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ガープの弟子であり、「英雄」とも呼ばれているコビー。海賊王を目指すルフィとは、友人であり、ライバルともいえる存在です。
本記事ではそんなコビーの能力や強さに関して、徹底解説・考察していきます。
【ワンピース】コビーのプロフィール
ピンク髪が特徴的な好青年

コビーは海軍本部に所属する、ピンク色の髪と、丸メガネが特徴的な青年です。
敵味方問わず敬語で話す物腰の柔らかさが特徴的で、その容姿も相まって作中屈指の好青年となっています。
無用な犠牲を好まず、人を思いやる優しさを持っているため、市民から絶大な人気を誇っているようです。
また非常に肝が座っているのも特徴的で、自身よりずっと上の階級である赤犬に対して、自分の意見を押し通す。
四皇に囚われた時も、堂々とした態度で向き合っていたりと、物腰の柔らかさに見合わない度胸を見せていました。
階級は大佐

コビーの階級は大佐となっています。
実はコビーの出世のスピードは、作中でも異例です。
具体的にはルフィと別れた時には雑用の身だったのに、ルフィがウォーターセブンに辿り着いた時には曹長まで出世していました。
更に2年後には曹長から7つも階級が上がって、大佐まで昇進していました。
海軍で大佐といえば、初登場した時のスモーカーや、2年後のたしぎと同格の階級です。
海軍に所属してから、約2年でここまでの出世を見せた人物はそういないのではないでしょうか?
実は一瞬だけ少将に!?

現在は大佐まで上り詰めたコビーですが、実は一瞬だけ少将の地位まで上り詰めていました。
恐らく「どういうこと?」と困惑している方もいると思います。
この事の発端となったのは原作956話「ビッグニュース」です。
話の中でコビーが上司であるドレークから連絡を受けるシーンがあるのですが、そこで紹介されたコビーの地位が、連載時は少将となっていました。
しかし単行本95巻に収録された際には、階級が大佐に変更されていたのです。
もし大佐から少将への昇格となると、更に2階級の昇進となるので、余りにも早すぎるということで修正されたのかもしれません。
伝説の英雄ガープ中将の愛弟子

海軍の中で目覚ましい活躍を続けるコビー。
その師匠はルフィの祖父で、「海軍の英雄」と呼ばれるモンキー・D・ガープです。
元々雑用だったコビーでしたが、とある事件をきっかけにガープに引き取られ育てられることとなりました。
そしてガープの厳しい修行の成果もあり、立派な海兵として成長しました。
その実力はガープから、「海軍の未来」「愛弟子」と言われるほどです。
また「ロッキーポート事件」と呼ばれる事件での活躍をきっかけに、師と同じく「英雄」と呼ばれています。
【ワンピース】コビーの成長が目覚ましい!
昔は弱気な性格をしていた

度胸もあり「英雄」と市民から慕われるコビーですが、初登場時は今とは比べ物にならない軟弱な性格をしていました。
元々一般人でありながら、漁船と間違えてアルビダの海賊船に乗り込んでしまったことで、雑用兼航海士として働かされることに。
それから2年もの間、海賊達に殺されないよう、顔色を伺う生活をしていました。
そんな状況も相まって、とてもネガティブな性格をおり、ルフィから「お前みたいなの嫌い」とまで言われています。
しかし、ルフィとの出会いによって、自身の「海軍将校になる」という夢のため、徐々に勇気を見せ始めます。
コビーの奮闘記が扉絵連載

ルフィとシェルズタウンで別れたあと、モーガン大佐の息子であるヘルメッポと、海軍第153支部で雑用として働き始めます。
この時期のコビーの活躍は、扉絵連載である「コビメッポ奮闘記」で、83話から119話にわたって描かれていました。
内容としては、153支部で雑用を続けていた2人は、ある時本部に連行されるモーガンを引き取るためやってきたガープに出会います。
その際ガープに見込まれた2人は、本部に引き取られガープの元で厳しい訓練に明け暮れるようになりました。
現在は垢抜けて大人に!

そうして厳しい訓練に耐えたコビーは、ウォーターセブン編の頃には立派な海兵になっていました。
その変わりようには再会したルフィからも、「成長期にもほどがある」と驚愕されています。
しかし見た目の変化とは裏腹に、身長に関しては急激に成長したという訳ではないようです。
その証拠に再会した時のルフィより、コビーの身長は2cm低く見えます。
ルフィの身長は公式で172とされており、そんなルフィから低いとなると170cm程しかないと思われます。
そして「VIVRE CARD~ONE PIECE図鑑~ STARTER SET Vol.1」で、ルフィと出会った時のコビーの身長は167cmと明言されていたので、実は身長は3cmほどしか伸びていません。
成長の秘訣は軍艦サンドバック

ここまでコビーが成長した理由はズバリ軍艦サンドバッグ。
ガープ御用達の修行方法で、廃船となった軍艦を覇気や能力を使わず、純粋な腕力だけで殴るというものです。
青きじもこの修行方法で力をつけ、ガープにも負けない腕力を手に入れました。
コビーはガープの厳しい修行に耐えながら軍艦サンドバックを行っており、その努力量はガープにも呆れられるほど。
非力だったコビーがここまで強くなったのは、圧倒的努力に裏打ちされたものということです。
【ワンピース】コビーの能力・強さを考察!
強力な見聞色の覇気を持つ

ここからはコビーの持つ戦闘能力を紹介していきます。
コビーの最たる能力といえば、やはり見聞色の覇気でしょう。
劇中ではマリンフォード頂上戦争にて、多くの兵士が苦しむ声を聞いて、見聞色の能力が覚醒しました。
その精度はかなりのもので、同僚のヘルメッポから「どうなってんだお前の見聞色は」と驚愕させています。
この「覇気を徹底的に鍛える」という成長の仕方は、師匠であるガープに通ずるものを感じますね。
武装色も使用可能

また劇中での描写は少ないながら、コビーは武装色の覇気も使用できると考えられます。
その証拠にウォーターセブンで、ルフィと再会し一戦を交えた際には、ルフィから血が出る蹴りを放っていました。
ゴム人間であるルフィを肉体攻撃でダメージを与えるには、覇気を纏った攻撃が不可欠です。
また直前にガープがゲンコツでダメージを与えていたことからも、「同じ力をコビーも使っている」と感じさせる描写であるとも解釈できますね。
このことから、コビーは武装色の覇気も習得していると考えられます。そもそも新世界の中を、覇気なしで生き抜けるとは思えませんが。
六式も習得済み
コビーは覇気だけでなく、六式全てをマスターしていると言われています。
六式といえばCP9のような、政府所属の戦闘員が主に習得している戦闘術です。
現状、作中でコビーが六式を使用した描写は、剃(そる)のみとなっています。
しかし、「エピソード・オブ・ルフィ〜ハンドアイランドの冒険〜」の設定資料では、「六式をマスター」との記述がありました。
そのため、今後の戦闘シーンで、全ての六式を駆使して戦うコビーの姿が描かれる可能性が高いでしょう。
覇王色も使える!?

実はコビーも覇王色を使えるのでは?と読者の間で囁かれています。
というのも、「ワンピース」1088話にて、コビーの拳に覇王色の覇気のエフェクトが発生していたからです。
黒ひげ海賊団との戦いで窮地に追い込まれ、SWORDの部隊が窮地に陥った時コビーの中にあった素質が目覚めたのでしょう。
あの非力なコビーが……初期の姿からでは信じられない成長です。
しかし伝説の海兵ガープの弟子で、ルフィのライバルと考えれば、覇王色を持っていても不思議ではありません。
ガープ並みのパンチ力を持つ

覇王色の覇気も覚醒させ、コビーはハチノス島の戦いで、巨大な島の一部をパンチで粉々に砕く活躍も見せました。
これは覇気だけでなく軍艦サンドバッグの修行を経て、コビーの素のパンチ力がガープに引けを取らないほど成長した証です。
覇気は強力な力ですが、非力な力ではその真価を発揮することは出来ません。
それは悪魔の実も同じです。
どれほど強力な覇気や能力を持っていても、最後は素の腕力が打撃の威力を決定します。
ガープの強さについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【ワンピース】コビーの目的について考察!
ここからはコビーの目的について考察していきます。
海軍大将になること

まずコビーの第一目標としては、ルフィにも語った「海軍大将になること」です。
この目標はコビーにとって、「口に出すだけで倒れそう」と語るほどのものでした。
当然ですが、3人しかいない大将の立場に着くには、誰かがその席から降りるか、蹴落とすしかないと考えられます。
そのため、大将の地位に着くのは今の海軍の体制に対して、喧嘩を売るような行為という訳です。
それはルフィのように、四皇などの自分より格上の存在を引き摺り下ろして、成り上がっていく行為ですね。
こうして考えてみると、倒れるほどの目標とコビーが思うのも無理はありませんね。
いずれルフィを越える?

また「ルフィを捕まえること」も、コビーのひとつの目標です。
筆者としてはこれが最も難しい目標なのではないか?と考えています。
なぜなら四皇レベルの戦力は、大将クラスの人間でも手こずるからです。
頂上戦争でも白ひげ、シャンクス、そして後の四皇である黒ひげに、海軍の総戦力を持ってしても苦戦していました。
そんな四皇の一角となり、悪魔の実の力が覚醒したルフィを捕まえるには、海軍大将レベルの実力者となるのは必須条件といえます。
海軍に革命をもたらす存在に?

ここまで既に判明している目的から、筆者はコビーの最終目的は「海軍に革命をもたらす」存在になることではないかと考えています。
まず現在コビーが所属している「SWORD」は、マリンコードを持たない、海兵であって海兵でない存在です。
そんな立場にあるコビーが大将になるということは、現状の海軍のあり方を変えてしまうものになります。
例えば中将以上の階級になると、強制的に天竜人直属の部下になってしまいます。
そこでガープは「ルールの中で自由にやる」ために、あえて大将になることを拒んできました。
しかし、コビーはSWORDという自由な立場にありながら、大将という地位を手に入れることを目標としています。
つまりコビーの目標が達成される時は、海軍史上最も自由な大将が誕生する瞬間と言えるでしょう。
【ワンピース】コビーの今後について考察!
ここからは今後のコビーの動向に関して考察していきます。
SWORD(ソード)としてルフィに接触する?

先述した通り、SWORDには自己の裁量で海賊と交戦し、時には海賊と手を組むことすら出来ます。
事実、コビーはハチノス島にて、ペローナと利害の一致から手を組み脱出していました。
その為、現在のコビーであれば、四皇となったルフィと交戦することも、共闘することも可能です。
現在ルフィのいるエッグヘッドにも黒ひげ海賊団の船が迫っており、奇しくも黒ひげは2人の共通の敵となりつつあります。
連載25年の時を経て、とうとうルフィとコビーの共闘が見られると考えると胸熱ですね。
ガープの救出へ向かう

次に考えられるのが師匠ガープの救出です。
ガープは黒ひげ海賊団との戦いでコビーたちを逃すため囮となり、最後は囚われの身となってしまいました。
絶望的な状況だったことから死亡説も囁かれていますが、十中八九生存しているでしょう。
なぜならモノローグで「消息不明」と記述されているからです。
死亡したなら「死亡」と書けばいいのに、わざわざ消息不明としたのはガープが生存している何よりの証だと考えられます。
そのためコビーが今最も果たしたいのは、師匠であるガープの救出でしょう。
明かされていない本名が言及される?

コビーに残されている謎といえば、連載から20数年経っても明かされない本名でしょう。
コビーは相棒のヘルメッポと共に、ラストネーム(姓)が明らかになっていないキャラクターです。
なぜ本名が明かされていないことが注目されるのか?
それは「ワンピース」の作中では、意図的にラストネームを隠されたキャラクターが多く存在しているからです。
例えばシャンクスのように、その出自が特殊と考えられるキャラが挙げられます。
コビーもその例から「Dの一族なのでは?」など、正体について多くの考察がされてきました。
確かにSWORDでありながら、大将の立場を目指すコビーは、Dの一族のように「嵐を起こす」存在とも解釈できます。
そのため筆者としては、コビーの隠された名前がある可能性は、高いと考えています。
【ワンピース】コビーについてのまとめ
SWORDの一員となり、師匠のガープのように自由な海兵として、正義を貫く存在へ成長したコビー。
立場は違えど、海賊として成り上がったルフィと、新世界で再開する日はそう遠くないでしょう。次に2人が出会うときは敵としてでしょうか?それとも味方?
筆者としては、ガープとロジャーのように、よき戦友となる2人の姿が早く見たいですね!