
「ワンピース」1085話にてネフェルタリ家のリリィもDの一族と判明。
またリリィの残した手紙の内容も明かされ、話題を呼びました。
そこで今回は、1085話で明かされた事実から、Dの一族について考察していきたいと思います。
Dの一族は世界政府と敵対した存在と確定!
Dは最初の20人と敵対した存在

長い間”Dの一族”は「かつて世界政府に敵対した国の末裔」と考察されてきました。
そして、1085話でイム様が「Dはかつて敵対した者達の名前」と語ったことで、この説は確定したと言っていいでしょう。
しかしイム様からすれば、今の一族は「己の名の意味も知らぬ抜け殻」とのこと。
ですが、名前の意味は知らなくても、”D”の名前を持つものは不思議と世界政府に敵対することに、恐らくイム様は頭を抱えていることでしょう。
リリィも”Dの一族”だった

かつて世界政府に敵対した存在である”D”の一族。
そんなDの一族でありながら、”最初の20人”の1人だったのが、ネフェルタリ家の女王リリィです。
それだけでなく、世界中に歴史と、ラフテルへの行き先を伝える歴史の本文(ポーネグリフ)を放ったのもリリィでした。
つまりリリィは世界政府を立ち上げながら、その政府の敵となる存在を生み出すきっかけを作ったということになります。
リリィは”最初の20人”でありながら裏切り者

リリィがDの一族ということは、彼女は世界政府に紛れ込んだ裏切り者だったということになります。
そして、世界政府に取り入って、ポーネグリフを世界に拡散。
しかし、イム様はこのリリィの動きを裏切りではなく、「失態」と語っていました。
また、イム様のリリィへの入れ込み方を見る限り、イム様はリリィが裏切り者だとは知らなかったのでしょう。
むしろ、この「リリィが裏切り者だった」という事実を知った時の反応を見るに、「信じたくなかった」と思っていた可能性もあります。
Dとは血縁のことを指してはいない?
一族の血を受け継いでなくても”D”を名乗れる?

神の敵とされる"D"の名前は、ネフェルタリ家を始め、ルフィのモンキー一族も継いできました。
このように、Dの名前は血縁を通して、脈々と受け継がれてきたものです。
しかし、"D"は血だけで受け継がれている訳ではないと、筆者は考えています。
その根拠としてネフェルタリ家の一員である、コブラ王は自分達のことを”D”だと名乗っていたのです。
そもそも、リリィの直系の血を引いてると思われるのは、リリィと瓜二つと思われるビビと母であるティティでしょう。
つまり、コブラは”D”の血であるリリィの血は継いでいません。
血縁を絶っても”D”は現れる

血縁だけが”D”の名前が受け継がれる要素ではないことは、実はかなり前に示唆されていました。
かつてマリンフォード頂上戦争にて、白ひげは死に際に「血縁は絶てどあいつらの炎が消えることはねぇ」と語っています。
このセリフはロジャーや、エースを指して放ったセリフです。
このことから、”Dの一族”は血の繋がりがなくても、その意志は受け継がれ続けると受け取れます。
”D”は意思によって受け継がれる

白ひげの発言によって、Dは血脈に関係なく受け継がれると判明しました。
では、どのように”Dの意志”は受け継がれていくのでしょう?
筆者はDの意志に関しては、意志そのものが持つ"意思"によって、受け継がれているのだと考えています。
なぜなら、同じくDの頭文字を持つDevil、悪魔の実も意思を持ったかのように能力者を「選ぶ」ことが出来るからです。
そう考えると、Dr.くれはが”Dの意志”について「生きていた」と発言したのも、また違った意図も汲み取れます。
つまり、Dの名前も血縁と関係なく、「渡したい」と感じた相手に受け継がれるようになっているのではないでしょうか?
Dとは「夜明け」を指すDAWN
リリィの手紙に書かれた「夜明けの旗」

ここからはそもそも”D”とは何の頭文字なのか?について考察していきます。
結論から言うと、”D”の意味は「DAWN」で確定したと言っていいでしょう。
1085話にてコブラ王が死に際に読み上げたリリィからの手紙では、「夜明けの旗を掲げ」と語っていました。
「ワンピース」の世界において、旗を掲げることは「命を誓う」ことを意味しています。
そして、命とはただ生命を表すだけでなく、Destiny(運命)を指しているのではないでしょうか?
つまり夜明けの旗=Dの旗を掲げるということは、「Dの運命を誓う」ことを表しているのでしょう。
ミンク族と光月家は「夜明けへ導く者」を待ち続けた
他にも「夜明け」という単語は、作中で何度も登場してきました。
代表的な例を挙げるなら、ミンク族と光月家が数百年間待っていた存在も「夜明けへ導くもの」です。
そしてペドロは”Dの一族”であるルフィを指して、夜明けへ導くものだと発言していました。
また旗とは、目指す場所を教える”指針”としての役割も持っています。
なので、Dの一族とは世界が夜明けを迎えられる方向へと導く、旗印の役割を果たす存在であるとも解釈出来ますね。
1話と601話のサブタイトルが”DAWN”

実はDAWN(夜明け)という単語は、連載初期から登場しています。
始まりとなった1話のタイトルは、「ROMANCE DAWN ー冒険の夜明けー」。
それだけでなく、新世界編の始まりとなった601話のタイトルも、「ROMANCE DAWN for the new world~新しい世界への冒険~」でした。
そしてこの2話には、旅の始まりと、最後に「ルフィが海賊王になると誓う」という共通点が存在します。
このことから、Dの一族とDAWNが切っても切れない関係にあることは明白でしょう。
”ドーン”という効果音は「ワンピース」において重要

これだけでなく、「ドーン」という単語は、「ワンピース」における最頻出ワードと言っても過言ではないかもしれません。
例えば効果音です。
1053話において五老星が、「Dも外せ」と話しているシーンや、395話にてクローバー博士が「巨大な王国」について話そうとした時。
他には、ルフィのギア5の技にも、「白い(ドーン)ロケット」という技が存在しています。
このように「よく使用される効果音」で片付けてはいけない程、本作では多用されている単語なのです。
世界に「夜明け」を導く者とは誰か?
世界の夜明けには「太陽が昇る」ことが必要不可欠
ここからは「夜明けへ導く者」の存在について考察していきます。
当然ですが、夜明けをもたらすには、「太陽が昇る」ことが必要不可欠です。
つまり、現在の世界は「太陽が沈んでいる状態」とも取れます。
そんな世界に太陽をもたらすには、白ひげが語った「世界をひっくり返す」ようなことが必要になるでしょう。
では現在の世界は何を行えば、ひっくり返るのでしょうか?
筆者としては「世界政府が作った支配」を、覆すことが「夜明け」をもたらすと考えています。
”太陽の神ニカ”であるルフィが「夜明け」へ導く者?

まず、世界を覆せる第一候補として挙げたいのはルフィです。
先ほど夜明けが訪れるには、太陽が必要不可欠と語りました。
ルフィが持つ悪魔の実には、「人々に自由をもたらす」太陽の神の力が宿っています。
このことから、ルフィの「自由をもたらす」能力こそ、「夜明けへ導く」能力と言ってもいいでしょう。
この「太陽の神」の存在を政府が隠していた=太陽が隠されていたことで、世界は夜になっていたと解釈できます。
「夜明けに導く者」と名指しされたモモの助も”D”?

また他にも作中で「夜明けに導く者」として目されていた人物として、モモの助の存在が挙げられます。
その理由として、万物の声を聞けること、世界を変える力を持つことが挙げられます。
まず、作中でロジャーやルフィのように「万物の声を聞ける」力は、Dの一族共通の力だと考察されてきました。
更にモモの助は、ズニーシャと会話が可能で、「ワノ国の開国」が可能です。
そして800年鎖国され続けた国を開国すること、それは大きく世界を揺るがすことと言って過言ではないでしょう。
これらのことから、モモの助は「夜明け(DAWN)」へ導く、Dの意志を継いでいる存在だと考えられます。
Dの一族の考察についてのまとめ
ここまでDの一族について考察してきましたが、いかがだったでしょうか?
「ワンピース」の最大の不思議の一つである”Dの一族”。
その正体と、Dと戦った存在の全貌が、25年以上の時間をかけ、ようやく表れ始めました。
主人公の名前に込めた意味が、それだけの時間をかけて、ようやく回収されつつあることに感動を覚えますね。
筆者としても長年向き合ってきた問題の答え合わせをしている気持ちで、毎週目が離せません!