フェアリィ・ダンス編

#15 帰還

現実世界に帰還したキリトこと桐ヶ谷和人は未だ目を覚まさないアスナこと結城明日奈のもとに通い続けていました。
ある日、明日那の病室で彼女と旧知の仲である須郷伸之と出会います。
彼は彼女がまだ美しいうちにウエディングドレスを着せたいと語り、未だ意識の戻らない明日那と結婚しようと企みます。

SOA1-須郷
出典:「ソードアート・オンライン」15話

 

明日那の髪を嗅ぐ須郷。うわあ、気持ち悪い。

かつて想いを重ね合った仲でありながら目の前の彼女を救うことができない和人は失意に暮れます。
そんな彼のもとにかつてSAOで知り合ったエギルからメールが届きます。
それに添付された画像からはアスナのように見える人影が写っていました。

SOA1-アスナ?
出典:「ソードアート・オンライン」15話

 

#16 妖精たちの国

現実世界のエギルの店を訪れた和人は写真の詳細を訪ねます。
写真はアルヴヘイム・オンライン(ALO)というゲーム内の世界樹で撮影されたものでした。
ALOは須藤が所属する『レクト』という会社が運営しており、和人はアスナがこの中に囚われていると確信します。
アスナを救うため、桐ヶ谷和人はALOに、再びオンラインゲームの世界にキリトとして挑みます。

SOA1-Kirito
出典:「ソードアート・オンライン」16話

 

キャラクター名入力画面。須郷への身バレも承知の上で『キリト』を名乗る覚悟の表れです。

ALOにログインしたキリトはまずはログアウト画面を確認して一安心。
その際、ゲーム内のパラメータと同じことに気づきます。
それに気付いたアイテム欄を確認、とても大事なものを発見します。

SOA1-親子対面
出典:「ソードアート・オンライン」16話

 

ユイのデータです。奇跡の再会が叶いました。
ユイにこの世界のことを尋ねると、ALOの世界はSAOの世界のコピーとのことです。
キリトのデータもSAO世界のものであり、二つのゲームで共通するスキル等がそのまま引き継がれたということです。
普通の物語であれば能力やアイテムがそのまま引き継がれるものですが、異なるゲームを舞台にしている本作ならではの面白い設定です。

 

#17 囚われの女王

シルフ族のプレイヤー、リーファはサラマンダー族の部隊に襲われているところをキリトに助けられました。
助けてくれたお礼にとリーファは何も知らないキリトにこの世界のことをレクチャーしてくれます。
空を飛ぶこと、種族間の対立、そしてアスナが囚われている世界樹のこと。
世界樹の攻略は未だ誰もクリアしていない難関クエストと説明され、キリトは焦りを覚えます。
無茶だと思いつつも諦めないキリトを見たリーファは彼に協力することを約束し、今日はここまでと二人でログアウトします。

SAOであれだけ難しかったログアウトのなんと容易いことか。当たり前の事ですが筆者としてもありがたみを感じてしまいました。

SOA1-直葉
出典:「ソードアート・オンライン」17話

 

リーファの正体は和人の義妹の直葉です。キリトとリーファは互いの素性を知りません。

一方、世界樹の上ではキリトが確信していたようにアスナが囚われていました。そこには妖精王オベイロンを名乗る須郷の姿も。

SOA1-オベイロン
出典:「ソードアート・オンライン」17話

 

アスナの髪を嗅ぐオベイロン。うわあ、こっちでも気持ち悪い。

須郷はSAOからログアウトしたプレイヤーの一部をALO内の研究設備に閉じ込め、人間の脳を研究する材料にしていました。
そして、その研究成果をアメリカの企業に売りつけることが須郷の狙いでした。
その野望を知りつつも何もできないアスナは項垂れながらキリトの名を呟きます。

だいぶ話が見えてきました。
アインクラッド編がキリトとアスナの冒険だったのに対し、フェアリィ・ダンス編は囚われのアスナを取り戻す物語のようです。

 

#18 世界樹へ

リーファはキリトを助けるためにギルドから抜けることを決めましたが、ギルドのメンバー、シグルドとトラブルになります。
ギルドの顔であるリーファに抜けられては困るとのこと。オンラインゲームにありがちな人間関係トラブルです。
ALOの自由な空に魅せられたリーファにとってこういった人間関係はとにかく煩わしく感じているようです。

SOA2-リーファ
出典:「ソードアート・オンライン」18話

 

一方、囚われのアスナですが、かつての血盟騎士団副団長はこのまま黙っているわけでなく、脱走を狙っているようです。

前回、話が見えてきたと言いましたがいきなりハズレそうです。
しかし、アスナの活躍も見たいのでぜひ脱走を成功させてほしいところです。

 

#19 ルグルー回廊

前回、リーファと揉めたシグルドがサラマンダー族と内通していることが発覚しました。クエスト攻略のための同盟を結ぶためのシルフ族とケットシー族の会談を襲撃し、種族間の対立を煽ることを目論んでいます。
ここから先は種族間の対立であり、スプリガン族のキリトには関係無い、これ以上は関わらなくていいとリーファはキリトに言います。
しかし、キリトはシルフ族を、リーファを見捨てませんでした。
ゲームだからこそ守らなければならないものがある。ゲームでの傍若無人な振る舞いはリアルの人格にも跳ね返ってくる。だから自分は大切な人を自分の利益のために切るようなことは絶対にしない。
決意を固めたキリトとリーファは会談の場に急ぎます。

SOA1-キリト
出典:「ソードアート・オンライン」19話

 

『俺が生きている間はパーティメンバーを殺させやしない。それだけは絶対イヤだ』

あらすじでは省略してしまいましたが、リーファを守って戦うシーンも描かれました。
命を懸けたSAO事件での人々の醜い行いは今もキリトの胸に深く刻まれています。

 

#20 猛炎の将

今まさにサラマンダーの部隊が会談を襲おうとする瞬間、寸でのところでキリトは間に合いました。
襲撃を止めるため、キリトはサラマンダーの将、ユージーンと決闘することになります。
プレイヤーとしてのスキルは同等、しかし、強力な魔剣グラムを持つユージーンにキリトは劣勢を強いられますが……。

SOA1-二刀流の復活
出典:「ソードアート・オンライン」20話

 

リーファから借りた剣を持って再び二刀流となり、ユージーンに勝利しました。
サラマンダーとの全面衝突を回避したキリトはシルフ族の領主サクヤとケットシー族の領主アルシャに事情を説明します。
サラマンダーの襲撃を企てたシグルドの狙いはサラマンダーへの転生でしたが、その事実が明るみになったことによりシルフ族を追放されます。

SAO事件の悲惨な経験から得たキリトの決意とシグルドの私利私欲が対象的に描かれ、その因果応報を示した痛快なエピソードでした。

 

#21 アルヴヘイムの真実

鳥かごから脱出したアスナはアルヴヘイムの実験室で凄惨な実験を目の当たりにします。
その研究室でシステムコンソールを発見し、ログアウトまであと一歩というところまで辿り着いたのですがあえなく研究員に捕らえられてしまいます。

SOA1-アスナ
出典:「ソードアート・オンライン」21話

 

フェアリィ・ダンス編に入ってからセクシャルな表現が直接的になっています。お子様の視聴にはご注意を。

定期メンテナンスのためにログアウトした直葉は以前から抱いていた兄、和人への淡い想いを確かめるため、明日那への見舞いに同行します。
病室に来た直葉は兄への好意が確かなものだと確信するともに、未だ目覚めぬ明日那に心を寄せている和人を見て、自分の想いが彼に届かないことを察します。
ALOに戻ったリーファは失恋に涙し、そんな彼女をキリトが慰めます。

未だ互いの正体に気づかぬ二人の姿は、直葉の、リーファのさらなる失恋を予期させます。

 

#22 グランド・クエスト

プレイヤーIDからアスナが塔の頂上にいることを確信したキリトとユイは焦りを募らせます。
同じく二人が塔の根本に辿り着いたことに気付いたアスナはあるアイテムを塔から投げ落とし、二人に託しました。
数多のガーディアンが待ち受ける塔の中に挑むキリトはあえなく死亡しますが、リーファに助けられました。
敵わないと知りつつ再び無謀にも塔に挑むキリトをリーファは止めようとするとともに自分の想いを伝えます。
しかしキリトがアスナの名前を呟くことでリーファはキリトの正体に気づき、動揺する彼女を見てキリトもその正体に気づきます。
ログアウトした直葉は自分の叶わぬ想いを和人に全て打ち明けた後に彼を拒絶して塞ぎ込んでしまいました。

SOA1-直葉
出典:「ソードアート・オンライン」22話

 

直葉は二度目の失恋をすることになり、前回から予期していた筆者としても彼女の心情は察するに余りあります。
果たして、離れ離れになってしまった兄妹の心は元に戻るのか。

 

#23 絆


ALOに再びログイン直葉は和人に決闘を申し込みます。
直葉は和人を傷つけてしまったことを悔い、自らを戒めるために彼の剣を受けることが彼女の思惑でした。
そして、それは和人も同じことを考えていました。
二人は互いを傷つけあったことを謝罪します。
そして和人は自分のSAO事件はまだ終わっていない、明日那を取り戻すまでは何も始まらないと語ります。
そんな彼の決意を見て、彼が本当の意味で戻ってくるために直葉は和人に協力することにします。

SOA1-再び重なり合う剣
出典:「ソードアート・オンライン」23話

 

剣をぶつけ合うことでの和解、ALOでの旅が兄妹の仲を繋ぎました。

リーファの、救援に駆けつけた人々の支援を受けてキリトはついに塔のガーディアンを突破します。
そしてアスナから託されたシステム管理者の権限を持つキーを使い、塔の内部に侵入します。

 

#24 鍍金の勇者


塔の頂上は事前にプレイヤーに伝えられた情報とは全く異なる光景が広がっていました。
プレイヤーを騙したALOはゲームですらなかったのです。
塔の頂上でついにアスナと再会を果たすキリトとユイはアスナと再会します。
しかし、そこにオベイロン、須郷が現れます。

SOA1-オベイロン
出典:「ソードアート・オンライン」24話

 

アスナを拘束して通算3度目の髪を嗅ぐシーン。どこまでも気持ち悪い。

管理者権限を用いて圧倒的な力を示すキリトの前に、消滅したはずの茅場晶彦が現れます。
『屈服するのか?かつて否定したシステムの力に』
茅場に発破をかけられたキリトは再び立ち上がります。
キリトは茅場、ヒースクリフとしてログインし、オベイロンが管理者権限で得た力を無効化します。
オベイロンは創造主ではない。SAOの世界を盗み、その上で踊っていただけとキリトは言い放ちました。
キリトは管理者権限で伝説の武器、エクスキャリバーを召喚し、オベイロンに投げ渡します。
その先はキリト自身も管理者権限を使わず、対等の力でキリトとオベイロンは決闘します。
しかし、命がけの戦いを経験したキリトに対して創造主になったつもりで何もしてこなかったオベイロンとでは勝負にならず、キリトの圧勝に終わります。
戦いは終わり、キリトとアスナは現実世界で再開することを誓ってアスナはログアウトします。
キリトがログアウトする前に再度茅場が姿を現し、ザ・シードなる物を託します。

ついにALOでの旅が、和人にとってのSAO事件が終わりました。
あとは明日那との再会、いえ、出会いを果たすのみです。
次回、最終回です。

 

#25 世界の種子


病院に辿り着いた和人ですが、その駐車場で須郷が待ち受けていました。
ナイフを手に和人に襲いかかりますが、須郷はまたも敗北します。
和人は須郷の喉元にナイフを当てて切り裂こうとしますが踏みとどまり、須郷を殺めずに再起不能になるまでの恐怖を植え付けるに止めます。

数多の視線をくぐり、SAOではクラディールを殺めた和人だからこそ、命の重さを知り、寸でのところで罪を犯さずに踏み止まれたのだと思います。

そして、ついにキリトとアスナの再会、和人と明日那の出会いを果たします。
『はじめまして、結城明日奈です。ただいま、キリト君』
『桐ヶ谷和人です。おかえり、アスナ』

SOA1-出会いと再会
出典:「ソードアート・オンライン」25話

 

SAO事件の帰還者は専用の学校に通い、そこで和人と明日那も同じ時を過ごしています。
ある日、二人はオフ会、キリトのSAOクリア記念パーティに向かいます。
そして、その二次会で新生ALOにログインします。
ザ・シードは茅場晶彦が開発したVRMMORPGの世界を作り出せるプログラムでした。
和人はザ・シードを世界中に公開して誰でも使えるようにし、それを使った人々により数多の世界が創り出されました。
新生ALOも新たな運営者に創られた世界の一つです。
そして、その世界の空はあの浮遊城アインクラッドが浮かんでいます。
キリト達は今度こそ全100層を、本当の意味でのアインクラッドの攻略に臨みます。

新たな冒険の幕開けとともにこの物語は幕を閉じます。

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