目次
ゴキブリの呪霊・黒沐死と対峙する乙骨。
その様子を、残る実力者である烏鷺と石流も見守っていました。
見られていることに気づいた乙骨は、手の内を見せてしまうことを警戒します。
そして、前回ラストで登場した黒沐死の「爛生刀」には、とんでもない能力がありました。
息をのむ展開が続く第175話「仙台結界②」のネタバレです。
『呪術廻戦』前回174話のおさらい
仙台結界は4人の強者の睨み合いとなっていましたが、その均衡を乙骨が崩します。
91点を取得していたドルゥグ・ラクダワラを倒した乙骨は、結界内に取り残されていた非術師たちの保護と誘導も行っていました。
その様子を、烏鷺享子、石流龍も見守っています。
ところが、4強の一角である呪霊・黒沐死は、ドルゥヴと取引し、休眠していました。
眠りから覚めた黒沐死は非術師を手あたり次第襲っています。
飢餓状態の黒沐死は、目の前に現れた乙骨のことも獲物と見なしていました。
一方で乙骨は、事態収拾には4つのルール追加が必要であることや、自分以外の仲間が渋谷事変での消耗を引きずっていることを承知していました。
そして、黒幕である羂索が、五条の親友・夏油傑の肉体を器にしていることも知っていました。
「先生に2度も、親友を殺させない」
そのために乙骨は、自分が羂索を倒すこと、そしてルール追加のために必要な400点を自力で獲ることも心に決めていました。
『呪術廻戦』175話ネタバレ①|黒沐死を圧倒する乙骨
さも平然な一コマみたいにさくぶっ壊して投げつけてくる頭ゴリラな女誑しが非力なわけねーだろ
— アルト@レックスゲノム! (@rikimakina) February 20, 2022
#呪術本誌 pic.twitter.com/i3wacubzJg
爛生刀を振りかぶる黒沐死の腕を、乙骨は真っ先に落とします。
そのまま刀を地面に突き立て、自分の武器ごと乙骨は黒沐死の武器を封じました。
素手の乙骨に、黒沐死は殴り飛ばされます。
飛んで逃げる黒沐死に、乙骨は欄干を投げて応戦。
そのまま間合いを詰め、何時の間にか回収していた刀を黒沐死に振り下ろしました。
ところがこの一閃を、黒沐死は腕で防ぎます。
黒沐死の腕に描かれていた黒い霧のようなものは、前回も使われた「呪力で強化された本物のゴキブリ」でしょう。
ゴキブリの大群を使い、黒沐死は乙骨の刃からすり抜けて逃げていきました。
攻防は、まさに一進一退の様相です。
ゴキブリの大群は、防御や移動にも使えるかなり厄介な存在と言えますね。
前回大多数の読者に悲鳴を上げさせた要因になりましたが、やはりそれだけでは終わりませんでした。
『呪術廻戦』175話ネタバレ②|乙骨の思惑
#呪術本誌
— 雑穀米 (@OKOMETABROOOOO) February 20, 2022
乙骨パイセン、対呪霊において反転術式が使える分、五条よりも幅広い戦術の選択肢があるのすこなんだよなぁ pic.twitter.com/L3zhLmwm72
黒沐死と戦いながら、乙骨は自分を見ている者がいることを感じていました。
得点の高い残る二人のプレイヤー、烏鷺と石流の存在を察知していた乙骨は、黒沐死との戦い方を考えます。
呪霊である黒沐死は、反転術式で正のエネルギーを直接撃ち込めば確実に祓える相手です。
しかし、烏鷺たちに見られている以上、「反転術式を使えることを知られたくない」と乙骨は思っていました。
「リカ」はスタジアムで非術師を守っていますから、この戦闘に呼び寄せることはできません。
乙骨は、反転術式も「リカ」も使わず、黒沐死を祓うつもりです。
そんな乙骨に、突然黒沐死が話しかけます。
「何故 邪魔ヲスル」
「何故 我々ヲ殺ス?」
乙骨に「それはこっちが聞きたい」と返された黒沐死は、「鉄ノ味ガ好キダッ」「瞎(くらい)」と言いながら「土中蠕定(どちゅうぜんじょう)」という技を出しました。
『瞎』という漢字には、「やみくも。でたらめ」という意味があります。
おそらくここでの黒沐死のセリフの意味は、「鉄の味が好きだから、やみくもに人間を狙うのだ」といったところなのでしょう。
無限の食欲を持つ、と言われていた黒沐死らしい発言ですね。
もっとも、こんな理由で襲われるのはたまったものではありませんが。
『呪術廻戦』175話ネタバレ③|爛生刀の力
https://twitter.com/Lisatan222_oO/status/1495509576506134535?s=20&t=ZWHb-atza1MxxkIcc6Ibhg
「土中蠕定」は、地面からの奇襲を行ってくるという技でした。
この技に気を取られた乙骨に、再生した腕で黒沐死は爛生刀を振りかぶります。
乙骨は刀で防ぎましたが、目玉のように見えた部分から何かが発射されました。
相手に幼生を寄生させる能力があるようで、乙骨に着弾した肩からは、小さなゴキブリのようなものが生じてきます。
この対処に追われた乙骨の、無防備な胴体に同じ攻撃が入りました。
一連の流れを見ていた烏鷺享子は、「勝負アリ……あとは食われるだけね」と、黒沐死の勝ちを確信していました。
おそらく、これが黒沐死の必勝の戦法だったのでしょう。
石流も同様の反応を見せていたことからも、そのことが伺えます。
黒沐死に掴まれた乙骨は、絶体絶命のようにも見えました。
『呪術廻戦』175話ネタバレ④|マウストゥマウス
【仮説】呪力(正負関わらず)は脳が起点になる?
— 玉ねぎ火山 (@Vol_Oni) February 20, 2022
渋谷事変編で六眼を通して見た羂索は完全に夏油傑だった
→ 脳は羂索でありこの仮説は成り立たない?#呪術本誌 pic.twitter.com/l12g5rz4qR
黒沐死の顔面を、乙骨は両手で掴みました。
そのまま、黒沐死の口に乙骨がかみつきます。
次の瞬間、黒沐死は内側からはじけ飛ぶように崩壊しました。
乙骨は5点を獲得し、黒沐死が倒されたことが確定します。
反転術式を、直接アウトプットできる。
この乙骨の特殊な力が、烏鷺と石流にバレてしまった瞬間でもありました。
石流の発言によれば、
「手掌と口から正のエネルギーを、マウストゥマウスで黒沐死の頭部にブチ込んだ」
という方法だったようです。
なお、石流曰く「思いついてもやんねぇわな、バッチィ」だそうです。
(余談ですが、今週の『大多数の読者の悲鳴をさらった場面」にもなりました)
海外の反応では「乙骨がキスで黒沐死を倒した」とも言われていて、世界規模で読者が震撼したことがわかります。
黒沐死を撃破した乙骨ですが、その背後に突如、烏鷺享子が出現しました。
「……そう、使えるのね。反転術式」
彼女がそう囁いた次の瞬間、乙骨の周囲の空間が音を立てて歪むのでした。
このまま対烏鷺戦が始まり、乙骨は連戦となるようです。
烏鷺の術式、戦いの行方、乙骨の状況など、多くの気になることが次回以降に持ち越されました。
『呪術廻戦』175話の感想と考察!
いかがでしたか?
案外あっさり黒沐死が退場となったこと、その撃破の方法など、見どころが多い回でしたね。
劇場版の盛り上がりにともない、乙骨ファンも増えている状況で様々な読者の反応が見られました。
活躍が見られるのは嬉しいことですが、やはり今回の決め手のショッキングさはかなりのものだったと言えるでしょう。
ツイッターのトレンドワードに、またしても「乙骨先輩」が長時間入り続けていました。
これで仙台4強のうち、乙骨は半分を倒したことになります。
しかし、乙骨の戦いぶりを観察していた残る二人との戦いは、より苦しいものになることが予想されます。
特に今回動き出した烏鷺享子の動きが、現在注目されています。
彼女の術式や強さ、戦い方などは、どのようなものなのでしょうか。
次回の展開からも目が離せませんね。