
ワノ国編ではゾロの刀の内”秋水”をワノ国へ返納することになり、その代わりに光月おでんが使っていた”閻魔”を譲り受けました。
また、「ゾロ次第で黒刀になり刀の位列が挙がる」という事も判明しました。
本記事ではそんな黒刀とゾロの閻魔について徹底的に考察していきます!
ワンピースにおける刀の等級とゾロの歴代の刀
まずは、ワンピースに登場した刀とその等級について確認していきましょう。
ワンピースにおける刀の等級とは

ワンピースでは、刀(剣・槍など)に所謂”ランク”が存在し、名工たちによって作られたものは「業物」と呼ばれ、その中で以下のように格付けされています。
- 最上大業物 12工
- 大業物 21工
- 良業物 50工
なお、この分類は実在する刀剣の格付けを引用したものだと思われ、「最上大業物」などの呼び方やそれぞれに数えられる刀の本数は実際のものと同じになっています。
最上大業物 12工
「最上大業物」は、刀剣の中で最高位のランクで、現在判明している「最上大業物」は以下の通りです。
夜
“鷹の目” ジュラキュール・ミホークの愛刀です。
身長198cmのミホークと同じくらいの長さの刀で、ガード(鍔)が長く十字架のように見える形をしています。
黒刀に成っていて、世界最強と呼ばれているようです。
初代鬼徹
「大業物 “二代鬼徹”」「業物 “三代鬼徹”」の前に作られたであろう鬼徹一派の刀で、所有者や所在は判明していません。
なお見た目が似ている点などから、五老星のうちの一人が持つ刀が初代鬼徹ではないかと言われていますが真偽は不明です。
むら雲切
”白ひげ” エドワード・ニューゲートが所有していたなぎなたで、身長666cmの白ひげを超える長さです。
現在は白ひげのお墓の墓標になっています。
大業物 21工
「大業物」は、刀剣の中で「最上大業物」に次ぐランクで、現在判明している「大業物」は以下の通りです。
二代鬼徹
「最上大業物 “初代鬼徹”」「業物 “三代鬼徹”」の間で作られたであろう鬼徹一派の刀で、“三代鬼徹”の鍛造者である天狗山飛徹の先代「天狗山古徹」によって作られました。
天狗山飛徹の元で保管されていましたが、侍に扮するため着替えていたルフィが偶然見つけ勝手に持ち出します。
その後は一度兎丼に没収されてしまいましたが、兎丼制圧により取り返し、赤鞘九人男の菊之丞から天狗山飛徹に返却されました。
和道一文字
くいなの形見で、現在はゾロが所有しています。
ローグタウンにて、1000万ベリーは下らない逸品であり大業物に数えられる名刀であることが判明しました。
秋水
スリラーバークにて、ゾロがブルックのカゲが入った剣豪リューマから譲り受けた黒刀です。
後のワノ国編で“刀神様”として祀られている霜月リューマ生前の愛刀であることに加え、ワノ国では国宝として扱われていたものの盗まれたものであることが判明し、後述の閻魔を譲り受ける代わりにワノ国へ返納しました。
閻魔
前述の秋水を返納する代わりにゾロが日和から譲り受けた刀で、作ったのは和道一文字の作者と同じ霜月コウ三郎です。
光月おでんが生まれた時に霜月コウ三郎から贈られ、百獣のカイドウの体に傷を付けた唯一の刀とされています。
天羽々斬
光月おでんが生前に閻魔と共に愛用していた刀で、現在はモモの助が譲り受けていますが、今はまだ天狗山飛徹が預かっています。
天狗山飛徹の傑作で、”天をも切り落とす”と言われる名刀です。
良業物 50工
「良業物」は、刀剣の中で「大業物」に次ぐランクで、現在判明している「良業物」は以下の通りです。
雪走
ローグタウンにてゾロが武器屋の主人いっぽんマツから譲り受けた刀で、軽くて扱いやすい上に切れ味も鋭く、ゾロもいい刀だと言って気に入っていました。
しかし、エニエ・スロビー編で交戦した海軍本部大佐シュウのサビサビの実の能力によって錆びれ、破壊されてしまいます。
その後も使えない状態のまま持ち続けていましたが、スリラーバーク編でリューマから秋水を譲り受けたことをきっかけに手放し供養しています。
花州
元々はバロックワークスのMr.11が所有していましたが、スモーカーとたしぎによって没収され、現在はたしぎが所有しています。
業物
「業物」は、刀剣の中で「最上大業物」「大業物」「良業物」以外のランクの刀剣を指しており、現在判明している「業物」は以下の通りです。
三代鬼徹
「最上大業物 “初代鬼徹”」「大業物 “二代鬼徹”」に続く鬼徹一派の刀で、雪走と同じくローグタウンにてゾロが武器屋の主人いっぽんマツから譲り受けました。
現在も健在で、ワノ国編では“三代鬼徹”の作者である天狗山飛徹とも出会っています。
時雨
たしぎの愛刀で、登場当初から現在に至るまで使用している。
ゾロの歴代の刀一覧

ゾロといえば言わずもがな三刀流が特徴で、刀にも恵まれてきたという印象があります。
そんなゾロが、これまでに使っていた刀はこちらです。
- 大業物 “和道一文字”
- 業物・妖刀 ”三代鬼徹”
- 良業物 ”雪走”
- 大業物 ”秋水”
- 大業物 “閻魔”
黒刀についてこれまでに判明していること
ここでは「黒刀」についてみていきましょう。
ワンピースの黒刀とは
ワンピースでは、「黒刀」と呼ばれる刀が存在します。
その呼び名の通り刀身が黒いことが特徴ですが元から黒いわけではなく、何かしらの条件を満たし黒くなった刀のことを「黒刀」と呼びます。
黒刀については
- 刀身が黒い
- 『恐竜が踏んでも一ミリも曲がらない』と言われる硬さを持つ
- 全ての刀剣は黒刀に成り得る
- 黒刀に成ると刀の位列が上がる
という情報が判明しています。
また、作中で現在黒刀であることが判明しているのは
- “鷹の目” ミホークの愛刀 “夜”
- 剣豪リューマ生前の愛刀 “秋水”
のみです。
この二本について、さらに詳しくみていきましょう。
黒刀➀ミホークの”夜”

“鷹の目”ミホークの愛刀“夜”は、作中で初めて登場した黒刀です。
前述のように2m近い長さと十字架のような形状が特徴で、世界最強と呼ばれ最上大業物 12工の一つに数えられています。
拵は乱刃・重花丁字で、その大きさから腰に差すことはできず、ミホークは背負うように携帯しています。
斬撃は氷山をもたやすく斬るほどの威力を持ちますが、ミホーク自身が実力などを認めた相手にしか抜刀しないようです。
黒刀➁ゾロがワノ国に返納した剣豪リューマの”秋水”

現在黒刀と判明しているもう一本は、ワノ国の剣豪”霜月リューマ”が生前に愛用していた刀“秋水”です。
こちらも前述のように、スリラーバーク編にて剣豪リューマのゾンビからゾロが譲り受けました。
そして後のワノ国編で、国宝として扱われていたものが盗まれてしまったと判明し、日和から閻魔を譲り受ける代わりにワノ国へ返納しました。
拵は乱刃・大逆丁字で、一般的な刀と同じサイズをしていますが、雪走に比べるとかなり重量があるようです。
その重さのため威力は高いですが、逆に高すぎて扱いが難しいようで絶妙な力加減が必要になります。
また、ゾロと戦闘を繰り広げた牛鬼丸曰く、秋水は剣豪リューマの歴戦にて(黒刀に)成った刀であるそうです。
秋水の元々の所有者であるワノ国の剣豪”霜月リューマ”については、こちらの記事で詳しく解説しています。
おでんの愛刀「閻魔」と「天羽々斬」は黒刀ではない

ワノ国の過去編でおでんが持つ「閻魔」と「天羽々斬」の刀身が黒いシーンが存在しますが、こちらの二本はまだ黒刀に成ってはいないようです。
このシーンで描かれた黒い刀身は一時的なものであり、恐らくは流桜(覇気)を込めた結果の疑似的な黒刀化だと思われます。
このことから、黒刀に成るためには覇気の習得と練磨が必要になる可能性が高いといえるでしょう。
黒刀に成るための条件については、本記事の最後でも考察していきます!
元おでんの愛刀「閻魔」「天羽々斬」を考察
それではここから、光月おでんが生前に愛用していた「閻魔」「天羽々斬」についてみていきましょう。
「閻魔」を作った霜月コウ三郎とは

閻魔を作り光月おでんに贈ったのは「霜月コウ三郎」という人物です。
霜月コウ三郎はワノ国の出身の刀鍛冶であり剣豪ですが、ワノ国を違法出国し、その後シモツキ村を作りました。
また、くいなの祖父でありコウシロウの父であることも判明しています。
刀については、閻魔のほかにくいなの形見である「和道一文字」も同じく霜月コウ三郎が作ったもので、どちらも現在はゾロが所有しています。
なお、霜月コウ三郎についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
そして、霜月コウ三郎が霜月牛マルと兄弟である可能性などは、こちらの記事で考察しています。
おでん→日和→ゾロと受け継がれた「閻魔」とは

「大業物 “閻魔”」とは光月おでんが生前に愛用し、その後日和、ゾロへと順に受け継がれた刀です。
作ったのは和道一文字と同じく霜月コウ三郎で、「地獄の底まで切り伏せる」といわれています。
その威力は凄まじく、百獣のカイドウの体に傷を付けた唯一の刀とされていますが、持ち主の”流桜(覇気)”を勝手に放出し必要以上に斬るという妖刀のような特性を持っているため、ワノ国でも実際に閻魔を扱えたのは光月おでんのみです。
閻魔を譲り受けたゾロも早速鬼ヶ島での戦争で使用しますが、まだ完全に使いこなすほどではなく覇気と閻魔の扱い方を模索しているようです。
また、前述のように閻魔はまだ黒刀に成っていませんが、光月おでんの戦闘シーンや現代の鬼ヶ島討ち入りでのゾロの戦闘シーンでも、一時的に刀身が黒くなっている様子が描かれています。
おでん→モモの助と受け継がれた「天羽々斬」とは
「大業物 “天羽々斬”」とは光月おでんが生前に愛用し、その後モモの助へと受け継がれた刀ですが、今はまだ天狗山飛徹が預かっています。
天狗山飛徹の傑作で、”天をも切り落とす”と言われる名刀です。
天羽々斬がどのような刀なのか、詳しくは判明してませんが、光月おでんの愛刀だったことなども踏まえると天羽々斬にも閻魔のように特殊な性質があると考えられます。
また、閻魔は鞘などが黒い仕上がりになっているのに対し、天羽々斬は白い仕上がりになっています。
そして、名前も天羽々斬と閻魔ということで天と地のイメージがあるため、これらのことから二本は対になるように作られていると思われます。
ゾロの閻魔は黒刀に成るのか
それでは最後に、ゾロは譲り受けた閻魔を黒刀にできるのか考察していきましょう。
ゾロの腕次第で閻魔の位列は上がる

閻魔はまだ黒刀に成っていませんが、天狗山飛徹曰く
「「閻魔」はまだ黒刀に成っておらぬ!!!お前次第で”位列”も上がるぞ」
とのことです。
閻魔は「大業物」なので、位列が上がれば刀剣の中で最高位のランクである「最上大業物」に数えられることになります。
また、このセリフのポイントは「黒刀に成れば位列が上がる」ではなく、「黒刀に成ったうえでの”ゾロ次第”で位列が上がる」という点です。
実際に剣豪リューマの秋水は、黒刀ではありますが位列は「大業物」です。
やはり、未来の海賊王の仲間として
- 「黒刀に成る」
- 「最上大業物を所有する」
という点は、非常に重要なポイントではないでしょうか。
刀剣が黒刀になるための条件を考察
それでは、刀剣が黒刀に成る為の条件とは何でしょうか。
考えられる一番の条件は「覇気の扱い方」だと思われます。
前述のように光月おでんやゾロは戦闘中に、閻魔を一時的に疑似黒刀化させることに成功しています。
このことから、
- 覇気の質や量
- 覇気を纏わせた回数
などが黒刀に成るための条件に関係している可能性が高いと思われます。
しかし、条件がそれだけであればシャンクスや白ひげなど、他にも黒刀に成っているはずのキャラクターはたくさんいますよね。
このことから
- 黒刀化は任意で決められる
- 他にも条件がある
という可能性が考えられます。
ただし、任意で決められたとしても、現状では黒刀に成ることにデメリットは感じられません。
そのため他にも条件があると考えるのが自然ですが、単純な戦歴や使用した年月などではやはりシャンクスや白ひげたちが黒刀に成っていない説明としては不自然です。
このことから、シャンクスや白ひげは経験していなくてゾロはこれから経験するであろう、何か特殊な条件があると考えられます。
もしかしたら、剣豪リューマの「竜斬り伝説」のように、「竜を斬る」などの条件かもしれません。
ゾロが閻魔を黒刀にさせ位列を上げるには

刀剣を黒刀にするための条件を考察しましたが、ゾロが閻魔を黒刀にするために必要なこととは一体どんなものでしょうか。
条件で考察したように覇気の扱いが大事なことは確実ですが、それ以上に「閻魔を手懐ける」ことがポイントであると考えられます。
鬼ヶ島討ち入りの戦闘シーンでは、
「閻魔ァ~~!!!誰が勝手に力を解放していいって…!!!許可したんだァ!!?」
と、ゾロが閻魔の扱いに慣れていない様子が描かれています。
また、
「来たんだな…おれを選んでおれを試しに…!!!」
というシーンがあり、閻魔に意思がありゾロに期待を寄せているような表現も登場します。
このことから、閻魔の性格をきちんと理解し手懐ける、つまり閻魔自体の扱い方を知るという事が黒刀への第一歩だと思われます。
ゾロの閻魔についてのまとめ
本記事ではゾロの閻魔が黒刀に成るのかどうかについて、解説・考察してみましたがいかがでしたか?
ワノ国編で刀の位列や黒刀について触れられたことで、今後のゾロがどのように成長するか想像できましたね。
最終章では更にパワーアップしていく麦わらの一味が描かれると思いますので、楽しみにしていきましょう!