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ワンピース最新話でついに姿を現したロックス海賊団の「銀斧」こと凶。
その能力を見た多くの読者が衝撃を受けたのは、破戒僧海賊団船長ウルージの「因果晒し」との驚くべき類似性でした。
ダメージを受けた後の巨大化とパワーアップという共通した現象から、銀斧がウルージの悪魔の実の前任者である可能性が急浮上しています。
悪魔の実は能力者の死後、世界のどこかで復活することが作中で明かされており、エースのメラメラの実がサボに継承されたケースのように、実際に前任者から現任者への能力移行が描かれています。
果たして銀斧とウルージは同じ因果応報系の悪魔の実を受け継いでいるのでしょうか?
本記事では、両者の能力の共通点から悪魔の実の継承システム、そして今後の物語への影響まで徹底考察していきます。
ロックス海賊団の謎多き船員「銀斧」と最悪の世代の怪僧ウルージ。一見何の関係もない二人ですが、最近の原作で明かされた銀斧の能力を見ると、驚くほどウルージの能力と似ている点があります。
この共通点から、一部では「悪魔の実継承説」まで浮上していますが、果たして真相はどうなのでしょうか。今回は原作の描写を基に、この興味深い関係性について考察していきます。
銀斧とウルージの共通点
同じダメージ変換能力を持つ
1156話で登場した「凶」(後の銀斧)は、海賊に蹴られた後、体が巨大化しパワーアップする現象を見せました。この描写は、ウルージの「受けたダメージを力に変換し、身体を巨大化させてパワーアップする能力」と非常によく似ています。
原作で確認できる事実として、両者とも「ダメージを受ける→体格変化→パワーアップ」という流れを辿っています。ただし、銀斧とウルージが同じ悪魔の実の能力者であるという明確な確認は原作ではされていません。
体格巨大化の類似した現象
ウルージは「悪魔の実の能力者で、自身が受けたダメージを力に変換し、身体を巨大化させてパワーアップする能力」を持っています。一方、銀斧(凶)も攻撃を受けた後に体格が大幅に変化しました。
興味深いのは、どちらも単純な筋力増強ではなく、体格そのものが変化する点です。この類似性こそが、両者の能力が関連しているのではないかという考察の根拠となっています。
銀斧「凶」の正体と能力
極道出身の殺し屋銀斧の素性
原作で明かされた銀斧の正体は「凶」という名の極道出身者でした。「後に『銀斧』の通称で呼ばれる事になる凶も自ら海賊島に出向く形で傘下へと加える事になった」とあるように、彼は元々極道の世界にいた人物です。
銀斧という名前は異名であり、本名は「凶」だったと考えられます。殺し屋としての経歴を持つ彼が、なぜロックス海賊団に加わったのか。その背景には、金獅子のシキとのライバル関係があったようです。
金獅子シキとのライバル関係
「シキのライバル極道」として描かれた銀斧。金獅子のシキと銀斧の凶は、金と銀という対比的な異名を持つライバル同士でした。
この関係性は、後のロックス海賊団内でも続いていたと思われます。どちらも極道出身で、武力に長けた実力者同士。彼らの因縁こそが、ロックス海賊団の内部抗争の一因だったかもしれません。
ウルージの因果晒しの謎
受けたダメージを力に変える仕組み
ウルージの「因果晒し」は「敵から受けた攻撃(原因)を自らのパワーにして相手に返す(結果)技」と考えられています。この能力名には仏教的な意味が込められているようです。
因果応報という概念から考えると、「敵が自分に対して行った行為の報いを与えるという仕組み」になっているのでしょう。ウルージが僧侶である点も、この宗教的背景と合致しています。
空島出身者特有の能力説との矛盾
ウルージは「空島の出身者で、六角柱型の巨大な金棒を武器に使う」キャラクターです。しかし、彼の能力が空島出身者特有のものかといえば、そうとは言い切れません。
「空島の装飾品としての翼と違い、種族特有の特徴と考えられます」という指摘もありますが、ウルージの巨大化能力は他の空島住民には見られない特殊なものです。これは悪魔の実の能力である可能性が高いでしょう。
悪魔の実継承システムの真相
前任者から現任者への能力移行
「凶こと、後の銀斧というのはウルージが持つ能力の前任者だと思われます。それはつまり銀斧の能力がウルージに受け継がれているという事です」という考察があります。
この説によれば、銀斧の死後、その悪魔の実がどこかで復活し、ウルージが食べることになったということになります。悪魔の実の継承については、能力者の死後、最も近い果物に宿るという設定が作中で示されています。
銀斧の死亡とウルージ覚醒の時系列
もしこの継承説が正しいとすれば、銀斧の死亡時期とウルージの能力覚醒時期に関連があるはずです。ロックス海賊団が壊滅したのは38年前のゴッドバレー事件。
ウルージの現在の年齢を考えると、時系列的には辻褄が合う可能性があります。ただし、これらはあくまで推測の域を出ない考察であり、原作での明確な確認は取れていません。
銀斧生存説と今後の展開
スリラーバーク将軍ゾンビ説の検証
「452話、スリラーバーク編に登場した将軍ゾンビ(ジェネラルゾンビ)の中に銀斧がいるのかもしれません」という説もあります。これが事実なら、銀斧は既に死亡していることになります。
スリラーバークの将軍ゾンビには確かに斧を持つ騎士の姿がありました。「左手に斧(銀斧)、右手に盾を装備している騎士が銀斧かもしれません」という可能性は興味深いものです。
SWORD創設との関連性考察
「銀斧には『X』のマークが沢山付けられている。この『X』マークというのはよくSWORDのメンバー(コビー/ドレークなど)に付けれられている傷である」という指摘もあります。
この傷が本当にSWORD関連のものなら、銀斧と海軍特殊部隊との繋がりが浮上します。ロックス海賊団内に世界政府のスパイがいたという可能性も考えられるでしょう。
銀斧とウルージの関係性は、まだまだ謎に包まれています。能力の類似性は確かに興味深いものですが、それが偶然なのか、それとも何らかの繋がりがあるのか。
今後の展開で、この謎が解き明かされることを期待したいところです。特に最終章に入った現在、ロックス海賊団の過去と最悪の世代の未来が交錯する展開があるかもしれません。