圧倒的な実力が明らかになりました。不死身とされる神の騎士団の再生能力を無効化し、真っ二つに斬り伏せたギャバンの覇王色斬撃。
なぜギャバンの攻撃だけが有効だったのか、そして覇王色の覇気がなぜ神の騎士団攻略の鍵となるのか。
本記事では、ギャバンが覇王色持ちである根拠と、不死身を破った3つの理由を徹底解説します。
エルバフ編で明らかになった驚きの事実。ロジャー海賊団のNo.3・ギャバンが覇王色の覇気を持つことが判明しました。神の騎士団との戦いで見せた圧倒的な力。その背景には、38年前のゴッドバレーで培われた秘密の技術があったのです。
ギャバン覇王色確定の衝撃
不死身を破る唯一の方法
神の騎士団の最大の脅威は、何度倒しても蘇る不死身の再生能力でした。ロビンの強力なクラッチでさえ、折れた骨はすぐに再生してしまいます。しかし1148話でギャバンが斧で斬ったソマーズ聖の右腕は、驚くべきことに再生しなかったのです。
ソマーズ聖自身も「アレ?...もどらねェ」と困惑する様子が描かれました。この事実は、覇王色の覇気を纏った攻撃こそが不死身を無効化する唯一の手段であることを示しているようです。斧から迸る黒い稲妻は、まさに覇王色の証と言えるでしょう。
![]()
さらに1152話では、ギャバンがルフィに向かって「『覇王色』の使い方...肝に銘じろ」と発言しています。これは神の騎士団攻略の鍵となる重要な情報です。武装色だけでは再生を止められないことが、ボニーやドリー&ブロギーの攻撃からも明らかになっています。
ソマーズ聖との因縁
1148話のラストシーン。ギャバンがソマーズ聖の前に姿を現した瞬間、「久しぶりだな」という意味深な言葉が交わされました。ソマーズ聖も「スコッパー・ギャバン!!!」と名前を呼んでおり、二人が旧知の仲であることは明白です。
その出会いは、おそらく38年前のゴッドバレー事件にまで遡ると考えられます。当時の神の騎士団最高司令官ガーリング聖も同じ時代に活動していたことから、ソマーズ聖も現場にいた可能性が高いのです。
ソマーズ聖の怯えた表情からは、過去にギャバンから手痛い敗北を喫した記憶が蘇っているのかもしれません。久々の再会が、まさかの因縁の対決へと発展していく展開が待ち受けているようです。
覇王色斬撃3つの秘密
武装色を超える破壊力
覇王色を纏った斬撃には、武装色の覇気を遥かに凌駕する特別な力が宿っています。カイドウがゾロの攻撃を受けた際、「まさか お前も...『覇王色』を...!!?」と驚愕し、「この傷は残るぜ...!!」と明言していました。
百獣のカイドウをしても、覇王色を纏った斬撃の傷は完全には治癒できないのです。これはおでんがカイドウに残した傷と同じメカニズムだと考えられます。武装色だけでは決して到達できない領域です。
ワノ国編では、覇王色を纏わせた攻撃は「触れずに弾き飛ばす」という特徴も示されました。拳や武器がまだ相手から大きく離れた位置から衝撃波を放つこの技術は、武装色の延長線上にありながらも、さらに進化した力と言えるでしょう。
再生能力の無効化原理
神の騎士団の不死身は、単なる高速再生ではなく、何らかの特殊な能力に基づいた再生システムだと推測されます。しかし覇王色の覇気を纏った斬撃は、このシステムそのものを無効化する力を持っているようです。
ボニーがサターン聖に刀を突き立てた時、ドリー&ブロギーがピーター聖を斬った時、いずれも武装色のみの攻撃でした。だからこそ再生してしまったのです。覇王色を纏わせることで初めて、再生能力の根源を断ち切れるのかもしれません。
再生能力は恐らく悪魔の実の力か、特殊な医療技術によるものでしょう。しかし覇王色の覇気という「意志の力」は、そうした能力の根底を覆す可能性を秘めています。まさに王の資質を持つ者だけが使える、究極の対抗手段なのです。
ゴッドバレーで培った技
ギャバンが神の騎士団の弱点を知っているのは、38年前のゴッドバレー事件での実戦経験が基になっていると考えられます。当時のロジャー海賊団は、ガープと共闘して天竜人を守りながら、同時に神の騎士団とも対峙していたはずです。
その激戦の中で、ギャバンは覇王色を纏った斬撃こそが唯一の攻略法だと見抜いたのでしょう。老いてなお健在のギャバンの実力は、ルフィが構えを見ただけで寒気を覚えるほど。ゾロが斬撃を受け止めても、余波だけで城の一室を吹き飛ばす威力です。
![]()
ゴッドバレーでの戦いは、ギャバンにとって覇王色の応用技術を磨く絶好の機会だったはずです。神の騎士団という強敵との死闘を通じて、彼は覇王色斬撃の極意を体得していったのでしょう。
ロジャー海賊団の覇気
レイリーとの役割分担
海賊王の両翼として知られるレイリーとギャバン。レイリーが「冥王」として武装色の達人なのに対し、ギャバンは「山喰らい」として覇王色斬撃を得意としていた可能性があります。
レイリーは基礎的な覇気の使い方をルフィに教えましたが、覇王色を纏う高度な技術については触れていませんでした。これは恐らく、レイリーとギャバンで専門分野が異なっていたからかもしれません。右腕と左腕、それぞれが異なる強みを持ってロジャーを支えていたのです。
ギャバンの異名「山喰らい」は、その圧倒的な破壊力を示唆しています。覇王色を纏った斧の一撃で、文字通り山をも砕く力。レイリーの精密な剣技とは対照的な、豪快な戦闘スタイルが想像できます。
No.3が持つ資質
ロジャー海賊団でNo.3の地位にいたギャバンが覇王色を持つことは、海賊王の船における重要な伝統を示しているのかもしれません。船長、副船長に続く三番手も「王の資質」を備えている。これは並大抵のクルーではありません。
1152話でギャバンがゾロとサンジに向けて「どうやら『覇王色』があるのは1人じゃなさそうだな」と発言したシーンは意味深です。サンジが覇王色を開花させる可能性も示唆されており、ロジャー海賊団の構図が麦わらの一味に受け継がれていく予感があります。
数百万人に一人しか発現しないとされる覇王色。そんな稀有な才能を持つ者が3人も揃っていたロジャー海賊団の強さは、まさに圧倒的でした。ギャバンの存在は、海賊王を目指す船には複数の覇王色使いが不可欠だという真理を教えてくれます。
海賊王の船の伝統
ロジャー海賊団の伝統は、覇気の継承と実戦での成長にあったと考えられます。ギャバンが今、麦わらの一味に覇王色の使い方を教えようとしているのは、かつてロジャーやレイリーから学んだ技術を次世代に伝える使命感からでしょう。
海賊王の船では、クルー全員が覇気を使いこなせることが当たり前でした。見習いだったシャンクスやバギーでさえ、覇気の存在を知っていたはずです。そんな環境で育ったからこそ、シャンクスは若くして覇王色を極めることができたのでしょう。
![]()
ギャバンは恐らく「覇気は認識してコントロールしてこその力だ」という信念を持っています。1152話でゾロに説教したのも、無自覚に使っているだけでは真の力を引き出せないと考えているからです。これもまた、海賊王の船で受け継がれてきた教えなのでしょう。
麦わらの一味への影響
ゾロの覇王色自覚
1152話でギャバンから「だいぶ体になじんでる様だ」と評価されたゾロ。しかし本人は覇王色を使っている自覚がないという状態でした。ルフィからは「ダダ漏れ」と指摘され、ギャバンからは「四皇の船長を支えてはいけない」と一喝されています。
ゾロが無自覚に覇王色を使えるようになったのは、閻魔の特性によるところが大きいと考えられます。光月おでんも無自覚に覇王色を纏っていたとされており、閻魔には使い手の潜在能力を引き出す力があるのかもしれません。
ギャバンの指摘を受けて、ゾロは意識的に覇王色をコントロールする訓練を始めるでしょう。無自覚ながら練度が高いということは、自覚すれば飛躍的に成長する可能性を秘めています。神の騎士団との戦いで、ゾロの新たな境地が見られるかもしれません。
サンジ覚醒の可能性
1152話でサンジは、自分も覇王色を持っているのではないかとギャバンに詰め寄りましたが、はぐらかされてしまいました。しかしロジャー海賊団の構図を考えると、サンジにも覚醒の可能性は十分にあります。
麦わらの一味において三番手格にいるサンジは、ギャバンと同じ立ち位置です。ヴィンスモーク家の血統を持つ彼なら、王の素質が備わっていても不思議ではないでしょう。実際、サンジは自身の覚醒を期待しているような発言をしています。
遅れて開花したとしても、サンジならすぐに取り戻せるはずです。ヴィンスモーク家の改造された体と、覇王色の覇気が組み合わさった時、どんな力が生まれるのか。その可能性は計り知れません。
ルフィへの新たな教え
既に覇王色を高度に使いこなすルフィですが、ギャバンから学べることはまだまだあります。特に覇王色斬撃の原理や、神の騎士団の不死身を完全に無効化する技術については、実戦経験豊富なギャバンの知識が不可欠です。
1152話でギャバンは「『覇王色』の使い方...肝に銘じろ」とルフィに言い渡しました。これは単なる威圧や纏わせる技術だけでなく、覇王色の本質的な使い方を指しているのでしょう。神の騎士団との最終決戦に向けて、ルフィはさらなる高みを目指すことになります。
![]()
レイリーが基礎を教え、ギャバンが応用を教える。二人の師から学ぶことで、ルフィは真の海賊王の力を手に入れていくのでしょう。ロジャー海賊団の技術が次世代に受け継がれていく様子は、まさにワンピースのテーマである「受け継がれる意志」そのものです。







