音楽が記憶を呼び覚ます真相

軍子はかつて、ソウルキングの楽曲「NEW WORLD」を好んで聴いていたことが描かれています(1144話)。記憶を奪われ「軍子」として生きながらも、身体が無意識にブルックの音楽を求めていたという描写は非常に印象的です。

1149話でコロンが「父ちゃーん!」と叫ぶ場面を目にして、軍子の封じられた記憶が揺さぶられていきます。親子の悲痛な別れが、かつて自分が体験した出来事と重なった……そう考えると、音楽という媒体がイム様の支配すら揺るがしうる力を持つという可能性が浮かんできます。

ブルックのヨミヨミの実の能力は「魂」に干渉するもの。イム様の支配もまた「魂」や「記憶」への干渉と思われるだけに、両者の力が真っ向からぶつかる展開も期待できそうです。

軍子が不老である理由との接点

軍子は現在も若々しい外見を保っており、生きていれば80歳近いとブルックは推測しています。この不老の原因はイム様との契約にある可能性が高く、五老星と同様の「深々海契約」を結んでいるとも考えられます。

注目すべきは、イム様が軍子の身体に直接憑依したという1149話の描写です(他のメンバーへの憑依は描かれていません)。軍子だけが特別な「器」として選ばれているとすれば、彼女の不老とイムの契約には深い結びつきがありそうです。

単行本112巻で軍子の紹介文が「マンマイヤー家 軍子宮」に修正されています。ネロナ家でもレガスカ家でもない「マンマイヤー家」という家名が何を意味するのかは、今後の展開の重要な鍵になりそうです。

騎士団長時代に隠された伏線

ブルックが護衛戦団の団長だった時代、天竜人の視察団が王国を訪れた際に神の騎士団と接触した可能性があります。王族への謁見に護衛団長が同席するのは自然な流れであり、ブルックが神の騎士団を知っていた理由としての説得力は十分です。

また、作中でブルックが「王国の奇襲部隊出身」とも発言していることから(リューマとの戦闘時)、単なる護衛係以上の戦闘経験を持つことも見えてきます。海賊になる以前のブルックは、相当な実力と立場を持つ騎士だったと推測できます。

あにま
ブルックって実はかなりのエリートだったんですね…!

シャボンディの魔法陣との一致

ゴッドバレーと西の海の王国

ブルックの出身は西の海とされており、神の騎士団が暗躍した「ゴッドバレー事件」の舞台もまた西の海です。地理的な一致はあくまで状況証拠の一つですが、ブルックの王国がゴッドバレー付近にあったとすれば、神の騎士団との接触は必然だったかもしれません。

ゴッドバレー事件(38年前)とブルックの護衛団長時代の年表が整合するかどうかはまだ不明ですが、尾田先生が西の海という設定を意識的に使い続けているのは間違いないでしょう。世界政府による支配の手が、かつてブルックの王国にも伸びていたとすれば、エルバフ編はブルックにとって「過去との決算」の舞台でもあります。

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