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最悪の世代の一角として活躍するユースタス・キッド。彼の名前を見て、あることに気づいた読者も多いのではないでしょうか?
そう、キッドだけが「ユースタス・"キャプテン"キッド」と、まるで本名の一部かのように"キャプテン"という言葉がついているんです。ルフィは「モンキー・D・ルフィ」、ローは「トラファルガー・ロー」なのに、なぜキッドだけ?
実は、この謎を解く鍵がキャプテン・ジョンという伝説の海賊にありました。ロックス海賊団に所属し、莫大な財宝を残したとされるこの人物と、キッドには驚くべき共通点があったんです。
しかも、その共通点はなんと3つも!異名、性格、そして身体的特徴まで...。これって偶然なんでしょうか?それとも、二人には隠された繋がりがあるのでしょうか?
この記事では、キッドが「キャプテン」と呼ばれる本当の理由と、ジョンとの運命的な関係について分かりやすく解説していきます。
最終章に向けて、この伏線がどう回収されるのか、一緒に考えていきましょう!
キッドが「キャプテン」と呼ばれる理由
最悪の世代の一人として知られるユースタス・キッド。彼の呼び名には他の船長たちとは明らかに異なる特徴があります。ルフィやローが単に名前で呼ばれるのに対して、キッドにだけは不思議と「キャプテン」という称号が付いて回るのです。
異例の通称が示す特別な意味
作中でキッドは「ユースタス・"キャプテン"キッド」と表記されることが多く、略しても「"キャプテン"キッド」と呼ばれています。まるでミドルネームのように「キャプテン」という称号が名前の一部になっているのは、他のルーキーたちと比べても極めて異例です。
これは単なる偶然なのか、それとも何か深い意味が隠されているのか。キッドの出自や運命に関わる重要な伏線かもしれません。
手配書にも刻まれた「CAPTAIN」表記
キッドの異名の特殊性は、海軍が発行する手配書にも反映されています。彼の手配書には「EUSTASS・"CAPTAIN"KID」と正式に記載されているのです。これは海軍がキッドのことを特別に「キャプテン」付きで認識している証拠とも言えます。
手配書という公式な書類にまで「CAPTAIN」という表記が入るのは、単なる船長という意味を超えた何かがあるのかもしれません。海軍がキッドをそう呼ぶ理由には、彼の悪名や危険度だけでなく、過去の伝説の海賊との繋がりを暗に示唆している可能性も考えられます。
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ルフィやローとの明確な違い
同じく最悪の世代であり、キッドと共に新世界で名を上げているモンキー・D・ルフィとトラファルガー・ロー。しかし彼らは「麦わらのルフィ」「死の外科医トラファルガー・ロー」と呼ばれても、名前そのものに通称が組み込まれることはありません。
この違いは一体何を意味するのか。キッドだけに付けられた「キャプテン」という称号には、彼の血筋や宿命に関わる秘密が隠されているようです。実在の海賊ウィリアム・キッドをモデルにしていることは公式でも明かされていますが、ワンピースの世界では別の「キャプテン」との繋がりが示唆されています。
キャプテン・ジョンとは何者か
キッドの「キャプテン」という異名を考える上で、絶対に外せない人物がいます。それが伝説の海賊キャプテン・ジョンです。この海賊は作中で何度か名前が登場し、莫大な財宝と残虐な性格で知られています。
ロックス海賊団の元メンバー
キャプテン・ジョンは約40年前、史上最強と謳われたロックス海賊団に所属していた海賊です。白ひげ、ビッグ・マム、カイドウといった後の四皇たちと肩を並べていたことから、その実力は相当なものだったと思われます。
ロックス海賊団はゴッドバレー事件でロジャーとガープによって壊滅しましたが、ジョンはうまく戦線を離脱し、その後独自の海賊団を結成したようです。彼の真の目的は財宝を集めることだったと言われています。
財宝伝説と部下による刺殺
独立後のキャプテン・ジョンは、財宝を集めるためなら手段を選ばない海賊として悪名を轟かせました。残虐極まる方法で莫大な富を蓄積していったのです。
しかし彼の強欲さが命取りとなります。集めた財宝を部下に分け与えず独占していたため、ついには部下たちの反乱を招いてしまいました。複数の刺し傷によって命を落とすという呆気ない最期を迎えたのです。財宝への執着が自らの破滅を招いた皮肉な結末と言えますね。
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ジョンが隠した財宝は今も発見されておらず、伝説として語り継がれています。その在り処を示すトレジャーマークをバギーが追い求めているのは、ファンの間でもよく知られた話です。
運命的な3つの共通点
キッドとキャプテン・ジョンには、偶然とは思えない数々の共通点が存在します。これらの類似性が、二人の間に何らかの繋がりがあるのではないかという考察を生んでいるのです。
①両者に共通する「キャプテン」の異名
最も分かりやすい共通点は、二人とも「キャプテン」という異名を持っていることです。ワンピースの世界には無数の海賊がいますが、特に「キャプテン」が名前の一部として扱われているのは、この二人だけと言っても過言ではありません。
カイドウがキッドを呼ぶ際に「キャプテン」という部分を強調していた場面もあり、これは単なる偶然ではない可能性があります。カイドウはロックス海賊団でキャプテン・ジョンと顔見知りだったはずですから、何かを知っていて意図的にそう呼んでいたのかもしれません。
②残虐で強欲な海賊としての性格
性格面でも二人には共通点が見られます。キャプテン・ジョンは財宝のために残虐の限りを尽くした海賊でした。一方のキッドも、目的のためには民間人への被害も厭わない凶悪な性格の持ち主です。
キッドの懸賞金が同期のルフィを上回っていたのは、まさにこの民間人への被害が理由でした。海賊王を目指す野心、夢を嘲笑う者を皆殺しにするという冷酷さ、そして敵対者に一切容赦しない戦闘スタイル。これらはキャプテン・ジョンの残虐さを彷彿とさせます。
③赤髪と隻腕という身体的特徴
驚くべきことに、二人には身体的な特徴にも類似点が見られます。キッドは赤い髪と左腕を失った隻腕という特徴を持っています。一方、キャプテン・ジョンの髪の色については原作で明確に描写されていませんが、考察の中では赤系統の髪色だったのではないかと指摘されています。
赤髪海賊団との抗争でキッドが左腕を失ったのは有名な話です。奇しくも赤髪のシャンクスも左腕を失っており、キッドとシャンクスは「赤髪」「隻腕」という二つの共通点を持つことになりました。
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これらの共通点が単なる偶然なのか、それとも血縁関係を示唆するものなのか。ファンの間では様々な考察が飛び交っています。
ジキジキの実の継承説を検証
キッドの悪魔の実「ジキジキの実」は磁力を操る超人系の能力です。この能力がキャプテン・ジョンから継承されたものではないかという説が、考察好きの間で話題になっています。
キャプテン・ジョンは先代能力者か
悪魔の実は能力者が死亡すると、世界のどこかで復活する仕組みです。そのためキャプテン・ジョンがジキジキの実の先代能力者だった可能性は十分に考えられます。
磁力を操る能力は、財宝集めに非常に適しています。金属で作られた宝物を引き寄せたり、敵の武器を奪ったりすることができるからです。財宝に執着していたキャプテン・ジョンにとって、まさにうってつけの能力だったと言えるでしょう。
また、ジョンが部下に刺殺されたという事実から、ロギア系の能力者ではなかったことは推測できます。物理攻撃が効いたということですからね。
トレジャーマークがガラス製の理由
キャプテン・ジョンの財宝の在り処を示すトレジャーマークは、ガラス製の腕輪です。これは一見不思議に思えますが、実は深い意味があるのかもしれません。
もしジョンがジキジキの実の能力者だったとすれば、金属製の腕輪では磁力に反応してしまいます。磁力に反応しないガラス製だからこそ、能力者でも安全に身につけられたという可能性があります。
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ルフィがスリラーバークで偶然見つけ、その後インペルダウンでバギーに譲り渡したこのトレジャーマーク。バギーが今もこの財宝を追い求めているということは、物語の中で再び重要な役割を果たす可能性が高そうです。
キッドとジョンの血縁関係の可能性
これまで見てきた数々の共通点から、キッドとキャプテン・ジョンに血縁関係があるのではないかという説が浮上しています。単なる偶然とは思えない一致が多すぎるのです。
祖父説を裏付ける年齢設定
キッドの年齢は23歳で、大海賊時代以降の生まれです。一方、キャプテン・ジョンがロックス海賊団に所属していたのは約40年前。その後独立して海賊団を結成し、ある時点で部下に殺されました。
年齢的に考えると、ジョンが直接の父親である可能性は低く、祖父である可能性の方が高いと言えます。ロジャーが53歳でエースを授かった例もありますから、ジョンが中年以降まで生きていて子供を作った可能性は十分にあります。
もし祖父説が正しければ、キッドの「キャプテン」という異名は血縁による継承だった可能性があります。祖父の意志を継ぐ者として、自然と「キャプテン」と呼ばれるようになったのかもしれませんね。
ロックスの子孫という共通項
さらに深い考察として、キッドがロックス・D・ジーベックの子孫である可能性も囁かれています。キッドは覇王色の覇気の使い手であり、これは王の資質を持つ者だけが使える特別な力です。
カイドウがキッドの覇王色を目の当たりにした際、「何人もいらねェんだよ…覇王なんて」と発言していました。これはキッドの素質を認めつつも警戒していた証拠かもしれません。カイドウはロックス海賊団でジョンを知っていたわけですから、キッドの中にロックスやジョンの血を感じ取っていた可能性があります。
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ファンの間で囁かれる驚きの考察
ネット上では様々な考察が展開されています。「ジョン」という文字を分解・回転させると「キッド」になるという言葉遊び的な考察から、ユースタスという姓がジョンの本名に由来するという説まで多岐にわたります。
モリアがスリラーバークでジョンの遺体をゾンビとして使っていたことも注目されています。モリアがなぜジョンの遺体を選んだのか。それは単なる偶然ではなく、何らかの因縁があったのではないかという考察もあります。
シャンクスとの因縁は偶然ではない
キッドが左腕を失ったのは赤髪海賊団との抗争によるものです。この因縁が単なる偶然の戦闘だったのか、それとも何か深い理由があったのか。考察してみましょう。
バギーが追う財宝との関連性
バギーはロジャー海賊団の元見習いで、シャンクスとは幼なじみです。そのバギーが長年追い求めているのが、キャプテン・ジョンの財宝なのです。
シャンクスもロジャー海賊団にいた頃から、キャプテン・ジョンの存在は知っていたはずです。ロジャーとガープがロックス海賊団を倒した際、ジョンは逃げ延びましたが、その後の行方や財宝の噂についてもシャンクスは何らかの情報を持っていた可能性があります。
もしキッドがジョンの孫だとすれば、シャンクスがキッドの素性を知っていて、何らかの理由で接触した可能性も考えられます。キッドの左腕を奪った真の目的は、単なる戦闘の結果ではなかったのかもしれません。
キラーの証言によれば、キッド海賊団はシャンクス本人の姿すら見ることなく完膚なきまで叩きのめされたそうです。これは赤髪海賊団の幹部、特に副船長ベン・ベックマンが関与していたことを示唆しています。
シャンクスが直接手を下さなかったことに、何か意味があるのかもしれません。キッドの素性を知った上で、あえて距離を置いているという可能性も考えられます。
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さらに、キッドとシャンクスは共に「赤髪」「隻腕」という特徴を持っています。この偶然の一致が、実は血縁関係を示唆しているのではないかという説まであります。シャンクスの本名が「ユースタス・シャンクス」で、キッドが息子であるという大胆な考察も存在しますが、これは証拠に乏しい推測の域を出ません。
まとめ:「キャプテン」に隠された真実
ここまで見てきたように、キッドとキャプテン・ジョンには数多くの共通点が存在します。名前に刻まれた「キャプテン」という異名、残虐な性格、赤髪と隻腕という身体的特徴。これらが単なる偶然とは思えません。
二人を結ぶ赤い運命の糸
キッドが「キャプテン」と呼ばれる理由は、祖父であるキャプテン・ジョンから受け継いだ宿命なのかもしれません。ジキジキの実の能力も、先代能力者だったジョンから巡り巡ってキッドに継承された可能性があります。
シャンクスとの因縁も、単なる海賊同士の抗争ではなく、バギーが追うキャプテン・ジョンの財宝や、ロックス海賊団の過去が絡んでいるのかもしれません。赤髪という共通点が、運命的な出会いを引き寄せたとも考えられます。
最終章で明かされる衝撃の事実
ワンピースは最終章に突入し、ロックス海賊団の秘密が次々と明かされています。キャプテン・ジョンもまた、この物語の重要なピースの一つなのでしょう。
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バギーがトレジャーマークを手に入れた今、キャプテン・ジョンの財宝が発見される日も近いかもしれません。その時、キッドとジョンの真の関係性が明らかになる可能性があります。
シャンクスに敗れ、生死不明となったキッドですが、彼の物語はまだ終わっていないはずです。ローと同じく、きっと復活する日が来るでしょう。その時、「キャプテン」という異名に込められた真実が、ついに明かされることを期待したいですね。
最終章の展開次第では、キッドがキャプテン・ジョンの孫であり、ロックスの血を引く海賊だったという衝撃の事実が判明するかもしれません。赤い髪と「キャプテン」の異名に隠された運命の糸が、どのように物語を紡いでいくのか。これからの展開から目が離せません。







