【ワンピースネタバレ考察】ロックスの野望「海賊の楽園」とは?ガープが阻止した世界転覆計画の全貌

38年前、ガープとロジャーが手を組んでも倒すのが困難だった伝説の大海賊ロックス・D・ジーベック。

その野望は「世界の王」という、海賊王を超越した壮大なスケールでした。

「ハチノスはおれが支配し!!!島のバカヤロー共と一緒に"海賊の楽園"を作るのさ!!!」という言葉に込められた真意とは何だったのか。

そして、なぜガープはその計画を阻止しなければならなかったのか。

本記事では、ロックスが描いた世界転覆の青写真と、それを粉砕したゴッドバレー事件の真相に迫ります。

ワンピース最大の謎の一つであるロックス・D・ジーベック。彼が率いた海賊団には後の四皇となる白ひげ、ビッグマム、カイドウが所属していました。

世界政府が徹底的に隠蔽したロックスの真の野望とは何だったのでしょうか。そして現代の海賊たちにどのような影響を与え続けているのか。今回は原作で明かされた情報を基に、ロックスの壮大な計画について考察していきます。

ロックスが目指した究極の野望「世界の王」とは

海賊王を超える「世界支配」構想

センゴクは「世界の王となることを野望とし、テロ組織のように世界政府に牙を剥く危険な野心家」と語っている(95巻957話)

ロックス・D・ジーベックの野望は単なる「海賊王」ではありませんでした。彼が目指したのは「世界の王」という、さらに上位の概念だったのです。

海賊王が海賊たちの頂点に立つ存在なら、世界の王は文字通り世界全体の支配者を意味していたと考えられます。これはただの海賊活動を超えた、世界政府そのものを打倒する革命的な思想だったのかもしれません。

ロジャーが「ひとつなぎの大秘宝」を求めて冒険の末に海賊王となったのに対し、ロックスは最初から支配そのものを目的としていました。この違いが、後の時代に与える影響の大きさを物語っています。

天竜人も恐れた反政府思想

ロックスの恐ろしさは、その実力だけでなく思想にありました。彼は世界政府の根幹である天竜人システムに真正面から挑戦していたのです。

あにま
現代でも革命軍が慎重に行動してるのに、ロックスは正面突破だったんだね

天竜人の「人間狩り」が行われていたゴッドバレーに乗り込んだ事実からも、ロックスが世界貴族のタブーに躊躇なく踏み込んでいたことがわかります。これは現代の革命軍ドラゴンよりもさらに過激で直接的なアプローチでした。

世界政府がロックスの存在を完全に隠蔽したのも、彼の思想が現代まで受け継がれることを恐れたからでしょう。真の脅威は武力ではなく、世界の真実を暴こうとする意志だったのかもしれません。

「海賊の楽園」計画の全貌と恐るべき戦略

海賊島ハチノスは現在黒ひげの拠点となっており、ロックス時代の「儲け話」の詳細は原作では明かされていない

ロックスが海賊島ハチノスで語った「儲け話」とは何だったのでしょうか。単純な金儲けではなく、世界規模での海賊による新秩序の構築だった可能性が高いと思われます。

後の四皇クラスの海賊たちを束ねるには、相応の魅力的なビジョンが必要だったはずです。それは恐らく、世界政府に代わる新たな支配体制、つまり「海賊による世界統治」という壮大な構想だったのではないでしょうか。

現代のハチノスが無法地帯として機能していることを考えると、ロックスが描いていた「海賊の楽園」とは、既存の秩序を完全に破壊した後の新世界だったのかもしれません。

ハチノス占拠から始まる世界転覆シナリオ

デービーバックファイトで集めた最凶メンバー

デービーバックファイトとロックス海賊団の関連は原作では明確に描かれていないが、海賊島での勢力拡大方法として考察されている

ロックス海賊団の結成方法については謎が多いものの、海賊島ハチノスという特殊な環境が鍵を握っていたと考えられます。デービーバックファイトのようなルールを活用して、優秀な海賊たちを次々と配下に加えていった可能性があります。

白ひげ、ビッグマム、カイドウといった後の四皇たちが、なぜロックスの下に集まったのか。それは単純な実力だけでなく、海賊としての「格」を示す何らかの儀式や勝負があったからではないでしょうか。

ハチノスは無法地帯であると同時に、海賊たちの実力を測る場所でもありました。ロックスはここで他の海賊団を吸収し続け、最終的に史上最強の海賊団を完成させたのです。

ガープが命懸けで阻止したロックスの脅威

海軍英雄ガープがロックスとの戦いで「英雄」と呼ばれるようになったのは、単に強い海賊を倒したからではありません。世界そのものを救ったからこそ、その称号が与えられたのです。

あにま
ガープがロジャーと手を組むほどの危機だったんだよね

ゴッドバレー事件でガープが阻止したのは、天竜人の殺害だけでなく、世界政府の根幹システムの破綻だったと思われます。もしロックスが成功していれば、現在の世界秩序は完全に崩壊していたでしょう。

ガープが「英雄」として祭り上げられながらも、その詳細を語りたがらないのは、この戦いが単純な正義vs悪の構図ではなかったからかもしれません。

ロジャーとの異例の共闘が生まれた理由

ロジャーとガープが共闘したのは「奴隷解放」が目的だったと原作で明かされている(ONE PIECE.com公式情報)

海賊王ロジャーと海軍のガープが手を組むという前代未聞の事態が発生したゴッドバレー事件。この異例の共闘が生まれた背景には、ロックスの脅威の大きさがありました。

ロジャーの動機は「奴隷解放」とされていますが、それ以上に深い理由があったのではないでしょうか。ロックスが目指していた「世界の王」は、ロジャーが求めていた「自由な海」とは正反対の概念だったと考えられます。

真の自由を求めるロジャーと、絶対的支配を目指すロックス。この対立構造こそが、後の海賊王誕生への大きな転換点となったのです。

ゴッドバレー事件で潰えた世界征服計画

現代に受け継がれるロックスの意志と影響

ロックスの死から38年が経った現在でも、その影響は色濃く残っています。特に元ロックス海賊団のメンバーたちが世界の頂点に君臨している事実は、彼の遺産の大きさを物語っています。

白ひげ、ビッグマム、カイドウが四皇として新世界を支配していたのは偶然ではありません。彼らはロックス時代に学んだ「力による支配」の手法を、それぞれの領域で実践していたのです。

あにま
四皇制度自体がロックスの遺産とも言えるかも

さらに注目すべきは、現代の海賊たちがロックスの名前すら知らないという事実です。これは世界政府の情報統制が完璧に機能している証拠であり、同時にロックスの思想がどれほど危険視されているかを示しています。

黒ひげに流れる血統と野望の継承

黒ひげとロックスの血縁関係は原作では明確に描かれていないが、多くの共通点から父子関係が強く示唆されている

マーシャル・D・ティーチ、通称黒ひげがロックスの息子である可能性は非常に高いと考えられます。その根拠は数多く存在します。

まず、黒ひげの船「サーベル・オブ・ジーベック号」という命名からは、明らかにロックスへの敬意が感じられます。また、海賊島ハチノスを拠点とする選択も、単なる偶然とは思えません。

最も決定的なのは、五老星が黒ひげについて「血筋も含めて色々と特別」と言及している点です。特別な血筋とは、間違いなくロックス・D・ジーベックの血を引いていることを指しているのでしょう。

黒ひげの異常な体質(眠らない、複数の悪魔の実を宿す)も、ロックスから受け継いだ特殊な遺伝子が関係している可能性があります。

世界政府が隠蔽し続ける真の脅威

世界政府がロックスの情報を徹底的に隠蔽し続ける理由は、単に危険な海賊だったからではありません。ロックスが知っていた「世界の真実」こそが、真の脅威だったのです。

空白の100年の真実、Dの一族の秘密、イム様の存在など、ロックスはこれらの情報を掴んでいた可能性があります。だからこそ「世界の王」を名乗り、天竜人に堂々と挑戦できたのでしょう。

現代でもロックスの思想が復活すれば、世界政府の根幹が揺らぐ危険性がある

黒ひげが最終的に目指している「世界」とは、父であるロックスが果たせなかった「世界の王」への道程なのかもしれません。ワンピース最終章に向けて、ロックスの意志は確実に現代へと受け継がれているのです。

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