【呪術廻戦】伏黒甚爾(禪院甚爾)とは?過去、強さや魅力を総まとめ!
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週刊少年ジャンプで連載される大人気漫画『呪術廻戦』の人気キャラクター伏黒甚爾(禪院甚爾)。初登場では読者に大きなインパクトを与え、多くのファンを虜にしました。
SNSでは「パパ黒」の愛称で呼ばれ、第2回キャラクター人気投票では第9位を獲得するなど、その人気を不動のものとしています。

そこで今回は、伏黒甚爾(禪院甚爾)のプロフィールや過去、強さを徹底的に調査してみました!伏黒甚爾(禪院甚爾)の魅力を余すことなく紹介しますので、最後までご覧ください。

【呪術廻戦】伏黒甚爾(禪院甚爾)とは?

伏黒甚爾(禪院甚爾)のプロフィールを紹介

出典:『呪術廻戦』(C)芥見下々/集英社
出典:『呪術廻戦』(C)芥見下々/集英社

 

名前伏黒甚爾/禪院甚爾(ふしぐろとうじ/ぜんいんとうじ)
誕生日12月31日
身長推定185㎝以上
体重不明
職業術師殺し/プロのヒモ
天与呪縛フィジカルギフテッド
趣味・特技ギャンブル
好きな食べ物肉、モツ
嫌いな食べ物酒(全く酔わないため)
ストレス禪院家
CVアニメ未登場のため不明

『呪術廻戦』に登場する伏黒甚爾(禪院甚爾)は伏黒恵の父で、過去に五条悟や夏油傑とも戦ったことがある術師殺しです。SNSでは「パパ黒」の愛称で呼ばれ、多くのファンがいる伏黒甚爾(禪院甚爾)ですが、実は物語における最重要人物といっても過言ではありません。

まずは伏黒甚爾(禪院甚爾)のプロフィールを紐解いていきましょう。

伏黒恵の父親

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伏黒甚爾(禪院甚爾)は伏黒恵の父親です。恵ママと結婚する際に婿入りし、「伏黒」の姓を名乗るようになりました。恵ママと出会うまでの甚爾の私生活は荒んでおり、女性の家に転がり込んでは深い仲になって別れる、金が無くなると術師殺しで大金を稼いで散財する、といった生活を送っていました。基本的に定職には就いておらず、交際女性の収入に頼って生活をする、まさに「プロのヒモ」。

恵ママと結婚して多少は丸くなったものの、息子である恵に対する愛情はこれっぽちも持っていませんでした。恵は甚爾について、生まれた子供が男か女か確認せずに名前を付けるようなクソ野郎、と説明し、既に甚爾の顔すら思い出せない様子です。

また、甚爾は、恵が呪力を持っていると確信した際、禪院家に恵を売り飛ばそうとしました、一見、非道な行動に思えますが、これは甚爾なりの愛情だったことが後に判明しています。というのも、甚爾は恵の類まれな才能に気付き、自分のようなろくでなしの下で育つより禪院家で育った方が幸せだろう、と考え、禪院家に恵を売り飛ばしたのです。その裏には禪院家に対する甚爾の恨みもありますが、甚爾なりに恵の将来を考えた結果の行動だったようです。


伏黒甚爾の性格は作者も引くぐらいのろくでなし

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伏黒甚爾(禪院甚爾)は作者の芥見下々先生から「僕が引くくらいのろくでなし」と評されています。上記でも説明しましたが、甚爾はプロのヒモと呼べるくらい交際女性に頼り切った生活を送っています。それに加え、定職にもつかず、貯金もせず、たまに仕事をして大金が入ったと思えばギャンブルにつぎ込む。この時点で性格が良いとは言えませんよね。

その一方で、仕事にストイックに打ち込む意外な一面も。仕事を請け負ってもすぐに行動に移さず、幾重にも策を巡らせ、相手が弱ったここぞという時に仕留める。用意周到さと狡猾さだけでなく、仕事に邪魔な人間は即座に斬り捨てるという大胆さも兼ね備えた人間です。

仕事を斡旋してくれる孔時雨は甚爾の実力を買っており、甚爾の人間性が最悪であることを理解しながらもコンスタントに仕事を依頼しています。甚爾と孔時雨は互いを腐れ縁だと認識していますが、仲が良いとかそういった単純な関係ではないようです。

【呪術廻戦】伏黒甚爾(禪院甚爾)のスペックは?強さや使用呪具を解説

天与呪縛によって高い身体能力を獲得

アップの禪院甚爾
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天与呪縛とは、本来持って生まれるはずだったものを持たずに生まれてきた場合、人間の域を超えた能力を付与されるというもの。伏黒甚爾(禪院甚爾)は御三家である禪院家の生まれのため呪力を持って生まれてくるはずでしたが、呪力は完全に0。禪院真希も同じく天与呪縛ですが、彼女は一般人並みの呪力は持っているので、呪力を一切持っていないのは世界中どこを探しても甚爾だけです。

甚爾は天与呪縛によって超人的な身体能力、いわゆるフィジカルギフテッドと呼ばれる特性を手に入れました。腕力や脚力はもちろんのこと、甚爾は視覚や嗅覚も圧倒的に強化されており、五感で呪霊を認識したり、匂いをたどって対象を追跡したり、呪いへの耐性があったり、人間の域を超えた能力が備わっています。

戦闘能力だけでも並みの術師を圧倒する甚爾ですが、実は術師殺しとして名を轟かせたのはフィジカルギフテッドによるものだけではありません。本来、術師は呪力で対象の居場所を探りますが、呪力が完全に0の甚爾にこの探索方法は通用しません。そのため、甚爾は術師に気付かれることなく仕事を遂行できるのです。

術師から完全に身を隠せる、並の術師では太刀打ちできない高い身体能力、狡猾かつ慎重な性格、全てがうまく作用して術師殺しとして名を轟かせるようになったのでしょう

武器庫呪霊を体内に格納

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伏黒甚爾(禪院甚爾)は自らの体内に呪霊を格納しています。個体名は分かりませんが、この呪霊の中に武器や大量の呪霊を収納しているので「武器庫呪霊」と呼ばれています。ちなみに等級は3級。

とても便利な呪霊ですが、武器庫呪霊を連れて動き回るとその呪力をたどられてしまいます。上記でも説明したように呪力を全く持たない甚爾の利点「呪力探知が出来ない」が生かせません。そこで甚爾は武器庫呪霊を小さくして自身の体内に格納し、必要時に体内から武器庫呪霊を出し、そこから呪具や呪霊を取り出して戦闘に使用します。

ちなみに甚爾が死んだあとは夏油傑に取り込まれ、現在も使役されています。


特級呪具「天逆鉾(あまさかのほこ)」

禪院甚爾
出典:pixiv@味噌乃

 

単行本9巻71話で使用された特級呪具「天逆鉾(あまさかのほこ)」は、触れたものの術式効果を強制的に解除する効果があります。天内理子殺害のために用意した呪具で、対五条悟用の切り札です。

少しでも対象に当たれば術式を無効化するので高い身体能力を誇る甚爾にはもってこいの武器ですが、刀身が短いので通常での戦闘はあまり使われません。

五条悟との初戦で使用し見事五条に致命傷を与えることに成功しましたが、その直後、五条は反転術式で復活。この戦いで五条悟は反転術式を会得し、反転術式を応用した術式反転「赫」、虚式「茈」を習得します。この出来事がきっかけとなり五条悟は最強となるので、伏黒甚爾はその立役者の一人といっても過言ではないでしょう。

万里ノ鎖(ばんりのくさり)

こちらも天内理子殺害のために甚爾が準備した呪具のひとつです。持ち手部分を認識されなければ際限なく伸び続ける不思議な鎖で、対五条戦では先端に天逆鉾をくっつけて使用しました。

5億円の刀(名称不明)

禪院甚爾2
出典:pixiv@F_Rabbit

 

こちらも天内理子殺害のために甚爾が準備した呪具のひとつ。金銭に換算すると5億円はくだらない代物で、特級呪具・游雲と同価格であることが判明しています。特級呪具・游雲と同価格なのでこの刀も特級なのでしょうが、詳しい効果や名称は分かっていません。五条悟との初戦ではこれ見よがしに振り回していましたが、切り札である天逆鉾の存在を悟らせない為のブラフだったと言われています。

刀身が大きく使い勝手がいいのか、五条戦だけでなく、夏油戦でも使用されました。

特級呪具「游雲(ゆううん)」

甚爾の特級呪具-游雲
出典:『呪術廻戦』(C)芥見下々/集英社

 

特級呪具「游雲(ゆううん)」は、渋谷事変で甚爾が復活した際に使用されました。特級呪具の中で唯一術式効果を持ちませんが、使用者の膂力を最大限に引き出す性能があります。

もともと甚爾の所有物でしたが、彼の死後、游雲を格納したままの武器庫呪霊が夏油傑に取り込まれたため、10年ほど夏油傑の持ち物となっていました。百鬼夜行で夏油が敗れた後は東京校の所有物となり、その後、禪院家に所有権が移行。渋谷事変で再び甚爾の手に渡りますが、その際、研いで形を変えられます。おかげで刺すという攻撃パターンも出来るようになりましたが、結局、甚爾の手によって破壊されてしまいます。もはや三節混と呼べる状態ではなく、その後修復されたのか、使用できるのかは謎のままです。

呪力0のため領域展開はなし

出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

伏黒甚爾(禪院甚爾)は呪力を全く持たず、術式も持っていません。領域展開は術式を付与した生得領域を呪力で具現化する行為を意味するので、呪力も術式も持たない甚爾は領域展開を使用することは出来ません。

また、呪力を持たないので、自分の中に0から術式を構築して発動させるシン・陰流も使用できません。もちろん、領域に対抗する結界も張れません。

【呪術廻戦】伏黒甚爾(禪院甚爾)の過去や生い立ち

初登場は単行本8巻66話

高専時代の五条悟と夏油傑
出典:pixiv@牙ya

 

伏黒甚爾(禪院甚爾)は、単行本8巻66話「懐玉ー弐ー」で初めて登場しました。

星漿体暗殺のため盤星教に雇われる

天元と星漿体の同化を阻止する盤星教「時の器の会」は、当時の星漿体・天内理子の暗殺を企てます。しかし、盤星教は非術師の集団のため、呪術師と戦う術を持っていません。そこで雇われたのが伏黒甚爾(禪院甚爾)です。金を欲していた甚爾は孔時雨から話を持ち掛けられ、二つ返事で依頼を受けます。

五条悟・夏油傑を下し星漿体を暗殺

しかし、すぐに天内理子を殺害するようなバカな真似はしません。それもそのはず、天内理子には五条悟と夏油傑が護衛でついていたからです。

かつてまだ子どもだった五条と会ったことがある甚爾は、その異常さに気付いていました。だからこそ、天元と天内理子の同化する日までじっくり時間をかけて五条を弱らせることに。

呪詛師が集う闇サイトで天内理子に懸賞金をかけ、五条が長時間術式を使用する状況を強いります。2日間もの間術式を発動し続け体力を消耗した五条は、懸賞金が取り下げられた際に油断し、術式を解いてしまいます。甚爾は一瞬の隙をつき五条を襲い、特級呪具「天逆鉾」で五条を戦闘不能に追い込みます。夏油は天内理子を連れて天元のもとを目指していましたが、こちらも五条同様戦闘不能に。

護衛のいなくなった天内理子はあっけなく殺され、甚爾は天内理子の遺体を盤星教の本部に届けるのでした。

復活した五条悟と対峙

仕事を終え盤星教本部から去ろうとした伏黒甚爾(禪院甚爾)の前に、殺したはずの五条悟が現れました。五条は死ぬ間際に呪力の核心を掴み反転術式を習得して復活。さらに、反転術式を応用した術式反転「赫」、虚式「茈」で甚爾に反撃。自分の死を確信した甚爾は、五条に恵の存在を伝えます。

2,3年後に禪院家に売られる子がいると知った五条は諸々の面倒ごとを全て片付け、伏黒恵を保護することになるのでした。

御三家の禪院家出身

禅院甚爾
出典:pixiv@時島シクカ

 

初登場時、伏黒の姓を名乗っていた甚爾ですが、実は禪院家の出身であることが判明します。

禪院家は加茂家、五条家と並ぶ呪術界の名門。しかし、名門である家系に生まれながら術式を持たず、呪力すら持たずに生まれた甚爾は一族の恥として蔑まれました。ひどい扱いを受けた甚爾は次第に性格が歪み、禪院家から逃げ出します。この時点で禪院家との縁は切れますが、恵が生まれたタイミングで甚爾は禪院直毘人と接触。甚爾は結婚して伏黒姓を名乗るくらいなのでかなり禪院家を嫌っているはずですが、なぜか直毘人とだけは連絡を取っていたようです。直毘人はいい意味で破天荒な人間なので、家を出た甚爾のことも気にかけていたのかもしれませんね。

ちなみに、甚爾にとって直毘人は伯父、禪院甚壱は兄にあたります。扇の娘である真希と真依とも血縁関係にありますが、面識はありません。そのため、真希は陀艮戦で甚爾が戦う姿を初めて目の当たりにし、自分が目指すものはこれだと確信します。

術師殺しで金を稼ぐ

禪院甚爾
出典:pixiv@F_Rabbit

 

禪院家を飛び出した伏黒甚爾(禪院甚爾)は術師殺しで名を轟かせるようになります。これは良い仕事を持ってきてくれる孔時雨のおかげでもありますが、呪力が全くないという甚爾の特性が仕事に合っていました。禪院家に生まれた甚爾は術師との戦い方を心得ていますし、呪力が無く術師に探知されることなく仕事を遂行できたのでしょう。

しかし、オガミ婆や粟坂のように術師殺しを生業にしていたわけではありません。基本的にはその時に交際している女性の金銭を当てにし、金が無くなったら仕事を受けるという自由気ままな生活を送っていました。

恵ママと出会い恵が生まれる

伏黒恵
出典:pixiv@時島シクカ

 

生い立ちのせいか誰にも愛情を持たずに生きてきた伏黒甚爾(禪院甚爾)ですが、恵ママにだけはそれなりに愛情を抱いていました。女性の家を転々としていた甚爾が結婚を決め、さらに伏黒家に婿入りするくらいなので恵ママへの気持ちは特別だったはず。呪術廻戦公式ファンブックでも、甚爾は恵ママと出会ってから丸くなったと明言されています。

しかし、恵が生まれて間もなく恵ママは亡くなります。死亡原因は分かっていませんが、これがきっかけとなり甚爾は再び荒んだ生活を送るように。甚爾が禪院家に恵を売る算段をつけたのもこの時期です。

津美紀の母と再婚

出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

恵ママが亡くなり荒んだ生活を送っていた伏黒甚爾(禪院甚爾)ですが、恵が小学1年生のころに津美紀ママとくっついて蒸発。こうして恵は津美紀と2人暮らしを始めるのですが、ここの時系列が少しあやふやなんですよね。

懐玉編は10年までの出来事ですが、この段階で甚爾は恵の面倒を見ていません。孔時雨から恵の近況を聞かれても、恵の名前すら忘れていましたから…また、恵が5、6歳になったら禪院家に売り飛ばそうとしていますが、その計画を五条に伝えた時点で後2、3年の猶予があると話していました。なので、懐玉編の時点で恵は3、4歳ということが分かります。この時、甚爾は死亡するので、恵が小学1年生の時に津美紀ママと蒸発することは物理的に不可能。

今後、甚爾と津美紀ママの出会いや、懐玉編の時恵がどこにいたのか明らかになったら追って解説したいと思います。

【呪術廻戦】伏黒甚爾(禪院甚爾)の現在は?

渋谷事変で復活

出典:『呪術廻戦』(C)芥見下々/集英社
出典:『呪術廻戦』(C)芥見下々/集英社

 

懐玉編で五条に敗れるも、2018年10月31日におこった渋谷事変で復活を果たします。呪詛師であるオガミ婆の降霊術で、孫の体に伏黒甚爾(禪院甚爾)の肉体の情報が下ろされたのです。

甚爾に姿を変えた孫は猪野を一瞬で戦闘不能に追い込みますが、ここから禪院甚爾の暴走が始まりました。孫の魂が甚爾の肉体に耐えられず、甚爾が孫の体を乗っ取り復活してしまったのです。肉体の情報だけでなく魂までも孫の体に定着し、甚爾は記憶も人格も取り戻し疑似的な復活を遂げるのでした。

恵と再会するも自害

伏黒甚爾(禪院甚爾)2
出典:『呪術廻戦』(C)芥見下々/集英社

 

復活した伏黒甚爾(禪院甚爾)は陀艮戦に乱入し、本能の赴くまま戦い始めます。真希から游雲を奪い、他を寄せ付けぬ強さで陀艮を圧倒。ようやく陀艮の領域から抜け出せると思ったのも束の間、甚爾が次のターゲットとしたのは息子である恵でした。暴走し一切攻撃の手を緩めない甚爾ですが、戦いの最中、相手が息子である子に気付き名前を尋ねます。

最後は、これ以上恵を傷つけないように、恵の邪魔にならないようにと、自らの手で死を選ぶのでした。

【呪術廻戦】伏黒甚爾(禪院甚爾)の魅力にハマる人が続出

今回は『呪術廻戦』に登場する伏黒甚爾(禪院甚爾)について解説しました。登場シーンが少ないにも関わらず、多くのファンから愛される理由が少し分かったような気がします。

擬似的ながらも復活を遂げた時は多くのファンが驚きましたが、今後再び登場することはあるのでしょうか?呪術廻戦はアニメ2期も決定しており、伏黒甚爾(禪院甚爾)が登場することは確実です。まだ声優も発表されていませんが、今から『呪術廻戦』のアニメ2期の放送が待ち遠しいですね!

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