ジョイボーイと太陽の神「ニカ」との関係は?

それでは、この謎多きジョイボーイという人物は、ワンピースにおいて重要な存在の「太陽の神ニカ」と何か関係があるのでしょうか。

解放のドラムとは

解放のドラムとは、ワンピース作中で登場する「ドンドットット」というリズムのことです。
これまででは、

253話:空島での宴
1043話:鬼ヶ島でルフィがギア5を発動させたとき

に、このドラムが鳴っています。
空島にある黄金都市シャンドラでは「太陽の神」を信仰しており、ルフィのギア5発動も「太陽の神ニカ」の力が覚醒した瞬間です。

つまり、解放のドラムとは「太陽の神ニカ」の力やそのものが、この世に現れたときに鳴るBGMなのではないでしょうか。

そして、1043話に解放のドラムが鳴った時、ズニーシャは「800年ぶりに聞く」と言っています。
800年前、それはズニーシャとジョイボーイが仲間だった頃の話です。

このことから、「ズニーシャが聞いた解放のドラムはジョイボーイが鳴らした」という可能性が高そうです。
このことについて、さらに詳しく見ていきましょう。

『ジョイボーイ』=『太陽の神ニカ』なのか?

太陽の神ニカの説明
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

「800年前にズニーシャが聞いた解放のドラムは、ジョイボーイが鳴らした」

本記事ではこのように考察していますが、ジョイボーイは何故ドラムを鳴らすことができたのでしょうか。
筆者はこの答えを、

『「太陽の神ニカ」が「ジョイボーイ」を選んでいるから』

だと考えています。
詳しく解説しましょう。

まず前述のように、「ジョイボーイ」というのは個人名であると同時に”称号”であると仮定します。
そして、その称号を手にできるのは「何らかの条件」をクリアした者のみ。

また動物系の悪魔の実には”意思が宿る”と言われており、事実、「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル”ニカ”」は800年もの間世界政府の手中には収まりませんでした。
さらに、「太陽の神ニカ」と「ジョイボーイ」が同一人物だとしたら、わざわざ名前が2つ存在することは少し違和感があるように思います。

このことから、

『太陽の神ニカとジョイボーイが同一人物』
もしくは
『「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル”ニカ”」を覚醒させた人がジョイボーイ』

なのではなく、

『ジョイボーイ足る人物の元に「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル”ニカ”」が姿を現す』

という考え方が1番自然なように感じます。

ポーネグリフから考察するジョイボーイ

壊せぬ書物と呼ばれているポーネグリフは、「空白の100年」を知るための重要な情報源です。
ここでは、そんなポーネグリフの情報からジョイボーイがどんな人物だったのか考察していきましょう。

ポーネグリフとは

ポーネグリフとはワンピースの世界に存在する石碑で、様々な情報が書かれている非常に重要な物です。
本記事で既に触れたように、以下の3種類が存在すると考えられています。

『真の歴史の本文(リオポーネグリフ)』
→9つ存在し、全てを繋げると「空白の100年」について知ることができる。

『ロードポーネグリフ』
→他とは違う赤い石で、4つ存在する。それぞれに記された場所の交点にラフテルが存在するとされている。

通常の『ポーネグリフ』
→別のポーネグリフの在り処について記されている。主に古代兵器について書かれており、アラバスタでは「プルトン」空島では「ポセイドン」について書かれたものが登場している。

そして、唯一上記に該当しないものが、本記事の主役「ジョイボーイ」による謝罪文です。

なお、内容は全て古代文字で掘られており、ポーネグリフを読むことができる人は限られています。

  • 万物の声を聞ける人物
  • 第3の目が“真の開眼”を果たした三つ目族
  • 光月一族
  • オハラの考古学者

ただ、ルフィの力は内容を知れるほどではなく、プリンもまだ真の開眼ができません。
また、モモの助には読み書きが伝承されていないので、現時点ではオハラ唯一の生き残りであるロビンにしか読むことができないとされています。

リュウグウ王国:人魚姫への謝罪と魚人との約束

ジョイボーイはリュウグウ王国に、約束を破ったことへの謝罪文を残しています。

その約束とはズバリ、『王国を地上に移し、魚人たちが人間と共存すること』でしょう。
先にも触れていますが「オトヒメの夢見る世界は、遠い先祖が試みて無念のまま潰えた夢そのもの」と判明していますので、この考察はほぼ間違いないと考えられます。

ここで注目したいのは、その謝罪文を何故わざわざ「ポーネグリフに記したのか」ということ。

ポーネグリフは砲弾を受けても傷一つつかないほどの頑丈さで、“壊せぬ書物”と呼ばれています。
そして作ることができたと判明しているのは光月一族のみのため、謝罪文を残すには少々大掛かりすぎる気もします。

ただ、逆に考えると「約束がそれほどまでに重要なもの」だったと推察できます。

筆者としては、「約束を果たすことこそできなかったが、種族など関係なくあなたたちを大切に思っています。」という、ずっと風化しない魚人族たちへのメッセージのようにも感じられます。
そしてリュウグウ王国の王族たちも、そんなジョイボーイのことを心から信じているから伝説として語り継いだ。

なんとなくジョイボーイがどんな人物だったのか想像できますね。

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