
2025年11月10日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載されたワンピース1165話「反響」は、ロックス海賊団の終焉とロックス・D・ジーベック敗北という歴史的瞬間が描かれた超重要回となりました。
前回1164話では、ロジャーとガープが手を組み、最強の海賊ジーベックに立ち向かうという前代未聞の共闘が実現。そして今回、ついにその戦いに決着がつきます。シキが「これでロックス海賊団は終わりだ」と宣言し、カイドウとリンリンは恩人ジーベックに別れを告げます。ロジャーとガープの史上最強クラスの合体攻撃によってジーベックは倒され、その体からは謎の「暗黒で邪悪なエネルギー」が流れ出すという衝撃の展開に。
さらに、ホワイトビアードは謎の人物ポログラム(マルコの父親か?)と運命的な出会いを果たし、新時代の幕開けを予感させます。そして、イム様がゴッドバレー島そのものの破壊を命令するという、世界政府による歴史改ざんの決定的瞬間も描かれました。
本記事では、1165話の詳細なネタバレ解説から、ジーベックの正体に迫る深層考察、今後の展開予想まで徹底的に掘り下げていきます。
ワンピース1165話「反響」速報まとめ
1165話の重要ポイントを簡潔にまとめました。今回はゴッドバレー事件の決着編として、多くの伏線が一気に動き出す展開となっています。
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- 表紙連載:ローとベポがゼウスを枕代わりにして就寝する平和なシーン
- シキの宣言:「これでロックス海賊団は終わりだ」と明言。ガンズイの生存も確認される
- ロジャー&ガープVSジーベック:2人の伝説的海兵・海賊が全ハキを結集した合体攻撃を発動
- カイドウとリンリンの別れ:2人は「生命の恩人」であるジーベックに感謝を述べ、別々の道へ
- ホワイトビアードとポログラム:謎の人物ポログラムと出会い、新たな絆の予感
- イム様の決断:ゴッドバレー島全体の破壊を命令し、歴史から消し去る決定を下す
- ジーベックの敗北:コンカラーズハキ(覇王色の極致)を持つジーベックだが、ついに倒される。体からは暗黒で邪悪なエネルギーが流出
1165話詳細ネタバレ解説
【表紙連載】ローとベポ、ゼウスを枕に平和な時間
今回の表紙連載では、トラファルガー・ローとベポがビッグ・マムの化身であるゼウスを枕代わりにして眠るという、本編の緊迫感とは対照的な微笑ましいシーンが描かれました。
この表紙が示唆する意味は以下の3点です。
まず第一に、ハートの海賊団の現在の平和な状況を表現しています。ワノ国編以降、ローたちは激しい戦いを経験してきましたが、現在は束の間の休息を得ていることが分かります。ゼウスという強大な存在を「枕」として使えるほどの余裕があることから、一定の実力と安定を手に入れたことが伺えます。
第二に、ゼウスとの関係性の変化です。かつてはビッグ・マムの僕であったゼウスが、現在ではナミの配下となり、さらにローたちとも友好的な関係を築いていることが示されています。これは「敵対関係から友好関係へ」という、ワンピースの重要なテーマを象徴するシーンと言えるでしょう。
第三に、本編のシリアスな展開との対比効果です。1165話では史上最大級の戦いの決着が描かれていますが、表紙では平和な日常が描かれることで、読者に「戦いの先にある平和」を予感させる演出となっています。
シキ、ロックス海賊団の終焉を宣言
金獅子のシキが「これでロックス海賊団は終わりだ」と明言するシーンは、40年以上続いた伝説の海賊団の公式な終わりを告げる歴史的瞬間となりました。
このシーンで注目すべきポイントは3つあります。
第一に、ガンズイの生存が確認されたことです。ロックス海賊団のメンバーの中でも謎が多かったガンズイですが、ゴッドバレー事件を生き延びていたことが判明しました。これは今後の展開で、ガンズイが重要な役割を果たす可能性を示唆しています。彼が持つゴッドバレー事件の真実は、現代編で明かされる可能性が高いでしょう。
第二に、シキ自身の独立宣言の意味です。シキはこの後、自らの海賊団を結成し「飛ぶ海賊団」として名を馳せることになります。ロックス海賊団の終焉は、彼にとって新たな始まりでもあったのです。シキがロジャーを追い続けることになるのも、このゴッドバレー事件での経験が大きく影響していると考えられます。
第三に、各メンバーの別れ方です。ロックス海賊団は「利害の一致で集まった海賊団」として描かれてきましたが、その解散も実にあっさりとしたものでした。これは麦わらの一味のような強い絆で結ばれた海賊団との対比を示しています。この対比は、尾田先生が描きたい「真の仲間とは何か」というテーマを浮き彫りにしています。
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ロジャーとガープ、ジーベックに全力攻撃開始
この戦いの描写は、ワンピース史上最も重要な戦闘シーンの一つとして語り継がれることになるでしょう。
ロジャーとガープという、海賊側と海軍側それぞれの最強格が手を組むという前代未聞の共闘。その理由は、ジーベックの持つコンカラーズハキ(覇王色の覇気の極致形態)があまりにも強大だったからです。
この「コンカラーズハキ」という表現から読み取れる情報は以下の通りです。
まず、これは覇王色の覇気をさらに極限まで高めた形態であると推測されます。通常の覇王色の覇気でも並の人間は気絶してしまいますが、コンカラーズハキはそれをはるかに超える破壊力と支配力を持っていると考えられます。劇中では、この力に対抗するために、ロジャーとガープが「全てのハキを合わせる」必要がありました。
次に、この戦いが示す覇気の新たな領域です。これまでワンピースでは覇気には「見聞色」「武装色」「覇王色」の3種類があると説明されてきましたが、それぞれにさらなる上位形態が存在することが示唆されています。見聞色には「未来視」、武装色には「流桜」といった上位技術がありましたが、覇王色にも「コンカラーズハキ」という極致形態があるのです。
さらに重要なのは、2人の「全ハキを合わせる」という表現です。これは単純に2人の攻撃力を足し算したものではなく、異なる性質のハキを融合させる高度な技術を意味していると考えられます。海賊と海軍という対立する立場の2人だからこそ、相反する性質のハキが融合し、ジーベックのコンカラーズハキに対抗できる力を生み出せたのでしょう。
| 要素 | ロジャー | ガープ |
| 立場 | 海賊王 | 海軍の英雄 |
| ハキの特徴 | 自由と冒険の力 | 正義と守護の力 |
| 共通点 | 共に「D」の一族であり、世界を変える力を持つ | |
カイドウとリンリン、恩人ジーベックとの別れ
若き日のカイドウとビッグ・マム(シャーロット・リンリン)が、「生命の恩人」であるジーベックに別れを告げるシーンは、非常に感情的な場面として描かれました。
このシーンが持つ意味を3つの角度から分析してみましょう。
第一に、カイドウとリンリンにとってのジーベックの存在の大きさです。劇中で「生命の恩人」と明言されたことから、2人は過去にジーベックに命を救われた経験があることが確定しました。おそらく、孤児や奴隷だった2人を救い出し、海賊として育てたのがジーベックだったのでしょう。この恩義があるからこそ、2人は最後までロックス海賊団に留まっていたと考えられます。
第二に、この別れが2人の今後の人生に与える影響です。ジーベックという強力な庇護者を失った2人は、これから自分たちの力だけで生きていかなければなりません。この経験が、後に2人が「四皇」という海の皇帝にまで上り詰める原動力になったと推測されます。師を失うという喪失感が、逆に2人を強くしたのです。
第三に、2人の関係性の変化の予兆です。ゴッドバレー事件の後、カイドウとリンリンは一時的に協力関係を築きますが、最終的にはそれぞれ独自の海賊団を結成します。共通の恩人を失ったことで、2人を繋ぎ止めるものがなくなったとも言えるでしょう。しかし、完全に敵対関係になることもなく、ワノ国編で再び共闘する場面があったのは、この時の経験と恩人への共通の想いがあったからかもしれません。
ホワイトビアード、謎の人物ポログラムと出会う
エドワード・ニューゲート(後の白ひげ)が、「ポログラム」という謎の人物と出会うシーンは、今後の展開を予感させる重要な伏線となっています。
このポログラムという人物について、現時点で考えられる仮説は3つあります。
最も有力な仮説は、ポログラムがマルコの実父であるという説です。名前の響きが「マルコ」と似ており、何らかの関係性がある可能性が高いと考えられます。もしこの仮説が正しければ、白ひげはゴッドバレー事件の直後にマルコの父と出会い、何らかの事情でマルコを引き取ることになったのかもしれません。マルコが白ひげを「オヤジ」と呼び、実の息子のように慕っていた理由も、この出会いに起因する可能性があります。
第二の仮説は、ポログラムが白ひげ海賊団の初期メンバーの一人だという説です。ロックス海賊団が解散した後、白ひげは新たに自分の理想とする「家族のような海賊団」を結成することになります。そのきっかけとなる出会いが、このポログラムとの邂逅だった可能性があります。
第三の仮説は、ポログラムが実は重要な情報を持つ人物だという説です。ゴッドバレー事件には多くの秘密が隠されており、その真実を知る証人の一人がポログラムかもしれません。白ひげが後に「世界の秘密」について言及する場面がありますが、その知識の一部はこのポログラムから得たものである可能性があります。
いずれにせよ、尾田先生がこのタイミングで新キャラクターを登場させた意味は大きく、今後の物語で重要な役割を果たすことは間違いないでしょう。
イム様、ゴッドバレー破壊を命令
世界の真の支配者であるイム様が、ゴッドバレー島そのものの破壊を命令するシーンは、世界政府による歴史改ざんの決定的な証拠として描かれました。
この命令が持つ意味は、以下の3つの側面から理解する必要があります。
まず第一に、証拠隠滅としての島の破壊です。ゴッドバレー島では、天竜人の奴隷制度、古代兵器の情報、Dの一族の秘密など、世界政府にとって都合の悪い情報が集中していました。これらの真実が世界に知られることを恐れたイム様は、島ごと歴史から消し去ることを決断したのです。オハラで行われた「バスターコール」と同様、あるいはそれ以上の徹底的な破壊が行われたと推測されます。
第二に、この命令が示すイム様の冷酷さです。ゴッドバレー島には、まだ多くの民間人や生存者がいたはずです。しかしイム様は、それらの命を犠牲にしてでも秘密を守ることを優先しました。この決断は、後に1000話以上続く物語で明かされる「世界政府の本質的な邪悪さ」を象徴するものです。
第三に、技術的な側面です。島一つを完全に破壊し、地図から消し去るためには、古代兵器に匹敵する力が必要でしょう。イム様が直接使用したのか、それとも世界政府が秘匿する兵器を使用したのか。いずれにせよ、この破壊方法は今後の物語で重要な伏線となる可能性があります。なぜなら、同様の方法でルルシア王国も地図から消されているからです(1060話)。
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