ネタバレ③ 氷室の雪村に対する評価とその値の妥当性について

遊園地のアトラクションをめぐり、デートの最後のプランである観覧車に氷室と雪村は乗ります。奏と犬飼もさすがにこの中にまではついてきません。
その中で雪村は氷室にイヤリングを渡します。プレゼント、と定義されるものだそうです。
それを渡しながら、雪村は経験不足から今日のデートに自信が無かったと漏らします。
しかし、氷室は今日の雪村に対して好意を持った回数をグラフで示し、今この瞬間も雪村への好意は上昇し続けていると笑顔で答えます。
そのグラフで少しは自身を取り戻したのか雪村も笑顔になり、その数値が低いのか高いのかを調べるために比較対象が必要だと返します。
そして二人は実験のためにさらなるデータ、サンプル数を増やすことを目指すのでした。

サンプル数を増やす、簡単に言えばもっとデートをする、ということになるかと思いますが、ここまで観てきた視聴者の方ならそこに疑問を持ってほしいです。サンプルを採取する上でどういう観点に気をつけるべきかと。
それは第二話でも取り上げた『対照実験』です。
第二話では女性と接する経験に乏しい雪村は誰に対してもドキドキすると言う結果が出てしまいました。
これと同じように、『氷室が幸村に対して好意を持った回数』の評価をするためには氷室は雪村以外の人物ともデートをしてサンプル数を増やす必要があります。
氷室は雪村以外の人物にドキドキするのか?それを見て雪村は何を思うのか?そもそも対照実験は第二話で扱ったネタなのにそこを掘り下げるような展開は無いのでは?
いろいろ注目です。

アニメ「理系が恋に落ちたので証明してみた。」第4話の感想

筆者感想

実験の測定方法について疑問のある回でした。
『ドキッとした回数』などを計測するためカウンターアプリを用意して都度記録をしていましたが、実際には一つの行動に対して何度もボタンを押してしまっています。
これでは回数の測定になっておらず、『その行為に対してどれだけドキッとしたか』と言い換えた方が正しいのではないかと感じました。
単純にボタンを連打する氷室と雪村がかわいかったね、で済ませてもいいのですが、次回以降に棘田あたりから指摘が入ったら面白いなと思いますし、少し期待したいですね、そういうアニメなので。

今回の用語は『評価指数』
説明はだいたいリケクマがしてくれたので、似たようなものとして提示された『偏差値』について触れておきます。
多くの方が知っているけど、意味はよく分かっていない方もいるかと思います。
ものすごく極端な話をします。
100人の生徒がいたとします。
数学のテストでは50人が0点、50人が100点を取りました。
一方、物理のテストでは1人が0点、98人が50点、1人が100点を取りました。
この時、数学と物理のテストの平均点はどちらも50点です。
どちらのテストでも100点は平均点プラス50点になりますが、50人が取った数学の100点と1人しか取れなかった物理の100点が持つ意味は同じでしょうか?
こういった『値のばらつき』も考慮して評価するものが偏差値です。

なお、『偏差値がすごく高い(あるいは低い)』ということは『ばらついている値の中でも特に極端な値を取っている』と捉えることができます。
氷室と雪村は学力の偏差値は当然高いと思われますが、理系に偏った極端な思考をしているという面では性格的にも偏差値が高そうです(もっとも、こちらを数値化することは恋愛と同じように難しい話ですが)。

みんなの感想・口コミ

ニヤニヤ回です。
雪村は自信なさげでしたが、デートとしては大成功でしたよね。
優秀だけど、優秀過ぎるせいでどこかズレている二人を見守るのが楽しいアニメです。

今週の「なるほど!」と唸った感想です。
論理的に数値を追い求める氷室と雪村ですが、氷室は何かに気付きつつあるのかもしれませんね。

氷室
出典:理系が恋に落ちたのでデートしてみた。 | TVアニメ『理系が恋に落ちたので証明してみた。』公式サイト

 

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