目次
邪視の過去と背景
人間だった頃の過去エピソードが悲惨
邪視の過去には、非常に残酷な真実が隠されています。
邪視は大蛇信仰を持つ村で生贄に選ばれた子供で、ジジの家の地下に幽閉された後、人柱として命を奪われたのです。
この村では火山に住む大蛇(後にモンゴリワンデスワームと判明)の怒りを鎮めるため、200年もの間、子供を生贄にする習慣が続いていました。
鬼頭家の支持で生贄を捧げたことで、村は火山の噴火を免れ、温泉の恩恵を受けていたのです。
生贄の子供は死ぬまで、友人との交流も許されず、孤独な幽閉生活を強いられました。
生贄になった子供は死んだ後に邪視となり、「人間は皆殺し、鬼頭家だけは絶対に許さない」という強い怨念を抱えるようになります。
しかし、自分と同じように生贄にされた子供のことは、密かに助け続けていました。
くねくね伝説と関係が深い
邪視の設定には、都市伝説の「くねくね」の要素がかなり反映されています。
くねくねはネット上の怪談投稿サイトから広まった都市伝説で、田舎に出現する白色または黒色の異形の存在です。
くねくねを目撃し正体を知った者は、精神に異常をきたすと言われています
作中の邪視は、くねくね伝説と多くの共通点を持っています。
山間部に出現する特徴、体をくねらせる動き、目撃者の精神がおかしくなるなど、くねくね伝説の要素が上手く取り入れられています。
目撃者が、失踪するのも共通点です。
邪視の元ネタと都市伝説
元ネタの由来と文化的背景
邪視の設定は、複数の都市伝説や伝承の影響を受けていると思われます。
元ネタとして最も有力視させているのがくねくねですが、他にも影響を与えていそうな話があります
2チャンネルに投稿された都市伝説も元ネタの1つと言われており、山の中で踊るように動く一つ目怪物を見た子供が精神に異常をきたすというものです。
さらに日本の都市伝説「一つ目」の影響も見られ、山中で目撃される大きな目を持つ怪物が邪視の設定に取り入れられていそうです。
民間伝承や他のオカルト要素とのつながり
邪視に似た伝説は、世界中の様々な地域に存在します。
特に中東の「邪眼(Evil Eye)」は、視線で災いをもたらす存在として有名で、邪視の設定に強い影響を与えている可能性が高いです
ナザールボンジュウという青い目の護符は、この邪眼から身を守るために今でも使用されています。
ギリシャ神話のゴルゴン、特にメデューサの「見る者を石化させる視線」も、邪視の能力に似ています。
日本の妖怪「目競(めくらべ)」も、目の力で相手を支配する存在です。
これらの民間伝承から、邪視が誕生したと考えられます。