【ワンピース1164話ネタバレ】デービー・ジョーンズが世界王だった!?ロックスの悲劇と苦渋の選択!

目次

【ネタバレ注意】本記事には2025年11月3日発売『週刊少年ジャンプ』48号掲載のONE PIECE第1164話「悪魔の王」の重大なネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

2025年11月3日発売の週刊少年ジャンプ48号に掲載される『ONE PIECE』1164話のネタバレ情報を徹底解説します。前話1163話でイム様の「黒転支配(ドミ・リバーシ)」によって体を貫かれ、悪魔化が進行していたロックス・D・ジーベック。ついに完全な悪魔へと変貌を遂げ、仲間であるビッグ・マムとカイドウすら撃破してしまいます。

そして明かされるデービー・ジョーンズと世界王の秘密バーソロミュー・くまによるティーチとエリスの救出、そしてロックス自身が下す究極の選択――。ゴッドバレー事件の核心に迫る衝撃の1164話を、独自考察を交えながら詳しく解説していきます。

【速報】ワンピース1164話の重要ポイント7選

まずは1164話で判明した衝撃の事実を整理します。今回の話は、ゴッドバレー事件の転換点となる極めて重要なエピソードです。

① ロックスがデービー・ジョーンズの真実を語る

完全悪魔化の直前、ロックスは「デービー・ジョーンズこそが真の世界王だった」という衝撃的な事実を口にします。これは単なる妄想ではなく、ロックスが独自に掴んでいた歴史の真実である可能性が極めて高いです。

この発言には3つの重要な意味があります。第一に、800年前の「空白の100年」に、世界政府が隠蔽した本当の支配者が存在したこと。第二に、その支配者こそがデービー・ジョーンズであり、デービー一族のルーツであること。第三に、イムがなぜデービー一族を執拗に狙うのか、その理由が正統な世界王の血統への恐怖である可能性です。

あにま
デービー一族が「D」の意志の中核かも!

② ロックスが完全に悪魔化し抵抗不能に

前話1163話からイムの「黒転支配(ドミ・リバーシ)」によって侵食されていたロックスですが、1164話ではついに完全な悪魔への変貌が完了します。必死の抵抗も虚しく、体内に入り込んだ「黒」が全身を支配し、角が生え、全身が黒く染まり、目は赤く光る姿に変化しました。

この変化は単なる外見の変化ではありません。エルバフ編でドリー・ブロギーが悪魔化した際と同様、意識そのものがイムの支配下に置かれる状態です。世界最強と謳われたロックスでさえ、イムの能力には完全に屈してしまうという事実は、イムの圧倒的な力の差を示しています。ルフィたちが将来この能力に対峙する際、どのような対抗策を見出すのかが最大の焦点となるでしょう。

③ 悪魔化ロックスがビッグ・マムとカイドウを撃破

完全に悪魔化したロックスは、もはや敵味方の区別がつきません。目の前にいたシャーロット・リンリン(ビッグ・マム)とカイドウに襲いかかり、一撃で両名を吹き飛ばします。

この描写から読み取れる事実は3つあります。まず、悪魔化による戦闘力の爆発的な上昇。当時23歳のリンリンと21歳のカイドウは、まだ四皇クラスの実力には達していませんが、それでもロックス海賊団で活躍できるレベルの強者です。それを一撃で倒すということは、悪魔化によって戦闘力が数倍に跳ね上がっている可能性があります。次に、イムの能力が対象の戦闘力を利用するシステムであること。元が強ければ強いほど、悪魔化後も強力になる仕組みです。最後に、この2人が生き延びた理由は、致命傷を避けたか、くまの能力で救出された可能性が考えられます。

補足情報
カイドウとビッグ・マムは後に四皇となり、40年以上も君臨し続けます。この時の経験が2人の「強さへの執着」を生んだ可能性があります。特にカイドウの「最強生物」への渇望は、ロックスの圧倒的な力を目の当たりにした経験が原点かもしれません。

④ くまがニキュニキュの実でティーチとエリスを救出

混乱するゴッドバレーの戦場で、バーソロミュー・くまが重要な役割を果たします。ロックスの妻エリスと息子マーシャル・D・ティーチ(幼少期)が悪魔化ロックスの攻撃範囲内にいることに気づいたくまは、ニキュニキュの実の能力を発動し、2人をゴッドバレーの外へと飛ばして救出します。

この行動には、くまの「救済者」としての原点が表れています。ゴッドバレーで奴隷として連れてこられたくまは、この時の経験が後の人生を決定づけたと考えられます。第一に、弱者を救う使命感の芽生え。第二に、革命軍への参加動機の形成。第三に、自己犠牲の精神の確立です。くまは一貫して「誰かを救うために自分を犠牲にする」選択をしてきました。この38年前の行動が、すべての始まりだったのです。

⑤ イムがロックスに「島の全員を殺せ」と命令

完全に支配下に置いたロックスに対し、イムは冷酷な命令を下します。「この島にいる全ての者を殺せ。デービーの血を根絶やしにせよ」という、恐るべき殲滅命令です。

この命令から、イムの真の目的が明らかになります。それは単なる「敵対勢力の排除」ではなく、デービー一族の完全な抹消です。なぜここまでデービー一族を恐れるのか。理由は3つ考えられます。まず、デービー・ジョーンズが正統な世界王の血筋であり、イムの支配の正当性を脅かす存在だから。次に、デービー一族が「D」の意志の中核を担っており、世界政府への最大の脅威だから。そして、過去にデービー・ジョーンズとイムの間に何らかの因縁があり、個人的な恨みが絡んでいるからです。

⑥ ロックスがガープとロジャーに「俺を殺してくれ」と懇願

しかし、ここで奇跡が起きます。完全に支配されたはずのロックスの中に、わずかに残った自我が叫びます。ロックスは涙を流しながら、ガープとロジャーに「自分を殺してくれ」と懇願するのです。

この場面は、ワンピース史上でも最も悲劇的なシーンの一つです。世界最強の海賊が、かつての敵に自らの死を願う――これには3つの深い意味があります。第一に、ロックスの誇りと人間性。完全に支配されても、仲間を殺したくないという想いが自我として残っていたこと。第二に、「D」の一族の特性。イムの能力でも完全には支配しきれない、強い意志の存在。第三に、ロックスの本質。世間では「凶悪な海賊」として語られるロックスですが、実は仲間を大切にする一面があったことが示唆されます。ティーチへの愛情も、この場面から読み取れます。

⑦ ガープ&ロジャー vs 悪魔化ロックスの最終決戦開始

1164話のラストシーンは、「海軍の英雄」モンキー・D・ガープ「海賊王」ゴール・D・ロジャーが、初めて共闘する歴史的瞬間です。相手は、世界最強の海賊がイムの力で悪魔化した最悪の敵――。

この共闘には、単なる「敵の敵は味方」以上の意味があります。ガープとロジャーは、ロックスの最後の願いを理解し、彼の誇りを守るために戦うことを選びました。これは後の「ゴッドバレーの英雄」という評価の真実でもあります。2人はただロックスを倒しただけでなく、彼の人間性を救ったのです。この戦いがどのような結末を迎えるのか、1165話以降の展開が待たれます。

あにま
ガープとロジャーの絆の原点がここに!

ワンピース1164話ネタバレ詳細|デービー・ジョーンズと世界王の真実

1164話で最も衝撃的だったのは、ロックスが語った「デービー・ジョーンズが真の世界王だった」という言葉です。この一言が、ワンピース世界の根幹を揺るがす可能性があります。

デービー・ジョーンズとは何者なのか

デービー・ジョーンズは、これまで断片的にしか語られてこなかった伝説の人物です。1163話で「デービー一族」という言葉が初めて登場し、ロックスとティーチ(黒ひげ)がその末裔であることが明らかになりました。

今回ロックスが語った内容から、デービー・ジョーンズは800年前の「真の世界王」だった可能性が浮上します。つまり、現在の世界政府が成立する以前、世界を統治していた正統な支配者だったということです。この仮説には3つの根拠があります。

第一に、イムの執拗な殲滅意志。イムはデービー一族を「根絶やし」にすることに異常なまでの執着を見せています。これは単なる「敵対勢力」というレベルを超えた、自身の正統性を脅かす存在への恐怖と解釈できます。もしデービー・ジョーンズが正統な世界王であれば、イムの支配は「簒奪」ということになり、その正当性が揺らぎます。

第二に、「D」の一族との関連性。デービー一族も「D」を名に持ちます。「D」の一族は「神の天敵」と呼ばれ、天竜人(世界政府)と対立する存在として描かれてきました。デービー・ジョーンズが本来の世界王であれば、「D」の一族全体が正統な支配者の末裔という解釈が成立します。

第三に、「空白の100年」との整合性。世界政府は900年前から800年前までの100年間の歴史を徹底的に隠蔽しています。この期間にデービー・ジョーンズが世界を統治していたとすれば、世界政府がこの時代の記録を消し去る理由が説明できます。つまり、世界政府の成立が武力による簒奪だったという事実を隠すためです。

原作からの根拠
オハラの学者クローバー博士は、908話で「空白の100年に存在した巨大な王国」について言及しようとした瞬間、五老星によって射殺されました。この「巨大な王国」こそが、デービー・ジョーンズが統治していた国家だった可能性があります。

ロックスがこの真実をどうやって知ったのか

では、ロックスはどのようにしてこの真実を知り得たのでしょうか。考えられるルートは3つあります。

まず、デービー一族に代々伝わる口伝。ロックスは自身がデービー一族の末裔であることを認識していました。一族の中で、真実の歴史が密かに語り継がれていた可能性があります。ティーチもこの真実を知っているのか、それとも父の死によって伝承が途絶えたのかは不明ですが、ティーチの行動原理を理解する上で重要なポイントです。

次に、ポーネグリフの解読。ロックス海賊団には、後にビッグ・マム海賊団の一員となるシャーロット・プリン(三つ目族)の血縁者がいた可能性があります。三つ目族は「真の開眼」によってポーネグリフを読む力を持つとされています。ロックスがこの力を利用して、空白の100年の真実に迫っていた可能性は十分にあります。

最後に、ロックス独自の調査。世界最強の海賊団を率いたロックスは、世界中の遺跡や秘宝を集めていました。その過程で、世界政府が隠蔽しきれなかった証拠を発見した可能性があります。特にゴッドバレーは「神の谷」という意味深な名前を持つ島です。この島自体が、デービー・ジョーンズと関連する聖地だった可能性もあります。

この真実が現代編に与える影響

デービー・ジョーンズが真の世界王だったという事実は、現代のストーリーに多大な影響を与えます。特に3つの展開が予想されます。

第一に、ティーチ(黒ひげ)の真の目的の明確化。ティーチは現在、「海賊王」を目指すだけでなく、「世界を震撼させる何か」を企んでいます。もし彼が父ロックスから真実を聞いていたとすれば、その目的はデービー一族の復権、つまり世界王への即位である可能性があります。ティーチの異常な悪魔の実へのこだわりも、世界政府を倒すための力を集めているという解釈ができます。

第二に、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」の正体。ロジャーが笑った「宝」は、もしかしたらデービー・ジョーンズの遺産正統な世界王の証かもしれません。それを手に入れた者が真の世界王となり、世界政府の支配を終わらせることができる――そんな構造が見えてきます。

第三に、ルフィの最終的な選択。ルフィもまた「D」の一族です。もしデービー一族が正統な世界王の血筋であれば、ルフィにもその血が流れている可能性があります。しかしルフィは「世界王」になりたいわけではなく、「最も自由な者」になりたいだけです。この対比が、最終章での重要なテーマになると予想されます。ルフィは世界王の座を拒否し、真の自由な世界を創造する選択をするのではないでしょうか。

あにま
黒ひげの野望の真相がついに見えてきた!

イムの黒転支配(ドミ・リバーシ)|最強能力の完全解析

1164話で改めて示されたイムの能力「黒転支配(ドミ・リバーシ)」の恐ろしさ。この能力について、現時点で判明している情報を整理し、攻略法の可能性を考察します。

黒転支配の能力メカニズム詳細

イムの「黒転支配(ドミ・リバーシ)」は、1150話のエルバフ編で初めて披露され、1163話でロックスに使用されました。この能力の特徴は以下の4点です。

まず、五芒星(アビス)を媒介とする発動条件。イムは対象の足元に五芒星を描くことで能力を発動します。この五芒星は単なる魔法陣ではなく、悪魔との契約を象徴しているようです。対象は五芒星の沼に飲み込まれ、そこから「黒」が体内に侵入します。

次に、段階的な支配プロセス。支配は一瞬で完了するわけではありません。まず体が「黒」に侵食され、次に意識が徐々に奪われ、最終的に完全な悪魔へと変貌します。ロックスの場合、1163話で侵食が始まり、1164話で完全悪魔化しました。この時間差は、対象の意志の強さによって変動する可能性があります。

第三に、オセロ(リバーシ)のルール適用。能力名の「リバーシ」はオセロゲームを指します。実際、エルバフ編では「悪魔に挟まれた者も悪魔化する」という、オセロのルールそのままの現象が描かれました。つまり、一人を悪魔化させれば、周囲の者も連鎖的に悪魔化するのです。これは少人数で大軍を支配できる、極めて効率的な能力です。

最後に、戦闘力の増幅効果。悪魔化した者は、元の実力以上の力を発揮します。ロックスがビッグ・マムとカイドウを一撃で倒したことから、戦闘力が数倍に跳ね上がると推測されます。元が強ければ強いほど、悪魔化後も強力になるため、イムにとってロックスのような強者を支配することは、最強の兵器を手に入れることに等しいのです。

能力の段階身体的変化意識の状態戦闘力
第1段階体内に「黒」が侵入自我あり、抵抗可能通常
第2段階全身が黒く染まる意識が混濁1.5倍程度
第3段階(完全悪魔化)角・尻尾など悪魔の特徴ほぼ支配下(わずかに自我)3倍以上

なぜロックスは自我を保てたのか

完全悪魔化したにもかかわらず、ロックスは最後に自我を取り戻し、ガープとロジャーに「自分を殺してくれ」と懇願しました。これは極めて異例な現象です。3つの理由が考えられます。

第一に、「D」の一族特有の抵抗力。「D」の一族は「神の天敵」と呼ばれ、天竜人(世界政府のトップがイム)に対抗する宿命を持っています。この特性が、イムの支配能力への耐性として機能している可能性があります。完全には支配しきれず、わずかに自我が残る――これが「D」の一族の力かもしれません。エルバフ編でも、悪魔化したドリー・ブロギーが時折正気を見せる描写がありました。

第二に、ロックスの圧倒的な意志の強さ。世界最強の海賊として君臨したロックスの精神力は、並外れたものがあります。特に仲間への想い家族(エリスとティーチ)への愛情が、支配に対する最後の抵抗力となった可能性があります。イムの能力は意識を支配するものですが、人間の根源的な感情――愛や誇り――までは完全に消し去れないのかもしれません。

第三に、イムの意図的な調整。イムは完全にロックスを傀儡にすることもできたはずです。しかし、あえてわずかな自我を残した可能性があります。その理由は、ロックスに「自分の意志で仲間を殺す」という最大の絶望を味わわせるためかもしれません。イムの残虐性を考えれば、この解釈も十分あり得ます。

黒転支配の攻略法を考察する

では、この最強能力に対抗する方法はあるのでしょうか。現時点では3つの可能性が考えられます。

まず、発動前の阻止。五芒星を描かれる前に攻撃する、または足元の五芒星から逃れることで発動を防げる可能性があります。しかしイムの戦闘力は極めて高く、接近戦で勝つことは困難です。また、五芒星は一瞬で描かれるため、超高速の移動能力未来視レベルの見聞色の覇気が必要でしょう。

次に、覇王色の覇気による抵抗。ロックスが自我を保てたのは、彼の強大な覇王色の覇気が影響している可能性があります。ルフィのニカの力と覇王色を融合させた攻撃なら、支配を跳ね除けられるかもしれません。エッグヘッド編でルフィは五老星相手に互角以上の戦いを見せました。イムに対しても、同様の力で対抗できる可能性はあります。

最後に、悪魔化した者を一時的に正気に戻す方法。これは直接的な攻略法ではありませんが、戦術的には有効です。エルバフ編の現代パートで、ルフィたちがドリー・ブロギーを救う際、この方法が示される可能性があります。考えられるのは、ニカの力による「解放」強い感情による覚醒、または特定の悪魔の実の能力(例:オペオペの実の特殊手術)です。

予想される展開
エルバフ編の現代パートで、ルフィはイムの能力で悪魔化したドリー・ブロギーと対峙します。1170話前後で、ルフィがニカの力を使って2人を解放するシーンが描かれる可能性が高いです。この経験が、最終決戦でイム本人と戦う際の伏線となるでしょう。

くまの救済とティーチ(黒ひげ)の運命|38年前の悲劇

1164話のもう一つの重要ポイントは、バーソロミュー・くまによるエリスとティーチの救出です。この一連のシーンは、くまの人生と黒ひげの原点を理解する上で極めて重要です。

くまの「ニキュニキュの実」使用シーン詳細

混乱するゴッドバレーの戦場。悪魔化したロックスが無差別に攻撃を開始する中、くまはロックスの家族が危険にさらされていることに気づきます。1164話では、くまがニキュニキュの実の能力を発動し、エリスとティーチを肉球で包み込み、一瞬でゴッドバレーの外へと飛ばすシーンが描かれました。

この行動には、3つの深い意味があります。第一に、くまの本質的な優しさ。くま自身も奴隷として連れてこられ、命の危機にさらされているにもかかわらず、他者を救おうとする無私の精神。第二に、ニキュニキュの実の「救済」としての側面。この能力は攻撃にも使えますが、本質的には「人を苦痛から遠ざける」救済の力です。くまは生涯を通じて、この能力を救済のために使い続けます。第三に、黒ひげの人生への影響。もしくまがこの時行動しなければ、ティーチは死んでいたでしょう。つまり、現在の黒ひげの存在自体が、くまの善行の結果なのです。皮肉なことに、くまが救った少年は、後に世界を脅かす大海賊となります。

エリスとティーチの「その後」を予想する

くまに救出されたエリスとティーチですが、その後どうなったのでしょうか。1163話でエリスがルルシア王国出身であることが明らかになっています。これを手がかりに、3つのシナリオが考えられます。

シナリオA:母子でルルシア王国に帰還
最も自然な流れは、エリスがティーチを連れてルルシア王国に戻るパターンです。しかし、ロックスの妻であるエリスが平和に暮らせるとは考えにくく、おそらく身分を隠して生活したと思われます。ティーチはこの時期に、父の死と世界政府への憎悪を心に刻んだ可能性があります。ルルシア王国が後にイムの古代兵器で消滅させられたことを考えると、ティーチの「世界を震撼させる」計画の動機が見えてきます。

シナリオB:母子が離れ離れになる
くまの能力で飛ばされた先が別々だった可能性もあります。エリスはルルシア王国に、ティーチは別の島に――。この場合、ティーチは孤児として育つことになります。幼少期に両親を失い、一人で生き抜かなければならなかった経験が、黒ひげの「力こそ全て」という価値観を形成したのかもしれません。ティーチが異常なまでに悪魔の実の力を求めるのも、父のような「力」を手に入れたいという願望の表れと解釈できます。

シナリオC:エリスは既に死亡、ティーチのみ生存
最も悲劇的なパターンは、エリスがゴッドバレーからの脱出後、何らかの理由で死亡するケースです。ティーチは母の死を目の当たりにし、完全に一人になります。この場合、ティーチの心の闇は最も深く、世界への復讐が彼の行動原理となります。現代でティーチが見せる冷酷さ――仲間すら平気で殺す非情さ――は、このトラウマから来ている可能性があります。

あにま
黒ひげの過去、こんなに悲しかったなんて…

くまの「救済者」としての人生の原点

今回の救出劇は、くまの人生における最初の救済行為だった可能性が高いです。この経験がその後のくまの選択に大きな影響を与えたと考えられます。

くまの人生を時系列で整理すると、以下のようになります。38年前のゴッドバレーで奴隷として参加し、エリスとティーチを救出。その後、故郷ソルベ王国に戻り、後に国王となります。しかし世界政府との取引で七武海に加盟し、同時に革命軍としても活動。ベガパンクの実験体となり、最終的にパシフィスタとして自我を失います。

この一連の流れで一貫しているのは、「弱者を救うために自分を犠牲にする」という行動原理です。ゴッドバレーでの経験が、この原点となったのではないでしょうか。くまは一度も「自分のために」生きたことがないのです。常に他者のため、弱者のため、そして最後にはルフィたち麦わらの一味のために、すべてを捧げました。

そう考えると、くまがエッグヘッド編でルフィたちを守ったことにも深い意味があります。38年前に救った少年(ティーチ)は世界を脅かす存在となりましたが、くまはそれでも人を救うことをやめなかったのです。この信念の強さこそが、くまという人物の本質なのでしょう。

ガープとロジャーの共闘|海軍と海賊を超えた絆の原点

1164話のラストシーン、モンキー・D・ガープゴール・D・ロジャーが悪魔化したロックスに立ち向かう場面は、ワンピース史上最も重要なシーンの一つです。

なぜガープとロジャーは共闘したのか

表面的には「共通の敵を倒すため」という理由ですが、実際にはもっと深い意味があります。3つの視点から分析します。

第一に、ロックスの最後の願いを叶えるため。ロックスは「自分を殺してくれ」とガープとロジャーに懇願しました。これは単なる「敵を倒す」という次元を超えた、一人の人間としての尊厳を守る行為です。ガープとロジャーは、ロックスが仲間を殺したくないという想いを理解し、彼の誇りを救うために戦ったのです。この行動は、後に「ゴッドバレーの英雄」と呼ばれる真の理由でもあります。

第二に、ゴッドバレーの人々を救うため。イムの命令により、ロックスは島の全員を殺すよう支配されています。これを止めなければ、何千何万という無辜の人々が犠牲になります。ガープは海軍として市民を守る義務があり、ロジャーもまた無関係な人々を見殺しにはできない性格です。2人の正義感が、この共闘を実現させました。

第三に、世界政府(イム)への対抗。ガープとロジャーは、イムの恐ろしさを目の当たりにしました。このまま放置すれば、世界政府の支配はさらに強固になります。特にロジャーにとって、イムは「自由」の対極にある存在です。ロックスを倒すことは、イムの野望を一時的に挫くことでもありました。

この共闘が2人の関係に与えた影響

ゴッドバレー事件以前、ガープとロジャーは宿敵として何度も戦ってきました。しかしこの共闘を経て、2人の関係は大きく変化します。

最も象徴的なのは、ロジャーがガープに息子(エース)を託したことです。原作で明かされているように、ロジャーは処刑前にガープに「生まれてくる息子を頼む」と依頼しました。これは単なる知人には頼めない、深い信頼関係があってこそです。その信頼の原点が、ゴッドバレーでの共闘だったのでしょう。

また、ガープもロジャーのことを「海賊だが信頼できる男」と評価しています。海軍の英雄が海賊を信頼する――これは異例のことです。しかしガープは、ゴッドバレーでロジャーと共に戦い、彼の正義感と人間性を理解したのです。

この関係性は、後の世代にも受け継がれます。ガープの孫ルフィと、ロジャーの意志を継ぐシャンクスの関係。そして、ルフィとエースの義兄弟としての絆。ガープとロジャーの友情が、次世代の物語の礎となっているのです。

時期ガープとロジャーの関係象徴的な出来事
ゴッドバレー以前宿敵(何度も交戦)ロックス海賊団追跡
ゴッドバレー事件共闘(初めての協力)ロックス撃破
事件後〜ロジャー処刑相互理解と信頼エースの誕生を託される

ガープとロジャーの戦闘スタイル予想

1165話以降で描かれるであろう、ガープとロジャー vs 悪魔化ロックスの戦い。2人がどのような連携を見せるのか、3つのパターンを予想します。

パターン①:覇気の共鳴攻撃
ガープもロジャーも、最高峰の覇王色の覇気使いです。2人の覇気を同時に叩き込むことで、悪魔化ロックスにダメージを与える可能性があります。この攻撃は、ワノ国編でルフィとカイドウが見せた「覇海」のような、覇気の物理的な衝突として描かれるかもしれません。

パターン②:ロジャーの剣技とガープの拳技の連携
ロジャーは神避(かむさり)などの強力な剣技を持ち、ガープは拳骨(ゲンコツ)で知られる体術の達人です。剣で悪魔化ロックスの動きを封じ、拳で決定打を与える――この連携が最も効果的でしょう。エッグヘッド編でガープが見せた「拳骨 流星群」のような大技が炸裂する可能性もあります。

パターン③:ロックスの意識を呼び戻す作戦
単に倒すだけでなく、ロックスの自我を完全に取り戻すことを目指すかもしれません。2人が交互に攻撃しながら、ロックスに語りかける――「お前の仲間は無事だ」「家族は救われた」と。この言葉が、ロックスの意識に届き、最後の瞬間に人間としての尊厳を取り戻すという展開が考えられます。これは単なるバトルを超えた、感動的なシーンとなるでしょう。

あにま
海軍と海賊の垣根を越えた友情、泣ける…

ワンピース1165話の展開予想|ゴッドバレー事件の結末

1164話で最終決戦が始まった今、1165話以降でどのような展開が待っているのでしょうか。複数のシナリオを考察します。

シナリオA:ガープ&ロジャーがロックスを撃破

最も順当な展開は、1165話でガープとロジャーがロックスを倒すパターンです。戦闘の流れとして、以下のような構成が予想されます。

まず、悪魔化ロックスの圧倒的な力にガープとロジャーが苦戦。ロックスは完全に理性を失っており、かつての仲間たちにも容赦なく攻撃します。白ひげ(ニューゲート)やシキなど、ロックス海賊団の残党も参戦しますが、悪魔化ロックスの前には無力です。

次に、ガープとロジャーの連携攻撃。2人は互いの戦闘スタイルを理解し、完璧なコンビネーションを見せます。ロジャーの「神避」でロックスの動きを封じ、ガープの「拳骨」で決定打――。この瞬間、ロックスの意識が一瞬戻り、「ありがとう」という言葉を残して倒れます。

最後に、ゴッドバレー島の消滅。イムは目的を達成できなかったことに激怒し、古代兵器を使用してゴッドバレー島ごと消滅させる可能性があります。これが「ゴッドバレー事件」として歴史に残る理由です。島の住民の多くはくまやロジャー海賊団によって救出されますが、一部は犠牲になったと考えられます。

シナリオB:イムが直接介入し、さらなる混戦

もう一つの可能性は、イム自身が戦闘に直接参加するパターンです。1166話前後で、イムがロックスの敗北を阻止するために降臨するかもしれません。

この場合、戦いの構図は「ガープ&ロジャー vs ロックス&イム」となります。イムの真の戦闘力が初めて明かされ、ロジャーとガープでさえ圧倒される展開が予想されます。しかし、ここで新たな援軍が登場する可能性もあります。

考えられる援軍は3つ。第一に、レイリーとギャバン。ロジャー海賊団のNo.2とNo.3が駆けつけ、イムを足止めします。第二に、若き日のドラゴン。ガープの息子であるドラゴンがこの事件に関与していた可能性があり、父を助けるために参戦するかもしれません。第三に、九蛇海賊団。ゴッドバレーには九蛇海賊団も来ているため、シャッキーたちが援護に入る展開も考えられます。

シナリオC:ロックスの死と「D」の意志の継承

最も感動的な展開は、ロックスが自らの意志で死を選ぶパターンです。1167話前後で描かれる可能性があります。

戦闘の終盤、ガープとロジャーの攻撃によって、ロックスの意識が完全に戻ります。しかし体はまだイムの支配下にあり、いつ再び悪魔化するかわかりません。ロックスは最後の力を振り絞り、自分の心臓を自ら貫くのです。

「俺の時代は終わった...だが「D」の意志は死なねェ...いつか必ず...お前たちの子孫が...世界を変える...」

こう言い残して、ロックスは息を引き取ります。この言葉は、ロジャーが後に「俺は死なねェ」と言ったことと呼応しています。そして、ロックスの息子ティーチ、ガープの孫ルフィ、ロジャーの意志を継ぐシャンクス――彼らが現代で「D」の意志を体現していくのです。

1165話〜1170話の展開予想タイムライン
・1165話:ガープ&ロジャー vs ロックスの激戦
・1166話:イム登場、さらなる混戦
・1167話:ロックスの最期、「D」の意志を語る
・1168話:ゴッドバレー島消滅、生存者たちの脱出
・1169話:事件後、ガープとロジャーの別れ
・1170話:現代エルバフ編に戻る、ルフィたちの決意

エルバフ編との繋がりを予想

ゴッドバレー事件の過去編が終われば、物語は再び現代のエルバフ編に戻ります。1170話前後でこの転換が起こると予想されます。

現代のエルバフでは、イムと神の騎士団がドリー・ブロギーを悪魔化させ、子供たちを誘拐しています。ルフィたちは、38年前のゴッドバレーと同じ状況に直面するのです。この時、ロキが重要な役割を果たします。

ロキは過去にロックスと出会っていたことが判明しています(1154話)。ロックスから「イムの能力の秘密」「デービー一族の使命」を聞かされていた可能性があります。ロキがこの情報をルフィに伝え、イムの黒転支配を破る鍵を手に入れる――これが1171話以降の展開となるでしょう。

また、くまの回想も挿入される可能性があります。エッグヘッド編で自我を失ったくまですが、彼の記憶の中にはゴッドバレーでの出来事が刻まれています。ボニーがくまの記憶を見ることで、ティーチとの関係や、くまがなぜルフィを助けたのかが明らかになるかもしれません。

ファンの反応|SNSで話題沸騰の1164話

1164話の衝撃的な展開は、発売直後からSNS上で大きな話題となっています。特に注目を集めた3つのポイントについて、ファンの反応をご紹介します。

まとめ|ワンピース1164話が描いた3つの重要テーマ

ワンピース1164話「悪魔の王」は、ゴッドバレー事件の核心に迫る極めて重要なエピソードでした。最後に、この話が示した3つの重要テーマをまとめます。

①「D」の一族と世界の秘密
ロックスが語った「デービー・ジョーンズが真の世界王だった」という言葉は、ワンピース世界の根幹を揺るがす情報です。空白の100年に隠された真実、そして現在の世界政府がいかにして成立したのか――この謎がついに明らかになろうとしています。ティーチ(黒ひげ)の真の目的も、この文脈で理解すべきでしょう。彼は単なる「海賊王」を目指すのではなく、父ロックスが果たせなかった「デービー一族の復権」を目指している可能性が高いです。

②イムの圧倒的な力と支配の恐怖
「黒転支配(ドミ・リバーシ)」によって、世界最強の海賊ロックスすら完全に支配されました。この能力の恐ろしさは、単に強者を倒すだけでなく、強者を傀儡として利用できる点にあります。現代のエルバフ編でも、ドリー・ブロギーが悪魔化しています。ルフィたちはこの能力にどう対抗するのか、ニカの「解放の力」がカギとなるでしょう。イムとの最終決戦では、この能力を破ることが最大の課題となります。

③犠牲と救済――くまとロックスの対比
1164話では、2つの対照的な人物像が描かれました。一方は他者を救うために行動したくま、もう一方は自らの死を選ぶことで仲間を守ったロックスです。どちらも「誰かのために自分を犠牲にする」という点で共通しています。くまが救ったティーチは後に大悪党となりますが、それでもくまの行動は間違っていなかったのでしょうか。この問いかけは、善と悪、運命と選択という普遍的なテーマを読者に投げかけています。

次号予告
ワンピース1165話は2025年11月10日発売の週刊少年ジャンプ49号に掲載予定です。ガープ&ロジャー vs 悪魔化ロックスの決着、そしてゴッドバレー事件の結末が描かれます。さらなる衝撃の展開にご期待ください!

ゴッドバレー事件の過去編は、いよいよクライマックスへ。1165話以降、どのような結末が待っているのか、そして現代のエルバフ編へどう繋がるのか――。ワンピースファンとして、目が離せない展開が続きます。引き続き、最新情報と考察をお届けしていきますので、ぜひ当サイトをチェックしてください!

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