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いよいよ最終章に突入してきた「ワンピース」。第1071話にてキッド海賊団が到達したことで再度注目が集まっているのが、巨人族の総本山「エルバフ」。
当記事ではエルバフについて、ポーネグリフや宝樹アダムとの関係を徹底考察していきます。
エルバフとは
まずはエルバフとは何なのかについて解説していきます。
エルバフとは、新世界に存在する巨人族の王国
ウソップ曰く、別名「戦士の村」と呼ばれ、巨人族の住む王国、それがエルバフです。周囲の海域には巨大な魚が多く生息しており、中央には巨大な樹がそびえ立っているといったように、全てのスケールが巨大な場所となっています。
巨人族の王国だけあって、大きな戦力があり、元四皇のビッグマムが「世界一の強国」と呼び、欲しがるほどのものです。

エルバフはどこにある
エルバフはグランドライン後半・新世界に存在し、866話にてウォーランドという島にあることが明かされました。また1071話にて、キッド海賊団が辿り着いたことにより、エルバフはワノ国の東隣にあることも明かされています。
エルバフの戦士とは
エルバフの戦士とは「勇猛果敢な巨人族」のことで、ウソップは「エルバフの戦士のように誇り高く生きて行きてぇと俺は思っている」と語っています。
エルバフの戦士には、「エルバフの神は常に正しき者に加護を与えて正しい者を生き残らせる」という考えから、村で揉め事が起きてお互いに退けない場合、どちらかが勝つまで決闘し白黒をハッキリさせるという【掟(ルール)】があります。
この掟が、「世界一の強国」たる所以となっているかもしれませんね。
エルバフと関係の深いキャラクター
現在、物語で登場しているエルバフと関係の深いキャラクターを紹介していきます。
ドリー&ブロギー

ドリーとブロギーは、第116話リトルガーデン編で初登場した二人の巨人族で、かつて世界中を震撼させた「巨兵海賊団」の頭です。二人はグランドライン前半の島「リトルガーデン」にて100年にも及ぶ決闘を繰り返しています。
始まった理由に関しては、両者ともとっくに忘れており、「エルバフの誇り」のために戦い続けているとのこと。
前述の掟に乗っ取って戦い続けている二人は、まさに「エルバフの戦士」を代表する二人と言えます。
ロキ

ロキは、第858話にて名前が登場したエルバフの王子です。
物語では、ビッグマムの娘であるローラに一目惚れをし求婚されたというエピソードがあるだけで、姿もまだ明かされていない謎の人物です。
ローラとロキが結婚すれば、世界一の強国と名高い「エルバフ」の軍隊さえも我が物にできるとビッグマムが語っていることから、巨人族の中でも相当な権力者であることが伺えます。
また、866話にて、ロキが63年前にエルバフの城で誕生していることが明かされており、現在63歳。巨人族の中では比較的若い人物になります。
まだまだ謎が多い人物ですが、エルバフと関わりが深い人物であることは間違い無いので、今後の展開に注目です。
ビッグマム

元四皇ビッグマムも、エルバフと関わりの深い人物の一人です。868話にて、63年前、エルバフにビッグマムがいたことが明かされており、まだ子供だったビッグマムが熊を一撃で即死させたり、巨人族に大怪我を負わせたりしたといったエピソードがありました。
さらにビッグマムは、断食による発作からエルバフの村を破壊したり、巨人族の英雄「ヨルル」を殺害したことにより、全世界の巨人族から嫌われています。前述にあるロキとの結婚を喜んだ理由の一つに、巨人族との長年の確執を解消できるということも含まれており、巨人族、エルバフと関わりの深い人物であることは間違い無いですね。
エルバフと麦わらの一味との関係性
エルバフと麦わらの一味の間にはどのような関係があるのか、解説していきます。
ウソップの夢

第117話にて、ドリーとブロギーの決闘を目の当たりにしたウソップが「まさにこれなんだ!!俺の目指す“勇敢なる海の戦士”ってのは!!!おれはこういう誇り高い男になりてェ!!!」「こんな戦士達の暮らす村があるんなら、おれはいつか行ってみてェなァ・・・!!!」と、その胸のうちを語っています。
ウソップの夢が「勇敢なる海の戦士になる」ことであり、その内容がここまで具体的に語られていることからも、ウソップにとって、エルバフが特別な場所ということが伺えます。
そしてその後、ルフィとウソップは「いつか絶対に!!エルバフへ!!戦士の村へ行くぞ!!!」と高らかに宣言していることから、ルフィにとっても、エルバフは特別な存在となっていることが伺えますね。
麦わら大船団傘下、ハイルディンの夢

ハイルディンとは、ドレスローザ編に登場したエルバフ出身の巨人族で、新巨兵海賊団の船長です。そんな彼の夢が、「全巨人族を束ね、かつて世界を震撼させた巨兵海賊団の復活」であり、その夢を胸に、子分杯を賜り、麦わらの一味の傘下に入っています。
この夢を達成するには、全巨人族を束ねる、すなわち巨人族の王となることが必須条件であり、エルバフ到達は間違いなく必要となってきます。
また、エルバフには前述の通り、王子ロキの存在があるため、王族という概念も存在します。なのでハイルディンが巨人族の王となる夢は実現可能であり、達成のためにはエルバフが大きく関係していると言えるでしょう。
太陽の神ニカとの関係

エルバフでは、冬至祭という「太陽の死と復活に感謝する」お祭りが行われています。このことから、エルバフの民は「太陽」そのものを信仰していると考えられます。
ワンピースの物語において「太陽」から連想されるのは、太陽の神ニカです。太陽の神ニカとは、人を笑わせ苦悩から解放してくれる戦士であり、奴隷たちが信仰する伝説の戦士です。
巨人族は、魚人族の次に高値で取引される奴隷であることが明かされており、このことから、かつて巨人族は奴隷として過ごしていたという可能性があります。
その巨人族が信仰している「太陽」とは「太陽の神ニカ」そのものである可能性が出てきました。
そして太陽の神ニカといえば、ルフィの悪魔の実の能力「ヒトヒトの実 モデル太陽の神ニカ」今後の展開で、ルフィが太陽の神として巨人族を助けるようなエピソードが出てくるかもしれませんね。
宝樹アダムについて
宝樹アダムとは一体何なのか、解説していきます。
宝樹アダムとは

宝樹アダムとは、世界に数本しかないと言われる最強の樹のことで、麦わらの一味が乗っている船「サウザンドサニー号」やゴールド・ロジャーの船「オーロ・ジャクソン号」の材料として使われています。
フランキー曰く、砲弾を浴びようと島中の人間が病死しようと倒れ枯れることはない。まさに最強の樹ですね。
その特性から造船に適した樹とされていますが、宝樹の名の通り、希少価値が高く、簡単に手に入る樹ではありません。
宝樹アダムは一体どこにあるのでしょうか?
エルバフにそびえ立つ樹こそが宝樹アダムなのか

ここでエルバフとの関連性についてですが、エルバフの描写にある巨大な樹木こそ、宝樹アダムなのではないかという説があります。
フランキーが宝樹アダムについて語り出す際、「ある戦争を繰り返す島に…」と話し始めています。宝樹アダムはこの「ある戦争を繰り返す島」にあるとされていますが、ここでエルバフのある島の名前を思い出してみましょう。エルバフはグランドライン後半の新世界、ウォーランドという島に存在しています。
ウォーランドとは、つまり「War land」=「戦争の島」と解釈が可能です。誇り高き戦士の住まう世界一の強国という背景や、ドリー&ブロギーの決闘のエピソードからも、ウォーランド=戦争を繰り返す島と解釈できますね。
ここから、宝樹アダムはエルバフにあるのではないかと考察ができるでしょう。
エルバフの交易について
フランキーが宝樹アダムについて語った際「その樹の一部がごくまれに裏のルートで売りに出される事がある」と発言されてます。この売りに出している場所こそがエルバフなのではないでしょうか。
ビッグマムの回想編にて、エルバフに住む巨人族が木材を運ぶ姿が何度か描かれています。巨人族は、この木材を売ることで生計を立てたのではないでしょうか。
また過去編のエピソードで印象的だったのは、ビッグマムの育ての親であるマザー・カルメルがエルバフにて人身売買を行なっていたことです。エルバフでも裏ルートによる商売があったことが伺えます。
以上のことから、宝樹アダムはエルバフの交易において重要な存在だったのではないかと考えられるでしょう。
最後のロードポーネグリフはエルバフにある?
最後のロードポーネグリフ がエルバフにあるのではないかという考察について解説していきます。
シャンクスとキッドの戦い

冒頭に、ワノ国を後にしたキッドがエルバフに到達したと述べましたが、第1076話にて、エルバフを訪れようとするキッドに対して、四皇「赤髪のシャンクス」から二つの選択肢が提示されています。
1つ目が「本当に俺と今から戦うか」、2つ目が「ロードポーネグリフ を置いて逃げるか」です。
この選択肢に対し、キッドは戦うことを選択しますが、シャンクスの「神避」を受け一撃で戦闘不能となり、持っているロードポーネグリフを全て差し出しています。
この直前にひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を奪りに行くと発言していることからも、本気でロードポーネグリフを狙っていることが伺えます。
そのシャンクスがエルバフに向かっていることからも、エルバフに最後のロードポーネグリフ がある可能性が高いと考えられるでしょう。
また、シャンクスは元々ロジャー海賊団に見習いとしていた過去があります。
そのためロードポーネグリフ の場所も把握していると考えられるため、よりエルバフにある可能性が高いと判断できますね。
ポーネグリフは太陽と関わりが深い
ロードポーネグリフがエルバフにあると考えられる根拠として、古代兵器とその在り処を示すポーネグリフは、太陽と関わりの深い土地にあることが挙げられます。
例えば、「古代兵器プルトン」であれば、アラバスタの国章が太陽をモチーフとしていたり、ワノ国の将軍、光月家の家紋に太陽が入っていたりといったところですね。
合わせて、「古代兵器ポセイドン」であれば、太陽神を信仰しているシャンドラ、同じく太陽の神を信仰している魚人島といったように、ポーネグリフと太陽は関わりが深いことが伺えます。
ここから、最後の古代兵器ウラヌスは、太陽を信仰しているエルバフに最後のロードポーネグリフがあるのではないかと考えることができるでしょう。
今後麦わらの一味がエルバフを訪れる可能性が高い
最後に、ロードポーネグリフがエルバフにあると考えられる根拠として、麦わらの一味がエルバフを訪れる可能性が高いことが挙げられます。
先程も述べた通り、リトルガーデン編にて、ウソップとルフィはエルバフに対して特別な感情を抱いています。
ウソップが誇り高き海の戦士になることを夢にエルバフを訪れたいと語っており、ルフィがいつか絶対に行くと高らかに宣言しているところからも、特別な感情を抱いていることが伺えます。
また大船団傘下のハイルディンが、巨人族の王になることを夢に見ていることや、エルバフが太陽を信仰していることからも、麦わらの一味とエルバフには深い関係性があると考えられるでしょう。
それぞれの夢を叶えるためはもちろん、最後のロードポーネグリフ、古代兵器ウラヌスを求め、今後麦わらの一味はエルバフを訪れる可能性が非常に高いと考えられます。
今後のストーリー展開とエルバフの関係について
エルバフは登場回数も少なく、まだまだ謎の多い場所です。しかし、これまで述べた通り、エルバフは今後の物語の展開において重要な存在であると考えられるでしょう。
物語もいよいよ最終章に突入してきたワンピースですが今後も展開が見逃せません。エルバフがどのように物語に関わってくるのか、楽しみですね。