
目次
獄門彊は呪術廻戦に登場したどんなものでも封印できる特級呪物です。
作中初期から名前が登場しており、一時的に五条悟を物語から退場させる重要アイテムになりました。
獄門彊の封印条件や解除方法、元ネタなどを解説します。
【呪術廻戦】獄門彊とは
獄門彊は過去の術師・源信が呪物化した特級呪物

獄門彊は、源信という名の過去の術師が呪物化した特級呪物です。
源信は生きた結界と呼ばれるほど、強力な結界術の使い手だったようです。
見た目は立方体で、初登場時は呪符で覆われていました。
獄門彊の表面にはいくつもの眼球が浮かんでいて、対の目の眼球の合計数が7になっています。
条件を満たせば封印できないものはないほど強力な結界

獄門彊は条件を満たせば、封印できないものはないとされる強力な結界です。
作中最強の呪術師五条悟も獄門彊に拘束されて、何もできずに封印されました。
おそらく両面宿儺でも、獄門彊に封印されたら何もできないと思われます。
封印に特化した非常に強力な呪物ですが、定員は1名です。
一度封印したら、解除するまで使用することはできません。
獄門彊は海外に持ち出されていた

獄門彊は、呪術廻戦11話の時点で偽夏油が所有しています。
偽夏油は、六眼の所有者を封印するために獄門彊を探していました。
五条悟を封印する6年前に、偽夏油は獄門彊を見つけたようです。
偽夏油が見つける前は、天元の結界でも獄門彊がどこにあるのかわかりませんでした。
そのため、獄門彊は天元の力が及ばない海外にあった可能性が高いです。
獄門彊には「表」と「裏」がある

獄門彊には偽夏油が所有していた「表」の他に、天元が所有している「裏」の2つがあります。
「裏」は天元が結界をかけて隠していたもので、偽夏油も「裏」の存在を知りませんでした
「表」と「裏」は、獄門彊の表門と裏門に当たる存在です。
そのため、獄門彊で封印された対象は、「裏」の中にも封印されています。
「裏」を抉じ開ければ封印を解くことも可能ですが、通常の方法では開けることはできません。
また、「裏」を封印に使えるのかは不明です。
実在の僧侶源信が世界を3つに分けたのが獄門彊の元ネタ?

獄門彊は源信と呼ばれた術師のなれの果てとされていますが、同名の僧侶が実在します。
実在の源信は平安時代の僧侶で、世界を3つに分けた人物として知られています。
当時の日本では、死後の世界は山の向こうにあるようなイメージで簡単に行き来できると思われていました。
源信は、極楽や地獄といった死後の世界は、異世界で簡単には行き来できないことを一般に広めました。
世界を現世・極楽・地獄の3つに分断したことは、世界を3つに切り分けたとも言えます。
このことが、獄門彊の元ネタになったと考察されているわけです。
源信は往生要集を書くことで日本の世界観を変えた

源信は、死後の世界と現世が別だという教えを往生要集という本に書いています。
往生要集は、極楽と地獄があることを一般に広めました。
現世の行いで、極楽に行くか地獄に行くかが決まると言う考えも知られました。
源信は往生要集を書くことで、日本の世界観そのものを変えたのです。
往生要集は現代でも、岩波文庫などで出版されています。
【呪術廻戦】獄門彊の使用方法・封印条件とは?
開門すると獄門疆が有効範囲にいる対象を補足する

獄門彊は開門と唱えることで開き、獄門彊の半径4m以内にいる対象に狙いをつけます。
開門すると開いた獄門彊の中央に、巨大な目玉が出て対象の姿を捉えます。
作中では所有者の偽夏油本人が、開門と唱えています。
偽夏油は、開門するまで姿を現しませんでした。
所有者本人でないと、開門できないのかもしれません。
封印する対象を半径4m以内に1分間留める必要がある

開門するだけでは、獄門彊に対象を封印することはできません。
開門してから1分間の間、対象を獄門彊の半径4m以内に留めることが条件。
相手が自由に動けるなら、有効半径の4mから外に出るのは難しくありません。
そのため、敵を封印するためには、1分間有効半径から出ないように邪魔する必要があります。
五条の足止めを任された漏瑚は、1分間留めるのは無理難題と言って怒りを露にしていました。
封印条件の1分は対象の脳内時間なので短い時間でも拘束可能

実は獄門彊に対象を封印するのは、そこまで難しくありません。
対象を1分間獄門彊の有効範囲に留めるのは難しいですが、本当に1分間留める必要はないからです。
対象の脳内時間で1分なので、実際の時間は非常に短くてもOK。
作中では、五条の意表をつくことで、一瞬で脳内時間の1分を稼いでいました、
対象が拘束されたら閉門と唱えて封印終了

対象を1分間留めることができれば、獄門彊は対象を拘束します。
拘束されると身動きできなくなり、五条悟も脱出を諦めたほどでした。
閉門と唱えることで獄門彊は元の形に戻り、封印された対象は消滅します。
【呪術廻戦】獄門彊の解除方法とは?
「表」の所有者が開門するのが正しい封印解除の方法

獄門彊の正当な封印解除の方法は、「表」の所有者が開門することです。
作中では、所有者の偽夏油が自分の意志で開門する必要があります。
獄門彊を奪えば所有者が変わる可能性もありますが、持っているだけで所有者になるのかは不明です。
獄門彊は特級呪物なので、獄門彊に認められないと所有者になれない可能性もあります。
偽夏油は、五条の封印は千年後に解除すると冗談のように言っていました。
天逆鉾で獄門疆「裏」を抉じ開ける

特級呪具の天逆鉾を使用すれば、獄門彊「裏」を抉じ開けて封印を解くことが可能です。
天逆鉾はどんな術式でも解除する効果があり、作中では伏黒甚爾が使用していました。
伏黒甚爾は五条悟との戦いで天逆鉾で無下限呪術の防御を無効化し、五条に致命傷を与えています。傷を治し覚醒した五条は伏黒甚爾を倒した後に、天逆鉾を手に入れました。
天元の話によれば、天逆鉾は五条によって破壊されたか、海外に封印されたようです。
五条自身のせいで、五条の封印が解けなくなったため、虎杖は「何してんの先生!!」と突っ込んでいました。
黒縄で獄門疆「裏」を抉じ開ける

あらゆる術式を乱し、相殺する効果を持つ黒縄を使って獄門彊を抉じ開けることも可能です。
黒縄は、海外の術師ミゲルが五条悟との戦闘で使用していました。
黒縄は1つ作るのに、数十年かかるという非常に希少な呪具です。
五条との戦闘で、ミゲルが用意した黒縄は全て消滅しました。
その後、乙骨とミゲルが残った黒縄を探していましたが、1つも見つかっていません。
封印を解ける黒縄を五条が全て消したことに、伏黒恵は「何してんだあの人は!!」と叫んでいました。
「天使」来栖華の術式で獄門疆を消滅させても解除可能

来栖華と共生状態にある過去の術師・天使の術式でも、獄門彊の封印を解くことは可能です。
天使の術式は、あらゆる術式を消滅させる効果があります。
天使の術式を使用すれば獄門彊は消滅し、封印は解除されます。
ただし、獄門彊の「裏」に使用した場合は、封印された対象は「表」の置かれた場所に現れることになります。
封印された人間が死亡すると解除される

獄門彊に封印された対象は自殺しない限り、死ぬことはありません。
自殺した場合は、獄門彊の封印も自動的に解除されます。
五条悟が自殺し、封印が解けた後に復活するという予想もされていました。
【呪術廻戦】獄門彊に封印されるとどうなる?「表」はどこにあった?
物理的時間が流れない獄門彊内にいる人間は時間経過で死亡しない

獄門彊内に封印された五条悟は、「物理的時間は流れてないっぽい」と言っていました。
物理的時間は流れていないので、どれだけ長い時間が経過しても中の人間は死亡しません。
千年経っても中の人間は老化せず、餓死する心配もないようです。
ただし、中の人間は封印されている間何も感じないわけではありません。
長時間封印された場合でも一瞬のように感じたり、逆にすぐに解放されても中の人間は100年閉じ込められたように感じる可能性もあります
獄門彊「裏」を開くには代償が必要?
獄門彊の「裏」を抉じ開ける形で、封印を解除するのは正規の方法ではありません。
そのため、「裏」を抉じ開けると何らかの代償があると予想されたことも。
アニメ2期のオープニングで、五条の左目が色を失ったようにも見える場面があります。
そのため、封印解除の代償で五条が左目を失明するという考察もされました。
ただ、復活した五条の左目に異変があるような演出はされていません。
宿儺との戦闘では左目を切られたように見えるのに、反転術式で元に戻っています。
獄門彊に封印された影響で五条悟は強くなった?

獄門彊に封印されたせいで、五条悟が強くなっている可能性もあります。
獄門彊に封印されていた期間は19日ですが、五条の体感時間はもっと長かったかもしれません。
体感時間で何年も閉じ込められていたのなら、その間に修行して強くなっている可能性もあるでしょう。
実際、五条は宿儺戦で今までではあり得ない極小の領域展開を披露しました。
これは、獄門彊に封印された経験でできるようになったと作中で推察されています。
五条が獄門彊に封印された経験を活かして、新技を披露するかもしれません。
五条悟を封印した獄門彊「表」は日本海溝最深部に隠されていた

五条悟を封印した後、獄門彊の表は偽夏油が持っていると思われていました。
しかし、偽夏油は、獄門彊の表を日本海溝の最深部に沈めていました。
封印を解かれても、水深8000メートルなら水圧で五条を殺せると判断していたようです。
実際は無下限呪術のバリアで、五条悟は日本海溝の水圧でも無事だったようです。
獄門彊には元々裏海が封印されていた?

獄門彊には、元々1000年前の術師の裏梅が封印されていた可能性があります。
裏梅は宿儺専属の料理人ですが、物語の初期から偽夏油に協力していました。
死滅回遊編よりだいぶ前から登場しており、裏梅は無為転変で受肉した過去の術師ではありません。
平安時代から生きている可能性がありますが、偽夏油のように体を交換することはできないでしょう。
呪術廻戦では100年以上生きている呪術師はほとんど登場せず、古い時代の術師は死亡しています。
特別な術式がない限り呪術師でも、人間の寿命を大きく超えて生きることは不可能と思われます。
裏梅は獄門彊に封印され、現代で封印が解けたと考えれば1000年以上生きていた理由も説明できます。
裏梅について以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
【呪術廻戦】獄門彊の封印シーンや五条悟の復活は何話?
2巻11話で五条悟を封印する計画が明かされる

2巻11話の時点で偽夏油は、邪魔な五条悟を排除する方法を呪霊たちと相談しています。
偽夏油は五条を倒すのは難しいと考えており、封印することに全力を注ぐつもりでした。
五条を封印するための特級呪物として、獄門彊の名前が登場しました。
この時点では獄門彊がどんなものか、具体的な説明はありませんでした。
11巻90話で五条悟が封印される

渋谷事変編で、偽夏油一派は五条悟を封印するために行動を開始。
渋谷周辺の一般人を帳に閉じ込めて、五条を呼び出します。
帳に入った五条は特級呪霊たちを圧倒的な強さで蹴散らしますが、89話で獄門彊が使用されます。
五条は獄門彊を見てすぐに距離を取ろうとしますが、90話で偽夏油が目の前に登場。
親友の姿の敵を見た五条は、獄門彊に認識された状態で夏油との学生時代を思い出してしまいます。
一瞬で長期間の記憶を思い出した五条は、あっさりと封印されてしまいました。
221話で獄門彊が消滅し五条が復活

呪術廻戦221話で、天使の術式で獄門彊を消滅させる計画が実行されます。
来栖華は、獄門彊の中で長期間封印された五条が錯乱している可能性を指摘。
広い空間に獄門彊の「裏」を置き、距離を取って封印を解除します。
しかし、獄門彊が消滅しても五条は現れませんでした。
一時、呪術高専のメンバーは一時五条が獄門彊ごと消滅したと勘違い。
封印解除された五条は、「表」の置かれた場所に現れていました。
偽夏油は五条が死ぬように日本海溝に「表」を置いていましたが、五条は無傷で偽夏油の前に登場。五条は偽夏油を倒そうとしますが、宿儺に邪魔されます。
五条と宿儺は12月24日に戦う約束をして、人外魔境新宿決戦編に続きます。
【呪術廻戦】獄門彊についてまとめ
呪術廻戦の獄門彊について解説しました。
封印できないモノはないという言葉通り、五条悟も封印されてしまいました。
非常に厄介な呪物でしたが、呪術廻戦の物語を盛り上げるには必要な存在だったのも確かです。
天使の術式で獄門彊も消滅し、五条と宿儺の決戦もスタートしています。
まだまだ盛り上がる呪術廻戦の物語に期待しましょう。