呪術廻戦ネタバレ218話|新式神で万に対抗する宿儺

研鑽と鍛錬を重ね、術式と戦闘スタイルを磨き上げた万。
かつては藤原氏にも取り立てられた人物であったことが判明します。

そんな万が可能性を見出したのは、昆虫の能力。
彼女は昆虫にヒントを得て、現在の力を手に入れたとのことです。

良くも悪くも一途、そして一直線な性質の人物らしい万。
そんな彼女の性質を利用するかのような宿儺の言動も見られました。

218話「浴③」のネタバレです。

呪術廻戦前回217話のおさらい

仙台結界で対峙する宿儺と万。
小手調べの打ち合いの中で、万は宿儺に語り掛けます。

すぐそばにいたにもかかわらず、宿儺の存在を感知できなかった天使。
対して万は、すぐに宿儺に気づくことができたのだそう。

この違いは「愛」にある、と万は語ります。
お互いに命を奪うのはお互いであってほしい。
そんな万がもし勝ったら、宿儺は何をくれるのか。

万の問いに、宿儺は「全て」と答えます。
「じゃあ結婚してくれるのか」と尋ねる万に、「勝手にしろ」と返事する宿儺。

「言質とったり!!」「はい縛り!!」
「正妻は私!」「妾なんて許さないから!!」「婚儀では最低3つは村を滅ぼしましょう!!」

暴走する妄想で、テンションMAXの万に、冷ややかな態度の宿儺は玉犬を放ちます。
応戦する万でしたが、器の術式を使われたことに不満をあらわにします。
しかし、「伏黒恵の術式で伏黒津美紀を破壊する」のが目的の宿儺は、「御厨子は使わん」と宣言。

怒り心頭の万は、肉の鎧を纏って本気を出します。
対する宿儺も頭上に法輪を表し、肩慣らしのために本気を出す姿勢を見せました。

呪術廻戦ネタバレ最新話218話の考察

呪術廻戦ネタバレ最新話218話の考察|真依の構築術式

構築術式と言えば、思い出される禪院真依。
万の登場により、彼女の術式がかなり強力なものであったとの見直しもされました。

ですが、真依の構築術式は万のものに比べると、数段見劣りすると言わざるを得ません。
呪力量も少なく、才能もなく、作れるのはせいぜいキンケシか、弾丸一発程度。
真依に関してはそのようなデータが残されていますが、これもおそらく「双子だったから」ではないか説が浮上しています。

真依には真希という双子の片割れがおり、呪術的に双子は同一人物とみなされる存在です。
真希が呪力を持っていなくても、真依が呪力を持っている所為で「完全に呪力を持たない存在」になれなかった真希。
どれほど真希が努力しても、真依が強くなりたくないと思っていたら、すべての努力は意味をなさなくなっていた真希。

これらはすべて、真希と真依が双子だったせいで生じていたことでした。
そのことを知っていた真依は、真希にすべてを託し、呪力や術式を持って死ぬ道を選んだのでしたよね。

言い換えれば、もしも真希がいなければ、真依もひょっとしたら万に並ぶ構築術式の使い手になっていた可能性はあります。
実際、万には作れなくて、真依に作れたものもあるためです。

それが、通称「真依ブレード」と呼ばれているあの刀です。

真依が真希に残したのは、呪具「釈魂刀」のレプリカでした。
高度な呪具を構築するだけの才能が、真依には備わっていたと考えられます。

呪術廻戦ネタバレ最新話218話の考察|宿儺は魔虚羅を出せる?

万との戦いにて、魔虚羅を出すらしい動きを見せた宿儺。
伏黒の「十種影法術」を、本人以上に使いこなしていることはもはや明白のようです。

が、魔虚羅は伏黒本人はまだ調伏できていない式神でしたよね。
そのため、渋谷事変頃までは、「命がけの自爆巻き込み技」のような扱いで、魔虚羅を使おうとしていました。

その魔虚羅を、宿儺はなぜ出せるのでしょう。

ヒントはやはり、渋谷事変にあります。
重面春太相手に魔虚羅を出し、瀕死になった伏黒を、宿儺は助けていましたよね。

あのあとの魔虚羅との戦闘で、勝利したのは宿儺です。
これによって、宿儺は魔虚羅を調伏して従えてある、ということなのでしょう。

ここからさらに、ちょっと怖い考察も成立します。
少なくとも渋谷事変の魔虚羅戦時点ですでに、宿儺は「伏黒を器にする」想定を確立させていたのでしょう。

これで、宿儺が魔虚羅と戦ったことも説明できます。

宿儺は、強者との戦いを求めるタイプのキャラではありません。
魔虚羅を倒したのは、いずれ自分が従えるためだった、と考える方が自然です。

受肉の機を伺うだけでなく、その後のことまで周到に準備していたということなのでしょう。

呪術廻戦ネタバレ218話

呪術廻戦ネタバレ218話|昆虫の可能性

217話ラストで万が見せた「肉の鎧」。
構築術式で作り出したこの鎧は、昆虫がモチーフであることが判明します。

平安時代、構築術式の効率の悪さに悩んでいた万は、昆虫にヒントを得ます。
海を渡る蝶。
1日に100kmを移動するスズメバチ。
自分の重さの何倍もの重量を持ち上げる虫や、体格からは計り知れない咬合力や跳躍力を持つ虫もいます。

これらの情報から、虫の鎧こそ構築術式の極みであると悟った万がたどりついたのが、あの姿でした。
一度構築してしまえば、呪力を通し続ける限り自在に操ることのできる液体金属で、中距離戦闘をカバーすることも体得しました。

結果、烏鷺が率いていた日月星進隊に並ぶ藤氏直属征伐部隊の「五虚将」を返り討ちにした万。
その後彼女は、藤原家に取り立てられたのだそうです。
もともと、呪力の総量も出力も、他の猛者と比べて劣るところはなかったとも明言されていました。

才能と素質、そして術式を探求し、鍛練を重ねた結果が、現在の万を作ったと言えますね。

呪術廻戦ネタバレ218話|珍しく押される宿儺

自ら磨き上げ、権力者にも認められた戦闘スタイルを持つ万。
宿儺とも互角か、それ以上に戦えている様子が描かれます。

「これでもまだ、御厨子を出さないの?!」
「斬って斬って切り刻んで、肉の鎧に埋もれた私の愛を感じなさいよ!」
と、防戦一方の宿儺に万は迫ります。

先ほども書きましたが、万は呪力を流した液体金属を操ることで、中距離攻撃を補っていました。
このときも、壁のような形で宿儺の前に液体金属を集めています。

しかしこの壁を、宿儺はあっさり崩壊させました。
新たな式神を召喚し、その式神が万の呪力を中和して、消してしまったからです。

呪術廻戦ネタバレ218話|新たな式神「円鹿(まどか)」「貫牛(かんぎゅう)」

宿儺が呼びだしたのは、「円鹿」という式神でした。
反転術式による治癒能力を持つ式神で、液体金属に流していた万の呪力も中和して消すことができます。

さらに宿儺は、「貫牛(かんぎゅう)」という式神も召喚。
スペインの闘牛のようなこの式神は、頑丈な肉の鎧をまとった万を吹き飛ばすほどのパワーを有していました。

が、宿儺への愛でフルパワーの万は、「なめんじゃないわよ!!」と対抗。
貫牛を拳で押し戻します。

ですが、貫牛が持っていたのは「直線でしか動けない代わりに、距離を取るほど威力が増す」という性質でした。
迂闊に間合いを取って様子を見ようとすると、突進攻撃を防げなくなります。

この2体の式神は、宿儺が完全に形を安定させて顕現させた、「本来の十種影法術」由来の式神です。
宿儺は、敢えて形を安定させないことで術式の効果範囲を広げ、破壊されることも防ぐという細工をしていました。
デメリットとして、式神が自立行動できず、攻撃力も下がるという弱点を負いましたが、宿儺はこれを呪力量と出力でカバーしていたとのこと。

伏黒の使い方とは異なる点が多いですよね。
おそらく宿儺はだいぶ以前から、十種影法術の有効な使い方を考え続けてきたものと思われます。

呪術廻戦ネタバレ218話|万、またも暴走!

さらに宿儺は、伏黒が使っていた「脱兎」「万象」も繰り出します。

脱兎に埋もれ、「なんで隠れるの?!」「やましいことがあるの?!」と叫ぶ万の頭上に、万象を落とす宿儺。
スタジアムが大破するほどの質量に押しつぶされ、とうとう万の鎧が崩壊しました。

「やはり御厨子を使うまでもない」と言い放つ宿儺に、「愛を教えてあげるわよ!」と万は諦めません。
絶対的な強者ゆえの孤独、そんな宿儺に愛を教えられるのは自分だけだと、万は確信していました。

しかし、必死に語る万を、宿儺はあざけるように笑います。
それを見た万は、「まさか宿儺は愛を知っているのか」と動揺。
「それは愛じゃない!」「アナタは勘違いしてる!」と取り乱します。

宿儺が愛を知っている(かもしれない)という事実に動揺した万は、「見せてあげる、本物の愛の形を!!」と叫びます。
そこで彼女が取った行動が、「構築してみせる、私のハート!!」でした。

ハートの構築、とは一体何で、万は何をするつもりなのでしょうか?
何となく、領域展開かな?という気はするのですが、「愛が顕現する」領域というのはシンプルに謎です。

呪術廻戦ネタバレ218話のまとめ

いかがでしたか?

何と言っても見どころは、初登場の式神2体でしたね。
反転術式による治癒能力を持つ「円鹿」と、直線でしか動けない代わりに距離を取るほど威力を増す「貫牛」。
これは伏黒が調伏した式神なのか、それとも宿儺がどこかで調達してきたものなのか、気になりますね。

伏黒の手持ちであったなら、なぜこの2体はこれまで使われてこなかったのでしょう。
また、宿儺が手に入れた式神なのであれば、やはり魔虚羅の存在が引っかかってきます。
いずれにしても、伏黒以上に十種影法術を使いこなしている宿儺、さすがは呪いの王ですね。

そんな宿儺に食らいついていけるだけの実力を持っていた万ですが、やはりというかなんというか、昆虫モチーフを多く取り入れていました。

実際、昆虫のポテンシャルの高さは現実でも認められています。
平安時代にそこまでの研究や観察、そして鍛練を重ねたということは、万も実力者となるに相応な人物なのでしょう。

ただ、一直線すぎること、思い込みがやや激しいようにも見受けられる側面が、今回の万からは感じられました。
宿儺に愛を教えるために、彼女は果たして何をするつもりなのか。

次回、「ハートを構築」の真相を早く知りたいところですね。

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