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本記事では、アニメ「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」第3話を見逃してしまった方の為に、ストーリーのネタバレと感想、さらに動画配信情報をご紹介します。
第1話と第2話では連続殺人犯・穴空きの事件について描かれました。
事件を追いながら「殺意の世界(イド)」などの本作の根幹になる要素についても解説されていく内容でした。
第3話では連続爆弾テロ犯『花火師』の事件が描かれます。
また、鳴瓢の過去についてもその一端が明らかになります。
ID:INVADED イド:インヴェイデッド FILE: 03 SNIPED 予告【WEB限定】
アニメ「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」第3話のあらすじ
ある日、鳴瓢は夢を見ます。
自分の職業である警察官に憧れる娘の椋(むく)。
惨たらしく殺されたはずが、きれいな顔をしている椋の亡骸。
凄惨だった過去とは違う、少しだけ美化された夢でした。
連続爆破テロ犯『花火師』の現場から殺意の採集に成功し、酒井戸と井戸端の捜査が始まります。
酒井戸が潜り込んだイドの中は周囲を滝に囲まれた塔の上、そこで姿が見えない狙撃手から銃撃されるというものでした。
酒井戸はかえるちゃんの遺体の違和感からこのイドの真相と狙撃の手口、そして犯人を突き止めます。
井戸端も酒井戸が得た情報から捜査を進め、犯人の身柄を確保、花火師の正体はフリーの報道カメラマンでした。
収監後、花火師は鳴瓢と語り合います。
凄惨な事件に興味を惹かれてその現場を撮影する人間を花火師は『空っぽ』と呼び、自分はその現代の人間の精神を暴いたと言います。
しかし、鳴瓢は花火師の本性を見抜きます。
数年前の爆破テロに遭遇し、その現場に魅了された花火師はその再現をするために爆破テロを繰り返した。
花火師が言う『空っぽ』の人間とは他でもない花火師自身だと。
鳴瓢に見抜かれ、精神的に追い詰められた花火師はその夜に自殺しました。
同じ夜、鳴瓢は夢を見ます。
イドと同じような世界でかえるに見抜かれ、娘の椋に問いかけられます。
『事件の捜査なんてどうでもよかった』
『どうして私達が死ぬ前にそばにいてくれなかったの?』
目覚めた鳴瓢は自分に言い聞かせるように呟きます。
『かえるちゃんは椋じゃない』
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アニメ「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」第3話のネタバレ
ネタバレ① 連続爆破テロ『花火師』事件
酒井戸が目覚めたイドは周囲を滝に囲まれた塔の上、そこには酒井戸だけでなく多くの人間がいました。
そこを銃撃が襲い、人々が次々と倒れていきます。
そして、他のイドと同じようにここでもかえるの遺体が横たわっていました。
このイドでは胸を撃たれて死亡しています。
イドの外でも捜査が始まりますが、滝の内側から射出される弾丸は姿も発泡煙も見えず、狙撃手の位置を特定できません。
酒井戸はかえるの遺体の違和感に気づきますが、その正体を掴めずにいました。
銃撃の恐怖に怯える人の中には塔の外に飛び出す者もいますが、その行く末は転落死です。
次々と塔の外に飛び降りる人々ですが、直前に助けを求められたせいなのか気まぐれなのか、酒井戸は飛び降りる人のうちの一人の腕を掴んで助けます。
その時、転落死した遺体の位置が動いていることに酒井戸は気付きます。
遺体が移動している、いえ、塔そのものが回転していたのです。
真昼で太陽が真上にあることから影で判断ができなかったのでした。
姿が見えない狙撃手も移動していたのではなく、塔が回っているから移動しているように見えていたのでした。
最初の狙撃で倒れたかえるちゃんは狙撃手の位置を他の人に知らせるために指差しますが、塔が回転するためにその向きはズレます。
最初の銃弾の向きとかえるの指の向きの差が酒井戸が抱いた違和感の正体でした。
そして、塔の上にいる人の中にも一人だけ他と違った行動を取るものがいました。
狙撃手に狙われないようにランダムに動き続けろと周囲に叫びながら、自分だけは一定のリズムで動き続ける男です。
イドの外でも急速に捜査が進みます。
酒井戸とかえる、そしてもう一人の男を除いた塔の上にいた人々は顔や体をランダムに結合されており、その基になったのは軍人、四年前の中東での爆破テロの被害者でした。
そして、酒井戸とかえる以外にイドにいたもう一人の男こそが犯人の花火師でした。
その男も酒井戸がイドに潜るたびに顔が変化していることから整形を繰り返していると考え、整形カルテの照合が始まりました。
そして大事なことがもう一つ、イドの中で犯人は虐殺の現場にいたということです。
それは軍人か、消防士か警官、野次馬か、それとも……。
ネタバレ② 鳴瓢と花火師の問答
確保された被疑者はフリーの報道カメラマンでした。
そして現場から押収された犯人が撮影した写真、そこに写っていたのは爆破事件、ではなく、その事件現場を眺め、撮影する人々でした。
意図されたのか、それとも偶然なのか、花火師は鳴瓢と向かい合った部屋に収監されました。
花火師は事件現場を撮影する人間を、美しくも恐ろしいものに惹かれる人々を『空っぽ』と呼び、現代の人間の精神を写真に収めたと言います。
そんな人間の生死に価値など無いと花火師は断じますが、鳴瓢はその本性を見抜きます。
四年前の爆破テロを取材した花火師はその地獄に心を奪われ、同じ光景を味わうために何度も再現をしている。
花火師が撮影した『空っぽ』は他でもない花火師自身のものでした。
自己陶酔していた花火師は鳴瓢に本性を見透かされて動揺します。
そこに鳴瓢は追い打ちをかけます。
『お前の楽しみはもう終わったんだ。もう地獄は無いよ、お前の記憶以外に』
『もう、いいんじゃないか?』
精神的に追い詰められた花火師は、その夜に自ら首を締めて命を絶ちました。
その理論や行為の正しさはともかくとして、花火師は鳴瓢によって自殺にまで追い詰められました。
これは前回で語られた『鳴瓢は他人を何度も自殺に導こうとした』と直結するものです。
花火師の本性を見抜き、淡々と追い詰める鳴瓢は、事件と向き合う酒井戸とは全く別の人物のように見える恐ろしい顔をしていました。
ネタバレ③ 鳴瓢が見た夢
見たことのない建物の前に鳴瓢は立っていました。
見たことはない、しかし、それは自分が住んでいるマンションのはず。
なぜならここには妻がいる。
娘との会話。
『私は警察官、向いていると思う?』
こんな会話は無かった。
常に忙しい自分を見て娘は警官を目指すはずがなかった。
そして、自分も警官には向いていない。
家族すらも守れなかったのだから。
血に染まる部屋、そこに倒れる娘。
きれいな顔をした娘の亡骸、こんなきれいな顔じゃなかった。
全身の骨を折られ、多くの臓器を壊され、脳の半分を撒き散らされて死んだのだから。
連続殺人犯『タイマン』に満身創痍で戦わされ、長い苦痛を味わわされて殺されたのだから。
鳴瓢の夢はここで終わり、いつものベッドの上で目覚めました。
冒頭で鳴瓢が見た夢の内容です。
しかし、これは本当にただの夢でしょうか?
夢の内容は過去よりも少しだけ美化されたものでした。
父親に憧れる娘。
凶行に倒れるも、きれいな顔を保った娘。
これは鳴瓢が無意識に『凄惨な過去がせめて夢の中だけでも救いのあるものであってほしい』と願っていることが夢になっているのではないでしょうか。
そして、夢の中で鳴瓢は過去の自分を客観的に見ています。
まるでイドの中にいる酒井戸のように。
今回、名探偵になる資格として『イドが形成されること』が明かされました。
鳴瓢もイドが形成されたことを意味しますが、この夢とイドは無関係でしょうか?
アニメ「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」第3話の感想
筆者感想
今回、花火師が語った人間の『空っぽ』について鳴瓢は花火師自身のことだと言いましたが、花火師に限った話ではないなと思います。
事件現場を撮影する人々、あろうことかSNSにまでアップする人、たびたび話題になっています。
つい先日も白昼で行われた首吊り自殺を多くの人々が撮影しており、物議をかもしていました。
こういった行為をする人々を非難するのは簡単ですが、その前に自分自身を振り返ることこそが重要だと今回の話で気付きました。
花火師が人々を『空っぽ』と呼びながら自分自身が『空っぽ』だったことに気付かなかったように、他人を非難する自分自身も同じ穴に陥っているのではないかと。
説教臭い話は終わりにするとして、今回は話としては面白かったけど映像的には今ひとつ、といったところです。
徐々に明らかになる鳴瓢の過去や、イドという特殊な空間で行われた犯行の謎を推理する点では興味を惹かれるのですが、腕を伸ばして異空間を動き回った前回と比べると今回はおとなしい映像になってしまったという印象です。
次回はより派手なイドの映像を見れることを期待しています。
あ、でも突飛なイドということはそれだけおかしな価値観を持った連続殺人犯が出てくるということなので、それはそれで怖い。ジレンマですね。
あらすじやネタバレの中で触れることはできませんでしたが、前回決死の行動で事件解決の糸口を作ってくれた本堂町は無事一命をとりとめました。
安心しました。
みんなの感想・口コミ
ID:INVADED 3話。爆弾魔の心理をご本人に向けて丁寧に言い聞かせてくれる、鳴瓢の狂気と葛藤を描いた回。しかし、自分の深層心理を自分よりよく知っている隣人なんて嫌すぎる。隣の独房にしたのがまずすぎる。 #idinvaded #イド
— ぺら (@pera0579) January 13, 2020
#IDINVADED 3話
— あげ (@agemanjyuu) January 13, 2020
今回も確保まではあっさりで呆気に取られてたら、そこからが本番でしたか。イドに潜るとは即ち、犯人の自己陶酔の裏に隠れた自分でも自覚していない醜い真実を暴き出すこと。猟奇殺人犯が首を吊るくらいの地獄をパイロットは毎回見ていると思えば、松岡の言葉も頷ける。
第3話。鳴瓢さんは後悔と戦いながらそうやって毎夜夢を見ているのね。犯人に語りかけるシーンの空気が凄かった。それを見る富久田が何を思ったのか気になる。 #idinvaded
— ぼけっと (@enbokettant) January 13, 2020
3話見た!
— さつき (@yakisoba_83) January 13, 2020
鳴瓢秋人に戻って冬川の本心を暴いて追い詰めていく所がめっちゃ恐かった。さすが津田さん!って思った。「まあねぇ」の生っぽさ…「そんなに素晴らしかったのか?」「違わないさ」「知ってるんだって」「もういいんじゃないか」一言一言のテンポ感が…ゾクゾクした…#idinvaded
#イド 3話。秋人の家族に起きた悲劇が壮絶だ。本堂町はなんか闇落ちしそうな危なっかしさあるね。。今回のイドもまた悪夢のような世界だな。酒井戸の推理は前回より分かりやすかったし、秋人が花火師の闇を看破する時に感じる爽快感と、自分がそう感じてしまうことの罪悪感に心がざわつく。 #idinvaded
— yui0467 (@kamakura_ru) January 13, 2020
やはり、今回は事件解決後の鳴瓢と花火師の問答に注目している人が多いです。
それだけ鳴瓢が語る言葉、表情には凄みがありました。
最後の人の感覚はとても大事だと思います。
論破とは気持ちのいいものですが、相手に自省を促すことを通り越して追い詰めてしまうものは言葉の暴力です。
鳴瓢はこの加減を知らないというよりは、やはり自殺に導く意図があったと思われます。
鳴瓢の意図、本性が分からないまま、彼の話を真に受けるのは危険です。
アニメ「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」第3話のまとめ
以上、「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」第3話についてでした。
ちょっと予想と外れたところなのですが、第1,2話が一つの事件を扱ったように今回も第3,4話でセットになると踏んでいたのですが、第3話のみで完結してしまいました。
解決まで1話で収めようとすると少し時間的に厳しい部分もあるのではと思いました。
今回は物語のメインとなるであろうジョンウォーカーの話題は一切出てきませんでしたし、イドの外、井戸端側の描写も薄めでした。
イドの内と外で交錯する話が第1,2話で面白かったところなので、このバランス感覚は次回以降調整されてほしいと願っているところです。
放送直後に次回予告が無いのでそのあたりが全く読めないところももどかしいですね。