【メイドインアビス】ヴエコとは何者なのか?彼女の過去の考察や死亡する最後まで解説!
出典:メイドインアビス公式サイト

「メイドインアビス」ヴエコとは、深界六層にある、成れ果て達が住む村の端に幽閉されていた女性です。村の人の中ではただ一人、なぜか人間の姿のままでいるキャラクター。

今回は、なぜ、彼女だけ人間のままでいられたのか?どうして、村の奥に幽閉されていたのかを解説しましょう。

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メイドインアビス アニメ2期「烈日の黄金郷」漫画6巻39話「還らずの都」〜11巻60話「黄金」まで収録
メイドインアビス アニメ3期(未定)漫画11巻61話「どこにでも行ける」〜
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【メイドインアビス】ヴエコとは?

ヴエコとは何者?

ヴエコとは、成れ果ての村の端にある、「目の奥(ドグープ)」に幽閉されていた女性です。

本名はヴエロエルコと言い、ヴエコは通称です。

目の下に隈のある女性で、髪で隠していますが、額の上にひどい火傷の痕があります。

実は孤児で、少女時代は里親にひどい目にあわされており、火傷も里親につけられたものです。

彼女は、成れ果ての村に住んでいながら、なぜか人間の姿のままでいて、村から送られる信号をキャッチしながら、ドグープにいる奇妙なアメーバ状の生き物と一緒に過ごしています。

元は深界六層にあるという黄金郷を目指していた探検隊「ガンジャ決死隊」の一員で、決死隊の中心メンバー「三賢」の一人でした。

ヴエコがリコと出会ったとき、「白笛」や「六層」という単語を聞いても、わかっていないようだったので、ヴエコ達がいた時代は、アビスがまだ公に認知されていなかったようです。

昔は探検のための訓練をうけていましたが、ずっと幽閉されていたため、足腰が弱っており、ロープで崖を昇る際リコに引っ張って貰わないと、昇ることもままならない状態になってしまいました。

「目の奥(ドグープ)」とは?

ヴエコが幽閉されていたドグープとは、成れ果ての村の端にあります。村の住人が行くと、本能的に拒絶反応が起きてしまい、誰も立ち入ろうとはしない場所です。

成れ果て村は、生物の肉でできた塔のような形状しており、ドグープは村がキャッチしている信号が集まってくる場所で、アメーバ状の生き物が多数います。

この生物は村の住人を監視しているようでもあり、村のルールを破ったり、他の人が持っている価値のある物を傷つけると、どこからか現れて、傷つけた者の大事な物を奪い取って、金銭に変えて傷つけられたものに渡して、「精算」させます。

この「精算」という現象は、村の中にいる以上どうやっても逃れられないので、みんな、このアメーバ状の生き物を恐れています。

村人たちが、本能的にドグープに立ち入ることができないのは、この不思議なアメーバ状の生物を恐れているからではないかと思われます。


ドグープで何をしていたのか?

ヴエコは村長である三賢のワズキャンによって、150年もの間ドグープで幽閉されていました。そのため、ヴエコは自分をおばあちゃんと思っているところがあります(言動もどこか年寄り臭い)。

触手は、ヴエコ本人では解除することはできないようですが、他人が触れると解除できるようです。

ヴエコはドグープの中で特殊な触手でつなぎ留められており、この触手は、村から送られてくる信号をキャッチすることができるので、ヴエコはドグープに居ながら村の様子を伺うことができます。

また、ドグープには不思議なアメーバ―状の生物もおり、ヴエコはこの生き物を可愛がっており、一体一体に名前をつけて、一緒に遊んだりして、面倒をみているようです。

【メイドインアビス】ヴエコの過去を考察

ヴエコが持っていた「星の羅針盤」とは?

ヴエコは、リコが第一話で所持していたアビスの遺物「星の羅針盤」を持っていました。この星の羅針盤は、もともとヴエコの里親が拾ったものでした。

メイドインアビス
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

ヴエコの里親(ジュロイモーの項を参照)は漁師をしていましたが、ある日、沖で壊れかけた船を見かけました。船に上がると、火もないのに煙があがる焼死体や、両断された人間など、変死体ばかりがありました。

ただ一人だけ生存者がいましたが、まともな精神状態ではありませんでした。

すると、近くに不思議な羅針盤があり、ヴエコの里親がそれを手にすると、唯一の生存者だった男が急に喋りだしました。

「その羅針盤が…屹立するところに…ある」

巨大な大穴のなかに、黄金郷は存在すると、言って、その男は死んでしまいました。

その羅針盤こそ、後にヴエコが手にする星の羅針盤で、その船はアビスから帰ってきた者だったようです。

ヴエコの過去

ヴエコはあまり恵まれた人生を送ってはいませんでした。前述したように、里親になった漁師は、かなり酷い男で、事あるごとにヴエコを虐待していました。ヴエコに卑屈な一面があるのは、この里親のせいでもあります。

そのため、ヴエコは里親のことを心底嫌っており、彼のことを思い出した時も「クズ」と言い放って、絶対名前で呼ぼうとはしませんでした。

人間と言うのは、特に女性は、嫌っている人を名前で読んだり、目線を合わせようとはしないものなのです。

里親は、星の羅針盤を手に入れたことを、毎日のように、ヴエコにきかせていましたが、黄金郷を探そうとはしませんでした。

ヴエコは、この里親のことは大嫌いでしたが、星の羅針盤と黄金郷の事は興味があったのか、星の羅針盤を奪ってガンジャ決死隊に志願したのです。

ガンジャでは、看護師と遺物管理を任されており、当の本人も他人の面倒を見るのが得意と言っていたので、本当は世話焼き屋で、優しい性格の女性であることがわかります。


決死隊「ガンジャ」に志願した理由とは?

ベルオスカ島は、まだ未開の土地であったことから、当時アビスのことは、まだ公には認知されておらず、伝説として語り継がれていたようです。

里親が大嫌いとはいえ、ヴエコが黄金郷を疑っているような素振りがなく、また、ガンジャ決死隊が実際に黄金郷を目指そうとしていたことから、当時黄金郷を信じる人は多かったようです。

又、ヴエコは、アビスの遺物である星の羅針盤を実際に手にしたことから、黄金郷に対して興味を抱いたのではないのでしょうか。

そして、もう一つ、ヴエコは里親から離れたかった、もしくは、反抗したかったのではないかと思われます。

ヴエコが黄金郷に関心を抱いたのは、財宝や黄金が目当てなどではなく、里親から逃れられる場所を欲していたからではないでしょうか。

また、ヴエコは里親は、星の羅針盤を渡されたことで、自分は黄金郷を託されたのだと、ヴエコに自慢げに話をしていましたが、当の本人は黄金郷を目指そうとはしませんでした。

そのため、ヴエコは、口ばかりで行動しないこの男への当てつけも兼ねて、ヴエコは星の羅針盤を奪ってガンジャ決死隊に志願したのです。

ヴエコの里親に顔も名前も似ているジュロイモーとは?

ジュロイモーとは、前述したワズキャンと同様、成れ果ての村の長である三賢の一人です。巨大な体躯を誇り、体内に業物という刀のような武器を収納しています。

村の守護者のような一面を持ち、村が危機に陥ったとき、業物を使って、外敵と戦おうとします。

実は成れ果てではなく、正体は村が作り出した端末のようなもので、なぜか、ヴエコの里親の顔によく似ており、名前のジュロイモーもヴエコの里親と同じ名前でした。

村は、ドグープに居たヴエコと、意識がつながっていたため、ブエコの深層意識から、ジュロイモーを作り出したと思われますが、問題なのは、なぜ、嫌っていた里親を村の守護者になったのかです。

おそらくは、外敵と戦わせるために、屈強な男性像として、ヴエコが深層意識で抱いている男性原理のイメージを村が読み取って具現化したのかもしれません。

つまり、ジュロイモーはヴエコの歪な父性原理と、男性原理が表れた存在と言えます。

【メイドインアビス】ヴエコと決死隊「ガンジャ」とは?

決死隊「ガンジャ」とは?

決死隊ガンジャとは、アビスの底に眠るという黄金郷を見つけるために組織された探検隊です。

黄金郷とは、金箔を貼られた建物が並ぶ未知の都市のことで、現実世界でもエルドラドという黄金郷の伝説があります。日本も昔は「黄金の国ジパング」と呼ばれ、黄金郷があると思われていました。

ガンジャには三賢と呼ばれているリーダー格の人物がおり、ヴエコもその内の一人でした。残る二人はワズキャンとベラフで、二人は成れ果てになってしまい、現在、三賢は村のリーダー格としての地位についており、幽閉されたヴエコのかわりにジュロイモーが三賢になったのです。

ガンジャ決死隊は、元々複数の船団で構成されており、かなり大規模な探検隊だったようですが、アビスのあるベルオスカ島に向かう途中、三賢の乗っていた船以外、嵐に巻き込まれてしまったのです。

また、ヴエコの「故郷から捨てられた」と言う言葉から、ガンジャ決死隊は黄金郷を探すだけでなく、新天地に移民しようとしていたのではないかと思われます。

ヴエコとベラフの関係は?

https://twitter.com/Mao_BANANAFISH/status/1268923516973244416

三賢の一人であるベラフとは、ガンジャ決死隊ではサブリーダー格の人物です。成れ果てになった姿は、仮面をつけた蛇のような姿ですが、もともとは端正な顔立ちの若者で、言語学の専門家でした。

尊大な喋り方をしますが、実直で誇り高い性格をしています。

恵まれた人生を送っていないために、弱冠、卑屈な面が目立っていたヴエコに対して、「君は、君が思う以上に有能で可愛らしい」と言って、元気づけてくれました。

二人はお互い意識し合っているようでしたが、恋愛関係に至ったかどうかは不明です。

ヴエコとワズキャンの関係は?

ベラフ同様、ワズキャンは三賢の一人で、ガンジャ探掘隊ではリーダー格となっていた人物で、成れ果てになると、複数の指を持つピエロのような姿になりました。

軽薄な言動が多いのですが、直観力に長け、すぐれた先見性と洞察力をもっていたため、予言者とまで呼ばれている人です。

ヴエコがガンジャ決死隊に入ることも予期しており、彼女の持っていた星の羅針盤を見て、何かを感じ取り、ヴエコを三賢として迎え入れた人物でもあります。

しかし、成れ果ての村が築かれた経緯をめぐって二人は対立してしまい、彼はヴエコをドグープに幽閉してしまいます。

ガンジャ決死隊についてきた少女、イルミューイとは?

イルミューイとは、ベルオスカ島の原住民の子供で、ヴエコに懐いてガンジャ決死隊についてきてしまった少女です。

イルミューイは、原住民の中でも高い地位にいる女性の子供として生まれたのですが、彼女の身体は子供を生むことができないとわかり、イルミューイはアビスに捨てられることになったのです。

ヴエコは、イルミューイの境遇を知って、自分の過去と重ねたのか、いつしか彼女の母とも姉ともつかぬ存在となったようです。

成れ果て村はどうやってできたのか?

成れ果ての村は、上昇負荷の影響を受けることが無いうえに、村人達の潜在意識をキャッチして、ヴエコに信号を送ることができます。

この不思議な村の正体は何なのでしょう?

実は、「欲望の揺籃」というアビスの遺物で、身体が変貌したイルミューイだったのです。

ガンジャ決死隊の一員として迎えられたイルミューイは、ヴエコ達とともに六層で暮らすことになりましたが、ある日、イルミューイを含む多くの隊員が水の毒に当たってしまいます。

一方、アビスで欲望の揺籃と言う遺物を手に入れた者たちが、身体が内側から破壊されるような変死を遂げてしまいます。

欲望の揺籃は、願いをかなえる遺物ですが、大人が使うと、願いが散って身体が崩壊してしまうので、子供のイルミューイに使わせてみることになりました。

欲望の揺籃を取り込んだイルミューイは、元気になりましたが、なぜか身体は崩れて形を変えていったのです。そして、イルミューイは小動物の形をした赤ん坊を次々と生み出しました。

すると、ワズキャンは、あろうことか、その赤ん坊を肉として調理して、全員に振舞ったのです。すると、水の毒に侵された隊員達は身体が回復していったのです。

ヴエコは赤ん坊が奪われていくイルミューイが気の毒になり、そして、ベラフは仲間の子供を食べたことにより、罪悪感で心を壊してしまいます。

やがて、イルミューイは、アビスの生き物を取り込んで、巨大な塔のようになっていきました。

すると、ベラフはイルミューイに罰を乞うように、彼女へ自らの身体を取り込ませました。

すると、イルミューイにとりこまれたベラフは、成れ果てになり、それをみたガンジャ決死隊は、同じようにイルミューイに自らを取り込ませ、成れ果てとしてイルミューイの中で生きようとします。

しかし、ヴエコだけは反対したために、ワズキャンによって、「目の奥(ドグープ)」に幽閉してしまったのです。

そして、ドグープにいる不定形の生物達、それは、かつてイルミューイが生んだ子供達の魂を再現したものでした。ヴエコはこの子供達に名前をつけ、子守唄を聞かせながら、ドグープで過ごすことになったのです。

【メイドインアビス】ヴエコの最後

ファプタが成れ果て村を滅ぼしたことによって死亡する

ファプタとは、「成れ果ての姫」とも呼ばれる成れ果てで、イルミューイが生み出した最後の子供です。

白い毛並みに褐色の肌、四本の腕と複数の尻尾を持った成れ果てで、「姫」の名にふさわしく美しい姿をしています。

実は、イルミューイは欲望の揺籃を二つ宿しており、二つ目の欲望の揺籃で、ファプタを生み出したのです。

ファプタには、自分の子供を食べて生きながらえたイルミューイの憎悪が宿っており、成れ果ての村を滅ぼそうとしています。

ヴエコがイルミューイに言った「あたたかい闇」の意味とは?

ファプタは村に侵入し、村人たちを滅ぼそうとしていました。レグはそれを止めるべく、リコの白笛で、己の力を引き出して、ファプタに戦いを挑んだのです。

しかし、村が徐々に崩壊していったため、六層に生息するアビスの原生生物が侵入してきたのです。

村人達を守るために、奮戦するレグであったが、村は完全に崩壊してしまい、村によって命をつなぎ留められていた、村人達は、次々と消えていきました。

ヴエコは、村が崩壊したことで、上昇負荷を受け、身体が崩れてしまいます。命が果てる前に彼女を看取ったのは、ファプタでした。

ヴエコは、イルミューイのことを「あたたかい闇」と呼んでいました。

捨て子であるイルミューイは、希望の光と呼ぶには、あまりにも負の側面が強い存在です。

それでも、二人は、いつしかお互いにかけがえのない存在となったため、ヴエコはイルミューイを「あたたかい闇」と言ったのです。

ファプタは、ベラフからイルミューイとヴエコの記憶の匂いを貰ったことで、イルミューイがヴエコをどれほど大事に思っていたのかを知り、ヴエコが死ぬ前にそれを伝えたのです。

【メイドインアビス】ヴエコまとめ

ヴエコには、歪な環境から逃れ、新天地で新しい家族を築く再生の物語と同時に、彼女が作り上げた新しい絆が壊されてしまう破壊の物語も込められています。
アニメ第2期で、ヴエコのせつない再生と破壊の物語がどのように表現されるか興味深いところです。

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