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ワンピース最終章において、四皇・黒ひげ海賊団の動向がこれまで以上に不気味さを増しています。
エッグヘッド編では、カタリーナ・デボンがサターン聖に触れて「任務完了」と宣言。
一方で、革命軍による兵糧攻めにより、聖地マリージョアの天竜人たちは深刻な食糧不足に陥っています。
この2つの出来事は無関係ではないでしょう。計画的に動く黒ひげのことです。サターン聖への変身能力と、マリージョアの食糧危機という2つの強力なカードを利用して、何か大きな計画を企んでいるはずです。
黒ひげが以前語った「黒ひげ王国」建国は、あくまで通過点に過ぎません。
その先にある真の目的は、天竜人の抹殺、そして世界政府の壊滅ではないでしょうか。父ロックスが果たせなかった「世界の王」という野望を実現するため、黒ひげは着々と駒を進めているのかもしれません。
本記事では、最新話までの情報を整理しながら、黒ひげの恐るべき計画の全貌を徹底考察していきます。
黒ひげが手に入れた2つのカード
デボンのサターン聖変身能力
黒ひげ海賊団の一員であるカタリーナ・デボンが、エッグヘッド編でサターン聖に触れたシーンは、物語の今後を大きく左右する重要な伏線だったと考えられます。デボンの能力は相手に触れることで、その人物に完全に変身できるという特性を持っています。
つまり、黒ひげ海賊団は五老星の一人であるサターン聖に成り代わることが可能になったのです。これは世界政府の中枢に入り込める絶好の機会を手に入れたことを意味しています。
この能力獲得により、黒ひげは世界政府の最高権力者の一人として振る舞えるようになりました。マリージョアへの侵入や、重要な情報へのアクセスなど、その可能性は計り知れないでしょう。
革命軍による天竜人の食糧不足
革命軍の活動により、天竜人への食糧供給が滞っているという情報も見逃せません。ドラゴン率いる革命軍は、世界各地で天竜人に送られる貢ぎ物の輸送ルートを妨害していると思われます。
食糧不足は天竜人たちにとって深刻な問題であり、彼らの生活基盤を揺るがす事態になっているはずです。これまで何不自由なく暮らしてきた天竜人たちが、初めて「不足」という状況に直面しているのかもしれません。
この混乱状態こそ、黒ひげが狙っているタイミングなのではないでしょうか。天竜人が弱体化している今、マリージョアに乗り込むには絶好の機会と言えます。革命軍の活動と黒ひげの計画が、偶然にも同じタイミングで進行している可能性があります。
黒ひげ王国建国の真の目的
黒ひげが海賊島ハチノスを拠点として王国を建国しようとしている動きも気になるところです。単なる海賊の集まりではなく、正式な国家として認められることを目指しているように見えます。
では、なぜ黒ひげは王国を作ろうとしているのでしょうか。それは世界政府加盟国になるという、驚くべき野望があるからだと考えられます。海賊でありながら政府加盟国の王になるという発想は、まさに黒ひげらしい大胆な計画と言えるでしょう。
この計画が成功すれば、世界会議への参加権も手に入れることができます。レヴェリーに正式な王として出席できれば、マリージョアへの侵入も容易になるはずです。さらに、五老星との直接対話の機会も得られるかもしれません。
世界政府加盟国になる狙い
マリージョア潜入への布石
世界政府加盟国になることは、黒ひげにとってマリージョアへの正式な入場パスを手に入れることと同じ意味を持ちます。通常、マリージョアは厳重な警備が敷かれており、侵入は極めて困難です。
しかし加盟国の王という立場であれば、警備をすり抜けて堂々と聖地マリージョアに入ることができます。デボンがサターン聖に変身する能力と組み合わせれば、さらに行動の幅が広がるでしょう。
黒ひげはレヴェリーという正式な場を利用して、マリージョアの内部構造や警備体制を詳しく調査できるはずです。この情報は、今後の計画を実行する上で極めて重要になってくるでしょう。
天竜人抹殺計画の全貌
黒ひげの最終目標は、天竜人の抹殺にあるのかもしれません。ロックス海賊団の船員だったことを考えると、この野望は師匠ロックス・D・ジーベックから受け継いだものとも考えられます。
マリージョアに潜入した後、デボンがサターン聖に成り代わり、内部から天竜人たちを襲撃する。同時に、食糧不足で弱っている天竜人たちは抵抗する力も弱まっているはずです。このタイミングを狙った完璧な計画と言えるのではないでしょうか。
さらに、黒ひげ自身が持つヤミヤミの実とグラグラの実の力を使えば、マリージョアそのものを破壊することも可能でしょう。天竜人を一掃し、800年続いた世界政府の支配を終わらせる。それこそが黒ひげの描く「世界の王」への道なのかもしれません。
サターン聖に成り代わる作戦
デボンがサターン聖に成り代わる作戦は、黒ひげの計画の中核を成しています。五老星という世界政府の最高権力者の一人として行動できれば、できないことはほとんどないでしょう。
まず、海軍への命令権を手に入れることができます。サターン聖の姿で命令を下せば、海軍は疑うことなく従うはずです。黒ひげ海賊団を追う海軍部隊を別の場所に派遣したり、逆に黒ひげに有利な配置にすることも可能になります。
また、世界政府の機密情報へのアクセスも可能になります。古代兵器の情報や、Dの一族に関する真実、空白の100年の秘密など、世界の真実を知ることができるでしょう。これらの情報は、ひとつなぎの大秘宝ワンピースを見つける上でも重要な手がかりになるはずです。
食糧不足を利用した世論操作
ガープ人質による海軍分裂
黒ひげがハチノスでガープを捕らえたことも、計画の重要な一部だと考えられます。海軍の英雄であるガープを人質に取ることで、海軍内部に亀裂を生じさせることができるからです。
ガープを救出しようとする勢力と、規律を優先する勢力との間で、海軍は二分されるかもしれません。特にガープの孫であるルフィや、教え子のコビーなどは、ガープ救出に動く可能性が高いです。
この混乱に乗じて、黒ひげは海軍の弱体化を図っているのでしょう。さらに、デボンがサターン聖に成り代わって「ガープを見捨てろ」という命令を出せば、海軍兵士たちの士気は大きく低下するはずです。
世界政府壊滅後の黒ひげの野望
世界政府を倒した後、黒ひげは何を目指すのでしょうか。単に海賊王になるだけでは終わらない、もっと大きな野望を持っているように思えます。
おそらく黒ひげが目指しているのは、世界政府に代わる新しい支配体制の確立でしょう。自らが世界の王として君臨し、すべての国々を支配下に置く。それがロックスから受け継いだ意志なのかもしれません。
ただし、ルフィという存在が黒ひげの計画を阻むことになるでしょう。自由を何よりも大切にするルフィは、誰かが世界を支配することを許さないはずです。黒ひげとルフィの最終決戦は、世界の未来を決める戦いになると予想されます。
ロックスの意志を継ぐ者
黒ひげがロックス海賊団の船で育ったという事実は、物語の重要な伏線になっています。ロックスの思想や野望を直接見聞きして育った黒ひげは、その意志を確実に受け継いでいると言えるでしょう。
ロックスが目指した「世界の王」という目標を、黒ひげは自分なりの方法で実現しようとしています。ロックスが力ずくで天竜人を倒そうとしたのに対し、黒ひげはもっと計算された方法を選んでいます。
デボンの能力を使った変身、世界政府加盟国としての正式な立場、革命軍による天竜人の弱体化など、様々な要素を組み合わせた緻密な計画を立てているのです。ロックスよりも賢く、より成功に近い位置にいるのかもしれません。
世界の王を目指す最終計画
黒ひげの最終計画は、段階的に進行していると考えられます。まずデボンによるサターン聖への変身能力獲得、次にハチノスでの王国建国、そして世界政府加盟国としての地位確立。これらすべてがマリージョア襲撃への布石になっているのです。
革命軍による天竜人への食糧供給妨害も、黒ひげにとっては好都合な状況と言えます。天竜人が弱体化しているタイミングで、サターン聖に成り代わったデボンが内部から攻撃を仕掛ける。同時に黒ひげ本隊がマリージョアを襲撃すれば、世界政府は壊滅的な打撃を受けるでしょう。
さらに、ガープを人質にすることで海軍の分裂を誘発し、世界政府の軍事力を弱めています。すべての駒が揃ったとき、黒ひげは世界の王として君臨する計画なのでしょう。
ただし、この計画にはルフィという予想外の存在がいます。自由を愛するルフィは、誰かが世界を支配することを絶対に許さないはずです。黒ひげとルフィの激突こそが、物語の最終局面を飾ることになるのかもしれません。世界の未来をかけた戦いが、いずれ訪れることは間違いないでしょう。