【文スト】太宰治の異能力や魅力を徹底解説!年齢や前職は?
出典:「文豪ストレイドッグス」公式サイト

文豪ストレイドックスの太宰治とは、本作のメインキャラクターの一人で、武装探偵社の中心人物です。

彼は、変人のうえにつかみどころがなく、ミステリアスなところがあります。

今回は、そんな太宰治のキャラクターについて、解説しましょう。

【文豪ストレイドッグス】太宰治とは?

太宰治のプロフィール

太宰治
出典:「文豪ストレイドックス」公式サイト
  • 名前:太宰治
  • 年齢:22歳
  • 誕生日:6月19日
  • 身長:181cm
  • 体重:67㎏
  • 血液型:AB型(実際の太宰治と一緒)
  • 好きなもの:自殺、酒、美女、蟹、味の素
  • 嫌いなもの:犬、中原中也

見た目は、砂色のコートを着た優男で、身体の所々に包帯を巻いています。

好きなものに「自殺」をあげるという、マンガのキャラとしては、近年まれにみるダウナー系の趣味をしています(自殺マニア、大変な変人の項を参照)。

ちなみに、愛読書は「完全自殺読本」です。太宰はこの本を熟読しており、常に苦しまない死に方を模索しているようです。

また美女に目が無く、気に入った女性に出会うと、すぐに口説こうとします。

嫌いなものに中原中也で、二人はマフィア時代にコンビを組んでいたにも関わらす、仲が悪かったようです。

太宰治の経歴

太宰治
出典:「文豪ストレイドックス」公式サイト

 

太宰の経歴は謎に包まれていますが、元はポートマフィア(太宰治の過去の項を参照)です。

前述の通り、マフィア時代の中原中也とパートナーとなって活動していました。やがて、森鴎外が、先代ボスの寝首を搔いて、ボスの座に着くと(その際、太宰は現場を見ていたため、証人となる)森の右腕となり、幹部となったのです。

そして、芥川龍之介の教育係兼上司となり、優れた頭脳と人望によって地位を築き上げていったのです。

その後、「ミミック」との抗争時に、友人の織田作之助を亡くしたことから、マフィアを抜けてしまいます。

その際、内務省異能特務課の参事官補佐である坂口安吾によって、自分の経歴を抹消してもらっています。

そして、地下に潜った後、武装探偵社に入社しました。

【文豪ストレイドッグス】太宰治の性格


自殺マニア、大変な変人

太宰は、大変な変人です。気に入った美女を見かけると、すぐに口説こうとし、勤務態度は不真面目で、相方の国木田独歩に叱られてばかりいます。

おまけに神出鬼没で、あまり事務所にいない反面、すぐに事件現場に現れたりと、とにかく捉えどころのないキャラクターをしています。

さらに、自殺マニアで、初登場場面では、なんと頭から川に飛び込んで、足だけ出しているという、おかしな入水自殺(「犬神家の一族」のスケキヨが死んだときの姿)をしていました。

探偵社のほとんどが、彼の奇行に呆れ果てており、太宰が自殺に失敗して助けを求めても、全員に無視されてしまい、国木田からは「包帯無駄遣い装置」、「迷惑噴霧。

ただし、自殺を望んではいるものの、苦しいのはイヤで、人に迷惑をかけないクリーンな自殺を目指しているとのことで、そして、美女と心中することを強く望んでいます。

人をからかうのが大好き

変人であるだけでなく、太宰は人をからかうのが大好きで、周囲の人間をもてあそんでいます。

策士的な一面があるためか、からかうだけでなく、太宰は人を利用することに長けているため、中島敦を言いくるめて、自分の報告書を書かせたりしています。

一番の犠牲者は、相方である国木田独歩と、マフィア時代の相方だった中原中也です。

中島敦
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特に几帳面で、予定を組むのが大好きな国木田は、いじり甲斐があるのか、首つり健康法という大ボラを信じ込ませたり、国木田が綿密な予定を組んで出かけた際は、彼の予定を壊すため、事務所に国木田の客人(国木田が愛用している手帳をつくった職人)を招き、彼に事務所に戻ってこさせようとするなど、国木田をいいようにもてあそばれています。

一方、中原中也は、元々仲が悪いということもあり、会うたびに、イヤミの応酬を繰り広げています。

【文豪ストレイドッグス】太宰治の魅力

探偵社の重鎮!優れた能力を持つ太宰

太宰は単なる変人ではなく、優れた能力を持っています。

身のこなしは軽く、話術に長け、敵に捕まっても、手錠を外して、難なく脱出してしまう程の技能を持っています。

人望も高く、マフィアを足抜けしたとは言え、芥川のように、いまだに太宰を慕っているものも多く、嫌っている中原でさえも、彼の実力は高く評価しています

又、マフィア以外にも、内務省異能特務課の坂口安吾のように、政府関係者にも人脈があります。

最大の武器は頭脳で、優れた情報収集能力に裏打ちされた、作戦立案能力を持っており、探偵社で一番の切れ者である江戸川乱歩に次ぐ頭脳を持っています。

江戸川乱歩
出典:「文豪ストレイドックス」公式サイト

 

但し、推理特化型の江戸川乱歩と比べると、太宰は戦略家タイプで、常に先を見据えた行動をします。

また、子供っぽいところのある江戸川乱歩と比べ、太宰は、変人ではありますが、人間性は大人であり、常に余裕のある立ち居振る舞いをしています。

これは、太宰が数多くの修羅場を潜り抜けているがゆえの貫禄であり、太宰に多くの人を惹きつける魅力の要素でもあります。


変人だが、面倒見はいい太宰治

 

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人をからかってばかりの太宰ですが、実は、大変面倒見の良い人です。

第一話では、自分の異能を制御できなかったために、孤児院を追い出された中島を探偵社に招き入れ、以来彼の師となって導いています。又、自分と同じくマフィアだった泉鏡花も、探偵社に招き入れて社員としています。

太宰治は、マフィア時代では芥川の直属の上司、そして、教育係となっていました。芥川は現在でも太宰を師として尊敬しているので、太宰がいかに優秀な師であるかがわかります。

また、普段からかってばかりの国木田を誰よりも信頼しており、内心では彼を、探偵社の次期社長と見込んでいます。

国木田の予定を壊した際も、彼を狙っていた爆弾魔が駅で待ち構えていたので、国木田の安全を考えてのことだったのかもしれません。

【文豪ストレイドッグス】太宰治の過去

太宰治の前職

 

太宰治の前職
出典:「文豪ストレイドックス」公式サイト

 

太宰の前職はポートマフィアの幹部でした。

物語序盤まで、太宰は、探偵社に来るまで、何をしていたのか誰も知らないので、武装探偵社七不思議とされていました。

誰も、太宰をマフィアだとは思わなかったのか、彼の前職を当てることができなかったので、とうとう、七十万の懸賞金がかけられてしまいます。

マフィアだったころは、パートナーだった中原中也と合わせて「双黒」と呼ばれるほどの活躍を見せていました

太宰治が幹部になった年齢

太宰がマフィアの幹部になったのは、14歳の頃です。

現在でも22歳と十分に若いのですが、少年と言ってもいい年齢で幹部となったので、太宰がいかに実力があったのかがわかりますが、実力だけでなく、功績も高くなければ幹部に抜擢はされないので、実戦経験も多かったようです。

加えて、優れた頭脳と人望の持ち主であったので、幹部としても高い能力を発揮したようです。

現在でも。ポートマフィアのボスである森鴎外から、幹部に戻るように勧誘を受けていることから、上司からも気に入られていたようです。

【文豪ストレイドッグス】太宰治の異能力

太宰治の能力は?

太宰治の異能力は「人間失格」です。

その力は、敵味方問わず、触れた相手の能力を無効化をしてしまうというものです。

虎に変身する中島であれば、虎から人間に戻すことができ、芥川のように、外套を黒獣に変化させる能力なら、元の外套に戻すことができます。

(類似能力:「僕のヒーローアカデミア」に登場するイレイザーヘッドの個性抹消能力)

意外な欠点

無敵に見える人間失格ですが、実は意外な弱点があります。

人間失格は、あくまでも敵が異能力者のみに発揮されるので、異能力ではない物理的な力や、ラブクラフトのように異能力ではない、まったく異質の能力相手には通用しないということです。

また、治癒の異能力も無効かしてしまうので、与謝野晶子の能力で、治療を受ける際は、心臓だけ動いて、脳は仮死状態にするという特殊な状態にして、能力を発動させないようにしないと、治療ができないという欠点があります。

出典:「文豪ストレイドックス」公式サイト

【文豪ストレイドッグス】太宰治のキャラクターと文豪の太宰治との関連

「人間失格」とは?

異能力の由来となった「人間失格」とは、文豪である太宰治が執筆した文芸作品です。

発表されたのは、昭和ニ十三年(1948年)で、まだ、日本が終戦から三年程しか経っていない時に発表されたものです。

「恥の多い生涯を送ってきました。」という有名な一文ではじまる本作は、一人の男の破滅的な生涯を物語るお話です。

東北の裕福な家庭に生まれた主人公は、生来の自意識と繊細な神経に悩まされ、それを誤魔化すために、幼少時代は道化として振る舞い、成年になると、酒や薬に溺れ、そして、多くの女性と関係を持つものの、自殺未遂までしてしまうほど、精神的に追い込まれてしまいます。

書き手である太宰治自身も、東北の豊かな家に生まれ、酒や薬に溺れ、女性と入水自殺(太宰自身は助かってしまう)を図ったことがあり、主人公と共通したところがあるため、人間失格は、太宰の自伝的小説と思われていましたが、本作はあくまでもフィクションとして書き上げました。

つまり、人間失格は、太宰治自身をモデルにしたキャラクターを主人公にして書いた小説といえるでしょう。

「人間失格」と太宰治との関連

実際の太宰治が、多くの女性と関係を持って、入水自殺を図ったという逸話は、文ストの太宰治の自殺マニアや、女好きである点などに反映されています。

異能力の人間失格が能力の無効化というのは、人間失格の主人公が、怠惰でダウナーな性格していることから来ていると思われます。

また、文ストの太宰が、普段はやる気がなさそうな振る舞いをしていたり、周囲を煙に巻く言動をしているのも、人間失格の作風や、主人公の影響に見えます。

文ストの太宰治は中原を嫌っていますが、実際の太宰治も中原中也と仲が悪いことで有名です。

もっとも、実際は中原中也が、太宰に一方的に絡んでいたようで、有名な話では、中原が酔っ払って、太宰に「なんだ、おめえは。青鯖(あおさば)が空に浮かんだような顔をしやがって」というひどい暴言を吐いたことがあります(太宰の自宅に強引に押し掛けたこともあった)

補足ですが、人間失格の主人公の職業は、なんと「漫画家」です。

ただし、当時の漫画と言えば、現在のストーリー漫画ではなく、新聞や雑誌の片隅にある四コマ漫画や、社会風刺のイラストがほとんどでした。

太宰治もまさか、21世紀にもなってから、自分の作品がマンガの題材になるとは思わなかったでしょう。

【文豪ストレイドッグス】太宰治のまとめ

太宰は経歴に未だに不明点が多く、謎の多いキャラクターをしています。

彼の秘密は、原作のストーリーで徐々に明かされていきますので、今後も彼の活躍に目が離せません。

また、スピンオフの小説や実写映画もお見逃しなく。

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