【呪術廻戦】加茂憲倫とは?正体や目的を徹底考察!虎杖を作り出した存在!?
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

目次

呪術廻戦の加茂憲倫は、呪胎九相図を生み出した史上最悪の呪術師と呼ばれる人物です。
約150年前の術師ですが、夏油の体を乗っ取る形で黒幕として登場します。

さらに意外な正体も判明しました。加茂憲倫の正体や目的、虎杖悠仁との関係などを考察します。

【呪術廻戦】加茂憲倫かものりとしとは

御三家の汚点とまで呼ばれる史上最悪の呪術師

加茂憲倫初登場シーン
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲倫は、明治時代の呪術師です。
呪術界御三家として知られる加茂家の人間で、史上最悪の術師と呼ばれています。

約150年前の加茂家の当主だった可能性が高いですが、御三家の汚点と呼ばれ加茂家では最大の忌み名として口にするのもはばかられています。

数々の呪術文化財も遺していますが、それ以上に非道な実験などを繰り返したことで最悪の呪術師と呼ばれたようです。

おぞましい実験の記録などは破棄されており、現在は詳しいことはわからないようです。

知的好奇心と欲望のためなら手段を選ばない性格

受胎九相図は加茂憲倫の好奇心で作られた
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲倫は、さまざまな非道な実験や悪行を行ってきたようです。
これらは加茂憲倫の知的好奇心から行われたことがわかっています。

知的好奇心や欲望を満たすためなら、どんな手段でも試らないなく行う人物だったようです。


150年前に呪胎九相図を生み出した元凶

受胎九相図紹介シーン
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲倫は受胎九相図を生み出した人物でもあります。
150年前に、呪霊の子供を生むことができる特殊な体質の女性がいました

人間と呪霊の子供に強い興味を抱いた加茂憲倫は、特異体質の女性を利用して受胎九相図を誕生させました。
受胎九相図に関する資料はすべて処分されているため、詳細はわかりません。

【呪術廻戦】加茂憲倫の正体に関する考察

数々の悪行を行ったのは加茂憲倫本人ではなく体を乗っ取った別人

加茂憲倫と偽夏油の頭部には同じ縫い跡があった
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

史上最悪の呪術師として知られた加茂憲倫ですが、悪行を行ったのは本人の意思ではありません。
加茂憲倫の頭部には縫い跡があり、頭蓋骨の中に別人の脳が入っていたようです。

呪術廻戦の作中では頭部に縫い目のある人物が複数登場していますが、全て同じ術師に体を乗っ取られていたと思われます。

加茂憲倫は操れていたことになりますが、本人は加茂憲倫は名前の1つと言っていました。
いつから乗っ取られていたのかは不明で、幼少期から乗っ取られていた可能性もゼロではありません。

正体は1000年以上活動する謎の呪詛師!名前は羂索と判明

偽夏油の正体が羂索と判明
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲倫の中身は、1000年以上活動している謎の呪詛師で名前は羂索と判明しています。
加茂憲倫の前にも何人もの人物の体を乗っ取り、歴史の陰で暗躍してきたようです。

数百年前に六眼を持つ無化幻術使いに敗北したこともわかっています。
男女関係なく体を乗っ取っており、羂索の本来の性別は不明です。

作品初期から登場しており、呪術廻戦全体の黒幕とも言える人物です。
本来の名前は羂索の可能性が高いですが、他にもいくつもの名前を使い分けています。

加茂憲倫も名前の1つで、本人は好きなように呼べとも言っていました。
加茂憲倫が、呪術廻戦の黒幕であると考えても間違いではありません。

本記事では羂索と記載しないと混乱する場合を除いて、黒幕のことは加茂憲倫と記載しています。


現代は夏油傑の偽物として活動

縫い目を外す偽夏油傑
出典:pixiv@牙ya

 

呪術廻戦の本編の時系列である2018年の時点では、夏油傑の体を乗っ取って活動しています。
0巻や劇場版に登場するのは本物の夏油ですが、2018年で登場する夏油はすべて偽物です。

夏油の体を乗っ取った時期や経緯は不明ですが、五条悟に夏油が殺されて間もない頃と思われます。
作者によると、五条が夏油の体を火葬しておけば乗っ取られずに済んだようです。

夏油になる前は虎杖悠仁の母親だった!

虎杖香織の頭部には縫い跡があった
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲倫は、偽夏油になる前は虎杖悠仁の母親の虎杖香織だったこともわかっています。
悠仁の父親の虎杖仁は妻の香織に先立たれ、再婚相手との間に悠仁が生まれたと思われていました

しかし、再婚相手と思われた女性は、香織の体を乗っ取った加茂憲倫だったことが判明
加茂憲倫は、母親として悠仁を産んだことがわかっています。

宿儺や天元と同時代の術師の可能性が高い

羂索の目的を語る天元
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲倫を乗っ取った術師の名前が、羂索と説明したのは不死の呪術師天元でした。
天元は1000年前から生きている呪術師で、両面宿儺と平安時代の人物だったことがわかっています。

羂索も天元や宿儺とは旧知の仲で、平安時代の術師は羂索を良く知っているようです。
天元は羂索をあの子と呼んでおり、天元の方が年上のように描かれています。

これらのことから、羂索は天元と同じ平安時代の術師の可能性が高いです。

【呪術廻戦】加茂憲倫の術式は?

術式は死体に脳を移植して体を乗っ取る能力!

偽夏油の頭部には別人の脳が入っていた
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲倫の術式は、死体に自分の脳を移植して体を乗っ取る能力です。
移植する脳は羂索だった頃のもので、彼の本体ということになります。

加茂憲倫はさまざまな術式を使用しますが、体の乗っ取るのが彼の本来の生得術式です。
脳の形状は通常と異なり、脳に口のようなものあるのが見えます。

乗っ取られた人物の頭部には縫い目がある

呪霊と一緒にファミレスに入る偽夏油
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

術式で体を乗っ取られた人物の頭部には、共通して傷跡を塗ったような跡が確認されています。
加茂憲倫の頭部にも縫い目がありましたが、初登場時は陰に隠れて見えませんでした。

乗っ取る時の様子などは描かれていませんが、頭を切り開いで脳を入れ替えると思われます。
縫い目がある人物は、体を乗っ取られている可能性が高くなります。

ただし、加茂憲倫は反転術式が使えるので、頭部に縫い目を残さずに乗っ取ること自体は可能です。

縫い目を残しているのは、何らかの縛りであることがわかっています。

乗っ取った相手の術式も使用可能

呪霊操術を使う偽夏油
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲倫本来の生得術式は体を乗っ取る術式ですが、体を乗っ取った相手の術式も使用可能です。
戦闘では、主に夏油の呪霊操術を使用しています。

また、虎杖香織の術式反重力機構アンチグラビティシステムも使用しており、複数の術式を使うことが可能です。
ただし、複数の術式を同時に所有すると脳への負担が多すぎます。

脳のメモリがはち切れるため、同時に使える術式は4つが限界と九十九由基は予想していました。

【呪術廻戦】加茂憲倫が呪胎九相図を生み出した経緯と目的

呪霊の子を妊娠する女性が加茂憲倫の寺に来たのがきっかけ

受胎九相図の母親は特異体質の女性
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

約150年前の明治時代に、呪霊の子供を妊娠する特殊な体質の女性がいました
身に覚えのない妊娠をした女性は、異形の子供を出産しました。

女性は親戚からひどい扱いを受け、子供の亡骸を抱えて加茂憲倫の寺に助けを求めました。
加茂憲倫は呪霊の子供を産む女性の体質に、強い興味を持ちさまざまな実験を行います

女性に呪霊の子を妊娠・堕胎させて呪胎九相図を生み出す

受胎九相図の母親の解説
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲倫は、9回にわたって呪霊の子供を妊娠させ堕胎させたようです。
加茂憲倫によって、堕胎させられた呪霊と人間の子供が受胎九相図となりました。

強い呪力を持った胎児は特級呪物となり、封印されて100年以上の間保管されました。
受胎九相図のうち、4番と9番は封印されたまま死亡したようです。

受胎九相図は、2018年に加茂憲倫の手で受肉し、脹相・壊相えそう血塗けちずとして登場しました。
母親の記憶を持つ脹相の態度から、加茂憲倫の実験は相当ひどいものだったようです。

呪胎九相図を作ったのは呪力の新たな可能性を探求するため

新しい呪力の形を語る偽夏油
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲倫が受胎九相を作ったのは、呪力の新しい可能性を追求するためでした。
加茂憲倫は人間と呪霊が一体になることで、自分の予想を超える存在が生まれることを期待していたようです。

しかし、生まれた呪胎九相図が予想の域を越えなかったことで失望し完全に興味を無くしました。
後に「自分の手で生み出すものは自分の可能性の域を出ない」と語っています。

【呪術廻戦】加茂憲倫と関連のあるキャラクター

虎杖悠仁いたどりゆうじは息子!宿儺の器として作ったが自分で産んでいる

上下逆さまの両面宿儺と虎杖悠仁
出典:pixiv@時島シクカ

 

呪術廻戦の主人公虎杖悠仁も、加茂憲倫によって生み出されたことがわかっています。
加茂憲倫は虎杖を宿儺の器として作ったようですが、詳しいことは描かれていません

ただ加茂憲倫は虎杖香織の体を乗っ取り、母親として虎杖を産んだことがわかっています。
そのため、加茂憲倫は虎杖の父親ではなく、母親ということになります。

以下の記事では虎杖悠仁の正体についてくわしく解説しています。
興味のある方はぜひご覧ください。

呪胎九相図長男の脹相ちょうそうとは親子でもある

加茂憲倫の名前を叫ぶ脹相
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

脹相は受胎九相図の長男で、八十八橋編で受肉しました。
脹相に取って父親は呪霊で、母親は受胎九相図を産んだ女性です。

ただし、加茂憲倫は自分の血を混ぜて脹相を生み出したため、脹相は加茂憲倫も自分の親と認識しています。

脹相が虎杖を自分の弟と見なしているのは、2人とも加茂憲倫の子供だからです。
そのため、虎杖は受胎九相図ではなく、脹相以外の受胎九相図とは兄弟ではありません。

以下の記事では腸相についてくわしく解説しています。
興味のある方は是非ご覧ください。

加茂憲紀かものりとしは同音異字の子孫で名前の由来

加茂憲倫を自分の名前と間違える加茂憲紀
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲紀は呪術高専京都校の3年生で、加茂憲倫の子孫です。
憲紀は側室の子ですが、相伝の術式を使える男児が生まれなかったために次期当主として育てられました。

次期当主候補なのに汚点である加茂憲倫と同音異字の名前を付けられている理由は、側室の子への嫌がらせだと思われていました。

実際に名付けたのは憲紀の母親で、自分を追い出した加茂家への意趣返しと我が子への愛情が込められた名前です。

読みが同じせいで、加茂憲倫が現れた際に本人や周囲が混乱するシーンがギャグとして描かれました。
加茂憲紀は次期当主のはずでしたが、偽夏油の姿をした加茂憲倫に25代当主の座を奪われています

以下の記事では加茂憲紀について詳しく解説しています。
加茂憲紀に興味のあるかたはぜひご覧ください。

九十九由基は考え方が近い相手として意識していた

偽夏油に女性の好みを聞く九十九由結
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

九十九由基は、現代で4人しか登録されていない特級呪術師の1人です。
九十九は、呪霊のいない世界を作ろうと考えていました。

呪霊のいない世界を作るには全ての人類を呪術師にするか、呪力そのものを無くす必要があるというのが九十九の考えです。

加茂憲倫は九十九は、人類全体のレベルで呪力について考える九十九の考え方を自分に近いと評価しています。

ただし、加茂憲倫は呪霊のいない世界を作ろうとはしておらず、人類の平和などは考えていません。九十九は呪霊のいない平和な世界を望んでいるようで、加茂憲倫とは決定的に対立しています。

下記の記事では九十九由基について詳しくまとめています。
興味のある方は是非ご覧ください

【呪術廻戦】初登場は何巻何話?加茂憲倫の登場巻・登場話をご紹介

7巻60話で呪胎九相図を生み出した最悪の呪術師として紹介

加茂憲倫のエピソードが初めて描かれたのは、呪術廻戦7巻60話です。
呪胎九相図を作り出した人物であり、史上最悪の術師・御三家の汚点として紹介されました。

呪霊と人間の子供に強い興味を示し、受胎九相図を作り出したことが解説されています。
受胎九相図の記録が一切破棄されたとの説明が、より実験の非道さを強調していました。

傘を差した加茂憲倫の姿が描かれましたが、この時点では目から上の部分は影で見えませんでした。

16巻134話で偽夏油の体を乗っ取ったのが加茂憲倫と判明

偽夏油と加茂憲倫の中身は同一人物
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

16巻134話で、偽夏油の体を乗っ取った呪詛師が加茂憲倫と判明します。
偽夏油の体に別人の脳が入っていることはわかっていましたが、134話で初めて何者か明かされます。

呪胎九相図長男の脹相が偽夏油のこと「加茂憲倫」と呼んだため、偽夏油と加茂憲倫が同一人物だと発覚

加茂憲倫の頭部に偽夏油と同じ東部の縫い目があったことも判明し、加茂憲倫も乗っ取られた人物だとわかりました。

偽夏油は加茂憲倫はいくつもある名前の1つと話しており、加茂憲倫よりはるか以前から生きていることが示唆されます。

17巻145話で名前が羂索と判明

羂索と天元が組んでいることを警戒していた天元
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

呪術廻戦17巻145話で、偽夏油の本当の名前が判明します。
ついに登場した天元の口から、夏油傑と加茂憲倫の体を乗っ取った術師の名前は羂索だと明かされました

一応、羂索が本当の名前と断言されたわけではありません。
ただ、天元と羂索は同時代の術師で天元の方が年上の可能性が高く、羂索が本当の名前と考えられます。

羂索の名前を聞いた九十九は、「慈悲の羂 救済の索か…皮肉にもなってないね」と呆れた様子でした。

加茂憲倫は男性ですが、羂索の性別は不明です。
偽夏油の口調が時々女性的になることや虎杖の母親になっていることから、羂索は女性という予想もあります。

【呪術廻戦】加茂憲倫の目的と動機

呪力の最適化で日本の非術師と天元を同化させるのが目的

偽夏油は呪力の最適化が目的
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

加茂憲倫の目的は、呪術廻戦137話で呪力の最適化と明かされていました。
呪力の最適化は非術師を術師にするためと思われていましたが、実際は違います。

加茂憲倫は、日本の非術師と天元を同化させようとしていました。
天元は既に呪霊に近い存在のため、呪霊操術で取り込むことが可能です。

加茂憲倫は、天元を呪霊操術で操ることで一億人の非術師と同化させるつもりでした。

非術師と天元が同化すると一億人の呪力を孕んだ呪霊が生まれる?

1億人の呪力から生まれた呪霊を想像する偽夏油
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

非術師と天元を同化は一種の実験であり、同化するどうなるかは加茂憲倫にもわからないようです。
加茂憲倫は人類の進化と呪霊を上の存在に昇華させることに興味がありました。

そのため、呪霊に近い天元と非術師を同化させることで、どんな存在になるのか見届けたいようです。
加茂憲倫は、非術師と天元を同化させれば1億人の呪力を孕んだ呪霊が生まれると予想しています。

非術師と天元が同化して生まれた呪霊が、呪術廻戦のラスボスになる展開もあるかもしれません。

非術師と天元を同化させるのはあくまで面白いから

偽夏油の動機はあくまで好奇心
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

さまざまな非道な実験を行う加茂憲倫ですが、本人はあくまで好奇心に動かされているだけのようです。
脹相がなんのためにこんなことをするのか聞いた際には、「面白いと思ったから」と発言

「一億人の呪力の塊が捧腹絶倒の間抜け顔だったら君はどうする?」と腸相に言っていました。
加茂憲倫は好奇心のためなら、どんなことでもする人物だったと言われています。

分かりやすい理想や野望があるわけでなく、加茂憲倫は好奇心だけで動くマッドサイエンティストののような人物の可能性が高いです。

【呪術廻戦】加茂憲倫についてまとめ

呪術廻戦の加茂憲倫についてまとめました。
加茂憲倫は物語の黒幕のように登場しましたが、さらに秘密が隠されていました。

呪術廻戦のラスボスが誰になるのかはさまざまな意見がありますが、加茂憲倫は有力ならラスボス候補の一人です。

呪術廻戦のラスボスが宿儺になるのか、加茂憲倫なのか、1億人の呪力を孕んだ呪霊なのかはまだわかりません。
終盤を迎えた呪術廻戦の今度の展開に注目が集まります。

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