ネタバレ② 記憶を失っても残ったラカムとノアの絆

前回さらわれた、というより脱走したところを捕まえられたノアはグランたちとは別れて研究所に連れて行かれたようです。
シェロカルテが言うには帝国は長年に渡り星晶獣の研究を行っており、ノアはそこで実験を受けているらしいとのことです。
カタリナたちと別行動を取り、ロゼッタとともに捜索するラカムは研究所で囚われているノアを見つけます。
ラカムはノアと約束のことを忘れてしまっていたと謝罪しますが、ノアはラカムのせいではないと言います。
長年の実験によりノアは力を奪われていき、それと同時に人々の記憶からも消えていきました。
また、誰の記憶からも消えてしまうことはノアの存在自体を危うくしてしまうことと同じことでした。
そんなノアを支えていたのはラカムとの約束でした。
ラカムとの約束を強く意識することで、時として消えてしまいそうな自分自身を繋ぎ止めることができたのだとノアは語りました。
そんなノアに対してラカムは自分も同じだと言います。
ノアのことも約束のことも忘れてしまったラカムですが、約束の時に感じた思いだけは残っていました。
誰も信じてくれなかったラカムの夢をノアだけは絶対に叶うと信じてくれた、その思いだけで今日までやってこれたのだと。
ノアは自分自身を強く保つことで消滅しないようにしてきましたが、その裏にはラカムの思いもあったのでしょう。

ネタバレ③ まだまだ残る謎

研究所に連れて行かれ実験を受けていたことから、ノアが星晶獣であることは間違いないようです。
しかし、未だ彼の謎は多いです。
ポンメルンの報告から、『捨てられし船』はノアのことであると思われます。
その言葉の意味するところが分かりません。
また、ノアは首輪をしていましたが、それが今回外れました。
ラカムが必死に解錠を試みていましたがどうにも外れません。
騒ぎを聞いた帝国兵が駆けつけ、もはやノアをこの場に残すしかないのか、というところで首輪があっけなく外れました。
もちろん、たまたま外れたというわけでは無いです。
その後のシーンで帝国兵が『捨てられし船のリミッターを解除した』と報告します。
このリミッターは首輪のことで間違い無いでしょう。
リミッターを外されたノアの力が何を巻き起こすのか。
今後の大きな火種になりそうです。

上記のリミッター解除の報告を受けたフリーシアの口から計画を次の段階に進めるとともに『プロトリアクターの実証実験を開始』という言葉が出ました。
また知らない言葉が出てきました。

さらにオイゲンは一人別行動を取り、何か大きな仕掛けを用意しているようです。
果たしてこれらの謎がどのように繋がっていくのでしょうか。

「グランブルーファンタジー第2期」第10話の感想

筆者感想

前回に引き続き、今回もクライマックスに向けての溜めの回という印象でした。
フリーシアの計画の全容が明らかになったかと思えば、計画に必要なはずのルリアを手放し、その代わりなのか新たに存在が示されたプロトリアクターなるもの。
動向の見えない黒騎士たちに対して、何やら動き出したオイゲン。
『捨てられし船』がノアだと分かったものの、その言葉の保つ意味は未だ解明せず。
既存の謎にさらに謎が重なったり、対象的に描かれたり、一部を明らかにしつつも核心には触れないままであったりと形は様々ですが謎は山積みです。

しかし、その一方で徐々に解き明かされる謎もありました。
・なぜ巨大な帝国がたった一つの騎空団相手にここまで手こずるのか
→ルリアに様々な星晶獣の力を手に入れさせるために泳がせていた。
・帝国はルリアをどのように利用するのか
→空の世界の歴史を書き変えるため。
・星の民と空の世界の関係
→かつて空の世界を支配したのが星の民であり、フリーシアはこの忌まわしい過去を消すために歴史を書き変える。
このように、それぞれの謎が解決し、一つの点に見事に収束していく流れはとても気持ち良かったです。

残された謎もこのように重なっていくのでしょうか。
物語のクライマックスは刻々と近付いていきます。

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