メイドインアビス
出典:劇場版「メイドインアビス深き魂の黎明」公式サイト

メイドインアビスの「成れ果て」とは、アビスの呪いによって誕生した、大穴の底に住む異形の生き物のことです。

この成れ果てとは一体なんなのか?
今回は、成れ果てになる経緯や成れになってしまった者、成れ果て村についても解説していきます。

メイドインアビスの成れ果てとは?

成れ果てとは、第六層の呪いを受けた者

成れ果てとは元々怪物ではなく、れっきとした人間であり、元はアビスの底を目指した探窟家達です。

メイドインアビスの冒険舞台となっている「アビス」は、一度入ってから、地上に戻ろうとすると、身体に、死の危険を伴うほどの異変が起こります。これを上昇負荷といいます。

この上昇負荷は、アビスの底に行くほどひどくなり、第六層に至ると人間性を喪失し、異形の生き物になってしまいます。これが成れ果てというものです。

成れ果てになる経緯

上昇負荷は、「アビスの呪い」と呼ばれるもので、探窟家達の悩みとなっています。

第一層から、第三層までの浅い階層であれば、吐き気や頭痛、めまい程度ですが、第四層から第五層になると、全身を襲う激痛と、出血に襲われてしまい、未熟な探窟家の場合、第四層で死んでしまうこともあります。

成れ果てに至る際は、体が解体されるように崩れ落ちて、もう一度作り替えられるように、異形の姿になってしまうのです。

その際、人間性や自我や知性も失くしてしまい、知人や家族を認識することもできなくなってしまいます。

しかし、中には知性や人間性を宿した状態で、成れの果てとなる者もいます。この場合は「アビスの祝福」と言われています。

成れ果てになってしまった者を紹介

ナナチ

 可愛らしい、ウサギのような姿をした成れ果てで、元は、極北の国セレ二で生まれた浮浪児です。
白笛の探窟家ボンドルドに連れられて、アビスに向かい、多くの浮浪児とともに、彼の実験台にされたことにより、成れ果てになってしまったのです。 祝福を受けた成れ果てなので、高い知性を持っています。

ミーティ

動物の形が崩れたような姿をした成れ果てです。ナナチ同様ボンドルドの実験台にされた女の子です。
この実験で彼女は、ナナチの分まで呪いを受けたため、ナナチは祝福を受けることが出来ました。

ボンドルド

「黎明卿」という異名をとる白笛の探窟家で、ナナチとミーティを成れ果てにした張本人です。
彼女たちにした仕打ちで分かる通り、冷酷な性格で、非道な実験を行っても罪悪感を抱かないサイコパス人間です。
本人も成れ果てであり、は虫類のような尻尾と目を持っています。カートリッジという呪いを軽減させる道具を使っているため、知性は損なわれていません。

マジカジャ

https://twitter.com/pomae_maki/status/918017591850835973

第六層にある、成れ果ての村にいる住人の1人。

体は流体(ガス状の物質)でできているので、外国のお祭りで使われる、可動式の山車を思わせるハリボテ人形の中に入っています。

親切な性格で、リコ達と同じ言葉を使えるので、村の案内をしてくれます。

ムーギィ

軟体動物のような触手を持った成れ果て。成れ果ての村で飲食店を営んでいます。面倒見の良い性格で、村に来たリコに成れ果て村の文字や言葉を教えてくれます。

マアア

ぬいぐるみのような形状をした成れ果てです。メイニャのことが気に入りリコと同行します。「マアア」としか喋ることができない(名前はリコが名付けた)。

見かけによらず力が強く、おもちゃやぬいぐるみが大好き

ファプタ

四本腕と、白い体毛、褐色の肌をした獣人型の成れ果て。村の人間からは、成れ果ての姫と呼ばれています。

メイドインアビスの呪い「上昇負荷」とは?

呪いの正体、それは力場

前述したように、アビスには「上昇負荷」という、奇妙な現象が起こります。この上昇負荷が探窟家の身体にまで影響を及ぼして、成れ果てにまでなってしまうのです。
では、この呪いの正体は何か?それはアビスの中にある「力場」と呼ばれるものなのです。力場とは、空間にある粒子の流れや法則性を意味しています。
アビスの内部の力場は、降下したり、そのまま過ごす分には問題は無いようですが、上へあがろうとすると、抵抗力が生じ、体に負担がかかるという法則性があるようです。
この力場は、アビスの深層や中央部分に行くほど強くなり、端の方になると弱くなります。そのため、第二層にあるシーカーキャンプや、第四層のナナチの家、アビスの端の方にあるのです。
さらに、この力場は人間の意識にも作用しているので、アビスの生物や成れ果ての中には、力場を利用して、敵の行動パターンを読んでしまう者もいます(ナナチやタマウガチなど)。

アビスの正体や生態系は?

アビスに呪いがある理由に関して、具体的な理由は8巻時点では確認できていません。
幾つか確認できている情報をまとめてみますと、アビスとは、およそ1900年前に南海の孤島ベルオスカで発見された巨大な大穴で、直径千メートル(内部はさらに広がっている)、深度は二万メートル以上もあります。

太平洋にあるマリアナ海溝は、最新の観測だと、深度は水面下から一万メートル以上もありますが、アビスはその2倍以上の深度があることになります。
内部は、独自の生態系も築かれており、アビスに住む生物は狡猾で、強力な力を持っています。かつては高度な文明が存在していたのか、遺跡や、優れた技術によって生み出された遺物が多数発見されています。
筆者の推測ですが、アビスのあるベオルスカは、もともと火山島であり、あの大穴は火山の火口の名残ではないのかと思います。
イタリアにあるポンペイの遺跡のように、火山によって崩壊した文明は数多くあるので、アビスの大穴は火山の噴火や、地盤沈下によって生じたものであり、古代文明は火山によって滅びたのではないかと思います。
火山であれば、特殊な磁場が発生することもあるので、力場の正体は、特殊な磁場のようなものではないか?と思っています。
また、南米にあるギアナ高地やガラパゴス諸島のように、アビスは完全に外界から隔離されているようです。そうした場所は、独自の生態系が形成されるので、アビスに住む生物がどれも独特なのはそのためではないかと思われます。
アビスのモデルになっているのは、ギアナ高地と呼ばれる場所ではないかと思われます。
シャーロック・ホームズの生みの親で知られる、コナン・ドイルの冒険小説「失われた世界」のモデルにもなった、ギアナ高地はテーブル上にせりあがった地形になっており、地上から距離があるため、独自の生態系を築いています。

また、ギアナ高地には、アビスのような巨大な縦穴も存在し、この点もアビスと共通するものがあります。
南米のギアナ高地とは別に、アフリカのモザンビークには小ギアナ高地と呼ばれる場所がありますが、ここにはなんと、手足の無い蛇のような形状の哺乳類が発見されました。
地球にはまだまだアビスのような神秘が眠っているようです。

ボンドルドの実験

この厄介なアビスの呪いを、解決しようとした探窟家もいます。それが、ボンドルドです。
ボンドルドは、第五層にある古代人の残した祭祀場を前線基地(イドフロント)として、上昇負荷を軽減させる実験を行っていましたが、その手段たるや、非人道的なやり方そのものでした。
それは、世界中から集めて来た浮浪児達を、片側に呪いを押し付けることが出来る特殊な昇降機で2人ずつ降ろして、強制的に成れ果てにするというものでした。
この実験でナナチとミーティが成れ果てになってしまいますが、ミーティはナナチの分まで呪いを引き受けたおかげで、ナナチは人間性を保ち、アビスの環境下でも生きられるようになりました。
これをアビスの祝福と考えたボンドルドは、カートリッジという道具を発明します。それは、子供を脳と脊髄のみにして、箱詰めにした呪いを肩代わりしてもらう道具です。
おぞましいことに、ボンドルドの娘であるプルシュカまで、この道具にされてしまいます。
しかし、この実験の果てに、プルシュカは人間の命を媒介にして生み出される、特殊な石「ユアワース」になりました。この石こそ、白笛の原材料でもあるのです。

メイドインアビスの第六層とは?

なきがらの海が意味するものとは?

第五層は、なきがらの海と呼ばれ、海と言うよりは地底湖のようなものと思われます。第六層に行くには、この海の底をくぐらなければなりません。
海には深海魚のような生物がおり、アビスの生物の死骸がたまっていたりするので、なきがらの海の名前はここから来ていると思われます。
このなきがらの海には渦があり、その付近に古代人の祭祀場を利用した、ボンドルドが管理しているイドフロントが存在します。
このなきがらの海は、深海に存在すると言われる「生命体の森」と言われるものと似ています。
生命体の森とは、数百万年にもわたって、深海に住みついている無数の微生物が存在している場所であり、その中には、120度の高温の中で生き抜く生物の存在も確認されており、アビスの生物のような、常識を超えた力を持った生物が数多く存在しています。
なきがらの海は、未知の生命の誕生と死を象徴しているようにも思われ、それはどこか生と死の境で誕生する成れ果てを暗示しているようにも思われます。

ラストダイブとは?

第六層に向かうには、第五層にある、イドフロントの祭壇にある昇降機(正確には球体型の乗り物)を使います。この昇降機は、白笛の発する特殊な音によってのみ起動させることができます。

白笛が第六層に行くのは、地上に戻ってくるのが難しいため、絶海行、またはラストダイブと呼ばれています。

その意味は「生きては戻れぬ死出の旅」ということであり、白笛でも生存が難しい場所であるのです。

第六層にある黄金郷とは?

第六層は「還らずの都」と呼ばれていますが、黄金郷または黄金都市とも呼ばれています。

それは、巨大な建造物のあった広大な都市文明の遺跡でした。イドフロントの昇降機や、遺物も、おそらくはこの都市文明で製造されたものであることから、優れた文明社会を築いていたと思われます。

この場所にたどり着いたリコは、元々地上にあった都市が大穴に飲み込まれたようだと思いました。

第六層には、ライザの封書にはない生物が居たり、「干渉器」と呼ばれるロボットのような存在が現れ、アビスの謎を深めています。

メイドインアビスの成れ果ての村とは?

村の文化や規則

第六層には、生物の肉片で造られたような、巨大なタワー型の物体が存在します。内部は空洞になっており、その中には成れ果て達が多く住みついていました。

このタワーは成れ果ての生体コロニーであり、村自体が生物となっているのです。

村は独自の言語と、文化を持ち、住民たちも風変わりなキャラクターばかりなので、成れ果ての村のエピソードは、「ガリバー旅行記」や「不思議の国のアリス」を思わせるような世界になっています。

住人たちは、自分たちの持っている「価値」や「欲」を交換し合って村を築いています。価値は、成れ果てによって様々で、マアアのようにぬいぐるみを好む者もいれば、小さな動物に体を這わせることを価値とする者もおり、中には切りきざむのが価値という恐ろしい者もいます。

村の規則では、価値を奪ったり傷つけたりすると、「精算」がはじまります。それは、コロニーから不気味な影法師のようなものが現れ、傷をつけられた分だけ自分の価値を奪われてしまうのです。

村を築き上げた三賢人とは?

成れ果ての村を築き上げたのは、三賢人と呼ばれる成れ果てです。彼らは、昔、アビスにあるという黄金郷を目指してアビスに挑んたガンジャ決死隊の中心人物です。

三賢人な由来は、キリストの生誕に現れたという「東方の三賢人」に由来すると思われます。

ワズキャン

触角のあるピエロのような形状の成れ果て。気さくな性格でリコにもよく話しかけてきます。元はガンジャ決死隊のリーダーで、優れた先見性の持ち主でした。

ベラフ

長い蛇のような形状をした成れ果て。ワズキャンとは裏腹に、ぶっきらぼうなしゃべり方をします。

元々ムカデの様な脚がありましたが、以前ボンドルドと出会い、そこでミーティをいたく気に入ったのですが、譲ってもらえなかったので、村に自分の足などの体の一部を捧げて、ミーティのクローンを造ってもらったのです。

元は言語学の専門家で、ガンジャ決死隊では参謀のような存在でした。

ヴエロエルコ(ヴエコ)

かつての三賢人の1人。ガンジャ決死隊では看護師のような役割をしていました。

コロニーになったのが、仲良くなっていた少女イルミューイであったので、村を造るのに反対したために、村の奥深くに閉じ込められてしまったのです。

見た目は人間そっくりの女性なので、成れ果てかどうかは現時点(八巻時点)では不明。

ジェロイモー

ヴエコの代わりに三賢人となった者。他の成れ果てとは比べ物にならぬほどの巨体を誇ります。正確には成れ果てではなく、村が作り出した端末です。

村はどうやって造られた?

ガンジャ決死隊は第六層に来た時、水にあたり、全滅の危機にさらされていました。その中には旅に同行していたベオルスカ島の原住民(物語開始の以前の時代)の少女イルミューイもいました。彼女も水にあたって、死の危険にさらされていました。

彼女は子供が産むことが出来ないために、村から捨てられてしまったのです。

しかし、ワズキャンが干渉器たちから貰った、人の願いをかなえる遺物をイルミューイに使ったことで、命をつなぎ留めましたが、同時にイルミューイは異形の姿に変わっていったのです。

さらに、イルミューイは遺物の力によって、一日しか生きられない動物の赤ちゃんを産むようになります。

この動物を食べると、毒がやわらぎ、決死隊たちは命をつなぎ留めることができました。そして巨大なモノリス状になったイルミューイは、穴の中心部に向かいタワー型になって、今のコロニーになったのです。

その時に生まれたのが、イルミューイの最後の子供ファプタです。

彼女は自分の兄弟を食って生きながらえた村人を恨んでいますが、なぜかコロニーに入ることが出来ない為、村の外でくらしているのです。

欲と成れ果ての関連性とは?

コロニーは、第六層にたどり着いた者の体を吸収する代わりに、祝福された成れ果てにして、村の中で生きれるようにします。そして、成れ果て達は、欲に応じた姿となる代わりに、村から出られなくなります。

なぜ、欲に応じた姿になってしまうのか?

ナナチに言わせると、アビスは精神が現れる場所と言っています。これは、力場が人間の意識に反応するということと大きな関連性があるようです。

人間が成れ果てに至るまで、とてつもない激痛と出血を伴いますが、これは全身の細胞が作り替えられたりするためではないかと思っています。

生物の形状を決定するのは、遺伝情報ですが、アビスの上昇負荷は遺伝子も書き換えられる可能性もあります。

では、いかなる欲が成れ果ての姿は決定しているのか?それは力場が読み取った、人の意識の奥にある一番強い「欲」、あるいは「願望」ではないかと推測できます。

メイドインアビスの成れ果てについて総論

成れ果てとは、探窟家がアビスで生きやすいように適応した姿。つまり進化した姿ではないかと思います。

そもそも進化とは、身体的構造を、その土地環境に適した形にすることであって、優れた生物になることではありません。

しかし、本来進化とは、ぼうだいな時間と、何世代も渡るプロセスを得て、体を変化させるもので、オタマジャクシから変化するカエルや、芋虫から成体になる蝶は変態とよびます。

成れ果ては生物の変態より、さらに短期間で行われるため、とてつもない苦しみに襲われるのではないかと思われます。

そして、進化に関わるもう一つの要素は本能です。本能とはそもそも生きるための利益になる事、もしくは種の存続のためになる事を行うこと、つまり根源的な「欲」のことを意味しています。

そして、成れ果ての姿を見ればわかるとおり、欲は様々な形があります。ダーウィンの種の起源によると、本能とは自然選択によって変異し、保存され、絶えず集積していくと述べています。

つまり、根源的な欲と自然環境が合わさったとき、生物の本能は決定されるのです。

つまり、進化とは内的要因と、外的要因が合わさったときに起こりえるのではないかと思われます。

アビスはそれを短期間で行う作用があるのです。考えてみればアビスの世界は、地上とは時間の流れが違っているので、生物の進化の仕方もかなり変わっているのではないかと思います。

成れ果て達も含めて、アビスの世界は、まだまだ謎がいっぱいです。

メイドインアビスは物語の中に伏線が多く散りばめられているので、アニメや漫画も見直してみると面白い発見ができます。

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