”D”は意思によって受け継がれる
白ひげの発言によって、Dは血脈に関係なく受け継がれると判明しました。
では、どのように”Dの意志”は受け継がれていくのでしょう?
筆者はDの意志に関しては、意志そのものが持つ"意思"によって、受け継がれているのだと考えています。
なぜなら、同じくDの頭文字を持つDevil、悪魔の実も意思を持ったかのように能力者を「選ぶ」ことが出来るからです。
そう考えると、Dr.くれはが”Dの意志”について「生きていた」と発言したのも、また違った意図も汲み取れます。
つまり、Dの名前も血縁と関係なく、「渡したい」と感じた相手に受け継がれるようになっているのではないでしょうか?
Dとは「夜明け」を指すDAWN
リリィの手紙に書かれた「夜明けの旗」
ここからはそもそも”D”とは何の頭文字なのか?について考察していきます。
結論から言うと、”D”の意味は「DAWN」で確定したと言っていいでしょう。
1085話にてコブラ王が死に際に読み上げたリリィからの手紙では、「夜明けの旗を掲げ」と語っていました。
「ワンピース」の世界において、旗を掲げることは「命を誓う」ことを意味しています。
そして、命とはただ生命を表すだけでなく、Destiny(運命)を指しているのではないでしょうか?
つまり夜明けの旗=Dの旗を掲げるということは、「Dの運命を誓う」ことを表しているのでしょう。
ミンク族と光月家は「夜明けへ導く者」を待ち続けた
他にも「夜明け」という単語は、作中で何度も登場してきました。
代表的な例を挙げるなら、ミンク族と光月家が数百年間待っていた存在も「夜明けへ導くもの」です。
そしてペドロは”Dの一族”であるルフィを指して、夜明けへ導くものだと発言していました。
また旗とは、目指す場所を教える”指針”としての役割も持っています。
なので、Dの一族とは世界が夜明けを迎えられる方向へと導く、旗印の役割を果たす存在であるとも解釈出来ますね。
1話と601話のサブタイトルが”DAWN”
実はDAWN(夜明け)という単語は、連載初期から登場しています。
始まりとなった1話のタイトルは、「ROMANCE DAWN ー冒険の夜明けー」。
それだけでなく、新世界編の始まりとなった601話のタイトルも、「ROMANCE DAWN for the new world~新しい世界への冒険~」でした。
そしてこの2話には、旅の始まりと、最後に「ルフィが海賊王になると誓う」という共通点が存在します。
このことから、Dの一族とDAWNが切っても切れない関係にあることは明白でしょう。
”ドーン”という効果音は「ワンピース」において重要
これだけでなく、「ドーン」という単語は、「ワンピース」における最頻出ワードと言っても過言ではないかもしれません。
例えば効果音です。
1053話において五老星が、「Dも外せ」と話しているシーンや、395話にてクローバー博士が「巨大な王国」について話そうとした時。
他には、ルフィのギア5の技にも、「白い(ドーン)ロケット」という技が存在しています。
このように「よく使用される効果音」で片付けてはいけない程、本作では多用されている単語なのです。