【呪術廻戦】 禪院真依の死亡理由をネタバレ解説!真希とキスした意味とは?
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

『呪術廻戦』に登場する禪院真依が死亡しました。

その最後はあまりにも切なく、真依と真希の絆に涙した方も多いのではないでしょうか。

今回は禪院真依の死亡シーンを紹介し、死亡理由や真希にキスをした意味まで解説いたします。

【呪術廻戦】死亡した禪院真依(ぜんいんまい)とは?

禪院真依とは?

禪院真依
出典:TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト

 

禪院真依は『呪術廻戦』に登場する3級呪術師です。

『呪術廻戦』の女性キャラの中でも特に美人とされており、長い手足と端正な顔立ちが特徴です。

美しい黒髪のショートヘアですが、作者・芥見下々先生のさじ加減でヘアスタイルが変わることも…

初登場時は内巻き気味のショートボブでしたが、京都姉妹校交流会以降はレイヤーの入ったショートヘアに変化しました。

顔と女性らしい口調に似合わず他人を煽ることが大好きで、挑発的な発言で反感を買うこともしばしば。

特に釘崎野薔薇とは相性が悪く、初対面ではお互いをけなし合っていました。

禪院真依と禪院真希の関係

出典:pixiv@bladen
出典:pixiv@bladen

 

禪院真依は禪院真依の双子の妹です。

双子ということで、真希と真依の容姿はそっくり。

ロングのポニーテールで眼鏡をかけているのが真希、ショートヘアが真依、という風に見分けていますが、正直、同じ髪型になったら見分ける自信がありません…

それほどまでに瓜二つの真希と真依は、幼い頃はとても仲の良い姉妹だったようです。

しかし、真希が禪院家を出てから関係が悪化。

当初は「いつまでたっても4級以上になれない真希を見下している」から不仲になったと思われましたが、実はそうではなかったのです。

2人の生家である禪院家は御三家のひとつで、術式至上主義。

しかし、真希も真依も相伝術式を持たず、真希に至っては呪霊すら見えませんでした。

そういった理由から真依は呪術師になどなりたくなかったのですが、真希が頑張るため、同じように真依も頑張らざるを得なくなってしまい…

禪院家の扱いに1人耐え忍び、同じように努力を強いられた真依は、次第に真希を恨むようになったのです。

【呪術廻戦】禪院真依の最後は何巻何話かネタバレ!


禪院真依の死亡シーンは単行本17巻149話

呪術廻戦17巻
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

禪院真依の死亡シーンは単行本17巻149話で描かれています。

死滅回游が始まり、虎杖悠仁、伏黒恵、乙骨憂太、禪院真希、九十九由基、脹相の6人は天元と接触することに。

五条悟が封印された獄門疆の封印の解き方と、羂索の目的と今後の出方を尋ねるためです。

6人は無事に天元と接触できましたが、質問に答える対価として、天元から護衛を頼まれます。

話し合いの結果、九十九由基と脹相が天元の護衛に就き、虎杖悠仁、伏黒恵、乙骨憂太、禪院真希の4人は死滅回游に参加することに。

しかし、呪力のない真希は戦う術がないため、呪具を手に入れなければなりません。

そこで呪具を回収するために禪院家へ向かったのですが、なんと禪院家では真希と真依の実の父親・禪院扇が待ち受けていたのです。

さらに、禪院扇の背後には、血を流して床に倒れた真依の姿が…

激昂した真希は禪院扇に挑みますが、圧倒的な力の差を前に敗北。

気を失った真希は、真依と一緒に呪霊がはびこる懲罰房に投げ捨てられるのでした。

以上が、禪院真依が死亡するまでのネタバレです。

禪院真依の最後をネタバレ

真希真依
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

それでは、禪院真依の最期をネタバレしていきます。

呪霊がはびこる訓練と懲罰の部屋

真希と一緒に訓練と懲罰の部屋に投げ捨てられた真依。

扇との戦いですでに致命傷を負っており、大量の出血でそう長くはもちそうもありません。

しかし、天与呪縛によって体が強化されている真希はまだ生存する可能性があります。

真依は真希の丈夫さにあきれながらも、ある決意を固めました。

それは、自分の命を懸けて呪具を作り出し、真希を生き返らせること。

真依が真希にキスをした瞬間、辺りは海辺へと変わりました。

真依の精神世界へ

真希が目を覚ますと、辺りの景色が海辺へと変化していました。

恐らく、ここは真依の精神世界なのでしょう。

真希に自分の術式を説明し、別れを告げて海へ向かう真依。

真希が真依に戻ってくるよう声をかけると、真依はなぜ呪術師にとって双子が凶兆と言われるのか話し始めました。

一卵性双生児は呪術では同一人物とみなされるため、全てに対する利害が一致しません。

そのため、どれだけ真希が強さを求めて努力しても、真依が強くなりたいと願わなければ意味がないのです。

そして、この利害関係は真希と真依の術式にも関係します。

真依が術式を持っていては真希は完璧な天与呪縛になれず、いつまでたっても半端な状態に。

そのことを理解していた真依は、自分が死ぬと同時に真希の持っている呪力を持ち去ることに決めたのです。

真依の願い

真希の持つ呪力を持ち去ることで、真希が完璧な天与呪縛として完成すると知っていた真依。

そんな真依は、死に際に「全部壊して」と真希に頼みました。

子供のころと同じような無邪気な笑顔で語り掛ける真依に、真希は禪院家を潰すことを決意。

現実世界で真希が目を覚ますと、手には真依が最後の力で構築した呪具が握られていました。

そして、すぐそばには息を引き取った真依も横たわっています。

全てを理解した真希は懲罰房を飛び出し、手始めに禪院扇を殺害。

さらに禪院家を次々と斬り殺し、禪院家を壊滅状態へと追いやるのでした。

149話のタイトルに隠された意味を考察

真希と真依と扇
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

真依が死亡した149話のタイトルは『葦を啣む(あしをふくむ)』です。

日本のことわざに「葦を啣む雁(あしをふくむかり)」というものがあるのですが、これは「物事を行う準備が完璧であること」を意味します。

雁が海を渡って飛ぶ際、海の上で羽を休めるために枯れた葦を口にくわえていくという逸話から生まれました。

では、なぜタイトルが『葦を啣む』なのかというと、これは真依が雁にたとえられているからだと考えられます。

死に際、真依は真希にあるものを手渡していました。

よく見ると、葦の穂先であることが分かります。

つまり、タイトルの『葦を啣む』は、真希に全てを捧げる覚悟(準備)をしていた、という意味に繋がり、雁は真依を示していることが分かります。

タイトルからも伏線を張る芥見下々先生のセンスに脱帽ですね…!

【呪術廻戦】禪院真依の死亡理由をネタバレ解説


禪院真希を完全な天与呪縛にするため

真希
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

禪院真依が死亡した理由は、禪院真希を完璧な天与呪縛にするためです。

呪術において、一卵性双生児は同一人物とみなされます。

通常は何かを差し出すことで何かを得ますが、この利害関係は双子には適用されません。

双子である真希と真依は互いに利害関係が影響しており、真希が強くなろうとしても真依にその気がなければ真希は強くなれず、真依が術式を持っていては真希はいつまでたっても完璧な天与呪縛に成り得ない。

双子特有の利害関係を理解していた真依は、真希が呪力を捨て去れば天与呪縛として完成することを知っていました。

その結果、真依は真希からすべてを奪い去って死ぬ事で、真希を完璧な存在に押し上げようとしたのです。

真依によってすべてを持ち去られた真希は天与呪縛として完璧な存在となり、かつての伏黒甚爾を彷彿とさせる強さを手に入れるのでした。

構築術式で呪力を使い果たした

真希と真依
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

もちろん、刀を作り出して呪力を使い果たしたことも死因のひとつです。

元々、禪院真依の呪力量では、1日に銃弾一つを作り出すのがやっと。

そんな真依が刀を構築したということは、1日に使える呪力量を使い果たしたということ。

呪術師にとって呪力は体力と同じようなもので、呪力を消費した時は休んで回復するしかありません。

そのため、呪力を使い切ると何もできなくなり、ひどい時は命を落としてしまうのです。

真依は瀕死の状態にもかかわらず、膨大な呪力を消費して刀を作り出したので死亡してしまいました。

【呪術廻戦】禪院真依が最後に真希とキスしたのはなぜ?

お互いの欠点を埋めるため

真依の最後のキス
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

真依から真希へのキスは、お互いの欠点を埋めるためだったと考えられます。

双子である真希と真依はお互いの存在が障壁となっていました。

真依が術式を持っているため、完璧な天与呪縛になれなかった真希。

真希が術式を持っていないため、構築術式を完璧に操れない真依。

真依の死によって真希は呪力が完全に0になり、完璧な天与呪縛へと昇華しました。

実はこれ、真依にも同様の現象が起きていたと考えられます。

これまで説明したように、真依の構築術式は不完全で、1日に弾丸1発を作るのがやっと。

しかし、死に際に真希と相対する存在になったことで、真依は完璧な構築術式を手に入れたのではないでしょうか。

真依にとって最初で最後の完璧な構築術式によって生み出したのが、真希の刀だと考えると、とても切なくなりますね…

禪院真依にとって真希は憧れの存在だったから

真依の最期
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

真依が真希にキスをした理由として、単純に真希が憧れの存在だったというのも考えられます。

知っての通り、真依は重度のシスコン。

『呪術廻戦』公式ファンブックにおいても、真依の初恋は真希だった可能性があると語られています。

ですが、キスをする際に「最悪」と呟いていたので、恋愛という意味合いはないように感じますよね。

個人的に真依の最後のキスは、憧れによるものだと考察しています。

関係が悪化した後も、真依は真希の持つ才能(天与呪縛)は認めていました。

自分にはない才能を持ち、不安など感じさせず前に突き進む真希。

真依はそんな真希に憧れていたのではないでしょうか?

もちろん、真依の最期のキスは別れを意味していたり、術式発動の儀式だったり、様々な可能性が考えられます。

ですが、個人的には、真依の真希に対する憧れがあのような行動に繋がったのではないかと考察しています。

【呪術廻戦】禪院真依の死亡についてのまとめ

今回は『呪術廻戦』に登場する禪院真依の死亡について紹介しました。

真依の死亡シーンは単行本17巻149話に収録されています。

死に際に真希にキスをする姿は儚くも美しく、連載当時は話題となりました。

真希を完璧な天与呪縛に昇華させるため、そして自身の命を賭して刀を構築するために死亡した真依。

今後、真依が活躍する姿は見られませんが、刀と共に真希と一緒にいると信じたいですね。

 

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